マーク金井blog

2017年08月15日超私的な考察 日本人プレーヤーがメジャーで勝つための条件とは!?

メジャー第4戦「全米プロ」ジャスティン・トーマスが最終日にスコアを3つ伸ばし、通算8アンダーで優勝しました。3日目を終えて1打差の2位タイでスタートした松山英樹選手は、途中単独トーナメントリーダーに立ったものの、11番から3連続ボギー、18番もティショットを左サイドのクリークに打ち込んでしまいボギーでホールアウト。通算5アンダー、5位タイの成績となりました。

少し寝坊をして8番ホールからテレビ観戦してましたが、改めて感じたのがゴルフはミスのゲームだということ。そして、ティショットの良さはスコアに直結しづらく、アプローチやパッティングがスコアに及ぼす影響、スイングに及ぼす影響が大きいことです。

 

YouTube生放送「マーク金井のここだけの話」でも喋りましたが、スタートホールは完璧なショットが2発続き、セカンドはベタピン。1mちょっとのバーディパットはスルッとカップの右サイドを通過しました。パー発進なので問題ないと言えば問題ありませんが、野球もゴルフも、チャンスをモノに出来る時にモノのしないと、その裏返しでピンチが訪れます。アウトではバーディーを2つ奪って単独トップに立ちましたが、勝負の命運を分けたのが折り返しの10番と11番。10番では松山選手は7mくらいのパットを決めてバーディー。トーマス選手は3m弱の奥からのバーディパットはカップの左フチに止まりましたが、それが8秒ぐらい経って「コロン」とカップの中に吸い込まれました。2人ともバーディーですが、内容はまったく違います。

 

松山選手のティショットはいい感じでフェアウェイキープでしたが、トーマス選手のティショットは引っかけ。あわや池かと思うようなショットが大きな木に当たって右に跳ね、それでフェアウェイキープ。トーマス選手はボギーを叩いてもしょうがないティショットを打ちながらも、バーディーを奪ったのです。

 

 続く11番も勝負の「あや」を強く感じました。

 

松山選手はティショットが良かったにも関わらず、セカンドショットを右に外しました。
対するトーマス選手もグリーンの外して3オン。トーマス選手の方が遠かったので先に打ち、ワンパットでパーセーブ。対して、松山選手のパーパットはカップの右をスルッと通過してボギー。パーパットを打つまではトーマス選手の方が不利だったのにも関わらず、スコアはトーマス選手がパーなのに対して、松山選手はボギー。ここから勝負の流れが一気にトーマス選手に傾きました。

 

松山選手は14番、15番で連続バーディーを決め、残り3ホールでトーマス選手とは1打差。グリーンマイルと呼ばれる上がり3ホールは難易度が高いので1打差はあってないようなものでしたが、トーマス選手は「パー、バーディー、ボギー」。対する松山選手は「ボギー、パー、ボギー」。追いかける松山選手に勝つチャンスはありませんでした。

 

今回の全米プロはトーマス選手に勝利の女神が微笑んだと思います。11番のティショットが左に飛んだ時「これでトーマス選手は優勝争いから脱落?」と思ったのですが、上がってみればバーディー。カップの縁にとまったボールが8秒後にカップインというにも、トーマス選手にツキがあるのを感じました。終わってみれば、松山選手は5位タイでしたが、力の差で負けたというよりは、ツキの差で負けたと思います。

 

ホールアウト後のインタビューで松山選手本人も「11番、ティショットでいいショット打ててたんで、もっといいプレーができるかなと思ってた時のセカンドが痛かった。難しくない状況からミスしてしまったのが、きつかったです」と。流れが悪くなる原因を作ってしまったとコメントしています。(コメントはGDOニュースから引用)

 

ゴルフに限りませんが勝負事にはツキがあり、そして流れがあります。松山選手とトーマス選手の差は、力の差というよりも流れの差だったと思います。そして「チャンスはピンチ、ピンチはチャンス」ということを改めて強く感じました。野球の例えるならばノーアウト3塁で得点できないと、次のイニングで相手に簡単に点を取られてしまうのと同じく、ゴルフでは絶好の場所からセカンドショットを失敗すると、ゲームの流れが悪くなります。また、入れ頃の短いパットを外してしまうと、ゲームの流れがだけでなく、スイングの流れ(リズム)も狂ってきます。

 

今回も日本人選手はレギュラーツアーのメジャー大会に勝つことはできませんでした。

 

 

先週の世界選手権に勝利し、今週も勝てなかったとはいえ上がり3ホールまで優勝争いをしているわけですから、松山選手がメジャーに勝つ日はそう遠くないと思います。超私的なことを書かせてもらうならば、日本人に限らず、メジャーで勝つために求められるのは、「体・技・心」に加え、ゲームの流れを悪くしないコースマネジメントと、運とツキを呼び込む(味方に付ける)ことです。

 

 

昨年の日本オープンで松山英樹選手は接戦を制して優勝しています。その時の彼のインタビューを読むと、ゲームの流れを絶対に悪くしないコースマネジメントと、運とツキを呼び込む方法を理解し、実践しています。日本オープンの時、松山選手はホームグラウンドで戦っていました。海外メジャーでもアウェイの気分ではなく、ホームグラウンドで戦っている気分(メンタル)でプレーできれば、すぐにでもメジャーで複数回勝てるようになるでしょう。

 

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カテゴリー トーナメントから, 超私的な考察

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