カテゴリー: ゴルフクラブ分析
2023年03月22日超私的な考察 15年前のドライバーと今どきのドライバーの決定的な違いとは!?
100ヤード何番で狙っていますか?
月曜日は薄暮、火曜日は早朝にて担ぎセルフの9ホールプレー。短尺スチールドライバーを含めた7本に加え、この2日間はキャロウェイのC4、テーラーメイドのバーナーTPを持ち込んで回ってきました。
どちらもヤングタイマーなドライバーで、C4は2002年発売、バーナーTPは2008年発売。中古ショップで運良く見つけることができれば、それこそ1万円を大きく下回る価格で手に入れることができます。
どちらも15年以上前のドライバーで、C4はフルカーボン、バーナーTPはフルチタン。素材はまったく異なりますが、共通点があります。
ソールを観ていただくと分かりますが、どちらも極めてシンプルな作りです。
シャフトを脱着するための穴(ネジ)は付いてませんし、調整機能のウエートも配されてません。ソールの形状は素っ気ないほどツルッとしています。ちなみに、同時代のドライバーも、ほぼ同じ。ソールにはモデル名、メーカー名のロゴが入っているぐらいです。
対して、今どきのドライバーはどうでしょう。
シャフトをネジ止めするカチャカチャ式は当たり前になっていますし、ソールには調整機能のウエートが配されるモデルが非常に多くなりました。15年前と同じようなシンプルなソールのドライバーは少数派です。
ドライバーは1~2年サイクルでモデルチェンジがなされてます。どのモデルも進化の証として飛距離アップと寛容性(やさしさ)が向上したことをアピールしていますが、
超私的に違いを感じるのが弾道調整機能(付加機能)ではないかと思います。
弾道調整機能というのは便利な機能です。設計の素晴らしさもさることながら、技術進化、製造進化によってなし得たわけですが、調整機能はメリットばかりではありません。
調整機能を使えば使うほど、見た目(ヘッド形状)と弾道が一致しづらくなるからです。
加えて、可動ウエートで重心位置を変えると、スイートスポット位置がフェースセンターから少しズレてきます。これもまた、見た目と性能の不一致を招くことになってしまいます。
昔のドライバーも今のドライバーも性能は変らないなんて言う気は毛頭ありませんが、超私的には、見た目と弾道が一致するドライバー、フェースの中央にスイートスポットがちゃんとあるドライバーの方が弾道がイメージしやすく、かつ芯で捕らえるのがやさしいのではないかと思っています。
ヤングタイマーなドライバーの方が飛ぶわけではありませんが、マーク金井がヤングタイマーを使うのは、シンプルな構造、そして見た目と弾道が一致する点が気に入っているからです。
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2023年03月17日超私的な提案 ツアープロの飛距離を制限するならボールよりも○○○と○○です!!
50ヤード以内を3打で上がる
改めて説明するまでもありませんが、野球の世界ではプロとアマでは道具のレギュレーションが異なります。アマは金属バットでプレーできますが、プロは金属バットは使えません。昔ながらの木製バットでのプレーが義務付けられています。バットに関してはダブルスタンダードです(アマが木製バットを使うのはOK)。
対して、ゴルフは今のところプロもアマと区別はなく、クラブに関してもレギュレーションは同じです。野球のようなダブルスタンダードはありません。
ところが、ここにきてダブルスタンダードな事案が生まれる可能性が高まってます。具体的に言うと、
全英オープン(The Open Championship)を主催するロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ(R&A)と、ゴルフ規則を作成している全米ゴルフ協会(USGA)は、「モデルローカルルール(MLR)」の一つとして、飛距離がダウンするように調整されたボールを使う選択肢を各大会の主催者に提供する提案を発表したのです。
テストの段階では、飛距離が平均14~15ヤード落ちることが見込まれているそうで、採用された場合、ルールは2026年1月から施行されるとのことです。
ツアープロの伸び続ける飛距離に対応するために、ボールで飛距離の制限をかけるという試みですが、実施に踏み切るのはかなりハードルが高いような気がしてます。飛ばないボールを作るのには膨大なコストがかかるのに加えて、複数のメーカーが参入するのが難しいからです。もしも飛ばないボールを作るというのであれば、現行のボールよりも少し大きくすることと、軽くすることを提唱したいです。
ボールのサイズを少し大きく、そして軽くすればそれだけで空気抵抗が増し(スピン量が増えやすく)、飛距離が落ちるからです。
超私的には、ボールよりもクラブに制限をかけた方がプロにもアマにもメリットがあるのではないかと思っています。具体的に言うと、、、
ドライバーのロフトは15度(もしくは17度)以上。
パターを除くクラブの長さは43インチ(もしくは42インチ)以下。ヘッド体積は400CC以下
別言すれば、3Wのようなクラブを一番飛ばせるクラブの位置付けにするのです。
ツアープロの場合、ドライバーと3Wの飛距離差は20~30ヤードほど。ボールはそのままでも、ロフトと長さに制限をかければ、それだけで現状よりも飛距離を落とせるようになるからです。
加えて、3Wのようなドライバーが新たなクラブとして位置付けられれば、各メーカーはこぞって新製品を作ります。プロにとっては飛距離ダウンのためのクラブですが、これはアマチュアにも役立ちます。この手のクラブはセカンドドライバーとして位置付けられ、フェアウェイキープに使い勝手が良いクラブとなります。
テーラーメイドが少し前に発売したミニドライバーは予想以上にヒットしましたが、ミニドライバーは他のクラブとの親和性が高く、クラブセットの流れも良くなります。飛距離のアドバンテージはありませんが、ティショットでのミスを減らせるので、スコアメイクもしやすくなるのです。
3Wのようなロフトと、3Wのような長さのドライバー。これがツアープロのドライバーのデフォルトになった方が、ゴルフ場にとっても、ゴルファーにとってもメリットが大きい超私的に思っています。
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2023年02月17日超私的なヤングタイマー試打 テーラーメイド バーナーTPドライバー(2007年)
あの永久シード選手が長く愛用!
昨日は小春日和とはいかないまでも、風も強くなく比較的穏やかな天気の中、赤羽ゴルフ倶楽部にて薄暮9ホールプレー。普段は短尺スチールシャフトを装着したドライバーを使っていますが、昨日はカーボンシャフトを装着したドライバーを2本持ち込んでティオフしました。
1本はピンのG10ドライバーで、シャフトは三菱ケミカルのテンセイオレンジ(60S)です。G10はヘッドが190g前半と軽めなのでシャフトは普段よりも10g重い60g台にしています。
ヘッドのとの相性もありますが、テンセイオレンジは剛性の高さが特徴。切り返しで手元側がほんの少ししなるタイプです。久しぶりに打ちましたが、先端剛性が高いので捕まり過ぎない挙動で、低スピン弾道が打ちやすく仕上がっています。G10に装着すると、低く抑えが効いたフェード打てました。
そしてもう1本はテーラーメイドのバーナーTP。
2007年に発売されたドライバーで、発売するやすぐに購入しました。今から16年前のドライバーですが今も手元に残している1本です。
実際にコースで使うのは13年ぶりぐらいです。
スペックをざっと紹介すると、、、
- ヘッド体積 441.6CC
- 重心距離 40.4ミリ
- 重心深度 42.1ミリ
- 重心高 32.9ミリ
- 重心高2 24.3ミリ
- 重心角 27.2度
当時としては重心距離は長めでしたが、今となっては重心距離はそれほど長くありません。重心深度はやや深めで、それでいて低重心になっています。重心角は27.2度と大きいですが、フェース角がマイナス2度とオープンフェースになっています。
数値的には低スピン弾道を打つのに理想的にですし、適度な捕まりがありつつ左に飛びづらい設計がなされています。今でも、数値的には左のミスを嫌がるゴルファー、低スピン弾道を打ちたいゴルファーには非常に使い勝手が良い設計がなされています。
そして久しぶりに引っ張り出して感じたのがヘッド形状が非常にバランス良いこと。
ピンのG10もそうですが、この頃のドライバーは丸み感があってヘッドの座りが非常に良いのです。今どきのステルスやSIM2とかと比較するとクラシックな形状ですが、ヘッドシェイプはシンプルでスマートに仕上がっています。
クラウンには安っぽい編み目のグラフィック(恐らくプリント柄)が施されているのは好みが分かれそうですが、個人的にはこの安っぽさがアメリカンな感じがします。今どきの洗練されたドライバー比べると高級感のかけらもありませんが、カジュアルな感じが好きな人には、こちらのデザインの方がしっくりくるのではないでしょうか、、、。
10番、12番、13番、15番、18番ホールで使いましたが、16年経った今でも性能はまったく見劣りしませんでした。YouTubeでヤングタイマー編を作り始めたことで久しぶりに打ちましたが、求める弾道、求める飛距離がちゃんと出ました。
バーナーTPのようなパフォーマンスが高いドライバーが廃盤になるのはなんとももったいないと超私的に思っています。若いゴルファー向けにリーズナブルな価格でリバイバル発売するのも大いにアリではないかと思っています。
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2023年02月13日超私的な考察 ヤングタイマーなドライバーは一体いつまで使えるのか!?
今でも充分現役で使えます。その理由は?
温故知新ではありませんが、この所、ヤングタイマーなドライバーを使ってプレーする機会が増えました。先週のラウンドではキャロウェイのビッグバーサC4(2002年)、FTツアー(2010年)、ピンのG10(2007年)そしてフォーティーンのCT112(2012年)の4モデルを赤羽ゴルフ倶楽部に持ち込んで使いました。
いずれのモデルも10~20年前に発売されたドライバーですが、使用するのにまったく問題はありませんでした。あと10年ぐらいは使えそうです。
最新モデルに比べるとパフォーマンスは少し劣りますが、まったく飛ばないなんてこともありません。
そして、ヤングタイマーなドライバーに共通するのはヘッドの構造がシンプルなことです。FTツアーこそカーボンコンポジットの2ピース構造ですが、それ以外の3モデルはフルチタン。ソールにバッジの類いはついてませんし、重量調整用のネジもついてません。破損や剥離の可能性があるパーツが付いてないので、長く使っても壊れづらくなっています。
対して、今どきのドライバーはヤングタイマーなドライバーと比較すると構造が複雑になっています。製造技術が進化し、そして設計の自由度が増したからだと思いますが、ヘッドの部品点数が多くなっています。ヤングタイマーなドライバーに比べると、クラウンやソール部分は素材がかなり肉薄です。構造的には、ヤングタイマーなドライバーよりも耐用年数が長くなりづらいのではないかと超私的に思っています。
超私的には今どきのゴルフクラブ、特にドライバーはF1とかレーシングカーの作りと似てきたと感じています。飛びのパフォーマンスを上げるためには必要なことだと思いますが、それのトレードオフとして耐久性のパフォーマンスを上げづらいモノ作りがなされているような気がします。
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2023年02月10日超私的な考察 ゴルフクラブの売れ行きに大きな影響を与えるのは○○○○です!?
どまっすぐ!というべきところを、”ど真ん中”と間違えて連呼しておりますが
間違いなく曲がらないシャフトみたいです!
日曜日に続き、昨日の赤羽薄暮もドライバーを2本持ち込んでプレーしました。1本は短尺スチールシャフトを装着したキャロウェイのFTツアー。もう1本はキャロウェイのビッグバーサC4です。FTツアーはボディがカーボンでフェースがチタン。発売されたばかりのパラダイムと同じ構造のドライバー。
対する、C4はフェースもボディもカーボン素材。テーラーメイドのステルスシリーズよりも20年も前に発売されたヤングタイマーなドライバーです。
C4は専用のスリーブが必要なので、今となってはリシャフトできません。純正シャフトのままでの試打となりますが、改めて、使ってみて感じたのが
インパクト音とボール初速には何の因果関係もないことです。
昨日のラウンドでもそれが証明され、C4でもちゃんと打てばちゃんと飛びました。と言うよりは総重量が軽いこともあってヘッドスピードは上がりますし、何よりも低スピン弾道が打てるのでアゲンスト風でも飛距離が落ちません。
20年以上前のドライバーですが、今でも十分な飛距離性能を誇っています。あえて違いを上げるならばチタンドライバーとはまったく異質なインパクト音とフェースの弾き感です。チタンに比べると音が静かで(音が鈍い)、チタンに比べると弾き感が乏しい(物足りない)。
C4(カーボンヘッド)はチタンに比べると、音と手応えが劣っていると勝手に認識してしまうゴルファーが圧倒的に多く、それが不人気につながったのでしょう。
大部分のゴルファーは音や弾き感と飛距離には関連性があると勝手に認識しているのです。別言すると、ごくごく一部のゴルファーを除けば、ロジカルに飛距離性能を判断しているのではなくて、ヒューリスティックに飛距離性能を判断しているのです。ヒューリスティックを乱暴に訳せば、ロジカルな根拠が不確定な先入観や「思い込み」です。
C4はヒューリスティックな面でゴルファーからネガティブなイメージを持たれ、それが不人気につながったと分析するのが正しいのではないかと超私的に思っています。
逆に言えば、売れるクラブを作る極意はリアルな飛距離性能の高さはもちろんのこと、それ以上に大事なことはヒューリスティックに「飛ぶ」と感じさせるドライバーを作ることです。
誤解恐れずに言えば、大ヒットしたゼクシオは本来の性能の高さはもとより、ヒューリスティックな部分(澄んだインパクト音、弾き感の良さ)でもアドバンテージがあったから、20年もの間、売れ続けているのとも言えます。
ゴルファーに限らず、人間はあらゆる場面でヒューリスティックな処理をしがちです。それを考えると、売れるドライバーを作る上で求められるのは、リアルな飛距離性能以上に、ヒューリスティックを意識したモノ作りが必要不可欠ではないかと超私的に思っています。
C4を世に送り出したキャロウェイが20年経過してもカーボンフェース(カーボンウッド)のドライバーを作らない(市場投入しない)のは、昔も今もヒューリスティック的に不利だと判断しているのでしょう。
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