マーク金井blog

2014年01月08日ゴルフもスキーも道具がスイング理論を進化させていく!!

昨日のエントリーでも書きましたが、一昨日、33年ぶりにスキーをしてきました。大学生の頃にSAJのバッジテストで2級をとったなんちゃってスキーヤーだったので、滑る前日にスキーの教本(DVD)を買いました。

渡辺一樹が教える
いまどきのスキーテクニック
(山と渓谷社)

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池袋のジュンク堂には20冊前後の教則本がありましたが、その中からこの本を選びました。買った理由はズバリ、タイトル!! ゴルフ同様、スキー板も進化がめざましいというのは見聞きしたので、できるだけ新しい本が欲しかったからです。奥付を見ると2013年、11月10日が初版第1刷発行。立ち読みしてみると昔の滑りと現在の滑りについて分かりやすく説明してあったことに興味が引かれて購入しました。

その内容たるや‥‥

「何だこりゃ!!!!!!!!」ってぐらい滑り方が変わっていました。昔と違って今どきの板はカービングスキーと呼ばれる形状。加えて、板も短くなっています。マーク金井がスキーに嵌っていた頃(1977~1983年)は身長+10~15センチというのが当たり前でした。身長183センチだったので、当時は195~200センチの板を履いてました(笑)。それが、今どきのスキー板ときたら男性は160~170センチがスタンダード。カービングスキーが登場してから15年以上経っているそうですが、その間にスキーの長さとサイドカーブには劇的な変化があったそうです。

スキー板の進化は滑り方にも大きな変化を及ぼしました。マーク金井がスキーを習っていた頃は

外足荷重
体に谷を向ける
スキーをくっつけて滑る
前にしっかり体重を乗せる

これが上手くすべるためのお約束事でした。それがいまどきのスキーには、正反対のことをやりましょうと書いてありました。いまどきのスキーを上手く使いこなすには

やや内足荷重
体を少し山に向ける
スキーを少し開いておく
体重を前に乗せすぎない

今までやっちゃいけないということを、やった方がいいと言うのです。最初は「ホンマかいな?」と思いましたが、DVDを見ると渡辺先生はその通りに滑っています。そして滑り方も理に叶っているように見えました。自分でも実際試してみたら、今どきの滑り方を意識して滑った方がスキー板がスムーズに動き、滑りもスムーズになったのです。道具が理論を作るということをまさに実感できました。

実は、ゴルフにおいてもスキーとまったく同じことが当てはまります。昔と今とではクラブの構造がかなり異なりました。例えばドライバー。ヘッドの素材は‥‥

パーシモン(木製)
メタル(ステンレス製)
カーボン
チタン

素材が変わっていくごとにヘッドの大きさも劇的に変わりました。パーシモンやメタルが出始めの頃、ドライバーのヘッド体積は170~180ccでした。それが新素材の登場とともにヘッドが大型化され、いまでは400cc以上が当たり前。ルール最大級の460ccのドライバーが主流になっています。そして、ヘッドが大きくなったことでクラブの挙動も劇的に変わりました。

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ヘッドが大きくなると、シャフトから重心(スイートスポット)までの距離、いわゆる重心距離が長くなってきたのです。

パーシモン(木製)ドライバーの重心距離は31~33ミリ
460CC チタンドライバーの重心距離は38~45ミリ

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昔と今とでは重心距離が最大で14ミリも伸びているのです。そしてこの重心距離が伸びたことでスイング理論も劇的に変わりました。先月27日にお亡くなりになられたクラブデザイナー竹林隆光さんもおっしゃってますが、ゴルフの場合、重心距離の違いでスイング理論は変わります。クラブを無視してスイング理論を論じるのは間違いなんです。

重心距離が短いクラブ(昔のクラブ、ヘッドが小さいクラブ)はフェースの開閉を積極的に使うスイングを求めます。具体的に言うと、テークバックではフェースを開いて上げて、ダウンからフォローにかけてはフェースをしっかり返していく。手首のローテーションによってフェースを開閉することをクラブが求めますし、そうする方が距離が出て方向性も安定します。

対して重心距離が長いクラブ(いまどきのクラブ、ヘッドが大きいクラブ)はフェースの開閉を大きく使わないスイングを求めます。具体的には、テークバックでフェースを閉じていき、トップでフェースを空に向ける。いわゆるシャットフェースをクラブが求めます。そして、ダウンスイング以降は閉じたフェースをさらに閉じていくようにフェースを返していきます。テークバックでフェースを開かないことがちゃんとできると、距離が出て方向性も安定します。

スキーもゴルフも、クラブが先で理論が後です。

ここをちゃんと理解しておかないと努力は報われません。そして、いまどきのクラブをちゃんと使いこなすには、いまどきのクラブの使い方をレッスンしてくれる人(本)から教わることも大事なポイントです。ざっと調べてみたら、クラブの進化とスイングの変化を説明している書籍はいまのところ出ていません。なのでマーク金井は「いまどきのゴルフクラブ取扱い説明書」なる本を近々出そうと画策中です~。

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そしてこちら今週金曜で終了します!↓ 残り僅かお急ぎ下さい

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冬のアプローチは

コレでしょ

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2014年01月07日ゴルフプレー料金はバブル期の3割に下落は本当なのか?

昨日は33年ぶりにスキーをしてきました。40過ぎてスノボにはまったってたのでスキー場に行ったのは8年ぶりぐらいです。日帰りで軽井沢プリンススキー場に行ってきましたが、学校が冬休みということもあって多くの家族連れがスキーやスノボを楽しんでました。

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スキー場といえば欠かせないのがリフト券。8年前は1日券代が4000~5500円ぐらいでしたが、昨日は1日券代が5200円。8年たってもリフト券の値段はほぼ同じぐらいです。

では、ゴルフ代はどうなのか?

練習場は打ち放題の所が増えてきましたが、ここ10年、都心の料金はほとんど変わらずか、少しやすくなったぐらいでしょう。人気の練習場の1級あたりのボール料金を調べてみると‥‥

ロッテ葛西    18~22円(1F)
スイング碑文谷  23~39円(1F)
東京ジャンボ   14~24円(1F)
メトログリーン  18~24円(1F)

これに入場料が数百円かかりますから、例えばスイング碑文谷でガッツリ200球ぐらい打つと最大で8000円を超えてきます。ロッテ葛西で一番やすい時に200球打つと4000円ぐらいです。都心のゴルフ練習場の料金に関してはデフレ感はほとんどありません。

では、ゴルフ場のプレー代はどうなのか?

昨日のヤフーニュースでこんな記事が出てました。
「ゴルフプレー料金はバブル期の3割に下落」(東洋経済オンライン)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140106-00027462-toyo-bus_all

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プレー料金は下落が続く。グリーンフィー、キャディーフィー、飲食、物販などからなる客単価は、業界首位のアコーディア・ゴルフが9651円、同2位のPGMホールディングスが9247円と、1万円を割ったままだ。
レジャー全体の単価が落ちているわけではない。家族・グループ向けレジャーの代表格、東京ディズニーリゾート(TDR)の客単価(チケット+飲食+物販)は上昇が続き、2010年度にはゴルフ場2強と逆転した。(下図)
(東洋経済オンラインから引用)

この記事にも書かれているように下落した原因のひとつはセルフプレーが影響しています。キャディ付きだとキャディフィーが4000~5000円かかりました。それが無くなった(代わりに乗用カート料金を取るところもある)ことでプレー料金が下がりました。

そして予約サイトが影響しているとも書かれています。確かに、ネットで検索すると料金比較が簡単にできます。ゴルファー心理としては1円でもやすい所でプレーしたいもの。ゴルフ場としては値段を下げてでも集客したいこともあって‥‥過当競争が激しくなっています。関東エリアだとゴルフ場が少ない神奈川県は値下げ幅が少ないですが、北関東はプレー料金がかなり下がっています。都心から100キロを超えてくると、平日は5000円以下、土日でも10万1万を下回るゴルフ場が増えてきました。マーク金井は12月に栃木県の名門コース、塩原カントリーでプレーしてきましたが値段の安さに仰天しました。冬場限定とはいえ、

平日   3000円(食事別)
土日祝  6400円(朝食、昼食付き)

本格的な林間コースで、プロのトーナメントも開催したコースがこの値段。セルフプレーとはいえ、この値段はバブル時期の3割以上下落しています。他にも、高速道路ICから遠いゴルフ場は平日だと都心の練習場でボールを打つぐらいの値段でプレーできる所がいくつもあります。

ただし、交通アクセスが良いゴルフ場、ビジターが手軽にプレーできない名門コースとなると値段はほとんど下がっていません。需要と供給のバランスで、需要が高い所は平日でも2万円ぐらい取るところはいくつもありますし、名門コースだと土日は3万円前後のところもあります。ちなみに、男子ツアーの会場である太平洋御殿場コースは近くはないですが料金はかなり高いです。

太平洋御殿場コースのプレー料金
平日   3万500円(キャディ付)
土日祝  4万1000円(キャディ付)

これはバブル時期とほとんど変わっていないでしょう。プレーしたい人が後を絶たないから値下げする必要がないのでしょう。これは会員権が日本で一番高い小金井カントリーのプレー料金とほぼ同じです。ちなみに同じ太平洋のコースでも益子となると‥‥

太平洋益子コースのプレー料金
平日  6300~8500円(セルフ)
土日祝 1万2000~1万6000円(セルフ)

同系列のゴルフ場でも平日は最大で5倍近く変わります。土日も最大で3倍以上違いました。コースレイアウトは御殿場に引けをとりませんし、都心からの距離も極端に違いません。テレビ中継されていなくて知名度がないこと、そして北関東エリア(過当競争エリア)ということもあって太平洋ブランドでもプレー料金が下落しています。

スキー場の場合、すごく人気があるゲレンデと今ひとつ人気が出ないゲレンデとでリフト券代が倍以上広がるなんてことはないと思います。ところがゴルフ場となると、プレー料金の価格差が2倍以上はざら。太平洋のように5倍近く広がるなんてこともあるのです。このプレー料金の二極化はこれからもしばらく続くとマーク金井は見ています。理由は単純。スキー場と違ってゴルフ場は1人にプレーできる人数に限りがあるからです。需要と供給を考えれば、致し方ないでしょう。ちなみに、マーク金井は都心から近くて(電車で行けて)プレー料金が安いゴルフ場が大好き人間。ベントグリーンでプレーしたい時は千葉市民ゴルフ場。電車で手軽に行きたい時は赤羽ゴルフ倶楽部の薄暮ハーフに行ってます~。料金は、どちらも平日は5000円以下。スイング碑文谷でボールを200球打つよりも安いです~。

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2014年01月06日グリーンも凍る真冬のゴルフを10倍楽しめるクラブ選び!!

前回のエントリーでは真冬のゴルフの楽しみ方について書きました。冬はグリーンが凍っているから面白くない。地面が凍っているからティが刺さらない。
寒さでボールが飛ばないし、寒くて厚着してて体が思うよう動かせない‥‥

等々、冬のデメリットを数え上げたがるゴルファーが少なからずいますが、冬には冬ならではのメリットもあります。地面が凍っているとダフり気味に打ってもダフりません。距離がちゃんと出ます。地面が凍っているとランもたくさんでますし、手前からゴロゴロ転がって結果オーライも出やすくなります。冬は70台のスコアを出すのは難しいですが、ボギーペースで回るのが目標の人には、ベストスコアを出しやすい時期なんです(具体的な方法は1月4日のブログ参照して下さい)

さて、この真冬のゴルフ。

夏場と違って、ひとつだけやっかいなのがグリーン上でのパッティングです。

凍ったグリーンや霜が降りたグリーンは表面がかなり凸凹しています。このため、夏場に比べると転がりが悪くなります。夏場のグリーンが綺麗に舗装された道路だとすえば、冬場のグリーンは砂利道のような感じです。このため1メートルぐらいのパットでも油断できません。上手く打ってもボールがスムーズに転がらないために、カップインしないことが少なからずあるからです。

では、どんなパターを使えば凸凹グリーンに対応できるのか?

凸凹したグリーンで一番相性が良いのロフトが多めのパターです。どんな形状でも構いません、ロフトが5度以上のパターが真冬のゴルフに最適なパターです。ロフトが多ければ打ち出し直後にボールが少し浮いてくれ(キャリーが出てくれ)、打ち出し直後に地面の凸凹の影響を受けません。結果、真冬の凍ったグリーンでも直進性のいい転がりを得られます。逆に言うと、ロフトが3度以下のパターだと、真冬のグリーンには適しません。ロフトが少ないとキャリーが出ません。打ち出し直後にグリーン表面の凸凹の影響を受け、真っ直ぐ転がりづらくなるからです。しゃくるような打ち方でロフトを増やすということも可能ですが、そんなことをしたら今度は距離感が悪くなりますし、フェース面をスクエアに保つことが難しくなります。

マーク金井はロフトが7度もあるナチュラルパターを設計しましたが、これはハンドファーストに打ってもロフトが減り過ぎないように工夫されてあります。そして、ロフトが多めの設定なのでキャリーが少し出ます。打ち出し直後にボールが少しだけ浮くので、真冬のグリーンでもスムーズな転がりを得られます。

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次にアプローチですが、真冬のゴルフは転がしが上手くなることがスコアメイクの早道。7番とか9番アイアンで転がすのが苦手ならば、ソールが幅広に作られているチッパー形状のウエッジを1本追加ことをお勧めします。チッパー形状のクラブは通常のアイアンに比べるとソールが広く作られているだけでなく、クラブが短くてライ角度がアップライト。パターのように過構えられ、パター感覚で打てます。7番や9番を短くもって転がすよりもはるかに簡単です。具体的なモデルとしては、プロギアのR35とかクリーブランドのニブリックがお勧め。アナライズでもMS48(ロフト48度)がありますが、これもチッパー感覚でピッチエンドランがやさしく打てます。

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そしてオプションとしてお勧めしたいのが、ユーティリティを使ってのアプローチ。ロフト22~28度ぐらいのユーティリティを短くもったら、パターを打つような感じでランニングアプローチしてみて下さい。アイアンに比べるとユーティリティはソールが幅広で簡単。フェアウェイはもとよりラフからでもやさしく使いこなせます。もちろん距離感は練習しないと身に付きません。まずは練習グリーンのラフからユーティリティで打って転がしてみて下さい。慣れてくれば、距離感も出てきます。

アプローチ同様、ロングショットもしかり。冬場はボールを上げるよりもランを多用した方がミスが出づらいし、距離もガッツリ稼げます。風が強く吹いても低い弾道を打った方が距離のロスを減らせますし、方向性も安定します。そういう意味では、真冬はFWよりもユーティリティクラブの方が力強い武器になります。ユーティリティはFWよりも重心が浅いので低い弾道が打ちやすく、、ランが出ます。ちなみに、マーク金井は冬場はFWを使いません。16度、19度、21.5度のユーティリティでプレーします(担いで回る時は19度のみ)。

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青木功プロの言葉ではありませんが、「ゴルフはゴロフ」が基本であり鉄則。
真冬はボールが上がりやすいクラブで低い球を打つのもいいですが、ボールが上がりづらいクラブを上手く使った方が合理的だし、確実にスコアアップできるでしょう~。

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2014年01月04日グリーンも凍る真冬のゴルフを10倍楽しむ方法!!

昨日は箱根駅伝を見ながらブログをアップし、それから電車で行ける赤羽ゴルフクラブで初打ち。もちろんマーク金井のことですから18ホールなんて回りません。薄暮ハーフ(9ホール)です。担ぎのセルフでクラブは8本です。

ドライバー(ヤマハRMXツアーモデル)アナライズW65装着
UT(テーラーメイド グローレ)アナライズUT装着
アイアンは5、7、9、PW、SW(ピンG25)MCI90装着
パター Lynxナチュラルパター

冬場の高麗はツルツルでベントよりも早いです。加えて、高麗はいい球を打ってもグリーンに止まってくれません。風もハザードになるので曲げるとワンペナの洗礼を受けます。夏場に比べると難易度は一気に増してきます。加えて、寒くなればなるほどボールは飛びません。

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そこで今日のエントリーは真冬のゴルフを楽しむ方法について書きましょう。

冬のゴルフは‥‥

寒い
グリーンが凍っている(ボールが止まらない)
フェアウェイ、ラフ、ティグラウンドも凍っている
ボールが飛ばない
厚着で体が思うように動かない
ティが刺さらない
風が強い

いいスコアが出づらい要素がてんこ盛りです。タイガー・ウッズだって凍ったグリーンにボールをキャリーさせればボールがポーンと跳ねて、奥のOBに打ち込んでしまいます。夏場と冬場ではドライバーのキャリーが10ヤードぐらいは平気で変わってきます。しかし、冬場には冬場のメリットもあります。

地面が凍っているのでランで飛距離が稼げる
地面が凍っているのでダフりのミスが出にくい
手前からゴロゴロ転がってグリーンに乗る
フォローの風が吹けば飛距離を稼げる
ハーフトップしてもランが出るので距離が出る
ラフが短い
グリーン周りからパターを多用できる

視点を変えれば、冬場のゴルフにもこれだけメリットがあります。夏場と同じプレースタイルをすると冬場はプレーしづらくなりますが、冬場に冬場のゴルフをすればベストスコア更新も夢ではありません。特に、100を切れない人、90を切れない人にとっては、夏場よりも冬場の方がベストスコアを更新しやすいとマーク金井は思っています。

では、どんな風にプレーすればスコアが良くなるのか?

ナイスショットを打たないようにすればいいんです。ドライバーをナイスショット打つ必要もありませんし、セカンドでグリーンを捕らえる必要もありません。アプローチでもフワッと浮いたボールを打つ必要もありません。冬場というウエザーリスクを生かし、

飛ばさない
乗せない
寄せない

を強く強く意識して下さい。ティショットにおいては200ヤード以上飛ばさない。キャリー160ヤード+ラン30ヤードぐらい。ティショットを上手く打つコツはダフり気味に打つこと。ティグラウンドが凍ってますから、ダフり気味に打ってもソールが滑ります。地面をワンタッチさせてから打つと、フェースの上側に当たりやすくなって「高打ち出し低スピン弾道」が打てます。これは冬場(ティグラウンドが硬い時)ならではのテクニックです。

セカンドにおいてはグリーン手前花道までしか飛ばないクラブを手にしましょう。グリーンに届くクラブでナイスショットしたらポーンと跳ねてオーバーしますし、下手をすれば奥のOBに打ち込むことになります。例えば、残り150ヤードならば、130ヤード飛ぶクラブを選択。わざと手前にショートさせてやればナイスショットが最悪の事態にはなりません。そして、地面が凍って硬い時はティショット同様、セカンドでもダフり気味に打ちましょう。その方が上手く打てます。ソールが滑ってくれるからです。夏場だとダフると距離が落ちますが、冬場は逆。ダフり気味の方が距離が出ます。ダフり気味に打つと、スピンが減って風に強い弾道にもなります。

アプローチでは基本、パターで打ちましょう。パターだとちょっと距離感が出ない時は9番アイアンぐらい。とにかく上げないこと。冬場は芝が薄いので転がしやすいし距離感も合わせやすいからです。バンカー越えでない限り、転がして下さい。そのためにはスタート前の練習時にラフからパターを打つ練習も必要です。グリーンの外からパットを打って、どれぐらい打てばどれぐらい転がるのかチェックして下さい。

冬場はナイスショットが報われないことが多いので70台でプレーするのは難しくなります。パーオンさせることが難しいからです。しかし冬場はミスショットとナイスショットの差が出づらいので、100を切ること、90を切ることは難しくありません。そして何より、ボギーオンを目指すゴルフをしやすくなります。ちなみにマーク金井が目指しているのは9ホールすべてをボギーオンして
30台のスコア(+3)を出すこと。これがちゃんとできると、夏場に72を出すことがめちゃくちゃ易しくなります〜。

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ロフトがあるので、グリーン周りのアプローチもラクラク!!

マーク金井設計 リンクスナチュラルパター

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パターが上手くなるパター↑

 

 


2014年01月03日ゴルフ雑誌のレッスン記事を正しく読む方法とは!?

元旦の午後に大阪に戻り、2日から通常通り神田で仕事してます。クラブの試打とラウンドは今日からです。このブログをアップしたら午後から赤羽でハーフ回ってきます。

年末年始はゆっくり休む人も多いと思いますが、マーク金井はこの時期にやるべき大きな仕事があります。それは事務所の本の整理。事務所にはかなり大きな本棚がいくつかありあますが、毎月送られてくるゴルフ雑誌を保管できるほどでありません。ゴルフ以外の本や雑誌も毎月30冊以上購入しているので、ほおっておいたら足の踏み場がないぐらい本が溜まります。定期的に整理していますが、本格的に本を整理するのは年末年始。今年も箱根駅伝を横目に見ながら、手元に残す本と処分する本を仕分けました。その数は300冊を軽く超えていました(笑)

さて、新年2回目のエントリーはゴルフ雑誌のレッスン記事を正しく読み解く方法について。ご存じのようにゴルフ雑誌の看板企画はレッスン記事。ファッションを強く意識したEVEN、クラブを強く意識した月刊ゴルフクラシックゴルフスタイルを除けば、どのゴルフ雑誌もページの前半はレッスン記事で占められています。巻頭レッスンでは、石川遼プロ、松山英樹プロを筆頭に、有名ツアープロが登場して色んなアドバイスをしています。雑誌のセンター企画や巻末企画では、レッスンに長けているティーチングプロやインストラクター、そしてトップアマの人たちが懇切丁寧にレッスンしています。

さて、これらのレッスン記事。

ほとんどの記事は写真(イラスト)と文章で構成されています。写真で見せて、それを文字で解説するのがワンセットです。写真では良い例と悪い例を比較して紹介している場合も多いです。スライスやフックの直し方しかり、飛距離アップのアドバイスしかり、シャンクの直し方しかり‥‥

いずれの記事もきちんと取材されて構成されていますが、最近のゴルフ雑誌で気になるのが写真と文章がマッチしていないこと。その典型的なのが宮里藍プロとか片山晋呉プロの解説レッスン。二人ともトップでフェースが空を向く、いわゆるシャットフェースなトップを作っています。なのに、記事(文章)を読んたら、「シャットの度合いが良くなってスイングが良くなった」なんてことが書いてあったりします。岡本綾子プロもトップでフェースがかなりシャットですが、解説では「リズムとタイミングがいい」とか「オンプレーン」で振っていると書いてあり、肝心のシャットフェースについての記述がないことが非常に多いです。

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それと悪い例については、「こんな変なのいないよ〜」ってな感じの写真がありますが、これにも意味があります。写真でパッと見た時、差をハッキリと出したいために、かなり誇張した感じの絵作りになるんです。結果、「嘘でしょ」って感じの写真が誌面に出てしまうのです。

では、どんな風にレッスン記事を読めばいいのか?

写真と文章に違いがある場合は、写真の方が正しいと理解した方がいいです。こんな風に振りましょうと書いてあるのに、文章と写真が合致していない場合は、文章を鵜呑みにしてはいけません。写真ではしっかり手を返しているのに、「リストターンはしなくていい」と書いてある場合も、写真を信じた方が間違いないです。文章と写真が合致しない理由はいくつかありますが、その多くは現実の形ではなく、「自分が思い描くイメージ」を言葉にしているからだと思います。そして困ったことに、イメージを鵜呑みにしてしまうと、それで迷路に嵌まってしまう場合が少なからずあります。例えば、リストターンを不足しているアマチュアが「リストターンを意識しなくていい」というアドバイスを鵜呑みにすると、ますます振り遅れてスライスが酷くなります。

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プロもトップアマも、飛球線後方から見ると、必ずグリップエンドが見える。見えない人に、ボディーターンと言うと振り遅れるばかりだ

ボディターンについてもしかり。ハンドアクションが不足しているアマチュアが、手を忘れてスイングしたらますます振り遅れてしまうだけです。

レッスン記事を正しく読み解く上で、もうひとつチェックが必要なのがレッスンをしているプロのバックグラウンドです。例えば、チーピンに悩んでいるプロと、コスリ球に悩んでいるプロとでは教え方がかなり異なります。トップが高いのが気になっているプロと、トップが低いのが気になっているプロとでも教え方が異なります。プロと言えども人間。自分の欠点や修正したいポイントというのはいくつかあり、それがレッスンする時にも少なからず言葉として出る場合があるのです。

なので、レッスン記事を読む場合、そこに登場するプロの持ち球がどんなのかを知っておくことも大事です。例えば、日本のレッスン界を代表する江連忠プロはインパクトで手元が浮くのを嫌います。このため、レッスン記事で「手元を低く」することにこだわるアドバイスが多いです。江連プロだけではありません。インパクトで手元が浮きやすいプロの多くは、インパクトで手元を下げることを強調するレッスンが多いです。

ちなみに、ドライバーショットの場合、インパクトで手元がアドレス位置に戻るプロはほとんどいません。石川遼プロ、松山英樹プロもインパクトで手元が浮いています。対して、アウトサイド・イン軌道が強いアマチュアの場合、インパクトで手元が浮かない人が少なからずいます。

インパクトでの手元の位置に関しての正しい記述は‥‥

自分では手元が浮かないように心がけるが、
遠心力である程度手元が浮いてしまうのは問題ない。
意図的に手元を浮かせるように振るのは浮くのは好ましくない。

手元だけを見るのではなくて、
インパクト時の前傾角度の度合いのチェックも必要。
前傾角度がある程度保たれているのであれば、
インパクトで手元がある程度浮いても構わない‥‥

かなり長くなりましたが、スイングには外側(形)と内側(意識)との間にギャップが少なからずあります。それを理解してレッスン記事を読めるようになって下さい。そんな難しいことを考えるのが難しいのであれば、レッスン記事は写真だけ眺めておいた方が、スイング作りの役に立ちます〜。

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スイング作りは自宅でできるドリルのDVDがついている、スーパーシャット君で自宅練習「宅練」がオススメ

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