マーク金井blog

2006年03月05日さあ、どっちにしよう‥‥

一昨年秋からずっと使っているXドライブ405。
シャフトを赤マナ73にしてから気に入ってしまい‥‥今なおエースドライバーとして活躍してくれてるんですが‥‥大型ヘッドを見慣れてしまうと少々小さく感じてしまいます。

それと、ボクが最近気に入っているのがテーラーのヘッド。ご存じのように最近のテーラーは重量調整ネジが付いているので、ヘッド重量を任意に変えられる。シャフトに応じ、長さに応じてヘッドを重くしたり軽くしたりできる点は、非常にありがたい。

で、今ボクのエース候補に挙がっているのがこれっ!!

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r7ではなくr5TP。

r7の425もすごく気に入ってますが(実はこちらも購入済)、形状的はr5TPもボク好み。

加えて、フェース側にネジ穴がない点が気に入っているんですわ~。フェース側は構造的に重量が重くなります。フェース側に余分な重量がない方が設計上のバランスがいいし、

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r5のようにバックフェースで重量調整できるヘッドは、ネジを変えて重くしても軽くしても重心位置が変わりづらい。この点も気に入ってます。

それと、

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r5TPのネック長は405とほぼ同じ。接着寸も35ミリ取ることができたので(ちょっと改造しましたが‥‥)、赤マナ73を入れても、ほぼ同じフィーリングに仕上がりそうです。

で、405と同じスペック(44.75インチ)で組み上げて振動数を測ってみると‥‥

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405が264cpmだったのに対し、r5は267cpm。若干硬めに仕上がりましたが、考えられる理由は‥‥r5に硬めのグリップを装着したこと、そして個体差が影響しているんでしょう。

実際に打ち比べてみても、わずかだけどr5の方がシャフトの手元側がしっかりした感じに仕上がってる感じ。もう少し軟らかめに仕上げたいので‥‥接着寸を若干浅くするかも知れません。

アキュベクターを使って30球ほど打ってみると‥‥

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打ち出し角、スピン量もほぼ理想的な数値。r5の方がリアルロフトが0.5度ほど多いことを考えると、r5の方が重心が低い感じがします。それと今回のリシャフトで分かったことは、ネック長と接着寸が同じぐらいになれば、ヘッドが変わってもシャフトのフィーリングがほとんど変わらないこと。

前に、FT-3(ネックがない)に赤マナ73を装着した時は、何をやっても405と同じフィーリングが出ませんでしたが、今回は1発でシャフトのセッティングが決まりました。リシャフトは「やってみないと分からない」ことだらけですが、不確定要素が減れば、ある程度仕上がりが予想できることは大収穫でした。

んじゃ。


2006年03月03日凸型FWは直打ちの方が飛ぶなぁ!?

クラウン部分が「らくだ」のこぶのように凸んでいるヘクサスFW。

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形状的には「何だこりゃ~」という感じ。独創的と言っていいやら、異形といっていいやら‥‥でも、実際にアドレスすると思ったほど違和感がありません。アドレスすると上からヘッドを見るので凸になっていても、その度合いが少なく感じるのでしょう。

では、実際に打ってみてどうだったのか?

メーカーから試打クラブで送られてきたスペックは15度のSシャフト。一般的な3Wに比べると投影面積が大きく、安心感があります。リアルロフトも見た目で15度±0.5度ぐらい。まずは、ティアップして打ってみると‥‥

あれっ???

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フェースの上目で上手く捕らえてもスピンがやや多め。

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(ティアップして計測)

3400~3900回転ぐらい出てしまうのでキャリーが今ひとつ伸びません。打ち出しは16~18度出たこともあってキャリー235ヤードが精一杯。低重心に設計されているらしいですが、スピン量を考えると重心の低さを感じ取ることができませんでした。

方向性に関しては、トウよりでもひっかからない(上記打点位置で軽いドロー)ことを考えると、重心距離は長めな感じがします。スピンが多めなのことも考えると、スライサーよりもフッカーの方が使い勝手が良さそう。

続いて、マットに直に置いて打ってみると‥‥

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(こちらは直打ち)

ティアップした時とスピン量はほとんど変わらず。3400~3900回転。ただし、打ち出しが14度前後と少し低くなったこともあって、予想外に飛距離が伸びました。上下方向の慣性モーメントが大きいのでしょう。地面から打ってキャリーが235ヤード以上も出る3Wは飛距離性能がかなり期待できる。加えて、スピンもやや多いのでグリーンをキャリーで狙っていきやすい。コースで使ってみたくなりました。

シャフトについては手元調子に加えて、フィラメント構造ということもあって、弾き感よりもべたーっと粘る独特なフィーリング(振動数はSで253cpm)。好き嫌いがハッキリ出るかも知れません。

んじゃ。


2006年03月01日只今、氷点下5度‥‥!?

先週は九州小倉、今週は北海道札幌。
出張続きでブログをサボっているマーク金井ですが、月曜日に生まれて初めて冬場の北海道でボールを打ってきました。

で、札幌郊外の打ちっ放し(250ヤードの練習場)に入ってまず驚いたのがこれっ!!

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練習ボール代は「1球5円」と格安なんですが、暖房費は別。打席のそばにストーブがあるからしょうがないのかと思いましたが、都内の練習場だってストーブ完備の所は一杯あります。ストーブ代取るなんてセコイなぁと思っていたら‥‥

実物をみてびっくり!!!!!!!

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写真では大きさが分かりづらいですが、実物はストーブというよりは火炎放射器。これが打席の後ろにドカンとある。大きいだけじゃなくて、暖房効果も都内とは比べモノになりません。50センチ以内に近づいたら、ズボンが焼けちゃうぐらい熱い。2メートルぐらい離れてちょうど良いいぐらい熱量がある。200円は安すぎる~!!

正直200円では全然元が取れないぐらい灯油(だと思います)を消費してます。そのおかげで、マイナス5度以下の夜間であっても、

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案外と寒くありません(ボクが訪れた日は時期的には暖かいらしいですが‥‥)。火炎放射器のおかげでガクガクブルブルしないでドライバーからアプローチまで練習できました。6時に現地集合して9時まで練習。北海道のブロガーはホント練習熱心です。

で、北海道から帰って神田に戻ったら‥‥

「なんじゃこりゃ~???」というクラブが2本も手元に届いていました。

1本はビジェイ・シンが今シーズンから愛用しているクリーブランドの最新ドライバー

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ハイボア。ご覧のようにクラウンがカポッと凹んでいます。凹んだクラウンは前にもありましたが(トップフライトのギガ)、かなりユニークな形状。ルックス的には重心が低く設計しやすいので、低スピンのぶっ飛び弾道が打てそうです。

もう1本はFWなんですが、これも、ハイボアに負けず劣らず形状は独特・ユニーク‥‥異形。ヘクサスという新ブランドが立ち上げたFW

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名前もまんまでヘクサス フェアウェイウッド。こちらはハイボアと逆でクラウンがポッカリと凸ってますが、メーカー資料によると低重心になっているとのこと。

‥‥‥凹と凸。

クラブは見た目と性能が必ずしも一致するとは限りません。次回は、この2本の試打レポートしまっさ~

んじゃ(ふーっ、何とか終電に間に合った~)


2006年02月23日「460CC」ただ今急増中!!

今週にJGF(ジャパンゴルフフェア)があるからでしょう。
月曜日はタイトリスト、今日、水曜日はテーラーメイドの新製品記者発表。どちらも主力商品はドライバーで‥‥

タイトリストは905Tの後継機として

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(左が905T、右が905R)

905Rが登場。ヘッドサイズはルール最大級の460CC。シャローフェースを採用していることもあって、投影面積は「500CCぐらいあるんじゃないの?」というぐらいデカい!!!

テーラーメイドは

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r7 460。数字の通り、ヘッドサイズは460CCとルール最大級。ちょっと前に登場した425同様、重量調整ネジがついてますが、こちらはヘッドが大きいこともあって(大きくすると余剰重量を生み出しづらい)、ネジは2個(ネジ重量16グラム)に減ってます。ちなみに、こちらも
フェースがそれほど分厚くないので‥‥見た目は迫力満点。こちらも体感的には500CCぐらいありそうな感じがしました。

「大きいことはいいことだ~!!」

今年の米国メーカーは‥‥すでに460CCがスタンダードになってますわ~

おーっと、11時40分。終電の時間になってまった!!
(急いで帰らねば‥‥)

明日から3日間、東京ビッグサイトで「ゴルフフェア」が開催されます。
ボクも毎日出向いてます。ちなみに、明日午後1時半ぐらいから‥‥アキュベクター主催のセミナーの講師やってます。場所はゴルフフェア会場の2階、ミーティングルーム。

誰でも入場可能!!

ご興味ある方はふるってご参加下さい(参加料無料)

んじゃ。

 


2006年02月20日たかが5ミリ、されど5ミリ!!

更新遅れてスミマセンm(_ _)m
ターゲットドラコンを急遽、北九州(小倉)で開催することになり‥‥今ようやくネット環境が整っている○急インにチェックインしました。

さて、前回の続き。テーラーのr7 425にはノーマルとTPとが併売中ですが、

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ネック口径が違うだけでなく(ノーマル9ミリ、TP8.6ミリ)、接着寸も異なります。

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(短い方がTP、長い方がノーマル)

ノーマルの接着寸が約35ミリに対し、img20060218_2

TPのそれは約30ミリ。

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すでにコメントでもいただいてますが、同じシャフトを装着した場合(ネック形状がほぼ同じ場合で)、接着寸が短いほどシャフトの先端側が軟らかくなります。

たかが5ミリと思うかもしれませんが‥‥

振ってみると明らかに差が出ます。振動数の違いは微々たるものですが、先端側のしなりを感じやすいシャフトならば、誰が振ってもノーマルとTPを比較すればプロ、上級者向けのTPの方が軟らかく感じるでしょう。

では、なぜ先端側がしっかりしたシャフトを好む人(プロ、上級者)のヘッドの方が接着寸がわざわざ短いのか?

TPのヘッドはアイアンと同じ発想で設計されたドライバーなんだそうです。以前、クラブ設計家の竹林隆光さんに教わったのですが、テーラーの場合、ドライバーもネックを曲げることで、フェースアングルやロフトを調整しているとのこと。今でもツアーバンには調整用の治具があがって、「ちょっとフェースを開いてよ~」と選手からリクエストされれば、使っているヘッドのネックをグイッと曲げて調整。これを行うにはネック長がある程度必要なのと、ネックを曲げてもシャフトにダメージが出ないように、接着寸が短である必要があるんです。

他方、ノーマルの場合はネックを曲げることに対応する必要がない。なので接着寸は他社とほぼ同じぐらいの35ミリ。また、ネック口径を9ミリに設定しているのは、9ミリチップを採用することで、先端がしっかりしたシャフトを作りやすい(コストをあまりかけないで)からです。これはテーラーに限ったことではなく、プロ、上級者向けドライバーの一部を除けば、市販ドライバーの多くは9ミリチップを採用しています。

リシャフトする場合に関して説明を加えると、

8.6ミリ口径の場合(425TP)は8.5ミリチップのシャフトしか装着できませんが(アフターマーケットのシャフトの多くは8.5ミリ)、9ミリチップの場合(ノーマル425)は9ミリでも8.5ミリでもリシャフト可能。8.5ミリを装着する場合、セル管と呼ばれるフィルム状の素材を巻いたりすることで‥‥ネックが緩まないように接着します。また、ネックに多少の遊びがあるため、シャフトの装着角度を調整することでライ角度、フェースアングルを調整することも可能(TPに比べると)です。

ちなみに、ボクが425をリシャフトする場合、

ノーマル425は先端ノーカットで35ミリ接着。425TPの方は、最初はノーカットで30ミリ接着。試打してみてシャフトの先端が動き過ぎる場合、先端0.25インチカット、それでもダメなら先端0.5インチカットという風に、ちょっとづつ手元側をカットして好みの硬さに仕上げます。もちろん、クラブが短くなったら困るので、TPの場合、最初は自分が仕上げたい長さよりも0.5インチほど長めにしてクラブを組上げ。

そして実際にボールを打ってから、先端か手元をカットしていつもの長さに再調整。先端を詰める場合、シャフトを抜くのでダメージが残る危険性もありますが、今のところ特に問題は発生していません。アナライズ工房スタッフの○坂氏が丁寧にシャフトを抜き差ししてくれるからでしょう。

2本同時に買って分かったのですが、TPは従来通りのレンチ、レンチケースが付いてましたが、ノーマルは旧モデルよりも売価がかなり安くなったことも合って、

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レンチはシルバー塗装無しの黄色。ケースもなく丸裸でビニール袋に入ってました。ボクのようにすでにレンチを持っている人間にとっては‥‥レンチよりも重量調整ネジを1個でもいいからオマケにつけて欲しいなぁ‥‥テーラーさん是非とも検討のほどよろしく!!

んじゃ。