マーク金井blog

2006年05月31日たかが振動数、されど振動数!!

アナライズ新米社員、N島春巻が入社して早2ヶ月。

最近はクラブ計測の仕事も手伝うようになり‥‥クラブ重量、振動数をチェックすることも増えてきました。

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(まだ、測り方が素人臭いですが‥‥)

そんな彼女がよく口にするのが、「同じ硬さなのに、振動数が全然違いますよ~」というせりふ、セリフ、台詞。

今日も、月刊ダイジェストの仕事で主力メーカーのクラブ計測をしてみると‥‥同じSでも一番軟らかかったのは232cpm。

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(メーカー純正シャフト)

他方、硬いものは260cpmを超えるものも珍しくありません。

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(PT-6)

シャフトメーカー(クラブメーカー)によっては振動数を硬さの目安にしているところもありますが、大手メーカーでも振動数を無視しているところもあります。また、振動数を無視するメーカーは、「振動数=硬さ」と考えることに対して懐疑的なスタンスを取っていますし、雑誌やネットで振動数表記されることを好んでません。

では、ボクのスタンスはどうかと言うと‥‥

「振動数=硬さ」でもなく、
「振動数≠硬さ」でもなく、

「振動数≒硬さ」です。

振動数は構造上(手元側をチャックするため)、シャフト全体というよりは手元側の硬さを調べやすい計測器だから。そして、実際にシャフトを打ち比べた時、同じ振動数で先調子と手元調子を打ち比べると‥‥大抵は、手元調子の方が硬く感じることが多いからです。ただし、振動数が10cpm以上変わった場合は、調子に関わらず振動数が高い方が、スイングした時に硬く感じます。

では、振動数をシャフト選びの目安として使う場合、どれぐらいの数値を目安にすればいいのか?

まず、手元がしっかりしていて先調子の場合でしたら、ヘッドスピードが40~44m/sぐらいならば、振動数のストライクゾーンは235~250cpmぐらい。ヘッドスピードが44~48m/s以上ならば250~270cmpぐらいが目安。例えば、フジクラのランバックスだと、

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Rの振動数は243cpm
Sの振動数は256cpm
(テーラーr7 425 45インチ)

この数値を考えると、市販ドライバーの純正Sでちょうどいい人は、ランバックスのSを装着してしまうと完全にオーバースペック。ランバックスだとRで全然OKなんですわ~。ワンフレックス落とした方が、切り返しでタイミングが取りやすくなりますし、シャフトのしなりを上手く利用して球を捕らえることができるわけです。

シャフトはフレックス違うと振った時のフィーリングが全然異なりますし、ボールの飛び方も異なります。ランバックスの場合で言えば、「今イチ」とか「合わないよ~!!」とボヤいている人の8割近くは、RでちょうどいいのにSを装着しています。

今のところ、誰でもが手軽に(ゴルフショップに行けば)硬さを調べることができるのは、振動数ぐらいでしょう。シャフトによって硬さが極端にことなるこのご時世を考えると、振動数を目安にして硬さを選んだ方が、自分に合ったシャフトを見つけやすいと思うのですが‥‥。

んじゃ。

PS.今日の昼頃、ゴルフ用品界○村さんのご紹介で、ゴルファーに非常に有り難い特殊カメラのプレゼンを受けました。

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一昔前のポラロイドカメラみたいですけど、中身は超ハイテク。何ができるかについては次回、じっくり説明しまっさ~~


2006年05月19日スーパー下着モデル???

最近、ゲーリーさんから‥‥「スーパー下着モデル」と命名されたマーク金井です

その理由はこれっ!!

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(さて、このゴルフ場はどこでしょう?)

イチロー選手も愛用している‥‥
○コールのアンダーウエアのモデル仕事を‥‥コナシマシタ。

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(アップもあるんですが、恥ずかしいのでこれで勘弁

神田スタジオで4時間収録。江頭2時50分になり切って、下着姿でボールを打ちまくり~。近日中にGDOでアップされるかと思いますが‥‥くれぐれも食事時は見ない方がいいでしょう。

で、ブログをアップしていたらテーラーからリリースが!!

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r5がフルラインでモデルチェンジ。ドライバーは従来通り2モデル、FW、ユーティリティ、そしてアイアンも出ます。発売は7月。簡単な商品紹介だけのリリースですが、個人的にはユーティリティがいい感じ。今使っているレスキューミッドに似ており、ちょうど欲しかった22度がラインアップされています。ネジが固定式なのも気に入りました。

r7についても、アイアンがついに登場するみたいで‥‥
バックフェースのデザインは、これまでのテーラーと違ってかなりシンプル。

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フォージドですが、重心を深くしてやろうという意図が窺えます。5番のロフトは27度。今使っているXツアー同様、顔の良さとやさしさが両立されている感じがしました。

こちらも、試打して気に入ったら買ってしまいそう‥‥

どうする俺???


2006年05月13日ERC‥‥3代目はタートルネック着用!?

「こんなに飛ぶなら先に言ってくれ~」
で、お馴染みのキャロウェイゴルフ。新ドライバーの発売に先がけた‥‥

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メディア試打会に参加してきました。ヘッドカバーでも分かるように新商品は3代目のERC。

正式名称は「E・R・CⅢドライバー」。2代目のERCが2000年12月発売でしたので、ほぼ6年ぶりのモデルチェンジ。ルール適合ヘッドで、構造は従来のERC同様、フルチタンです。

で、スペックを簡単に紹介すると‥‥

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体積は450CCですが、見た目は420CCぐらい。

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ヘッド後方が分厚い(ディープバック)のに加えて、

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フェースもかなりディープ。かたまり感が強いからでしょう。アドレスすると全然大きく感じません。投影面積が巨大なタイトの905Rなどと比べると、操作性重視しているのかも???

そして、驚いたのがネック形状!!!

アイアンだけでなく、今回はウッドでもキャロウェイのこだわりであったS2H2を止め、ネックがちゃんとついています。テーラーメイドなんかに比べると短いですが、ネックをつけたドライバーはこれが初めて。キャロウェイらしさが無くなったとも言えますが‥‥リシャフトしたい人間にとっては、シャフトの先端側が使いやすくなりました。

実際に打ってみると、リアルロフトが多めなので(表示+2~3度ぐらい)、「こんなに上がるなら先に言ってくれ~」という感じ。

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試打した感じではPT-6のフィーリングがGOOD。シャフトの先端側がしっかりしているので、リアルロフトが多めでも球が上がり過ぎず、飛ぶ弾道が打てました。

詳しいインプレについては、「打たずにいられない!!」で近日中にレポしまっさ~

んじゃ。

 


2006年05月08日プレーンについて真面目に考える‥‥その1

関係記事はコチラから↓

ダウンでヘッドがシャフトプレーンの下に位置する‥‥
前回も説明しましたが、いわゆるシャフトが寝てしまう人は‥‥ひざ立ち打ちをやると30センチ以上手前をダフったり、手前をダフって「嘘でしょ~!!」というぐらい見事に空振りします。70台で回ったことがある人でも、目を覆いたくなるような結果が出ることも珍しくありません。

本人は自転車に乗れているつもりで、実は全然乗れてません。シャフトプレーンよりもヘッドが下に位置するスイングをしていると、ダウンでシャフトに強い負荷かがかります。加えて、インパクトゾーンでフェースが急激に被りやすくなるんですわ~(フェースが被る理由については追々説明します)。

では、どうすればシャフトを寝かせないでダウンスイングできるのか?

「シャフトが寝るんだったら、立てればいいじゃないか」

と考えたくなりますが、まずチェックしてほしいのがテークバック。ダウンでシャフトが寝る人のスイングを分析すると‥‥

ほとんど人がテークバックでもシャフトが寝ている。ひざ立ち打ちだと‥‥

こんな感じになるんですわ~。

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他方、自転車に乗れている人(ひざ立ち打ちでダフらない人)の場合は、こんな感じで

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シャフトが立っています。そして、この2つのテークバックを比較するとシャフト以外にももうひとつ大きな違いが‥‥

左手のポジションを見比べて下さい。シャフトが寝ている人の場合は、左手がシャフトプレーンよりも浮いてしまうためにシャフトが寝ているのです。他方、シャフトが寝ていない人の場合は、左手がプレーンから外れてません。左手がプレーン上をなぞりながら上がり、ヘッドはプレーン上、もしくはプレーンよりも少し上がっている。これがシャフトが立った状態なんです。

ですので、例えばヘッドがプレーンをなぞるように上がっていても‥‥

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こんな感じで左手がプレーンよりも浮くとシャフトは寝ます。一見、何ら問題なさそうなテークバックですが、実際は、ダウンでシャフトが寝やすく、ひざ立ち打ちだと手前を大ダフりしちゃいます。自転車に乗れないスイングなんですわ~

続く‥‥


2006年05月02日自転車に乗れない人のスイングとは‥‥

ゲーリーさんに半ズボン「解禁」を先越されたマーク金井です今回も懲りずに「ひざ立ち打ち」がテーマですが、

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これをやると初中級者のみならず、ハンデが一桁の人でも30センチ以上手前をダフったり、空振りする人が少なくありません。普段のスイングとまったく違うから‥‥上手く当たらない場合もありますが、何発打っても上手く打てない人には共通したことがあります。

その原因はズバリ、これっ!!

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(赤○はテークバックでのヘッド位置、黄○はダウンでのヘッド位置)

赤い線はシャフトプレーン(アドレス時のシャフトの傾き)。ダウンでクラブヘッドがこのラインよりも下側(内側)に位置する人、いわゆるシャフトが寝てしまう人は、99パーセント以上の確率で手前をダフります。理由は単純、ひざ立ちだと、この時点でヘッドが地面に当たるような軌道になっているから。

言い換えると、どんなにいい球を打てる人でも、自分が思っているよりもヘッドが下に動いている人は、ひざ立ちでダフりまくります。自転車に乗れてませんので、「練習場はいいのに、コースだと曲がりまくる」「ここ一番でショットがブレる」「シャンクが出やすい」‥‥中上級者に関していえば、チーピンや引っかけに悩まされますし、ロフトが少ないFWが上手く打てません。

他方、こんな感じで‥‥

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(上の赤○はテークバックでのヘッド位置、下の赤○はダウンのヘッド位置)

プレーンをなぞるようにヘッドが下りれば、ひざ立ちでもダフらずに打っていけますし、ボールもちゃんと上がってくれます。

ボクはひざ立ち打ちをマスターするまでは‥‥ダウンでヘッドがプレーン下に回り込む癖が抜けませんでした。ひざ立ち打ちは山本信弘プロから教わったドリルですが、これを10分練習することは、500球打つよりも練習効果大・大・大・大~大!! 北海道に行きたいのに九州に向かって「車を走らせる」ようなことはなくなりました。

次回は、ダウンでプレーンの下にヘッド入る理由について書きまっさ~

んじゃ。