マーク金井blog

カテゴリー: ゴルフ雑誌から

2014年04月22日国内メーカーのアイアンがバンス角を小さくする本当の理由とは!?

ゴルフは9ホールと決めているマーク金井ですが、昨日は貸し切りコンペということもあって歩きで18ホール回りました。場所は女子ツアーサマンサタバサでお馴染みのイーグルポイント。昨年、ゴルフ雑誌イーブンのコンペで人生2度目のホールインワンを達成した相性の良さも手伝って、昨日もいいゴルフが出来ました。

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得意の白ティということもあって、1ボギー、1バーディの72。ティショットははほぼほぼフェアウェイキープ、18ホール中、17ホールでパーオン。唯一のボギーはパー3で3パット。12mの下りのパットを2mショートさせ、パーパットを引っかけて3パットしました(笑)。昨日のゴルフを振り返ると、ティショットもセカンドも、「あの辺に打てればいいや」という感じで、ぬるく決め打ちできました。何がなんでも「あそこに打つ」とか「あそこに打たなくてはならない」と自分を追い込まなかったことが良かったのでしょう。

さて、今日のエントリーはアイアンのバンス角についてです。

前回の続きですが、米国メーカーのアイアンに比べると、国内メーカーのアイアン(特にアマチュア向けモデル)はアイアンのロフトが立っています。加えて、バンス角が少ないのが特徴です。

月刊ゴルフダイジェスト6月号でアイアン32機種の徹底比較がされてましたが、7番アイアンのバンス角の平均

4.0度

となっていました。バンス角が一番大きいアイアンはキャロウェイ エイペックスの9.3度。バンス角が一番小さいアイアンはブリヂストンのファイズの-0.5度。ちなみに、ダンロップのゼクシオ8もバンス角が非常に小さく0度でした。他のモデルも見ても、

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タイトリストMBも7.7度としっかりバンス角がある

キャロウェイ「エイペックス」9.3度
キャロウェイ「Xホット」7.6度
テーラーメイド「ツアープリファードCB」8度
ピン「i25」7度

米国メーカーは総じてバンス角が多めです。対して国内メーカーのアイアンは

ダンロップ「ゼクシオ8」±0度
グローブライド「オノフ」1度
フォーティーン「TC777」1度
ヤマハ「リミックスマレージング」1.5度

バンス角の数値を見ていくと、米国メーカーと国内メーカーでは「なんだこりゃ〜」ってぐらい違うのです。もちろん、米国メーカーのアイアンでもバンス角が少ないモデル、国内メーカーでもバンス角が多いモデルもあったりしますが、その数はそれほど多くありません。

では、なぜ国内メーカーのアイアンはバンス角が総じて少ないのか?

国内クラブメーカーはバンス角が少ない理由をおおやけにはアナウンスしてませんが、次の3つの理由が考えられます。

練習場の人工マットでの打ちやすさ
ゴルフショップの硬い地面に置いた時のクラブの座り
ストロングロフト

練習場の人工マットで打つ場合、大抵はマットの下はコンクリート。このため、バンスが強いアイアンで打つとソールが跳ねすぎてハーフトップが出やすくなります。人工マットはバンスが無くてもソールが滑るので、バンスが少ない方がハーフトップしづらい分だけ打ちやすいのです。

次にクラブの座りですが、多くのゴルファーはアドレスした時にフェースが被って見えるアイアンを好みません。ゴルフショップの硬い地面にポンと置いた時、ヘッドが被るアイアンは「引っかかる」イメージがしてしまうからです。バンス角が大きくなるとバンスの影響で、固い地面にヘッドをポンと置くとフェースは被りやすくなります。対して、バンス角が0度に近づくほど、ソールが邪魔をしない分だけ、硬い地面に置いてもフェースはスクエアな状態をキープします。ゴルフショップの硬い地面でのアドレスのしやすさを求めると、バンス角は小さくなってきます。

バンス角はインパクトロフトにも影響します。バンス角が強くなるほどインパクトではロフトが立ちやすくなります。このため、ストロングロフトのアイアンでバンス角を5度以上付けてしまうと、ボールの打ち出し角が低くなり過ぎて、飛距離を出しづらくなるのです。対して、バンスを0度に近づけるとインパクトでロフトが減りづらくなる分だけ、ストロングロフトでもボールを高く打ち出せていけます。

バンス角が少ないクラブにもこんなメリットがありますが、それでもマーク金井はバンス角が多いアイアンを好みます。理由は単純、コースで使った時、バンス角が多いアイアンの方がミスの許容範囲が広がるし、ミスしても飛距離の落ち込みが減るからです。バンス角があれば、ダフり気味にヘッドが入ってもソールが滑ってくれミスがミスになりづらい。加えて、バンス角が強い方がハンドファーストの状態でインパクトを迎えやすくなるからです。

対して、バンス角が少ないアイアンはミスに対してシビアです。バンス角が少ないほどヘッドが地面に刺さりやすいし、ダフり気味にヘッドを入れた時、ソールが滑りっづらいからです。加えて、バンス角が0度に近づくほどヘッドファーストな状態でボールを捕らえやすくなるリスクが高まるのです。

クラブに何を求めるかはゴルファーによって違うでしょう。しかし、もしアイアンを苦手にしていたり、ハンドファーストに打つのが打てない(打ちたくても打てない)のならば、バンス角が強い(大きい)アイアンを使うことをお勧めします。アイアンはソールで性能が決まると過言ではないからです〜。

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2014年04月03日HOTLIST2014は本当に信憑性があるのか!?

一昨日はソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア日。ゲストはゴルフダイジェストオンラインの向井康子さんと宮田卓磨さん。メディア部門の担当者に来ていただき、ゴルフ業界におけるインターネットの役割、そして昨日発表された
HOTLIST2014のことについて色々と話を伺いました。

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HOTLISTは今年で3回目。マーク金井は最初から特別審査員としてお手伝いしています。元々は米国ゴルフダイジェストがレコード大賞みたいな感じで、すぐれたゴルフクラブに対して金賞とか銀賞をつけていました。それと同じく、日本でも年度のごとのゴルフクラブに対して審査員が評価し、金賞とか銀賞をつけています。もちろん、同じ名前ですから日本のHOTLISTは米国ゴルフダイジェストからお墨付きをもらっています。ちなみに、ちょっと面白いのですが、日本の出版社、ゴルフ雑誌の老舗であるゴルフダイジェスト社と米国のゴルフダイジェスト社は、同じ会社ではありません。社名が同じなだけです。昔はあったみたいですが、今は記事の輸出入もまったくないです。現状では、

米国ゴルフダイジェスト≠日本のゴルフダイジェスト

米国のゴルフダイジェストとゴルフダイジェストオンラインは提携関係
日本のゴルフダイジェストとゴルフダイジェストオンラインは提携関係

社名が同じなので勘違いしている人がすくなからずいますが、これがゴルフダイジェストにまつわる提携関係です。ゴルフダイジェストオンライン(以下、GDO)は日本のゴルフダイジェスト社と提携関係があるだけでなく、HOTLIST、そして米国ゴルフダイジェストの記事(コンテンツ)を定期的にアップしています。

さて、今日のエントリーはゴルフメーカー、そしてゴルファーの関心事であるHOTLIST2014について。

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昨日の午前11時に受賞クラブが発表されました。審査方法は米国ゴルフダイジェストと同じと思っていたのですが、実は、審査方法は全然違うそうです。向井編集長によると、日本は日本独自の方法で厳正な審査をすればいいとのことです。同じHOTLISTでも、米国と日本では審査方法は異なります。

ドライバー、FW、UT、アイアン、ウエッジ、パター。それぞれのジャンルで数多くのクラブがエントリーしており、総数で274モデル。審査員、そして特別審査員のマーク金井も274モデルを同じ条件下で試打し、それぞれの審査員が1本づつクラブに対して評価を下しています。受賞クラブに関しては、「誰かが強い発言をして」独断的に選ばれることは絶対ありません。審査委員長はもちろんいますが、国会運営同様、合議的な方法(いわゆる多数決)で受賞クラブが選ばれています。マーク金井が高評価を下したクラブが、必ずしも受賞したわけではありません。

では、多数決は本当に正しいのか?

これは我々審査員が下すことではなく、ユーザーであるゴルファーが下す判断だとマーク金井は思っています。審査員が合議で決めたクラブが賞に値するクラブだと思っていても、ユーザーがダメ出ししてしまえばその格付けは意味をなさないからです。
これはゴルフクラブに限りません。レコード(CD)大賞しかり、カー・オブ・ザ・イヤーしかり。レッスン・オブ・ザ・イヤーしかり。アカデミー賞しかり‥‥賞と名が付くもののすべてにおいて、信憑性が問われることが多いですが、信憑性があるかどうかは主催者側ではなく、受け取る側の人間によって委ねられているような気がします。昨日のラジオでも向井編集長はそうおっしゃってました。

今年も受賞クラブを見ていくと、メーカー側に偏りが少なからずあります。たくさん受賞しているメーカーもあれば、あまり受賞できていないメーカーもあったりします。そして、売れ行きランキングが高いクラブでも受賞していないクラブもあれば、
受賞しているのに売れ行きランキングがそれほど高くないクラブもあったりします。

このことから分かるように‥‥

売れ行きが高いクラブ≠審査員の評価が高いクラブ

ということが導きだされます。ここからはマーク金井の私感ですが、受賞しているクラブの多くは、性能だけでなく、クラブのキャラクターがハッキリしているクラブが目立ちます。そして、マーケットインで作られたクラブよりもプロダクトアウトで作られたクラブの方が、審査員は高評価を下しているように感じました。

HOTLIST2014が発表されれば、すでにHOTLIST2015が始まります。クラブメーカーは大変だと思いますが、ゴルフクラブがどんな風に進化するのか、どんな風に様変わりするのか興味津々です〜。

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2014年03月25日ドライバー選びで本当に必要な数字(スペック)とは!?

今月も残すところ1週間になりました。ゴルフシーズン突入という感じになってきましたが、4月になると消費税が8%に突入します。5万円のドライバーだと増税によって実売価格が1500円値上がりします。増税前の駆け込み需要がどれぐらいあるのか分かりませんが、マーク金井は昨日、駆け込みでThinkPadのX240購入しました。消費税アップもさることながら、今使っているThinkPadX61sのOSがXPだったからです(笑)

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アナライズのwebショップも消費税アップに伴い、4月1日からは本体価格と消費税を分けて表示致します。ご好評をいただいてますオリジナルゴルフシューズ、シャフトスタビライザーも今月中は従来価格で購入できます。お早めにご注文いただけますと幸いです。

さて、今日のエントリーもドライバー選びについてです。昔と違って、今はいろんな場所で試打できます。ゴルフショップ、練習場、そしてゴルフ場。買ってから打つのではなく、打ってから買うのが当たり前になっています。そして、昔と違って、今はクラブのスペックをかなり正確に知ることもできます。今月発売の月刊ゴルフダイジェスト5月号には、32機種のドライバーのヘッドスペックが実測値として紹介されていますし、月刊ゴルフクラシックには44機種のドライバーのスピン量が試打データとして掲載されています。だからでしょう。数字やスペックもクラブ選びの重要な指針となっています。

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では、どんな数字、どんなスペックにこだわればクラブ選びが上手くいくのか?

テーラーメイドが最近強くアピールしている数字は‥‥

17度、1700回転!!

です。打ち出し角17度で、スピン量が1700回転の時にもっとも飛距離が伸びるとアピールし、それに近づけるクラブを手にすることをユーザーにアピール。その具体策として、「もっとロフトを」というキャンペーンを張り、多くのユーザーにロフトを増やすことを奨めています。

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では、マーク金井はどんな数値にこだわってドライバーを選ぶのか?

それを説明する前にまず理解しておきたいのが、飛びの3要素について。飛びの3要素(飛びの初期条件)とは、

ボール初速

打ち出し角

スピン量

テーラーメイドの「17度、1700回転」は、この3つの要素の内の「打ち出し角」「スピン量」を改善させることをアピールしていますが、実は、飛びにもっとも影響が大きいのは「ボール初速です」。比率はゴルファーによっても異なりますが、

ボール初速       飛びに70〜80%影響

打ち出し角+スピン量  飛びに20〜30%影響

ルールで高反発が規制される前、どのメーカーも競ってフェースの反発の高さをアピールしてましたが、それはボール初速がアップするからに他なりません。ボールを遠くに飛ばすのが目的ならば、ボール初速が上がるクラブがベストです。ルールで高反発が規制されてはいますが、クラブによって、そしてゴルファーとの相性によって、反発の違いはあります。マーク金井はエースドライバーを選ぶ時、ルール適合であっても反発が高いと感じる(正確にはボール初速が出やすい)、ドライバーを選んでいます。試打で初代グローレを使っているのも、エースドライバーとしてヤマハのインプレスRMXツアーモデルやフォーティーンのCT112を使っているのも、ボール初速が出やすいからです。

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ボール初速については、目測ではなくて弾道計測器でチェックします。この場合、注意が必要なのは同じ計測器で調べること。ボール初速は比較なので、同一計測機でチェックしておかないと意味がないです。そしてショットマーカーなどで打点位置を正確チェックすることも大事です。

アナライズではフライトビジョンという弾道計測機を使っていますが、マーク金井の場合、これでボール初速が70m/s以上出るドライバーは「飛ぶ」とジャッジしています。飛ぶヘッドと飛ばないヘッドを比較すると、ボール初速は1〜1.5m/sぐらい異なります。たかがこれくらいかと思うかも知れませんが、飛距離に換算すると5〜10y変わってきますので、決して侮れないのです。

次回は、ボール初速を生み出す要素について説明しましょう〜。

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2014年03月20日ドライバーも弁証法的な「螺旋的発展の法則」で進化している!!

明日からは三連休。今日は仕事に追われている人も多いと思いますが、マーク金井は確定申告が終わったことで少しノンビリしています。昨日は、久しぶりに本棚の整理していたら、週刊パーゴルフのバックナンバーにこんな企画がありました。

60年間のドライバーの進化をたどる

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週刊パーゴルフ8月13日号)

1952年から2013年までのドライバーの進化について写真付きで紹介されていました。マーク金井は1972年からゴルフを始めましたが、当時のドライバーはパーシモン全盛。メタルもありませんでしたし、もちろんチタンもありませんでした。この企画では歴史を遡るだけでなく、ヘッドのスペックも掲載されてて非常に中身が濃いページです。

パーシモンヘッド(1978年)  203cc 慣性モーメント2100gcm2
メタルヘッド(1993年)    209cc 慣性モーメント2850gcm2
初期チタンヘッド(1999年)  300cc 慣性モーメント3150gcm2
中期チタンヘッド(2002年)  400cc 慣性モーメント3700gcm2
現在チタンヘッド(2013年)  460cc 慣性モーメント4500gcm2

この数値から見ても分かるように、ドライバーはヘッドが巨大化されて、やさしさの目安となる慣性モーメントの数値が飛躍的に大きくなっています。パーシモンと今どきのチタンとでは慣性モーメントの数値は2倍以上になっています。

このパーゴルフの企画では、スイートエリアの広がりも数値化されており、

パーシモンヘッド(1978年)  203cc スイートエリア100%
メタルヘッド(1993年)    209cc スイートエリア125%
初期チタンヘッド(1999年)  300cc スイートエリア224%
中期チタンヘッド(2002年)  400cc スイートエリア280%
現在チタンヘッド(2013年)  460cc スイートエリア350%

と書いてありました。慣性モーメントの数値が2倍になったことで、スイートエリアが3.5倍。やさしさに関してはパーシモンと今どきドライバーとでは3.5倍も違うというのは驚きですが、3.5倍になった数字的根拠は説明がなされていませんが、パーシモンと今どきのチタンを打ち比べると、体感的には2〜3倍くらいスイートエリアが広がってる感じがします。

そして、注目すべきスペックは重心距離。

パーシモンヘッド(1978年)  203cc 重心距離28.5ミリ
メタルヘッド(1993年)    209cc 重心距離31.5ミリ
初期チタンヘッド(1999年)  300cc 重心距離33.5ミリ
中期チタンヘッド(2002年)  400cc 重心距離36.5ミリ
現在チタンヘッド(2013年)  460cc 重心距離39.5ミリ

ヘッドの大型化によって重心距離が10ミリ以上伸びています。この数値で分かることは、

重心距離長い=慣性モーメントの数値が上がる
重心距離長い=スイートエリアが広がる

ドライバーはヘッドが大きくなることで進化しましたが、その進化の根幹となっているのは重心距離の長さ。重心距離が長くなることで、ドライバーはミスに強く、そしてスイートエリアが広がっているのです。

それだけではありません、重心距離が長くなったことで、実は飛び指数もアップしているのです。同じヘッド体積、同じヘッド重量でも重心距離が長い方が、飛び性能が高いです。言葉を換えると、慣性モーメントの数値が高いヘッドの方がインパクト時のエネルギー効率が良くなって飛距離が伸びます。マーク金井は色んなドライバーを試打していますが、飛び指数が高いと感じるドライバーの多くは重心距離が長くなっています。

ちなみに、重心距離が長いドライバーというのはかなり昔にひとつ存在しあした。メタルが出始めの頃、1980年代だと記憶していますがマルマンからスッポンというドライバーが出ました。ヘッド体積は200ccほどですが、ネックがこれでもかってくらい斜めに長く、これで重心距離がとてつもなく長くなっているのです。

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ヘーゲルの弁証法にある「螺旋的発展の法則」考えると、今どきのドライバーはスッポンが螺旋的発展の法則にのっとって進化したといえるのではないでしょうか?
ボクがこの企画の編集者だったら、マルマンのスッポンの数値をなんとしてでも乗せたいと思いながら、雑誌と本の整理に戻りました〜。

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2014年03月14日ドライバーだけでなくFWも「螺旋的発展の法則」を遂げている!!

昨日は久しぶりに新橋演舞場で歌舞伎を見てきました。歌舞伎というと伝統芸能というイメージをもたれがちですが、実は、この歌舞伎も弁証法で言う「螺旋的発展の法則」を見事に遂げています。昨日の歌舞伎はスーパー歌舞伎と呼ばれる物で、古典的な演目ではありません。演出は歌舞伎界の人ではなく、演劇界の若手ホープ、イキウメの前川知大さん。ダブル主役の一人はこれまた歌舞伎界ではなくて俳優の佐々木蔵之介さん。もう一人の主役は歌舞伎界の市川猿之助さんでした。

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衣装と化粧は歌舞伎ならではの手法をとっていますが、今どきのギャグが入ったりして現代のテイストが出ています。歌舞伎も歴史を遡れば、当時は古典ではありません。新しいスタイルの芝居だったはず。スーパー歌舞伎は「螺旋的発展の法則」を遂げることで、歌舞伎に熟知していない人にも楽しめるように構成されてました。

さて、今日のエントリーも弁証法的な考察によるクラブの進化について。

ドライバー同様、FWも大きな進化を遂げていますが、歴史を振り返ると「螺旋的発展の法則」がかなり当てはまります。キャロウェイが300yスプーンを登場させたことで、FWも飛びに特化したモデルが増えてきましたが、実はこの飛び系、FWもこれが当てはまります。キャロウェイはぶっ飛びFWを作るのが上手いメーカーですが、その走りは、15年以上前に登場した

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スチールヘッド+

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この2機種は超がつく低重心で飛びました。ナイキから出ている

T-40ツアー

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これもソールにタングステンが40gも埋め込まれて、超がつく低重心。この3モデルは300yスプーンのXホットに負けないくらい低スピン弾道で飛距離を稼げました。

では、今どきの飛び系FWはどこがどう弁証法的、

「螺旋的発展の法則」を遂げているのか?

低重心で低スピンという所は、「復活・復古」をしています。それに加えて、今どきのFW「進歩・発展」がなされています。具体的に言うと、フェースの弾きがかなり良くなっています。フェースの弾き(フェースの反発)はルールで規制されていますが、昔のFWはフェースの反発はそれほど高くありません。それに比べると、今どきのFWはドライバー同様、ルールギリギリまで反発性能が上がっています。

キャロウェイの初代スチールヘッドと、現行のX2ホットを比較すれば、明らかにX2ホットの方がフェースの反発性能がアップし、ボール初速が出やすくなっています。加えて、今どきのFWは新機能も付加しており、可変機能が付いたモデルも増えてきました。シャフトの装着方向を変えることで、フェース向き、リアルロフト、そしてライ角を調整できます。

ちなみにこの可変機能というのも「螺旋的発展の法則」が遂げています。10年前に発売されていたピンのFW、G2はネックのスリーブを交換することでライ角が調整が出来ました。カチャカチャ式ではないので簡単に自分で調整できるわけではないですが(メーカーに持ち込んで調整)、ライ角を変えられるという点においては、今どきのクラブと同じことができていたのです。

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ちなみに、昔の飛び系FWも今どきの飛び系FWも共通点は低重心で低スピンが打ちやすいこと。このため、ロフトが少ないとボールは上がりづらくなっています。ヤマハが今盛んに5Wが飛ぶことをアピールしていますが、ヤマハ以外でも飛び系のFWは
3Wよりも5Wの方が飛ぶ可能性が大きいです。理由は単純で‥‥

3Wのロフトは15度前後
5Wのロフトは18度前後

だからです。テーラーメイドがドライバーのロフトを増やすことをキャンペーンしていますが、FWは地面から打つクラブ。クラブとボールが低スピンでボールが上がりにくいことを考慮すると、15度で地面から打ってキャリーを出すのはかなり困難なのです。男子プロ並みにヘッドスピードが速い人、直ドラを打って3W以上に飛距離を稼げる人を除けば、地面から打った時にボールを最も飛ばせるロフトは17〜19度ぐらいなんです。ヤマハはそれが分かっているから、3Wではなくて5Wが飛ぶことをアピールしているわけです。

ちなみに、15度でもボールが上がりやすいFWもあります。それは飛びよりもやさしさをアピールしているFW。具体的に言うと、重心が非常に深いFWならばヘッドスピードがそれほど速くなくてもボールがちゃんと上がってくれます。具体的には、

ヨネックスのiイーゾーン

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これは重心が非常に深くなっており、15度でもボールが上がりやすくなっています。

重心が深くなるとボールの打ち出し角が上がりやすく、そしてスピンがかかりやすい分だけ、「飛ばないけどやさしく打てるスプーン」になってくれます。

FWでもぶっ飛びというキーワードは魅力的ですが、ぶっ飛び系はロフトが少ないとボールは上がってくれません。これは昔も今も同じだということは肝に銘じておいてクラブをチョイスして下さい〜。

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