マーク金井blog

2015年07月19日PGAツアー選手は、なぜドライバーをダウンブローに打つのか!?

一昨日は日中、ピンの新製品記者発表&試打ラウンド。SNSでも話題を集めていたアイアン2機種、「i IRON」「G MAX IRON」。「i IRON」はiシリーズの後継機種という位置付けで、同社のGシリーズよりは操作性を高め、Sシリーズよりはやさしいモデル。商品説明の時には、女子プロから高い評価を得ていることをアピールしていました。

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実際、コースで打ってみても、ヘッドはやや小ぶりですデザインはオーソドックス。見た目に格好良くてそこそこやさしいアイアンが欲しい人向けのモデルです。対して、「G MAX IRON」は同社のカーステンというモデルの後継機種。現行G30よりもさらにヘッドが大きくて、ロフトが少し立っています。やさしさと飛距離をとことん追求したモデルです。コースで実際に飛距離計測してもらったら、4番アイアンでキャリーが205.4y、トータル230yも飛びました。ちなみに、ピンの所属プロである永野プロが同じく4番アイアンで打ったら、キャリーが243.5y、トータル飛距離はなんと261.9y(どちらもトラックマンでの計測)。アイアンというよりはユーティリティみたいに飛距離が出ました。

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マーク金井がGMAXアイアンの4番で打ったデータ

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永野竜太郎プロが、GMAXアイアンの4番で打ったデータ

 

「G MAX IRON」に関しては飛距離だけでなく、打感もユーティリティやウッド的です。
フェースが非常に薄くなっているので、球離れが非常に早い。従来のアイアンのようにボールがつぶれる感触はほとんどありません。目を閉じて打つと、ウッドを打っているみたいです。ヘッドは番手によってサイズが異なり、ロングからミドルアイアンにかけてはフェースが面長でグースネック、ショートアイアンはヘッドが少し小ぶりでグースネックの度合いも少なくなっています。そして設計の上手さを感じるのが、ウエッジ。UWとSWは単品ウエッジとして販売したくなるほどの仕上がり。ロフトはUWが50.5度でSWが56度。バンスはUWが12度でSWが13度。ワイドソールでハイバンスなのでダフりのミスに強く、アプローチやバンカーショットで非常に使い勝手が良くなっています。

 

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ラウンド試打を終えるや、夜は東京ドームでプロ野球オールスターを観戦してきました。試合は8対6でセリーグが勝ち、MVPに選ばれたのは阪神タイガースの藤浪晋太郎。3イニングをピシャリと討ち取ってゲームの流れをセリーグに引き寄せてくれました。マーク金井は生まれて初めてネット裏の最前列で観戦。真正面よりも少しだけ3塁側だったので、ネクストバッターサークルまで数メートル。野球に限らずスポーツ観戦は生に限りますが、間近での観戦は迫力満点でした。日本ハムの大谷投手は速球の速さもさることながら、頭がとにかく小さいて脚が長い。190cm超える長身なこともあって九頭身ぐらいな感じでした。SoftBank勢では松田選手と柳田選手のバットスイングが圧巻。バットから発せられた「ブン」という風切り音はスタンドまで届きました。そして、ネクストバッターサークルで素振りするプロ野球選手の素振りを見ていると、例外なく、スイング軌道はダウンブロー軌道。バットを立てたまま、右上から左下に向かって袈裟切りするような感じでバットを振り下ろしています。メジャーリーグで活躍しているイチロー選手のようにアッパー軌道でバットを振る選手はひとりもいませんでした。

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さて、このダウンブロー軌道。

 

ゴルフスイングでは、「アイアンはダウンブロー」「ドライバーはアッパーブロー」にスイングするのが良しとされています。実際、女子プロのスイング軌道を分析するとほとんどの選手がドライバーではアッパー軌道になっています。理由は単純、ダウンブロー軌道よりもアッパーブロー軌道の方が、インパクト効率が高く、効率良くボール初速が上がって飛距離を稼げるからです。ドラコン選手もしかりで、彼らも女子プロ同様、例外なくアッパーブロー軌道で飛距離を稼いでいます。

 

その一方で、PGAのツアー選手のドライバーショットを分析すると、アイアンだけでなくドライバーでもダウンブロー軌道に打っている選手が結構います。特に世界のトップ選手の軌道を分析してみると、ダウンブローの方が多いくらいです。トラックマン社が発表しているデータを見ると、

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ローリー・マキロイ    1.2度ダウンブロー
ジョーダン・スピース   1.8度ダウンブロー
松山英樹         1.0度ダウンブロー
セルジオ・ガルシア    1.3度ダウンブロー
アダム・スコット     1.3度ダウンブロー
バッバ・ワトソン     5.0度アッパーブロー

 

PGAツアー選手の場合、アイアンだと5度以上のダウンブローになるので、それに比べればドライバーはターフを取るほど上から下にクラブを振り下ろしているわけではありません。しかしながら、ワトソンを除けば、従来の常識とは逆に、ドライバーをアッパーブロー軌道で打っていません。わずかですがダウンブロー軌道でボールを捕らえています。

 

では、PGAツアー選手はドライバーもダウンブロー軌道でインパクトを迎えているのか?

 

今週発売の週刊パーゴルフの記事の中で、内藤雄士プロも解説していますが、飛ばすだけならアッパーブローの方が有利です。しかし、男子ツアー選手のヘッドスピードの場合、アッパーブローだと弾道が不安定になるリスクが高まります(プッシュアウトやチーピンが出やすくなります)。ヘッドスピードが50m/s以上になると、ドライバーはアッパーブローではなく、レベルブロー(わずかなダウンブロー)で打った方が、方向性、飛距離の安定性が増します。彼らはそれが経験則で分かっているから、ドライバーもあえてダウンブロー気味に打っているのです。

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ただし、ここで勘違いしてほしくないことがひとつあります。PGAツアー選手の場合、ダウンブロー気味な状態でインパクトを迎えていますが、ボールの打ち出し角度は決して低くありません。ボールを上からつぶして低く打ち出す選手は皆無です。前述した5選手はいずれも打ち出し角は、14度以上確保されています。

 

ダウンブローに打っているのに打ち出し角がそれなりに高い理由については、次回、じっくり説明しましょう~。

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マーク金井ブログ更新していますティーアップしているのにダウンブローなんですhttp://www.analyze2005.com/mkblogneo/?p=13047

Posted by マーク金井のアナライズ on 2015年7月19日


カテゴリー MMT9, スイング、ゴルフ練習法, 計測器、分析法

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