マーク金井blog

カテゴリー: 新製品情報

2014年01月15日いまどきの二極化したドライバーは、さらに二つにジャンル分けされる!!

昨日はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」の公開放送日。ゲストはキャロウェイゴルフさんで、マーケティングディレクターの倉島さんが、新しいビッグバーサ2機種について熱く語ってくれました。今回ビッグバーサはビッグバーサαビッグバーサの2機種をラインアップしますが、この2モデルはビジュアルが全然違います。そして、クラブの性能もまったく異なり、

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ビッグバーサαはタイプA

「浅重心+重心アングル小(19度以下)」

ビッグバーサはタイプB
「深重心+重心アングル大(24度以上)」

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です。タイプAとタイプBはヘッドの挙動(捕まり具合)大きく異なります。
ビッグバーサαで真っ直ぐ飛ぶようにスイングした時、ビッグバーサは捕まり過ぎて引っかかります。逆に、ビッグバーサで真っ直ぐ飛ぶようにスイングすると、ビッグバーサαで打つと右にスッポ抜けてしまいます。加えて、

ビッグバーサαはタイプAなので、
打ち出し角度が低くなる(ボールが上がりづらい)
低スピン弾道で飛距離を稼げる(キャリーが出づらい)

ビッグバーサはタイプBなので、
打ち出し角度が高くなる(ボールが上がり過ぎる)
高弾道で飛距離を稼げる(吹き上がりやすい)

という風に球の飛び方が変わってきます。キャロウェイは今回、タイプAはタイプBのドライバーを同時に出してきたことを考えると、メーカー側もひとつのヘッドではすべてのゴルファーに飛びを提供できないと判断したと考えるのが妥当でしょう。

さて、今日のエントリーもいまどきのドライバーのジャンル分けについてです。ドライバーは重心の深さ(重心アングル)でタイプAとタイプBに分けることができますが、それぞれのタイプはさらに2つに分けられます。

タイプA-1
「浅重心+重心アングル小(19度以下)」で重心距離が長い(40mm以上)
タイプA-2
「浅重心+重心アングル小(19度以下)」で重心距離が短い(36mm以下)

タイプB-1
「深重心+重心アングル大(24度以上)」で重心距離が長い(40mm以上)
タイプB-2
「深重心+重心アングル大(24度以上)」で重心距離が短い(36mm以下)

捕まりについては1と2で異なり、一般的には1(重心距離が長い)は捕まりづらく、2(重心距離が短い)方が捕まりやすくなります。捕まりはフェース向きも影響しますが、ヘッドの返しやすさは重心距離の影響が大きいからです。ゴルフ理論では人間の体を4つにジャンル分ける4スタンス理論が注目を浴びていますが、ゴルフクラブも4スタンス理論同様、4つにジャンル分けすることができるのです。捕まりに関して説明を付け加えると

タイプA-1 操作性は高いが捕まりづらい、「非常にフッカー向け」

タイプA-2 操作性が高く捕まりやすい、「ややスライサー向け」だが
インパクトでフェースが開きやすくもなる。オープンフェースならば「フッカーも使える」

タイプB-1 操作性は高くなくて捕まりづらい、「ややフッカー向け」だが、フックフェースならば「スライサーも使える」

タイプB-2 操作性は高くはないが非常に捕まりやすい、
「非常にスライサー向け」

それぞれのタイプを細分化することでヘッドの性能(特性)がより正確にジャンル分けできます。そしていまどきのドライバーの多くはこの4つのジャンルのどれかに属します。もちろん、重心の深さ、重心距離を平均値に近い所で設定したドライバーというのは、どのジャンルにも属しません。

重心の深さ(重心アングル)と重心距離。この2つの数値を正確に知ることができると、ドライバーの特性をほぼ知ることができます。これにフェースアングルの数値が加わると、それぞれのドライバーはどんなゴルファーと相性が良いのかがかなり正確に分かってきます。逆に言うと、マーク金井の場合、ブラインドで試打すると、95%以上の確率で、試打したドライバーの重心の深さ(重心アングル)と重心距離の数値を言い当てることができます。

クラブは見た目も大事でですが、重心がどこにあるのかも非常に大事なポイントです。ここをちゃんと理解しておかないと、いまどきのクラブの性能を引き出すことは非常に難しくなるのです〜。

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マーク金井が使っている!マーク金井が「これはいいぞ!」と言うクラブに、アナライズのシャフトを入れて販売する

マーク金井セレクションクラブコーナー出来ました

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2013年12月27日ヤマハインプレスRMXツアーモデルを解体してみた!!

マーク金井と言えばサングラス、サングラスと言えばマーク金井と言われるようになって10年ぐらい経ちました。その間、ずっと愛用しているのがオークリーのサングラス。最初はフレームが一体成形のMフレーム Mフレームが生産中止後は、レーダーをかけています。オークリーを使う理由は単純、デザインが秀逸なのもさることながら、ホールド感が優れているからです。眼鏡というと掛けるものというのが常識ですが、ことオークリーに関していえばフレーム全体が頭にフィットします。この類い希なるフィット感のおかげでスイング中にサングラスがズレることはまずありません。

そんなオークリーフリークが、昨日初めて原宿の直営店に行ってきました。オークリーはサングラスだけでなく普通の度入り眼鏡も販売しています。視力の細かい検診、目の解体をやっていただいた結果、約40分間の診断で分かったことは‥‥

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軽い近視でした〜(▼▼)b

軽い近視でした〜(▼▼)b

 

軽い老眼と、軽い近視。視力は右目が0.8、左目が0.7。そして左目は軽い乱視でした。そこから黒目の位置のチェック、鼻の高さのチェック。マーク金井の場合、黒目の位置の左右差は2ミリほどありました。それにしても、目の状態をここまで解体してもらったのは初めての経験。そして、視力矯正の眼鏡をかけると景色がガラッと変わることを生まれて初めて経験しました。遠くの景色がくっきり鮮やかに見えると、もう裸眼に戻れないかもです(笑)

さて、今日のエントリーは「リヘッド革命」がキーワードになっているインプレスRMXツアーモデルのヘッド性能についてです。初代もそうでしたが、2代目となる今回もRMXシリーズはヘッドだけでも購入可能。初代はヘッドが1種類のみでしたが、2代目はヘッドが3種類ラインアップ。その中でももっともハードなのがツアーモデルです。

ツアーモデルのメーカー公称値は‥‥

ヘッド体積 435cc
ヘッド重量 未公表
重心距離  34mm
重心深度  33mm
フェース高 51mm
重心高   30mm
重心アングル 未公表
フェース向き ±0度

それに対して、実測値は‥‥

ヘッド重量 197.5g
重心距離  35.25mm
重心深度  33mm
フェース高 50mm
重心高   32.75mm
重心アングル 19度
フェース向き ±0度

ヘッド重量はスリーブ込み〜

ヘッド重量はスリーブ込み〜

 

ネジを入れ替えると重心距離だけでなく、重心高さも少し変わります〜

ネジを入れ替えると重心距離だけでなく、重心高さも少し変わります〜

個体差、そして計測方法によっても数値は若干変わりますが、このツアーモデルに関しては、メーカー値と測定値に大きな誤差はありません。しいて上げるならば重心高が実測値の方がやや高いと感じるぐらいです。数値的にユニークなのがフェース高。ツアーモデルですがディープフェースではありません。今どきのドライバーの中では、シャローフェースな部類です。

では、肝心のヘッド性能はどうなのか?

昨日、赤羽で実践投入しましたが、ツアーモデルらしさを強く感じたのがヘッドの挙動。重心距離は短めですがスイング中にヘッドが返る度合いが希薄です。真っ直ぐ打つつもりでスイングしたらフェード弾道になりました。これはひとえに重心の浅さ、そして重心アングルの少なさが影響しています。このブログでも何度か書きましたが、重心距離に対して重心深度が浅いとヘッドは返りづらくなります。そして何より、重心アングルが小さいとヘッドが返りづらくなります。重心アングルが19度というのは市販ドライバーの中でも少ない部類です。今どきのドライバーの重心アングルの平均値は22〜23度。25度を超えてくるとヘッドが返りやすくなって(例外もあります)、20度を下回るとヘッドが返りづらくなってきます。

そして歴代のヤマハのツアーモデル(かつてのVシリーズ)同様、このRMXツアーモデルも低スピン弾道が打ちやすいなっています。重心高はことさら低くありませんが、スピンが少ない弾道がオートマチックに打てます。このあたりは謎な部分もありますが、打点位置をチェックすると、そうじてフェース上側になります。フェースの上側に当たりやすいので(結果、縦のギア効果で)、スピンが減った弾道が打ちやすくなっているのでしょう。

これまでのツアーモデル(Vシリーズ)と異なり、今回のツアーモデルはチーピンが出づらくなっているのも好印象です。インサイドからあおって打っても怖い球が出ないので、プロ、上級者だけでなく中級にも扱いやすくなっています。ただし、これまで同様、ボールが楽に上がるクラブでもありませんし、リアルロフトも多くありません。マーク金井は迷わず10度をチョイスしましたが、このツアーモデルは10度でも球が上がりすぎません。9度はかなりのハードヒッター向けというのはこれまで通りですね〜。

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2013年12月26日スイングが確実にレベルアップする究極の練習法とは!?

昨日は神田から電車で約30分、神田からの電車賃は210円の赤羽GCにて薄暮ハーフしてきました。河川敷なのに風も無く、絶好のゴルフ日和〜。25日ということもあってコースは空いていて、担ぎセルフで1時間55分ほどでプレーできました。もちろんマーク金井のことですから、ただプレーするなんてことはありません。ヤマハの最新ドライバー、インプレスRMXツアーモデル。ブリヂストンのツアステGRのユーティリティをじっくりテスト。そして、ナイキの新しいボール。レジンシリーズ3機種も試打してきました。

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RMXツアーモデルにはアナライズW65、ヤマハカラーのシャフトを装着。色のマッチングは良いのはもちろんのことヘッドとシャフトのマッチングもいい感じです。今回のツアーモデルは前々作のインプレスVのリニューアルという感じで、ヘッド形状はVシリーズを踏襲してます。歴代のVシリーズ同様、リアルロフトが少なめで上がりやすさよりも、弾道の強さを意識して設計されています。そして左に行きづらい。重心距離は短いですが(メーカー値、34mm)、その短さを感じません。ヘッドの返りづらさが手に伝わります。ヘッドスペックを計測すると、捕まりに影響が出る重心アングルが19度と非常に小さく、それがヘッドの返りづらくさせているのでしょう。

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GRのUTはライ角がアップライトで捕まりが良く、そしてボールが上がりやすいのが印象的でした。リアルロフトは表示ロフトよりも1度ぐらい少ないのですがボールが気持ち良く上がりキャリーが出ます。ただし、上がりやすい分だけスピンも多め。低スピンで風に強い球を打つのはやや難しく、スピンをかけてグリーンに止まりやすい球が打ちやすいUTです。テーラーメイドのグローレやロケットボールのUTに比べると、やや重心位置が高い感じがしました。

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ナイキのレジンシリーズは、インパクトの打感がガラリと変わり、すべてのモデルとも打感がソフトになっています。マーク金井は201xのxを使ってましたが、これのリニューアルモデルとなるRZNブラックは同じシリーズとは思えないほど打感がソフト。硬い打感が好きなマーク金井にはやや物足りない感じがしましたが、多くのゴルファーはこのソフトな打感を好むでしょう。そして、打感がソフトになった分だけ感覚的には前作よりもボール初速が少し出づらい感じがします。あちらを立てればこちらが立たずという感じがします。

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ちなみに、ディスタンス系のRZNホワイトとRZNレッドはディスタンス系らしさがちゃんとあって、ヘッドスピードが遅めのゴルファーにはかなり重宝するボールです。この2つは打感がかなりソフトですが、それでいてボール初速もちゃんと出ている印象を受けました。ディスタンス系ですがアプローチでもそこそこスピンがかかります(RZNブラック、プラチナほどではないですが)。

さて、レビューはこれぐらいにしておいて今日のエントリーは練習場でぜひとも試してほしい練習法についてです。練習場ではナイスショットを打つことを目標にしているアマチュアゴルファーが少なくありませんが、本当に上手くなりたい、スイングの完成度を上げたいと思うならば、たくさんボールを打つことからそろそろ卒業してほしいです。スイングの完成度を上げるには、完成度を上げるための練習も必要不可欠だからです。

では、どんな練習をすればスイングの完成度が上がるのか?

究極の上達法として皆さんにお勧めしたいのは、この2つ。

ドライバーの直打ち
ドライバーの高さにティアップしたボールをSWで打つ

どちらも普通にボールを打つのに比べると、10倍以上難しいです。そして結果オーライは絶対に出ません。正しい軌道、そしてミート率が良くないと、どちらもボールはちゃんと飛びません。ちゃんと飛ばないどころか、ちょびっとでも打ち損じればダフり、トップ、チョロが簡単に出ます。

この2つのドリルはかなり昔からありますし、いろんなプロが取り入れてますが、マーク金井は霍本謙一プロから直接教わりました。霍本プロ曰く、この2つがちゃんとできればプロテストに通るレベルになるそうです。

ドライバーの直打ちは横峯さくらプロ、石川遼プロもよくやってますが、ドライバーはクラブの中でパターを除けば、一番ロフトが少ないクラブ。3Wよりもロフトが少ないので芯に当てただけではボールはちゃんと上がりません。浅い入射角でヘッドを入れること、そしてシャフトのしなり戻りを上手く利用しないとボールが上がりません。逆に言うと、これがちゃんと打てるようになれば(ティアップした時に近いぐらいボールが上がり、3Wのナイスショットよりも飛距離が出る)、アマチュアならば確実にシングル入りできます。

続いて、ドライバーの高さにティアップしたボールをSWで打つ。もちろんフルショットで打ちます。これはやさしく感じますが、やってみると非常に難しいドリル。ヘッドの入射角の精度が求められますし、ハンドファーストにインパクトを迎えないとボールを上手くヒットできません。ドライバーの直打ちのようなプレッシャーはかかりませんが、これで100発100中させるのはかなりというか相当難しいです。いい感じでスイングしてもボールの下のティを打ってしまいやすく、ティを打つのを嫌がると今度はハーフトップが出ます。

練習はボールをたくさん打って自信をつけるよりも、ドライバーで直打ちしたり、高いティアップのボールをSWで上手くボールを打てるようになった方が、ゴルフ場に出た時に自信をもってショットに望めます。そしてこの2つの練習は距離の短い練習場、室内練習場でもいい悪いの評価を下せます。寒い冬に屋外の練習場でボールを打つのもいいですが、寒さを感じさせない室内練習場で難易度の高い練習をするのもかなり良いと思いますよ〜。

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2013年12月13日ツアーステージ NEW 「GR」ドライバーはなぜ飛ぶのか!?

昨日はコブラの新製品記者発表がありました。場所はコブラの親会社となっているプーマジャパンのカンファレンスルーム。天王洲アイル駅から徒歩10分。

オシャレな倉庫のような自社建物の中で開催されました。

新製品は2つのラインアップで

BiO CELLとBiO CELL+

それぞれドライバー、FW、アイアンが用意されています。UTはなぜかBiO CELLのみでした。アイアンについては軟鉄鍛造のAMP BiO CELLもラインアップされています。

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ドライバーはBiO CELLが460ccでフルチタン。これまでのコブラ同様、スイートエリアの広さをアピールしつつ、ヘッドは前作同様、ユニヘッド。ロフトは弾道調整機能で設定するタイプでした。カラーバリエーションが豊富で、

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米国仕様はオレンジ、レッド、ブルー、ブラックの4色展開。これに日本ではホワイトが加わり5色展開になっています。

BiO CELL+は440ccでチタンと新素材ヴェノラム合金のコンポジット。チタンと比べて比重が軽いヴェノラム合金をクラウン部分に採用することで、従来のフルチタンのドライバーより50%も低い重心位置を実現したそうです(前モデルとの比較)

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クラウン部分が軽くなっただけで、重心が50%も低くなった!!

常識的に考えると、こんなことはありえまえん。クラウン部分の重量は元々もそれほどないからです。メーカーの資料には50%重心が下がったと書いてありますが、クラウン部分の軽量化で重心が下げられるとしてもせいぜい5%ぐらいまでが限界です。ひょっとしたら、メーカー資料の後表記なのかも知れないですね。

実際のクラブを見た感じでは、モデルチェンジで目立っていたのはカラーバリエーション。クラブ自体は前作AMP CELLと劇的に変わったと感じはありませんでした。プレゼンテーションではスイートエリアが拡大したことをアピールしてことを考えると、モデルチェンジでヘッドの慣性モーメントがアップしたことが予想されます。このあたりは実際に試打して、前作との違いをじっくり検証したいと思います。

マーク金井的には「いいなぁ」と感じたのは、軟鉄鍛造の AMP CELL Pro アイアン。ヘッドのシェイプはタイトリストのマッスル同様、二枚目顔。バックフェース側はこだわりまくりで、番手によって構造が異なり、

3〜6番はデュアルキャビティ
7〜8番はシングルキャビティ
9〜PWはマッスルバック

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50度のGWが用意されているのはgood〜

番手によってバックフェースの構造が変わるという、かなり凝ったクラブになっています。見た目はほとんど変わっていないのでギミック的な要素も強いですが、所有欲がそそられるアイアンです。これがコブラからではなく、タイトリストミズノ、あるいはテーラーキャロウェイから発売されていたら、スマッシュヒットしそうな予感がしました。

おーっと、前置きがかなり長くなりましたが、今日のエントリーはGRの飛距離性能についてです。

昨日のブログでも書きましたが、GRのヘッドスペックは‥‥

ヘッド重量  197g(スリーブ込み)
重心距離   36.5ミリ
重心深度   34.5ミリ
重心アングル 24.5度

重心の高さも取り立てて低くありませんし、浅重心でもありません。今時のぶっ飛びドライバーのような構造ではなく、ごくごく平均的なスペックです。今発売中のゴルフ雑誌イーブンでもコメントを残してますが、バランスの良さが特徴のドライバーです。

では、なぜ飛ぶのか?

マーク金井はクラブを弾道データを計測する時、必ずアナライズの神田スタジオで行います。同じボール、同じ計測器を使うことで、飛びの違いを正確にチェックしたいからです。

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GRに関していえば、とにかく初速が出ました。普段はボール初速が69m/sぐらい出ていると「飛ぶ」とジャッジしますが、GRは一発目から70m/sを超えてきました。マン振りしたら71m/s以上でました。普通の長さでこれは滅多にありません。というか今年試打したドライバーの中で最もボール初速が出ました。飛ぶ理由は、まさにボール初速が出ていたからです。

ボール初速は‥‥

ヘッド重量が重い
フェースーの反発が高い

この2つの要素でほぼ決まります。GRの場合はヘッドはそれほど重くありません。ごくごく普通の重さなことを考えると‥‥ルール適合のギリギリまでフェースの反発を高めていることを予想したくなりますね。

クラブフィッターの鹿又さんも、「これまでにない強い弾き感」を感じたとコメントしてましたが、ツアープロも弾き感が気に行ったことがGRへのスイッチにつながっているような気がしてなりません。

イエローをイメージカラーにデザインを一新したGR〜。すでにゴルフショップでは在庫がなくなるほど売れているそうですが、飛びを手に入れるにはシャフト選びも重要なポイントです。ヘッドの性能を生かすも殺すもシャフトです。なぜシャフトが重要なのかは次回じっくり説明しましょう〜。

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というわけで、マーク金井仕様作っちゃいました!!←写真をクリック

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2013年11月26日ゼクシオ7とゼクシオ8はどっちが飛ぶのか!?

毎号毎号、これでもかってぐらい情報満載なのが月刊ゴルフダイジェスト。すべての記事を読み切るには1ヶ月ぐらいかかりそうですが、2014年1月号でマーク金井が注目したのが、ダウンベスト特集とゼクシオ新旧比較特集~。

ゼクシオ比較特集では、なんとなんと松山英樹プロゼクシオ8を試打しているのをスクープ。VISA太平洋の練習日に松山クンは8を使ってプレー。ロフトは8.5度でリアルロフトは9度。ヘッド内部にグルーを入れているとのことなので、ヘッドも少し重くしているのでしょう。シャフトはグラファイトデザインのツアーAD DI-8(硬さは恐らくX)です。

さて、このゼクシオ。

モデルチェンジは2年ごと。他社の多くが1年ごとにモデルチェンジするのに比べると開発期間が2倍あります。じっくりと時間をかけてニューモデルを作れるわけですから、毎回完成度が高いことでも定評があります。

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では、前作(7代目)と8代目とではどこがどう変わったのか?まずは物理的なデータから検証していきましょう。

ゼクシオ7
ヘッド重量  194.1g
ヘッド体積  461cc
重心距離   37.9ミリ
重心深度   39.2ミリ
ss高さ   33ミリ
フェース厚  50ミリ
ヘッドMI  4305gcm2

ゼクシオ8
ヘッド重量  192.4g(-1.7g)
ヘッド体積  457cc(-4cc)
重心距離   38.6ミリ(+0.7ミリ)
重心深度   40.3ミリ(+1.1ミリ)
ss高さ   34.3ミリ(+1.3ミリ)
フェース厚  50ミリ(±0)
ヘッドMI  4321gcm2(+16gcm2)

(数値は月刊ゴルフダイジェスト1月号より引用。フェース厚だけはマーク金井計測)

個体差がありますが‥‥8代目は7代目に比べると、

ヘッドが少し軽くなって
重心距離が少し長くなって
重心が少し深くなって
重心位置が少し上がって、
慣性モーメントが少し増して

います。数値的なデータから見ると、7代目よりも8代目はよりヘッドスピードが遅い人が飛ばしやすくなっています。重心が深くなればスピンが掛かりやすくなります(低スピンにはなりにくい)、重心位置が高くなればスピンがかかりやすい(低スピンにはなりくい)からです。ここから導きだされることは‥‥

ヘッドスピードが遅い人、スピン不足でキャリー不足になっている人はゼクシオ8が飛びに有利なドライバー。

ヘッドスピードが速い人、スピンが多くて吹き上がっている人は
ゼクシオ7が飛びに有利なドライバーです。

ゼクシオはメインターゲットが団塊世代。団塊世代の平均年齢は65歳前後。メインターゲットに合せてクラブもソフトスペック化しています。ちなみにクラブ重量は7代目よりも8代目の方が10g軽い。クラブを軽くしているということは‥‥まぎれもなくシニアゴルファーを強く意識したクラブ作りがなされています。ゼクシオにはシニアゴルファー向けのプライムというブランドもありますが、今回のゼクシオ8のクラブ重量は272g(純正R)。これは、10年前の女性用ドライバーよりも軽いです。ちなみに、20年前に大ヒットしたセイコーSヤードT301の総重量は305g。当時は、オジサンゴルファー向けで軽いと言われてましたが、これに比べるとゼクシオ8は30g以上も軽く作られているのです。

7代目に比べると8代目のゼクシオは軽くなって振りやすさが増し、ボールが上がりやすくなっています。ゼクシオ7だとちょっとボールが上がりづらくなってきたベテランゴルファーが使うと期待通りの飛距離アップが手に入るでしょう~。

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僕作った新しい練習器具 スーパーシャット君販売を開始しました。自宅で練習できる練習器具です。シャットフェースも覚えられます。重心距離の長いアイアンが使いこなせない人はぜひ!

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