マーク金井blog

カテゴリー: トーナメントから

2017年11月30日超私的な考察 ツアー31勝、片山晋呉はなぜに練習器具を多用しているのか!?

アナライズからのお知らせとお詫び

ゴルフの竪琴ですが、部品メーカーの一部が倒産して入荷が止まってしまいました

今後の入荷状況ですが、残念ながら不透明です。状況が分かり次第告知します。入荷時期がはっきりしないので予約受け付けておりません。ご容赦いただければとおもいます

(お問い合わせいただいても、申し訳ありませんがこちらも状況がわからないのでお答えできないのでご遠慮いただければ幸いです

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国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」がいよいよ今日から開幕します。現在、賞金ランク1位は小平智選手。2位が宮里優作選手で、3位が池田勇太選手。4位にC・キム選手が続いています。小平選手以外の選手は、この日本シリーズで優勝すれば賞金王になるチャンスがあるだけに、初日から勝負の行方は目が離せません。マーク金井もこのブログがアップされる頃は、望遠レンズを装着したカメラを担いでコースを歩きます。

 

そして、コースを歩く前に撮影に向かうのはドライビングレンジ。スタート前の練習場というのは、競馬に例えるならばパドックのようなもの。選手の調子を窺えますし、何よりも選手がどんなことにこだわっているのかを具体的に知ることができます。

 

この日本シリーズ。通常のレギュラーツアーよりも出場できる選手が絞られています。出場できるのは、昨年の日本シリーズから前週のカシオワールドまでにツアー優勝した選手、もしくは賞金ランク30位以内の選手だけです。そして、初日のスタート時間は成績順で、獲得賞金が少ない人から順番にスタートし、賞金ランク1位の選手が最終組の一番最後にティーオフします。

 

その30名の中で最も出場回数が多いのが片山晋呉選手。20年連続で20回目の出場。これまでの記録は21回出場の青木功選手ですので、今年の日本シリーズに優勝すれば来年の出場権を得て青木選手の記録に並びます。

その片山選手と言えば、スタート前の練習がなんともユニークかつ独創的です。最初はウオームアップを兼ねての連続左打ち。続いて、右手だけのアプローチ、左手だけのアプローチ。片手だけで30ヤードぐらいのアプローチを打ちます。

 

 

そしてここからが練習本番。打球方向をチェックするためのガイドラインを地面に突き刺し、地面にも打球方向を確認するためのボールを置きます。そして、最近はヘッドが入る方向をチェックできる練習器具を地面に置いた状態でボールを打っています。それも両腕の間にボールを挟んだ状態でスイングしているのです。

 

スタート前の練習にもかかわらず、ここまで器具を用いてスイングチェックしているのは他に例はありません。片山選手ただ1人だけです。

では、なぜ片山選手はこれほどまでに入念にスイングチェック、特にヘッド軌道についてチェックしているのか?

 

ここからは超私的な推察ですが、恐らく、ゴルフは「自分のイメージと実際の動きにギャップが生じやすい」こと、そして「ナイスショットしからいいスイングをしたとは限らない」ということを、誰よりも知っているからだと思います。言い換えると、自分のスイングの状態を勘違いしたくないから、客観的にスイングをチェックできる器具を使いながらボールを打っているのです。

 

ゴルフは他のスポーツと違って「イメージと実際の動きにギャップが生じやすい」ですが、これには理由があります。それは、ゴルフクラブの特殊性です。野球のバットやテニスラケットと違い、ゴルフクラブはシャフトの軸線上に重心がありません。シャフトの延長戦から外れた位置に重心があります。加えて、手元側に比べると、先端側(ヘッド側)が非常に重い。例えば、ドライバーの場合、ヘッドは約200グラムあるのに対して、グリップ側の重量は約50グラム。ここまで重さの差があるからボールを遠くに飛ばせるのですが、同時に、ここまで重さの差があるものをビュンと振り回すと、遠心力が強くかかって、自分のイメージと実際の動きにギャップが生じやすくなるのです。

 

ゴルフは感覚やフィーリングも大事ですが、感覚だけに頼ってしまうと、自分のスイングの状態を見誤ってしまうことが多々あります。片山選手は、それを誰よりも熟知しているから、練習器具を積極的に活用しているのでしょう。

 

練習しても上手くならない、ボールをたくさん打っても上達しないと悩んでいるアマチュアゴルファーが少なくありませんが、その人達の多くは、「自分のイメージと実際の動きにギャップが大きい」と思って間違いないです。アナライズでは色々なセミナーを実施していますが、今のところセミナー受講者、ほぼ全員が自分のイメージと実際のスイングのギャップの大きさに驚いています~。

 

 

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2017年11月28日超私的な提案 この時期、ゴルフトーナメントを観戦するのに役立つアイテムとは!?

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昨日はYouTube生放送、「マーク金井のここだけの話」をオンエア日。毎回、ゴルフに関するよもやま話を展開してますが、回を追う毎にアクセス数が増加しています。昨日はカシオワールドで2位に入った石川遼選手のスイング動画をアップした時、グイグイとアクセス数が増えました。

 

 

石川選手の動画は2014年の日本シリーズに撮影したものですが、おりしも今週から日本シリーズが開幕します。マーク金井もこのブログがアップされている時間には、日本シリーズの会場となる東京よみうりCCでカメラを担いでいるかと思います。ゴルフトーナメントは木曜日から始まりますが、火曜日は公式練習日。ほとんどの出場選手が大会会場で練習しています。石川遼選手が出場できないのは残念ですが、今年活躍した選手が勢揃いするのは日本シリーズならではです。

 

 

さて、男子トーナメントも今週で最終戦。大会会場となる東京よみうりは都心からも近く、新宿からだと最寄り駅の新百合ヶ丘までは約30分。そこから無料送迎バス、またはタクシーで約10分ほどでクラブハウスに着きます。都心からトーナメント観戦に行きやすい数少ないコースでの開催だけでに、ぜひとも足を運んでいただきたいと思ってます。

 

 

そこで今回はトーナメント観戦に役立つアイテムを超私的に紹介したいと思います。当たり前ですが、野球やサッカーと違い、ゴルフの場合は椅子にじっと座って観戦するだけでなく、選手と一緒にコースを回りながら観戦したり、あるホール、ある地点で定点観測するスタイルとなります。スタンドが設置されている場所を除けば、立見が基本です。なので、

まずお勧めしたいのが折りたたみの脚立(きゃたつ)!!

脚立に乗れば高い位置から観戦できますし、脚立は椅子側代わりになるので座って観戦したり、座って一休みもできます。トーナメント観戦の観戦の必需品と言っても過言ではありません。折りたたみ脚立はホームセンター等で1000~2000円ぐらいで購入できます。

 

次にお勧めしたいのが、

 

サングラス


ネックウオーマー


 ニットキャップ


 手袋


 ホッカイロ

 ボディバッグ、もしくはリュックサック


双眼鏡


レーザー式距離計

もしくはGPS距離計

 

この時季は寒暖の差が激しいので防寒対策はし過ぎるぐらいでちょうどいいです。ネックウオーマー、ニットキャップ、手袋は防寒対策に欠かせないアイテムですし、着脱しやすいので暖かい時はすぐに外せます。実際、プレーしている選手も、この3点セットはキャディバッグに入れており、状況に合わせて使い分けています。

 

選手のプレーぶりを寄り知るのに役立つのは、レーザー式距離計とGPS距離計。選手と同じ場所から観戦している時、これらの距離計があれば、「あと何ヤードをどんなクラブで、どんな風に打つのか」を正確に知ることができ、より深みのある観戦ができます。

 

服装に関しては、屋外での観戦ですから、ゴルフをプレーする時と同じがgoodです。プレーする時に機能下着で保温している人は機能下着を着込んで下さい。そしてアウターは風を遮断してくれるモノをお勧めします。ちなみに、不思議なことですが、ゴルフ場では同じ気温でも、プレーヤーよりもノンプレーの人の方が寒さを感じます。そのことも考慮しておいて下さい。

 

観戦ポイントについては、スイングをじっくり観察したいならば練習場がお勧め。選手達はスタート時間前だけでなく、ホールアウト後もけっこう時間をかけて練習しています。東京よみうりの練習場はそれほど広くはありませんが、打ち下ろしになっているので弾道が見やすくてgoodです。

 

トーナメント観戦はフィールドが広いので歩くのが大変なこともありますが、プロのショットを間近で観ると、スイングの精度、弾道の力強さ、そして澄んだインパクト音。観ているだけでゴルフのエッセンスを吸収することができるのです。百聞は一見にしかずです。ぜひぜひトーナメント会場に足を運んでみて下さい~。

 

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2017年11月23日超私的な考察 B・ケプカに学ぶ、飛んで曲がらないスイングの正体とは!?

11月27日21時から 

YOUTUBE アナライズチャンネル
マーク金井ここだけの話 生配信します

ゴルフの竪琴 販売再開しましたが・・・

入荷が遅れております。一旦注文ストップします。

近々販売再開します(たぶん来週)

 


昨日は、ゴルフ業界ではお馴染みのユニバーサルゴルフ社さんの新社屋のご挨拶に行ってきました。同社は1975年から「ゴルフ用品総合カタログ」を毎年発刊。この本を開けば、その年にどんなクラブが出ていたかが分るだけでなく、クラブ業界全体の流れをつかむこともできます。マーク金井は1980年代からゴルフ業界で仕事してますが、新入りの頃から現在に至るまで「ゴルフ用品総合カタログ」にはしょっちゅうお世話になっています。

 

 

 

そのユニバーサルゴルフ社さんですが、新社屋にはこれまでのクラブ計測に加え、試打打席も完備。クラブを試打できるだけでなく、スイング解析システム「GEARS」が導入されます。マーク金井も体験したことがありますが、「GEARS」は8台の高速カメラを駆使し、アドレスからフォロースルーまでのクラブの動きとフォーム(人間の動き)を3次元で計測、解析するシステム。1度のスイングに対し、1秒間に600枚以上のデータ解析を行います。PGAツアーでも注目を集めており、ジョーダン・スピースをはじめ、多くのツアー選手が自分のスイングを「GEARS」で解析しているそうです。

 

 

弾道計測器に続き、いよいよスイングもリアルに計測する時代に突入するのは間違いないと思います。アナライズでは高速度カメラを使ってインパクトを分析していますが、高速度カメラはいろんなことを教えてくれます。弾道計測器によって、ボールはクラブを振り抜いた方向よりも、インパクトのフェース面の影響を強く受けるということが明らかになりました。スイングもしかり。高速度カメラを用いて3次元に分析すると、これまで目では確認できなかった動作が可視化(見える)ようになり、スイングのセオリーそのものがガラッと変わり、新しい常識が生まれる可能性が高いです。

 

 

「GEARS」は画期的なテクノロジーですが、もしもマーク金井が手に入れたら、真っ先に調べたいのが、世界の一流どころのスイング中のフェース向きです。アドレスやトップ、インパクトという部分だけでなく、アドレスからフォローまで、ヘッドの軌道に対してフェースがどこを向いているかを正確かつ精密に調べたく思ってます。英語ではスイング中のフェース向きのことを「フェースtoパス」と言いますが、これがショットの弾道を決め、これが弾道の安定性に関わってくるからです。

これまでのゴルフの常識では、「スイング中、フェースは開いて閉じる」というのが正しいと言われ、トップでフェースは「斜め45度」がスクエアだと言われています。そして、トップでフェースが空を向いているのが「シャットフェース」(閉じたフェース)、トップでフェースが正面を向いているのが「オープンフェース」(開いたフェース)を言われ、シャットフェースのトップではボールが捕まり過ぎて左へのミスが出やすく、オープンフェースのトップではボールが捕まらなくて右へのミスが出やすいとされています。

 

しかしながら、ダンロップフェニックスを2連覇したケプカ選手のトップでのフェース向きをチェックしてみると、、

 

ゴルフクラシック1月号より

 

フェースは完全に空を向くシャットフェースです!!!!!!

 

ケプカ選手だけではありません。世界ランク上位の選手をみてもオープンフェースになっている人はいませんが、シャットフェースになっている選手は結構います。世界ランク1位のD・ジョンソンしかり、3位のJ・トーマスしかり、4位のJ・ラームしかり、8位のR・ファウラーしかり。トップ10の内、5名もの選手がシャットフェースです。

 

昔に比べると、シャットフェースになっているツアープロが増えていますが、これはクラブの影響も大きいです。ヘッド体積が大きくなって、重心距離が長くなり、かつヘッドの慣性モーメントも増大しています。これにより、シャフトを軸にしてヘッドが回転しづらくなっているため、ツアープロは道具に合わせてスイングを変化させいるのでしょう。

 

ゴルフは物理です。

 

ボールの飛び方(曲がり方)はインパクトゾーンのヘッド軌道とフェース向きでほぼ決まります。そして、インパクトゾーンでのフェース向きと密接な関係があるのが、スイング中のフェース向きです。

 

 

ここからは推測ですが、ショットが不安定な人ほど、スイング中にフェースの開閉が大きい可能性が高く、かつスイング中のどこかで、ヘッド軌道に対してフェースの向きが急に大きく変わっている可能性が高いと思います。対して、ショットが安定している人ほど、スイング中にフェースの開閉が小さい可能性が高く、かつスイング中、ヘッド軌道に対してフェース向きが急激に変わっていない可能性が高いと思います。もちろん、これはマーク金井の超私的な推測ですが、ケプカ選手のスイングを観察する限りでは、この推測は当たっている可能性が非常に高そうです~。

 

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2017年08月17日超私的な試打インプレ テーラーメイド スパイダーツアーBLACK

アナライズよりお知らせ

本日より営業開始します。弊社の夏休み中に発注いただいた商品は、本日より随時発送します。お時間のかかる商品もございます。しばらくお待ち頂く場合がありますので、ご容赦いただければと思います


お盆休みの最中、本を100冊ほど、カメラを2台、レンズを3本ほど、そしてゴルフクラブを10本ほど断捨離しました。いずれも断捨離の基準は決まっていて、ある一定期間使ってない(本の場合は読んでいない)モノは、たとえ好きなモノであっても手放すようにしています。好き嫌いが基準になるよりも、使う使わないを基準にした方が、自分の中で踏ん切りが付けやすいからです。

 

今回クラブの断捨離で一番多かったのはパターです。マーク金井は公私ともに認めるパター下手なこともあって、衝動買いすることが一番多いのもパター。断捨離後でも手元にパターは10本以上ありますが、一番多いのはセンターシャフト形状のパター。ざっと見渡しだけでも、

 

リンクスナチュラルパターMM(センターシャフト)
・テーラーメイド スパイダー(センターシャフト)
ピン シグマGタイン(センターシャフト)
・オデッセイ #7(センターシャフト)
・オデッセイ 2ボール(センターシャフト)

 

 

センターシャフトが断トツで多く、他のパターもマレットがほとんです。対して、ピン型は大学生の時に購入したピンパルと、ナイキのマキロイモデルぐらいしか持ってません。フェースバランス(重心距離がゼロ)のマレット型の方が構えやすいし、シャフトの軸線上でボールを打てる分だけ、やさしいと感じているからです。

 

にも関わらず、最近エースパターとなっているのがこれっ!!

 

 テーラーメイドのスパイダーツアーBLACK!!!!!

 

世界ランク1位のダスティン・ジョンソンが使っているパターです。これのヘッドが赤いバージョンはセルヒオ・ガルシアが使って今年のマスターズに勝っています。どちらもネオマレットですが、センターシャフトでもありませんし、フェースバランスでもありません。

テーラーのパターと言えば、松山英樹選手が使っているTPコレクション・ミューレンが売れまくってますが(松山選手が使っているモデルはプロトタイプなので、市販品と異なります)、このスパイダーツアーBLACKは出始めの時に比べると、値段も落ち着いています。新橋ジーパーズで何気にボールを転がしてみたら、いい感じだったので衝動買いしました。

 

REDももちろんありましたが、打比べてBLACKにしました。この2つは、ヘッドの色が違うだけではなく、インサートの素材が違います。

 

REDは樹脂
BLACKはアルミニウム

 

BLACK(黒)の方が、インパクトの手応えがしっかりしていて、音も好みだったのです。ちなみにこのパターはマレット型ですがフェースバランスではありません。ヒール側にネックが付いていて、シャフトはストレート。当然、この形状ではフェースバランスにはならず、ピン型やL字型のように重心距離があります。

 

 

すでにホームグラウンドの赤羽ゴルフ倶楽部で2回使いましたが、1~2mのショートパット(クラッチパット)で抜群の安定感があります。

 

アドレスした時、無意識の内にフェースが左を向く癖があるのですが、このスパイダーツアーBLACKはそれが出ません。普通に構えるとフェースが開いた感じになるために、フェースが左を向きづらいのです。加えて、ストローク中に重心距離を感じので、インパクトで突っつく(右に押し出す)感じになりません。重心距離を感じる分だけ、インパクトに向けてフェースを少し返す(ボールを捕まえようとする)動きが入り、これで真っ直ぐ転がりやすくなるのです。ヘッド形状はネオマレットなのに、L字パターを打つような感覚でストロークできる点が気に入りました。

 

 

重心距離があるパターは、引掛けにくい。引っ掛けにくいことが分るから右に押し出すようなストロークになりづらい分だけ、直進性がいい転がりを得られるようになりました。

 

ネオマレット(大型マレット)というと、フェースバランス形状になっているのが当たり前で、このスパイダーツアーBLACKはL字感覚で打てる打てるパター。常識外れな形状のパターですが、通常のL字型に比べるとヘッドが大きい分だけ慣性モーメントが大きく、ミスにも強くなっています。

 

10年ぐらい前、2ボールブレード(これも重心距離があります)を長くエースとして使ってきたのですが、このスパイダーツアーBLACKは、2ボールブレードをストロークした時と似た感覚があります。

 

パターには新車効果というのがあります。いつまで使うのかは定かではありませんが、今のところはクラッチパットを打つのが楽しく、そしてクラッチパットが確実に決まってくれるとスコアも確実に良くなります~。

 

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2017年08月15日超私的な考察 日本人プレーヤーがメジャーで勝つための条件とは!?

メジャー第4戦「全米プロ」ジャスティン・トーマスが最終日にスコアを3つ伸ばし、通算8アンダーで優勝しました。3日目を終えて1打差の2位タイでスタートした松山英樹選手は、途中単独トーナメントリーダーに立ったものの、11番から3連続ボギー、18番もティショットを左サイドのクリークに打ち込んでしまいボギーでホールアウト。通算5アンダー、5位タイの成績となりました。

少し寝坊をして8番ホールからテレビ観戦してましたが、改めて感じたのがゴルフはミスのゲームだということ。そして、ティショットの良さはスコアに直結しづらく、アプローチやパッティングがスコアに及ぼす影響、スイングに及ぼす影響が大きいことです。

 

YouTube生放送「マーク金井のここだけの話」でも喋りましたが、スタートホールは完璧なショットが2発続き、セカンドはベタピン。1mちょっとのバーディパットはスルッとカップの右サイドを通過しました。パー発進なので問題ないと言えば問題ありませんが、野球もゴルフも、チャンスをモノに出来る時にモノのしないと、その裏返しでピンチが訪れます。アウトではバーディーを2つ奪って単独トップに立ちましたが、勝負の命運を分けたのが折り返しの10番と11番。10番では松山選手は7mくらいのパットを決めてバーディー。トーマス選手は3m弱の奥からのバーディパットはカップの左フチに止まりましたが、それが8秒ぐらい経って「コロン」とカップの中に吸い込まれました。2人ともバーディーですが、内容はまったく違います。

 

松山選手のティショットはいい感じでフェアウェイキープでしたが、トーマス選手のティショットは引っかけ。あわや池かと思うようなショットが大きな木に当たって右に跳ね、それでフェアウェイキープ。トーマス選手はボギーを叩いてもしょうがないティショットを打ちながらも、バーディーを奪ったのです。

 

 続く11番も勝負の「あや」を強く感じました。

 

松山選手はティショットが良かったにも関わらず、セカンドショットを右に外しました。
対するトーマス選手もグリーンの外して3オン。トーマス選手の方が遠かったので先に打ち、ワンパットでパーセーブ。対して、松山選手のパーパットはカップの右をスルッと通過してボギー。パーパットを打つまではトーマス選手の方が不利だったのにも関わらず、スコアはトーマス選手がパーなのに対して、松山選手はボギー。ここから勝負の流れが一気にトーマス選手に傾きました。

 

松山選手は14番、15番で連続バーディーを決め、残り3ホールでトーマス選手とは1打差。グリーンマイルと呼ばれる上がり3ホールは難易度が高いので1打差はあってないようなものでしたが、トーマス選手は「パー、バーディー、ボギー」。対する松山選手は「ボギー、パー、ボギー」。追いかける松山選手に勝つチャンスはありませんでした。

 

今回の全米プロはトーマス選手に勝利の女神が微笑んだと思います。11番のティショットが左に飛んだ時「これでトーマス選手は優勝争いから脱落?」と思ったのですが、上がってみればバーディー。カップの縁にとまったボールが8秒後にカップインというにも、トーマス選手にツキがあるのを感じました。終わってみれば、松山選手は5位タイでしたが、力の差で負けたというよりは、ツキの差で負けたと思います。

 

ホールアウト後のインタビューで松山選手本人も「11番、ティショットでいいショット打ててたんで、もっといいプレーができるかなと思ってた時のセカンドが痛かった。難しくない状況からミスしてしまったのが、きつかったです」と。流れが悪くなる原因を作ってしまったとコメントしています。(コメントはGDOニュースから引用)

 

ゴルフに限りませんが勝負事にはツキがあり、そして流れがあります。松山選手とトーマス選手の差は、力の差というよりも流れの差だったと思います。そして「チャンスはピンチ、ピンチはチャンス」ということを改めて強く感じました。野球の例えるならばノーアウト3塁で得点できないと、次のイニングで相手に簡単に点を取られてしまうのと同じく、ゴルフでは絶好の場所からセカンドショットを失敗すると、ゲームの流れが悪くなります。また、入れ頃の短いパットを外してしまうと、ゲームの流れがだけでなく、スイングの流れ(リズム)も狂ってきます。

 

今回も日本人選手はレギュラーツアーのメジャー大会に勝つことはできませんでした。

 

 

先週の世界選手権に勝利し、今週も勝てなかったとはいえ上がり3ホールまで優勝争いをしているわけですから、松山選手がメジャーに勝つ日はそう遠くないと思います。超私的なことを書かせてもらうならば、日本人に限らず、メジャーで勝つために求められるのは、「体・技・心」に加え、ゲームの流れを悪くしないコースマネジメントと、運とツキを呼び込む(味方に付ける)ことです。

 

 

昨年の日本オープンで松山英樹選手は接戦を制して優勝しています。その時の彼のインタビューを読むと、ゲームの流れを絶対に悪くしないコースマネジメントと、運とツキを呼び込む方法を理解し、実践しています。日本オープンの時、松山選手はホームグラウンドで戦っていました。海外メジャーでもアウェイの気分ではなく、ホームグラウンドで戦っている気分(メンタル)でプレーできれば、すぐにでもメジャーで複数回勝てるようになるでしょう。

 

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