マーク金井blog

2018年09月23日超私的な考察 アイアンのシャフト重量を揃えることのメリットとデメリットとは!?

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フットワークセミナーの1回めです。(続きは来週公開予定となります)

公開開始しております。


9月2度目の3連休の中日です。このブログがアップされる頃には、国内男子ツアー「アジアパシフィックオープンチャンピオンシップ ダイヤモンドカップ」の最終日がすでに始まっています。練習日に開催コースである武蔵カントリークラブ笹井コース(埼玉県)に行ってきましたが、コースは日本オープン並にラフが深く、ラフに入れてしまうと0.5~1ストロークを失う感じにセッティング。優勝争いは、ティショットでいかにフェアウェイキープできるかが、勝負所になると思います。

 

 

今週、武蔵の笹井コースには2日間行ってきましたが、実は、その帰りに2日間続けて伺った所があります。笹井コースからクルマで15分ほどの所にある、、、、、

 

 

 島田ゴルフ製作所

 

島田ゴルフは日本で最初にスチールシャフトを作ったシャフトメーカー。昭和5年創業で、現在もアイアン用スチールシャフトを9品種、ウエッジ用スチールシャフトを2品種、FW用とユーティリティ用スチールを1品種、そしてパター用シャフトに至っては10品種もラインアップしています。スチールシャフトの老舗メーカーで、島田ゴルフというくらいですから社長のお名前も島田さん。日大ゴルフ部出身で家業を継がれ、息子の島田さんが専務を務められています。

 

 

いつもシャフトの試打でお世話になったていたので表敬訪問させていただいたのですが、新しいシャフト製作について相談事もあったので伺いました。加えて、長年、アイアン用スチールシャフトについてずっと気になっていたことについて質問したくて足を運ばせていきただきました。

 

 

すっと気になっていたこと、、、、

 

それは、アイアン用番手別設計シャフト(コンスタントウエートシャフト)と1本取りシャフト(ディセンディングシャフト)を打ち比べると、同じ銘柄のシャフトでも打った時のフィーリングが異なることです。

 

今のスチールシャフトの多くは番手別設計になり、どの番手のシャフトも重量が同じです。例えば、5番用と9番用は同じ重量になっています。対して、1本取り(ディセンディング)シャフトは番手によって重さが変ります。1本のシャフトをカット(トリミング)して使うので、例えば、5番よりは6番の方が軽くなり、6番よりは7番の方が軽くなってきます。1本のシャフトをカットして番手別に仕上げるので、目安としては1番手小さくなるごとに1~2gほど軽くなります。

 

 

 番手別設計で作るメリットは、重量フロー(重量の流れ)の精度を上げられます。

 

 

番手毎のシャフト重量が同じになれば、番手毎のシャフト重量が変化しないので重量を合わせるという視点ではメリットが非常に大きいです。

 

 

しかしながら、超私的にはマーク金井はコンスタントウエートのシャフトよりもディセンディング(1本取り)の方が打ちやすく感じ、また、フィーリングも同じ感じがします。特にショートアイアンに関しては、ディセンディングの方が感触の良さが手に伝わります。なので、アイアン、ウッドとも重量マッチングの点では不利なのにも関わらず、コンスタントウエートよりもディセンディングのシャフトを好んで使ってます。

 

この何故に応えていただいのが島田ゴルフの島田社長。

 

 

マークさん、コンスタントウエートに設計すると番手が小さくなるにつれて短くなった分だけシャフトを重くします。シャフトを重くすると当然ながらシャフトの肉厚が厚くなり、厳密に言うと、シャフトの挙動、振動、フィーリングが変ってきます」

 

 

「対して、1本取りシャフト、いわゆるディセンディングシャフトは1本のシャフトですべての番手をまかないます。このため、番手が小さくなるほど短くカットするので、カットした分だけシャフトが少し軽くなります。ただし、全番手同じシャフトを使っているのでシャフトの肉厚は同じです。ショートアイアンは重さは軽くなります、シャフトの挙動、振動、フィーリングは全番手同じなるメリットがあるんです」

 

 

なるほど~。

 

 確かに言われてみれば当たり前なことですが、「シャフトを重くする=肉厚が厚くなる」。コンスタントウエートシャフトのデメリットは、、、、、

 

 

肉厚の微妙な変化を感じてしまう人の場合、ミドルアイアンとショートアイアン(特にウエッジ)打ち比べた時に、「同じシャフトをではない感触」「ショートアイアンやウエッジを打った時に、違和感を感じる」ことになるのです。島田社長のおかげで、数十年来、抱えてていた疑問を解消することができました。

 

 

アイアンの番手感ごとの重量を合わせることにこだわればコンスタントウエート設計にメリットがありますが、アイアンの番手毎のフィーリングを合わせるのにこだわれば、昔ながらの1本取りシャフト(ディセンディング)の方がメリットがあるのです。

 

 

 重さを一致させるのににこだわるのか。
 それともシャフトの挙動、インパクトの感触、手応えにこだわるのか。

 

 

どこにこだわるのかで、アイアンのシャフトセッティングの答えが変ってくるのです~。

 

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