マーク金井blog

カテゴリー: ゴルフ業界情報

2014年04月11日クラブの長さを統一基準で計測するとっておきの方法とは!?

今日からいよいよ2014マスターズが開幕しました。日本からただ一人の出場選手、松山英樹は8オーバーと大きく出遅れてしまいましたが、勿体なかったのは8番パー5でのダブルボギー。マーク金井は一度だけマスターズを取材しましたが、このホールはティからグリーンまで強い打ち上げのパー5。ティショット、セカンドショットともドローボールが求められるホールですが、グリーン手前の左側は林。2オンも可能なホールでイーグル、バーディーが狙える反面、引っかけて左に曲げてしまうと、ボギーやダボが簡単に出てしまいます。オーガスタはバーディが取れるホールも多い反面、少し歯車が狂うと世界の一流どころでもボギー列車から降りれなくなったり、ダボが簡単に出てしまいます。

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写真はGDOより転載 記事は写真をクリック!

ちなみに松山プロは出場選手でただ一人、フェアウェイキープ率が100%でした。

ティショットが良くてもスコアメイクが難しいのもオーガスタならではです。オーガスタは他のメジャーに比べるとフェアウェイが広く、ラフも浅めです(昔はラフがありませんでした)。ただし、グリーンを狙うショットについては1ヤード刻みの距離感が求められ、グリーンのアンジュレーションも過激です。アイアン、アプローチ、パッティングにおいては通常の試合よりも、はるかに精密な距離感が求められ、わずかな距離感の狂いで、バーディーがボギーになってしまいます。

そんな精密さが求められるマスターズに比べると、今日のエントリーは精密さとは無縁の話がテーマです。昨日、マーク金井は長尺シャフトの試作セカンドバージョンを試打し、いきなりボール初速の最高記録、74.4m/sを記録しました。ユピテルの計測機は3年以上使ってますが、今までは最高で72m/sぐらいまで。試作中の長尺シャフトで一気に2m/s以上、記録更新できたのです。

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市販品ではなくて試作品なので詳しいスペックをもう上げることはできませんが、長さについては、

ヒールエンドで47インチ
60度測定法で47.5インチ

です。いろんなモノが街中に溢れてますが、長さを測っているプロダクト(製品)で、同じ長さが同じメジャーで2つ以上の表記がなされているのは‥‥

ゴルフクラブとシューズ(靴)です。シューズは昔から表記がダブルスタンダードでマーク金井の場合、日本だと29センチなんですが、欧米だと

11インチ(US)
10インチ(UK)

という風になります。理由は分かりませんが、アメリカと英国ではシューズの表記がワンサイズほどズレているのです。どちらもインチ表記にもかかわらずです(笑)
いつ頃からサイズ表記にズレが生じているのか分かりませんが、シューズの世界ではこれが常識です。

では、ゴルフクラブはどうなのか?

靴に比べると、ゴルフクラブは長さを測りづらい形状をしています。長さを測るためには端と端(両端)を決める必要があるのですが、靴に比べるとゴルフクラブは両端をどこに定めるのかが非常に難しいからです。シャフトならば両端は簡単に見つけることができますが、シャフトにヘッドがついてしまうと両端が見つけづらくなってしまいます。このため、昔からの慣習ではヒールエンド法と呼ばれる方法で長さを計測してました。クラブのヒール側のある地点と、グリップエンドの少し手前側の長さを測り、それで45インチとか46インチとか表記しています。今でも、国内メーカーのクラブのほとんどはヒールエンド法計測です。アナライズもヒールエンド法計測でクラブの長さを表記しています。

対して、60度法はというと、ゴルフクラブのソールを角度60度の面に当てて、ひとつの端を決め、もうひとつの端はグリップエンドの上端。この2つの距離を測って長さを決めています。この方式が生まれたのはルールによって長さが規制されたからです。現在、ルールでは長さは48インチ以内となっていますが、ルールで言う長さとは60度法での測定によるものです。

ちなみに、60度法の場合も正確に言うと、クラブのライ角やヘッド形状によって長さが変わってきます。理由は単純、クラブの両端を計測していないからです。

靴に2つの表記があるなら、ゴルフクラブに2つの表記があってもええじゃないか〜。

と思っている人もいるでしょうが、反面、長さを統一して欲しい人も少なからずいると思います。長さが2つもあると混乱してしまうゴルファーも少なくないことを考ると、統一した方がいいと思います。

そこで提案したいのが、箱(ボックス)での長さ計測

ドラコン競技ではすでに実施されているそうで、ドラコンの場合、クラブの長さは定められた箱に入るかどうかでジャッジします。ドラコンでは50インチ以内がルール適合で、それを箱でチェックしています。定められた箱に入ればルール適合(50インチ以内)、箱に入らなければルール不適合。非常にシンプルな方法ですが、誰しもが納得できる方法です。

いいモノはどんどん採用すればいいと思います。通常のゴルフクラブも

45インチの箱
46インチの箱
47インチの箱

ってな感じで計測箱を作り、その中に入るかどうかで長さを決めるというのは合理的ではないでしょうか? そして何より、長さを計測するための計測機を作るよりも箱を作った方が簡単だし、コストもかかりません。箱なら折りたたみ式にも作れるのでかさばりません。

ゴルフ用品協会さんが箱を作るのが理想ですが、それが難しいならば大手量販店さんが作るのもいいかと思います。どなたか一緒に長さを決められる計測箱を作りませんか?

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2014年04月10日ゴルファーの大敵、チーピンを矯正するとっておきの方法とは!?

昨日はゴルフダイジェストオンライン(GDO)が主催するホットリスト2014の受賞パーティーがありましが。マーク金井は特別審査員ということもあって、受賞パーティーに出席しました。出席者のメインゲストはもちろんクラブメーカーです。パーティ会場では、それぞれの部門での金賞、銀賞クラブが発表され、金賞受賞したメーカーにはGDOの石坂社長からガラスの素敵な縦が贈られました。金賞を多く手にしたメーカーがあるかと思えば、金賞をひとつも受賞できなかったメーカーもありました。

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パーティー会場ではたくさん金賞を獲ったメーカーはご機嫌ですが、実は、喜びを噛みしめられるは昨日だけかも知れません。なぜなら、賞をたくさん獲れば獲るほど、来年に向けてはハードルがさらに上がるからです。例えば、今年、金賞を5つ獲れば、「来年はひとつでいいや」なんてことを言えるメーカーはまずありません。企業としては右肩上がりの宿命があり、金賞5つならば最低でも現状維持、できれば6つ以上獲ることが求められるからです。対して、今年、金賞をひとつも取れなかったメーカーは、来年、ひとつでも金賞が取れればかなり嬉しくなれます。

とまあ、ホットリストについてはこれくらいにしておき、今日のエントリーはゴルファーの大敵、チーピンの矯正法についてです。チーピンとは

狙いよりも左に飛んで、さらに急激に左に曲がる弾道
スピンが極端に減ってフォークボールのような弾道
落下後、ボールが極端に左に跳ねてランが多い弾道

です。とにかく、これが出ると左の林に打ち込んだり、左の池に打ち込んだり、左にOBを打つことになって、確実にスコアを浪費します。加えて、左サイドが危険なホールほどチーピンが出やすく、そしてチーピンは連発して出やすくなります。シャンク同様、チーピンも初心者よりも中上級者に出やすいミスです。

さて、このチーピン。矯正法はいくつかあります。ゴルフ雑誌でもいろんな方法が紹介されていますが、多いのは次の3つでしょう。

ダウンからインパクトにかけて腰を鋭く左に切る
アウトサイド・インのカット軌道でクラブを振る
トップでフェースをオープンにしてスイングする

これらの方法でチーピンが直る人は、今日のブログはこれでおしまいです。もし、いろんな方法を試してみてもチーピンが直らない、ここ一番でチーピンが出やすい人は、ここから先をじっくり読んで下さい。そして、ここから先に紹介することを是非とも試してみて下さい。100%とは言いませんが、80%以上の確率でチーピンと決別できます。

では、どこをどう意識すればチーピン弾道と決別できるのか?

そのヒントはスライサーのスイングにあります。スライサーのスイングを観察すると共通項がいくつかありますが、その中でもすべての人に共通しているんは

ボールを左に打ち出そうとスイングしています!!

自覚している人は少ないですが、スライサーはボールが右に曲がることがトラウマになっているため、とにかくボールを左に打ち出すようなスイングをしています。その結果としてクラブの軌道がアウトサイド・インになって、そしてフォローで左ヒジが引けたり、左ヒジがくの字のように曲がってしまっています。対して、フッカーやチーピンに悩んでいるゴルファーの場合、フォローで左ヒジが引けたり、フォローで左ヒジがくの字の曲がっている人はほとんどいません。これまた、理由は単純。チーピンに悩む人はボールが左に飛ぶのが怖いので、ボールを右に打ち出そうとスイングしているからです。どちらのゴルファーにも共通してることは、ボールを打ち出す方向に問題があり、打ち出す方向を間違ってしまうために、余計にミスを助長しているのです。

では、どうすればチーピンを防げるのか?

チーピンに悩むゴルファーの場合、スライサーの気持ちになってスイングすればチーピンは止まります。ただし、これは言葉でいうほど簡単ではありません。チーピンに悩む人にとって、ボールを左に打ち出すことは非常に怖いことだからです。打つ前に怖いと思ってしまえば、スライサーのようにボールを左に打ち出すことはできません。でも、他の方法ならばチーピンに悩んでいる人も、スライサーのようなスイングすることは可能です。

それは、ダウンスイングにおける腕、手元のスピード

を強く意識することです。具体的に言うと、ダウンからフォローにかけて腕、手元をとにかく速く振って下さい。ダウンからフォローにかけてチーピンを打っている人の場合、腕と手元のスピードが減速しています。この減速がインパクト時にフェースを被せてしまうことにつながり、チーピンが出てしまうのです。対して、ダウンからフォローにかけて腕、手元を速く振ればインパクトゾーンでフェースは被りません。フェースが開いた感じになるので、ボールの打ち出し角度が上がりますし、スピンも増えてきます。結果、ボールは引っかかりづらくなるし、ドロップするような弾道とも決別できます。

たかが腕の振りと思うかも知れませんが、実は、腕を振るスピードが変わるだけで弾道がガラッと変わるのです。マーク金井はこれを体験的に感じていましたが、実は数値でも腕を振るスピードと球筋に関連性があることが分かりました。

EPSONのエム・トレーサーを使ってスイング解析すると、スライスする人ほどナチュラルアンコックの数値が低く、フックやチーピンが出る人ほど、ナチュラルアンコックの数値が高いのです。この数値は腕の減速率を数値化したもので、この数値の違いで球筋が違うことが確認できました。

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右上のナチュラルアンコックに注目

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単純過ぎて拍子抜けしたかも知れませんが、これがチーピンを防止する極意なんです〜

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2014年04月05日スコアが確実に良くなるゴルフボールを選ぶ方法とは!?

昨日は関西出張、北六甲CCでラウンド撮影してきました。スタート時点では雲一つない晴天から、3ホール目には突然の土砂降り。撮影を1時間ほど中断してからは全英オープンなみの強風下。1日でいろんなシチュエーションで撮影&プレーを楽しんできました(笑)。

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掲載前なので詳しい内容は控えさせていただきますが、昨日は一度も打ったことがないボール、一度も打ったことがないクラブ、そして一度もプレーしたことがないゴルフ場でのプレー。おまけに強風。普段はブッシュネルで距離を測定しながらプレーするのですが、昨日はそれもできませんでした(キャディバッグを間違って他のゴルフ場に送ってしまったため)。

まるで八方ふさがりな状態でのプレーでしたが、ゴルフの内容はすごく良くて、ミスショットらしいミスは2発だけ。距離感のミスもほとんどなく、アプローチは花道からのチップインバーディが1回。バーディパットは6メートルと4メートルがカップのど真ん中から決まりました。撮影だったのでOKパットが甘々でしたが、ボギーを打ったのは3ホール。雨で途中棄権しましたが、かなりいいゴルフができました。

さて、今日のエントリーはボール選びについてです。

ボールを選ぶ基準はいくつかありますが、一般的には‥‥

飛距離性能
スピン性能
ボールの硬さ(軟らかさ)
打感(フィーリング)
対象ヘッドスピード

これらが選ぶ要素になっています。実際、ゴルフボールのパッケージを見ても、これらの要素について、どんな特性になっているのかがちゃんと表記されています。

写真 1 (6)

 

写真 2 (6)

では、どの要素にこだわってボールを選べば自分に合ったボールを選ぶことができるのか?

どの要素にこだわってボールを選べばスコアを1打でも縮めることができるのか?

ドライバーの飛距離が出ない人ならば、飛ぶボール。アプローチでスピンをギュギュッとかけたい人にはスピンが効くボール。ソフトなフィーリングを求める人には軟らかいボール‥‥いずれも間違いではありませんが、実は、ボールを選ぶ上で一番大事なことは、これらの要素ではありません。ボールを選ぶ上での最重要キーワードは、

距離感!!!!

なのです。普段よりも5ヤード飛ぶボール、バックスピンがキュキュッとかかるボール、打感がソフトで心地良いボール。これらの満足度が非常に高いボールは使っていて気持ち良いですが、いずれの要素もスコアメイクには直結しません。飛んでも止まっても、心地良くても、距離感が合わないボールというのはスコアメイクには直結しないからです。誤解を恐れずに言えば、飛ばなくても、止まらなくても、フィーリングが悪くても、距離感が合うボールはスコアが確実に良くなります。具体的に言うと、

100y打ちたい時、ナイスショットして100y飛ぶボール
30yのアプローチで20yキャリーして10yランが出るショットを打った時、
その通りの弾道が打てるボール
5mのパットを打った時、5mちょうど転がってくれるボール

ちょっと応用編だと、

アゲンスト風でもフォローの風でもイメージ通りの距離が出るボール
イメージ通りの弾道高さが出るボール

距離感というのは人によって違います。そして人によって違うということは、自分に適したボールというのも人によって違います。もちろん、距離感の出し方というのも人それぞれなので、適したボールもそれぞれ違います。

そして距離感に関して言うと、 優先順位としては‥‥

パットの距離感
アプローチの距離感
アイアンの距離感
ドライバーの距離感

距離が短いショットほど優先順位が上にきます。理由は単純、カップに近い所ほど距離感の善し悪しでスコアが変わってくるからです。

では、どんなボールを使えば距離感が良くなるのか?

この続きは次回、じっくり説明しましょう〜。

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2014年04月03日HOTLIST2014は本当に信憑性があるのか!?

一昨日はソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア日。ゲストはゴルフダイジェストオンラインの向井康子さんと宮田卓磨さん。メディア部門の担当者に来ていただき、ゴルフ業界におけるインターネットの役割、そして昨日発表された
HOTLIST2014のことについて色々と話を伺いました。

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HOTLISTは今年で3回目。マーク金井は最初から特別審査員としてお手伝いしています。元々は米国ゴルフダイジェストがレコード大賞みたいな感じで、すぐれたゴルフクラブに対して金賞とか銀賞をつけていました。それと同じく、日本でも年度のごとのゴルフクラブに対して審査員が評価し、金賞とか銀賞をつけています。もちろん、同じ名前ですから日本のHOTLISTは米国ゴルフダイジェストからお墨付きをもらっています。ちなみに、ちょっと面白いのですが、日本の出版社、ゴルフ雑誌の老舗であるゴルフダイジェスト社と米国のゴルフダイジェスト社は、同じ会社ではありません。社名が同じなだけです。昔はあったみたいですが、今は記事の輸出入もまったくないです。現状では、

米国ゴルフダイジェスト≠日本のゴルフダイジェスト

米国のゴルフダイジェストとゴルフダイジェストオンラインは提携関係
日本のゴルフダイジェストとゴルフダイジェストオンラインは提携関係

社名が同じなので勘違いしている人がすくなからずいますが、これがゴルフダイジェストにまつわる提携関係です。ゴルフダイジェストオンライン(以下、GDO)は日本のゴルフダイジェスト社と提携関係があるだけでなく、HOTLIST、そして米国ゴルフダイジェストの記事(コンテンツ)を定期的にアップしています。

さて、今日のエントリーはゴルフメーカー、そしてゴルファーの関心事であるHOTLIST2014について。

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昨日の午前11時に受賞クラブが発表されました。審査方法は米国ゴルフダイジェストと同じと思っていたのですが、実は、審査方法は全然違うそうです。向井編集長によると、日本は日本独自の方法で厳正な審査をすればいいとのことです。同じHOTLISTでも、米国と日本では審査方法は異なります。

ドライバー、FW、UT、アイアン、ウエッジ、パター。それぞれのジャンルで数多くのクラブがエントリーしており、総数で274モデル。審査員、そして特別審査員のマーク金井も274モデルを同じ条件下で試打し、それぞれの審査員が1本づつクラブに対して評価を下しています。受賞クラブに関しては、「誰かが強い発言をして」独断的に選ばれることは絶対ありません。審査委員長はもちろんいますが、国会運営同様、合議的な方法(いわゆる多数決)で受賞クラブが選ばれています。マーク金井が高評価を下したクラブが、必ずしも受賞したわけではありません。

では、多数決は本当に正しいのか?

これは我々審査員が下すことではなく、ユーザーであるゴルファーが下す判断だとマーク金井は思っています。審査員が合議で決めたクラブが賞に値するクラブだと思っていても、ユーザーがダメ出ししてしまえばその格付けは意味をなさないからです。
これはゴルフクラブに限りません。レコード(CD)大賞しかり、カー・オブ・ザ・イヤーしかり。レッスン・オブ・ザ・イヤーしかり。アカデミー賞しかり‥‥賞と名が付くもののすべてにおいて、信憑性が問われることが多いですが、信憑性があるかどうかは主催者側ではなく、受け取る側の人間によって委ねられているような気がします。昨日のラジオでも向井編集長はそうおっしゃってました。

今年も受賞クラブを見ていくと、メーカー側に偏りが少なからずあります。たくさん受賞しているメーカーもあれば、あまり受賞できていないメーカーもあったりします。そして、売れ行きランキングが高いクラブでも受賞していないクラブもあれば、
受賞しているのに売れ行きランキングがそれほど高くないクラブもあったりします。

このことから分かるように‥‥

売れ行きが高いクラブ≠審査員の評価が高いクラブ

ということが導きだされます。ここからはマーク金井の私感ですが、受賞しているクラブの多くは、性能だけでなく、クラブのキャラクターがハッキリしているクラブが目立ちます。そして、マーケットインで作られたクラブよりもプロダクトアウトで作られたクラブの方が、審査員は高評価を下しているように感じました。

HOTLIST2014が発表されれば、すでにHOTLIST2015が始まります。クラブメーカーは大変だと思いますが、ゴルフクラブがどんな風に進化するのか、どんな風に様変わりするのか興味津々です〜。

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2014年03月14日ドライバーだけでなくFWも「螺旋的発展の法則」を遂げている!!

昨日は久しぶりに新橋演舞場で歌舞伎を見てきました。歌舞伎というと伝統芸能というイメージをもたれがちですが、実は、この歌舞伎も弁証法で言う「螺旋的発展の法則」を見事に遂げています。昨日の歌舞伎はスーパー歌舞伎と呼ばれる物で、古典的な演目ではありません。演出は歌舞伎界の人ではなく、演劇界の若手ホープ、イキウメの前川知大さん。ダブル主役の一人はこれまた歌舞伎界ではなくて俳優の佐々木蔵之介さん。もう一人の主役は歌舞伎界の市川猿之助さんでした。

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衣装と化粧は歌舞伎ならではの手法をとっていますが、今どきのギャグが入ったりして現代のテイストが出ています。歌舞伎も歴史を遡れば、当時は古典ではありません。新しいスタイルの芝居だったはず。スーパー歌舞伎は「螺旋的発展の法則」を遂げることで、歌舞伎に熟知していない人にも楽しめるように構成されてました。

さて、今日のエントリーも弁証法的な考察によるクラブの進化について。

ドライバー同様、FWも大きな進化を遂げていますが、歴史を振り返ると「螺旋的発展の法則」がかなり当てはまります。キャロウェイが300yスプーンを登場させたことで、FWも飛びに特化したモデルが増えてきましたが、実はこの飛び系、FWもこれが当てはまります。キャロウェイはぶっ飛びFWを作るのが上手いメーカーですが、その走りは、15年以上前に登場した

初代スチールヘッド
スチールヘッド+

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この2機種は超がつく低重心で飛びました。ナイキから出ている

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これもソールにタングステンが40gも埋め込まれて、超がつく低重心。この3モデルは300yスプーンのXホットに負けないくらい低スピン弾道で飛距離を稼げました。

では、今どきの飛び系FWはどこがどう弁証法的、

「螺旋的発展の法則」を遂げているのか?

低重心で低スピンという所は、「復活・復古」をしています。それに加えて、今どきのFW「進歩・発展」がなされています。具体的に言うと、フェースの弾きがかなり良くなっています。フェースの弾き(フェースの反発)はルールで規制されていますが、昔のFWはフェースの反発はそれほど高くありません。それに比べると、今どきのFWはドライバー同様、ルールギリギリまで反発性能が上がっています。

キャロウェイの初代スチールヘッドと、現行のX2ホットを比較すれば、明らかにX2ホットの方がフェースの反発性能がアップし、ボール初速が出やすくなっています。加えて、今どきのFWは新機能も付加しており、可変機能が付いたモデルも増えてきました。シャフトの装着方向を変えることで、フェース向き、リアルロフト、そしてライ角を調整できます。

ちなみにこの可変機能というのも「螺旋的発展の法則」が遂げています。10年前に発売されていたピンのFW、G2はネックのスリーブを交換することでライ角が調整が出来ました。カチャカチャ式ではないので簡単に自分で調整できるわけではないですが(メーカーに持ち込んで調整)、ライ角を変えられるという点においては、今どきのクラブと同じことができていたのです。

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ちなみに、昔の飛び系FWも今どきの飛び系FWも共通点は低重心で低スピンが打ちやすいこと。このため、ロフトが少ないとボールは上がりづらくなっています。ヤマハが今盛んに5Wが飛ぶことをアピールしていますが、ヤマハ以外でも飛び系のFWは
3Wよりも5Wの方が飛ぶ可能性が大きいです。理由は単純で‥‥

3Wのロフトは15度前後
5Wのロフトは18度前後

だからです。テーラーメイドがドライバーのロフトを増やすことをキャンペーンしていますが、FWは地面から打つクラブ。クラブとボールが低スピンでボールが上がりにくいことを考慮すると、15度で地面から打ってキャリーを出すのはかなり困難なのです。男子プロ並みにヘッドスピードが速い人、直ドラを打って3W以上に飛距離を稼げる人を除けば、地面から打った時にボールを最も飛ばせるロフトは17〜19度ぐらいなんです。ヤマハはそれが分かっているから、3Wではなくて5Wが飛ぶことをアピールしているわけです。

ちなみに、15度でもボールが上がりやすいFWもあります。それは飛びよりもやさしさをアピールしているFW。具体的に言うと、重心が非常に深いFWならばヘッドスピードがそれほど速くなくてもボールがちゃんと上がってくれます。具体的には、

ヨネックスのiイーゾーン

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これは重心が非常に深くなっており、15度でもボールが上がりやすくなっています。

重心が深くなるとボールの打ち出し角が上がりやすく、そしてスピンがかかりやすい分だけ、「飛ばないけどやさしく打てるスプーン」になってくれます。

FWでもぶっ飛びというキーワードは魅力的ですが、ぶっ飛び系はロフトが少ないとボールは上がってくれません。これは昔も今も同じだということは肝に銘じておいてクラブをチョイスして下さい〜。

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