マーク金井blog

2013年06月07日ダウンブローに不可欠なハンドアクションとは!?

今週発売の週刊ゴルフダイジェスト(6月18日号)の特集で「ダウンブローの基本と応用」という記事がありました。ダウンブローの神様、陳清波プロと森守洋プロの対談企画です。

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ダウンブローとは何か?

主にアイアンでスイングした時に、ヘッドが最下点を迎える手前でボールをヒットする打ち方のことです。ゴルフ場で打った時にはボールの先からターフが取れるヘッド軌道のことです。アマチュアの多くはボールの手前にヘッドが入りやすかったり、ターフが取れないことから‥‥ダウンブローはアマチュアの憧れ的な打ち方でもあります。

詳しい内容については週刊GDを読んでいただきたいのですが、弟子の森プロのコメントにマーク金井も痺れました。

ポイントはフェースターン。
手の使い方を覚えていけば芯にあたるんです。
(週刊GD6月18日号より引用)

手の使い方とはハンドアクションのことです。このブログでも再三再四ハンドアクションの重要性について書きましたが、アマチュアの大半はハンドアクションがちゃんと理解してませんし、ちゃんとできてません。にも関わらず「ハンドアクション=手打ち」のイメージを持っている人が非常に多い。結果、ハンドアクションが正しくできないままスイングを構築しようとするので、ボールを正しく捕えることができません。

何年やってもスライスが治らない
何年やってもシャフトクロスが治らない
何年やってもアーリーリリースが治らない

こんな状態から抜け出せない。練習場で何百球打ってもコースに出たらミスショットを連発してしまう人の大半は、ハンドアクションが正しくできてません。ボールをたくさん打てば上手くなれると思っているアマチュアが少なくありませんが、残念ながら見当違いです。練習場で一生懸命ボールを打てばスイングを固めることはできますが、正しいスイングが身に付く確率は非常に低くなります。その証拠に、真面目に練習場に通っているゴルファーのスイングを観察してみて下さい。練習頻度とフォームの良さには、ほとんど因果関係がないことが確認できるはずです。
では、どうすれば正しいハンドアクションが身に付くのか?
森プロは右手の重要性を説いてますが、マーク金井的には左手が重要だと思っています。アマチュアの多くはダウンの開始とともにフェースが開く方向に左前腕がねじれています。ダウンスイングで左前腕が時計回りにねじれてしまうためにフェースが開いてしまい、その結果、インパクトでもフェースが開きっぱなしならばスライスやプッシュアウト、インパクトで強引に右手でフェースを返すと今度は引っかけ。たまたまタイミング良くフェースが戻った時だけ、ボールが真っ直ぐ飛んでくれます。アナライズでは2000人近いアマチュアのスイングをビデオ分析しましたが、ダウンで左腕が時計回りにねじてしまう人(フェースが開く人)が全体の90%以上。プロのようにダウンで左手をちゃんと使える人(ダウン後半でフェースをスクエアに戻せる人)は10%いるかいないかです。

では、なぜアマチュアの多くはダウンで左前腕が時計回りにねじてしまうのか?フェースが開く方向に左前腕がねじれるのか?
これはクラブの影響も非常に大きいマーク金井は分析しています。ゴルフクラブは構造上、シャフト延長線上に重心がありません。ゴルフクラブの重心はシャフトから外れています。重心距離があって重心深度もあるため、ダウンスイングではフェースが開く方向にクラブは動きたがる。ダウンではフェースが開く方向に動きたがるために、左前腕はそれに引っ張られて時計回りにねじれてしまいやすいのです。

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練習用XLアイアンとMSウエッジ

アナライズにはこんな巨大な練習用クラブ(XLアイアン)がありますが、これでスイングするとほとんどのアマチュアはダウンでフェースが開く方向に動きます。重心距離、重心深度に負けてしまい、左前腕が時計回りにねじれてしまうからです。言い換えると、アマチュアが絶対に覚えなくてはならないのは、フェースが開かない方向にクラブをコントロールするハンドアクションなんです。その鍵を握っているのが左手の使い方。ダウンからインパクトにかけては左前腕を反時計回りにねじる。これを行うことでクラブは正しいプレーンに乗り、そしてフェースが開き過ぎるミスも防止できるのです。

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ダウンでフェースが開いてしまう

巷にはいろんな練習器具が出回っていますが、マーク金井はゴルフの竪琴を使ってこの左手のハンドアクションを欠かさずチェックしています。
おーっと、原稿締切りの催促が入りました。
左手の正しいハンドアクションについては明日じっくり説明しましょう~。

PS.

ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして今どきのクラブに対応できるスイングが身に付けられるからです~。

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2013年06月06日今どきのドライバーは本当にパーシモンの頃よりもやさしいのか?

今発売中の月刊ゴルフダイジェスト7月号に、かなりユニークな企画がありました。

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今どきドライバーVSパーシモン、メタル、高反発‥‥
時代時代のクラブをそれぞれ、プロとアマチュアゴルファーが打ち比べて飛距離がどうだったかと数値比較されてました。当たり前ですが、プロはパーシモンが一番飛ばなくて、メタル、高反発、そして今どきドライバーと飛距離が伸びています。対してアマチュアはどうなのかと言うと、プロのようにはなっていませんでした。一番飛距離が出たのが高反発。そして以外にもパーシモンで飛距離がしっかり出てたのです。

今どきのドライバーと比較すると‥‥アマチュアの場合は‥‥
パーシモン(マグレガーM85)        216y
今どきドライバー(タイトリスト913D2)  220y
(月刊GD7月号より引用)

40年以上前のドライバーと最新モデルとの飛距離差が‥‥
たったの4ヤード!!!!!

テストの仕方が具体的に書いてませんでしたが、この飛距離差は決して珍しくありません。アナライズの神田スタジオにもパーシモン(スチールシャフト装着)のドライバーがありますが、初中級者(スコア100~120)の人にパーシモンを振ってもらうと、今どきのドライバーと同じぐらい飛距離が出ます。そしてミート率が良くなり、ゴルファー自身も「振りやすい」「振り切れる」と口を揃えて感想を残します。

 

では、なぜアマチュアの多くは「昔のドライバー」を上手く打ち、「今どきのドライバーが上手く打てないのか?」プロのように今どきのドライバーで飛距離を稼げないのか?

5月28日のブログでも書きましたが、アマチュアの場合、トップでシャフトクロスになっていたり、テークバックでフェースが開いていたりするゴルファーがほとんど。スイング中にフェースの開閉が大きく、そしてスイング中にクラブの重心が暴れる度合いが非常に大きいのです。このため、今どきのドライバー(460CCチタン)よりも昔のクラブ(パーシモン)の方が振りやすく感じ、ミート率も良くなるのです。何故かと言うと、パーシモンは重心距離が短く重心深度も浅め慣性モーメントも小さい(今どきのドライバーに比べると)。このため、フェースの開閉が大きくても、重心を暴れさせてもヘッドの動きをコントロールしやすい。その結果、ゴルファーは振りやすく感じたり、実際ミート率が良くなるのです。

対して、今どきのドライバー(460CCチタン)はパーシモンに比べると、重心距離が長く、重心が深い。加えて慣性モーメントが非常に大きい。ヘッド単体で見たら、パーシモンよりもやさしく作られていますが、いざスイングするとなると‥‥そうは問屋が卸してくれません。フェースの開閉が大きかったり、トップでシャフトクロスして重心を暴れさせてしまうと、慣性モーメントの大きさが裏目に出ます。重心位置がシャフト軸線から外れているクラブで、フェース開閉を大きく、そして重心を暴れさせてしまうとヘッドの挙動をコントロールしづらくなり、インパクトでフェースをスクエアに戻しづらくなります。加えて、ヘッドが暴れた感じが手に伝わるために、ゴルファーは振りづらさを感じてしまうのです。

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中古ショップに行けば、パーシモンドライバーは1000円ぐらいで格安購入できます。自分のスイングが今どきのドライバーに適応できているのかどうかは、パーシモンと今どきのドライバーを打ち比べるとすぐにジャッジできます。もし、パーシモンと今どきのドライバーの飛距離差が20ヤード以内ならば‥‥今どきのドライバーの性能をちゃんと引き出してないと思って間違いないでしょう。そして、飛距離差が20ヤード以内のゴルファーはクラブを取り換えるよりも、今どきのドライバーと相性の良いスイングを身に付ける努力をした方が、効率良く飛距離を伸ばせるし、方向安定性も良くなります。

ちなみにマーク金井はパーシモンで打つと最高225ヤード。今どきのドライバーで打つと最高265ヤードぐらいです。ユピテルで計測してみて30ヤード以上飛距離差が出ているならば、貴方のスイングは今どきのドライバーにちゃんと対応できていると思って間違いないでしょう~。
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PS.

ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして今どきのクラブに対応できるスイングが身に付けられるからです~。


2013年06月05日アマチュアがホールインワンを達成する確率はどんなものか‥‥

昨日、マーク金井は人生2度目のホールインワンを達成しました。ゴルフ歴は約40年(ブランク10年含む)で2度目です。ちなみに1度目は昨年4月です。ここから先は、単なる自慢話なので、興味の無い方は読み飛ばして下さいませ~。

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マーク金井のラウンド数は月に4~5回。ちょっと多めに計算して年60ラウンドとして計算すると‥‥
60ラウンド×30年=1800ラウンド
1800ラウンドに2回ということは‥‥
900ラウンドに1回達成したことになります。
では、統計的なデータはどうなのか?

ネットで検索してみると、このサイトhttp://kakuritu.gozaru.jp/sub/sp/subsp.htmlでは、ホールインワンは4000人に1人の確率、
アマチュアは11750ラウンドで1回
男子プロで 900ラウンドで1回、
女子プロで 1175ラウンドで1回
(いずれも18ホールを1ラウンドとして計算)
というデータが出ています。マーク金井はプロではありませんが、ホールインワンを出す確率においては‥‥それなりのレベルです。ちなみに1度目から2度目のインターバルは多めに見積もっても80ラウンドぐらいです。

ちなみに米国の保険会社は1万~1万5000回に1回と算出。18ホールにパー3が4つあることを考えると、2500~3750回に一度とという感じです。

では、ホールインワン保険はどうなのか?
ゴルフ中の事故による賠償保険、用具保証付でホールインワン達成時に40万円の祝い金が出る場合、年額保険料は約9000円。事故、用具保証とホールインワンを折半した場合、ホールインワンの保険料は約4500円。ということは‥‥

約89年に1度ホールインワンを達成すると保険料の元が取れる計算になるでしょう~(笑)アマチュアの場合、年平均10~12ラウンドぐらいだと換算すると‥‥約1000ラウンドに一度の確率でホールインワンを達成すると、元が取れるとも言えるでしょう。

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ゴルフは数を競うスポーツですが、スコアカードに「1」という数字を書くのは格別です。ホールインワンを出すコツですが‥‥統計的に考えれば、たくさんラウンドすることでしょう。技術的に言えば、ダフりよりもトップ気味のショットを打った方が‥‥確実にホールインワンの確率が上がります~。これはホンマの話で、キャディさんに聞いてみてもナイスショットよりもハーフトップで入ることが多いそうです~。

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PS.

ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井ゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

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2013年06月04日残酷な世界でゴルフクラブが生き延びる方法とは‥‥

ゴルフクラブに負けず劣らず、最近衝動買いをしまくっているのがデジタルカメラです。週刊ゴルフダイジェストにてデジタル機器をお買い物する連載が始まったこともあって、気がついたらアキバの中古ショップを徘徊しています。このひと月あまりでデジカメを3台購入しちゃいました(笑)

カメラ
新品は買いません。衝動買いしているのはもっぱら一世代前のモデルばかり。中古ショップにはたくさんの高性能は中古が出回っています。フェースブックやブログ上に写真を上げるのがメインなので、画素数にそれほどこだわらなくていいからです。マーク金井がこだわっているのはスペックよりも、手に持った時のホールド感、そして露出調整のしやすさシャッターの切りやすさ。道具として使い勝手が良いかどうかが、購入の決め手になっています。

さて、このデジカメ。モデルチェンジが頻繁で非常にシビアな業界です。残酷な世界でビジネスが繰り広げられていますが、実は、ゴルフクラブも同じことが言えます。量販店に行けば所狭しと新製品が並んでいますし、中古ショップにいけばこれまた所狭しとマークダウン品や中古クラブが並んでいます。そして値引き競争が繰り広げられ、今やツアープロが使っているドライバーが3万円台、フェアウェイウッドならば1万円台で買えてしまいます。今話題のロケットボールズだって、初代モデルならば1万5000円ぐらいで手に入ります。そしてデジカメ同様、ゴルフクラブも毎年のようにモデルチェンジが行われ、

デジカメ同様、スペックアップを強くアピールする商品(クラブ)が次々と登場します。
こんな残酷な世界で生き延びるためには、一体何をすればいいのか?
性能訴求以外で考えられるのは、デザインやカラーバリエーションだと思っていたら、あのテーラーメイドが実際にやり始めました。主力商品であるR1でブラックバージョンを限定発売。日本人は限定に弱いという点も購買欲が大いにそそられます。これはかなり売れるでしょう。

テーラー黒

もちろん、アナライズもすでにシャフトのカラバリには力を入れており、標準の白黒バージョンに加え、テーラーメイドよりも先に黒白バージョンを作て発売しております。

加えて、白×緑、白×黄バージョンも限定生産しちゃいました。この2本はロケットボールズ用に作ったのですが、意外にも、他社のFWやドライバーに装着されるユーザーが予想外に多かったです。ゴルファーが色やデザインに関心が高いことが再認識できました。デザインやカラバリでクラブをマイナーチェンジすることは、ユーザーに喜ばれるひとつの方法でしょう。
色やデザインを変えるなんて子供騙しみたいだと思われるかも知れませんが、ゴルフクラブの性能進化はかなりギリギリまできています。そして急激なクラブの進化に対して、アマチュアゴルファーが追従しきれていない現実もあるのです。5月27日28日のブログでも書きましたが、アマチュアの多くはシャフトクロスになっていたり、テークバックでフェースを開いている人が非常に多い。このタイプのゴルファーは今どきの進化したクラブだと性能をフルに引き出せません。今どきのクラブの性能をちゃんと引き出せるのは、プロや上級者だけなのです。
一昨日もアナライズにはアマチュアゴルファーが2人来店されましたが、2人とも今どきのクラブを使いこなせないスイングになっていました。

スイング
デジカメは進化しても使い勝手はそう変りませんが、ゴルフクラブは進化するほどのに使い勝手が変ってきます。例えるならば万年筆とパソコン入力ぐらい違うかも知れません。ペンで文字を書くときは片手で紙に線を描きますが、パソコン入力は両手でキーを打刻します。昔のパーシモンのドライバーと今どきの460CCドライバーは、これぐらい使い勝手が違うのです。
プロや上級者は無意識の内に道具(クラブ)に見合った打ち方をしていますが、アマチュアはそれが出来ていないのが現実です。プロの飛距離が飛躍的に伸びた、アマチュアの飛距離が飛躍的に伸びていないことが、何よりもの証明です。
残酷な世界で生き延びるために作られた今どきのクラブを使いこなすには、クラブに適合したスイングが求められます。昨日、来店いただいたアマチュアゴルファーもゴルフの竪琴でシャフトをクロスを治したら、劇的にトップの形が良くなりました。大事なことなのでもう一度いいます。残酷な世界で生き延びるために作られたゴルフクラブを上手く使いこなすためには、道具に見合ったスイングをすることが必要不可欠なんです。

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ボールをたくさん打ってもスイングは変わりませんボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクシンを会得できるからです~。

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2013年06月03日どんなパターを作れば3パットを減らせるのか? その2

3パットを減らせるパターを作る上でマーク金井がこだわったのが、ショートパットが入りやすいパターを作ること。2メートルに自信が持てれば、ロングパットを打つ時に「寄せなくては」というプレッシャーがかかりません。加えて、ショートパットが入りやすいパターならば、寄せワンの確率もグッと上げられるからです。

では、どんなパターを作ればショートパットがビシビシ決まるのか?

昨日のブログでも書きましたが、それはハンドファーストに打ちたくなるパターです。プロ、アマチュアを問わず、ショートパットが上手い人はインパクトで若干ハンドファーストになっています。宮里藍ちゃんもインパクトはハンドファーストに打ってますが、普通のパターでハンドファーストに打とうとするよりも、ハンドファーストに打ちたくなるたくなるパターを使った方が、オートマチックにハンドファーストで打てるからです。

具体的に言うと、シャフトを左から装着すると、ヘッドをポンと置くとシャフトは左に傾きます(自分から見て)。このままアドレスするとハンドファーストの形になるんです。

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たかがシャフトの装着角度と思うかも知れませんが、実は、たかがシャフトの装着角度で構え型はガラッと変わるのです。シャフトを左から挿すと、アドレスするとフェースが左を向いた感じになります。ドライバーに例えるならば、シャフトを左から挿したパターは「フックフェース」のようなもの。これで逆ハンドファーストに構えるとフェースはとんでもなく左を向きます。結果、フェースを真っ直ぐ向けようと構えれば自然にハンドファーストの形になるんです。

加えて、逆ハンドファーストでインパクトを迎えてしまうと‥‥これまたフェースが極端に左を向くため、左に引っかかる。引っかけないで打とうと心がけるので、結果、自然にハンドファーストの形でインパクトを迎える打ち方になるのです。
もちろん、ただシャフトを左から装着しただけでは「ショートパットが入りやすい」パターとして完成に至りません。ハンドファースト打ちなくなるパターを作るには、他にも仕掛けが必要です。そのひとつめが、

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多めのロフト。
今どきのパターの多くは、転がりの良さを求めてロフトが2~4度と少なめです。対して、マーク金井が作ったパターのロフトは7~8度。パターとしてはロフトが多めです。ゴルファー心理ととして、ロフトが多くなるほどハンド-ファーストに構えたくなるのと、ハンドファーストに構えた時にインパクトロフトが3~4度にしたいからです。たかがロフトと侮ってはいけません。ロフト2度のパターでハンドファーストに構え、ハンドファーストに打ったらインパクト時のロフトは0度未満になり、ボールの転がりが極めて悪くなってしまいます。グリーン上のボールは自重で芝に少し沈んでいます。沈んだボールを芝の上に浮き上がらせるためにはロフトが必要なのです。次にふたつめの仕掛けは、

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115gのヘビーウエイトグリップ。
グリップエンドを支点にして、ヘッドを振り子運動させてしまうとハンドファーストには打てません。インパクトで左手首が甲側に折れて逆ハンドファーストになるリスクが高くなります。ハンドファーストに打つためには、グリップ、シャフト中央、そしてヘッド。この3つの部分が平行運動させることが求められます。そのためにはグリップは軽いよりも重いほど有利なんです。グリップ側の重量を増やした方がカウンターバランスになって、ゴルファーは手元側の重量を感じます。加えて、パター全体の慣性モーメントの数値が上がるために、ヘッドだけでなくパター全体を動かしやすくなるのです。マーク金井はグリップを重くするために、普通の長さのパターに中尺用のロンググリップを装着しました。グリップの長さを伸ばすことで115gのヘビーグリップを装着しました。
アナライズではすでにパター用のシャフトスタビライザーを市販しています。これは非常に良いのですが、いかんせんコストがかかり過ぎます。グリップを重くすることでシャフトスタビライザーと同じ効果を狙いました。そして3つめの仕掛けは、

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ディープミーリング。
ミーリングとはフェース面を平滑にするための処理ですが、処理した時に削った跡が残ります。この跡がくっきり深くなるほど打感はソフトになるのです。開発段階ではフェース面がツルツル、フェース面に浅いミーリング処理跡、そして深いミーリング処理跡。この3つのヘッドで打ち比べると、明らかにミーリング処理跡が深いほど打感がソフトになります。打感がソフトに感じるほどインパクトで緩みづらくなり、これまたハンドファーストに打ちたくなるのにつながるのです。
ドライバーやアイアン同様、パターにだって、プロ、上級者用の難しいモデルと、アマチュア向きのやさしいモデルとがあるのです。マーク金井が今回作ったパターはアマチュア向け、自然にハンドファーストに打てるパターです。なので、名前ばベタ丸出しですが、「ナチュラル ハンドファースト パター」しました~。

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PSその1

ナチュラル ハンドファースト パターは7月上旬発売予定です。今週水曜日ぐらいから予約受付を開始します~。

PSその2

ボールをたくさん打ってもスイングは変わりませんボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井ゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクシンを会得できるからです~。

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