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カテゴリー: 超私的な考察

2019年12月12日超私的な考察 今平周吾プロのように意図的にクラブを短く握るメリットとは!?

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国内男子ツアー「2019年ゴルフ日本シリーズJTカップ」をもって、今年のツアー競技はすべて終了しました。令和最初の年に賞金王に輝いたのは、今平周吾プロ。これで平成最後の年に続き、2年連続の賞金王。2年連続で賞金王というのはジャンボ尾崎青木功中島常幸片山晋呉プロについで史上5人目だそうです。

 

 

今平プロの今年のスタッツをざっと紹介すると、、、

 

 

 平均ストローク 69.73(1位)
 平均パット数 1.7424です(6位)
 パーキープ率 88.16(1位)
 パーオン率 72.04(1位)
 バーディー率 4.22(4位)
 イーグル率 13.14(39位)
 ドライビングディスタンス 292.93(28位)
 フェアウェイキープ率 54.22(46位)
 サンドセーブ率 54.40(15位)
 トータルドライビング 74(19位タイ)

 

 

平均スコアが69点台というのは今平プロただ一人です。スタッツから分るのは、パーオン率が高く、バーディーを沢山取っていてボギーを叩いていないこと。イーグルが少なくてバーディーが多いことを考えると手堅いプレーをしていることが窺い知れます。

 

 

今平プロのスイングについてはゴルフメディアが取り上げるかと思いますが、一番の特徴はクラブを、、、

 

 

 これでもかってぐらい短く握っていることでしょう!!!!!

 

ドライバーでもアイアンでも、短く握りすぎているんじゃないのと突っ込みを入れたくなるほど、どんな時もクラブを短く持っています。例えば、ドライバーだと1インチ以上短く持っている感じです。

 

クラブを短く握ることを英語では「チョークアップ」と言いますが、歴代の国内ツアープロもチョークアップしていたのが、鈴木規夫プロと杉原輝男プロ。それに続くのが今平周吾プロではないかと超私的に思っています。

 

さて、このチョークアップ。

 

 

アイアンとかドライバーで距離を少し落としたい時にはやっている人が結構いますが、ドライバーでフルスイングする時にやっている人はそう多くありません。特に、今平プロほど短く握っている人はかなり少数派です。

 

 

 では、チョークアップにはどんなメリットがあるのか?

 

 

ひとつは短く握るということは振りやすくなりますし、短い分だけミート率も良くなる可能性が高まります。短く持つことでボールと体の距離が近づき、心理的な安心感も出てきます。

 

 

そして、もうひとつは短く持つとグリップエンドが余ることにより、カウンターウエイト(カウンターバランス)効果も得られることです。カウンターウエイト(カウンターバランス)と言えば、10代目となるゼクシオ11ゼクシオXでも採用されていますが、グリップエンド側を重くすることでテコの応用により、クラブを支えやすくなってトップの位置が安定するメリット、そしてインパクトゾーンで手元を低く抑えやすくなるメリットがあります。

 

 

カウンターウエイト(カウンターバランス)については、グリップエンドをかなり余らせて短く握ることの他に、ダンロップのゼクシオのようにグリップのエンド側を意図的に重くすることでも実現します。手前味噌ですが、10年以上前からアナライズで販売しているシャフトスタビライザーはカウンターウエイトの先駆者で、装着するとカウンターウエイト(カウンターバランス)になってスイング、特にダウンスイングを安定させられる効果があります。

 

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

クラブを短く握ってスイングするのにも物理的なメリットがあります。スイングに安定感を求めるならば今平プロのようにチョークアップしてグリップする、もしくはシャフトスタビライザーを試してみてはいかがでしょうか?

 

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2019年12月10日超私的な考察 1m前後のショートパットを左に外しやすい人の共通点とは!?

国内男子ツアー最終戦、「2019年ゴルフ日本シリーズJTカップ」の最終日、トップの組がティオフする2時間ほど前、千葉市民で9ホールプレーしてきました。クラブハウスに到着した時は気温0度。真冬のような寒さでしたが、スタートするや気温が少しづつ上がってくれ、途中からはニットキャップを脱ぎ、ウインドブレーカーを脱ぎ、そしてレッグウオーマーも脱いでプレー。ホールアウトしたのは10時前でしたが、その頃はうっすら汗もかいてました。

 

グリーンは朝露が残ってましたが、この露がくせ者。見た目は露で転がりが遅く感じるのに、実際はスーッとなめらか。見た目と実際の転がりの違いにとまどい、出だしのファーストパットは10mから2.5mオーバ-。これをポロッと外してボギー発進、続く2番はセカンドをグリーン左エッジに外し、これもアプローチを3mオーバーからボギー。3番はティショットを1.5mに付けるもののバーディーパットをカップに嫌われてパー。その後もパットがことごとく嫌われ、上がってみれば4ボギー、ノーバーディー。40ストロークでホールアウトしました。

 

△△ー△ーーーー△ 40
322222223 20

 

 

ショートパットをことごとく外しすと「スコアがまとまらない」というのを絵に描いたような内容。ただし昨日のラウンドではショートパットが入らなかったものの、一番嫌なミスである「引っかけ」や「左を嫌がっての押し出し」と言った、打ち損じのミスは出てません。対して、同伴者のショートパットを見ているとことごとく左に引っかけ、かつての自分を見ているかのようなミスを連発してました。

 

 

さて、このショートパットの引っかけ。

 

 

パット、特にショートパットはインパクト時のフェース向きにボールが飛び出します。
インパクトでフェースが被る(左を向く)と引っかけのミスが出ますが、実は、もうひとつ大きな要因があります。

 

 

 それは、、、打点位置です!!!!!

 

 

土曜日の打点コントロールセミナーでもレクチャーしましたが、打点位置が芯から外れるほどにインパクトの衝撃でフェース向きが変わります。たった1mほどのショートパットであっても、打点位置が芯よりもヒール側に偏ってしまうと、インパクトの衝撃でフェースが被って(左を向き)、ボールは狙いよりも左に打ち出されて引っかけてしまうミスが出ます。

 

ゴルフは物理です。

 

 ショートパットはインパクトでの衝撃が小さいですが、その小さな衝撃であっても芯を外してしまうと(打点位置が狂うと)、インパクトの衝撃でフェースはブレ(回転)てしまうのです。

 

 

国内男子ツアー最終戦「2019年ゴルフ日本シリーズJTカップ」のテレビ放映では、ショートパットのアップ映像が何度も映し出されてましたが、優勝争いしている選手は例外なく打点位置がブレてません。劇的なプレーオフを制した石川遼選手のパッティングもしかりで、芯で正確に捕らえているのでインパクトでヘッドがブレず、狙ったラインにボールが打ち出され、ボールがカップに吸い込まれています。

 

当たり前と言ってしまえばそれまですが、パットは芯で捕らえることが正確な距離感、そして正確な方向性につながるのです~。

 

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2019年12月03日超私的な考察 なぜアマチュアゴルファーは右向きアドレスに陥ってしまうのか!?

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日曜日に千葉市民ゴルフ場で9ホールプレーしてきました。この日もクラブの本数は7本だけ。最低気温がグッと下がってきたので、ドライバーは島田の軽量スチールシャフトを装着したエピックフォージド。これに21度のUT、7番、9番、48度、54度、そしてパターのセッティング。今回も試打を兼ねたラウンドで、パターはムジークゴルフバイソンメソッド(ダブルベンドシャフト)と、ブリヂストンの新しいツアーBをじっくりとテストしてきました。

バイソンメソッドのパターはヘッドの中心に重心があり、そしてなによりもユニークなのはフェース面が高い位置にあって丸くラウンドしています。打球面のロフトは0度なのでバックスピンが少なく、順回転が得られる設計がなされています。練習グリーンで転がしてみて感じたのは、イメージよりも転がるパター。自分が打った感触よりも2割ぐらい多く転がります。千葉市民のグリーンはスティンプメーターで9.5フィートあったということもあり、5メートルの平坦なラインだと1メートルぐらいショートする距離感で打って、ちょうどカップに止る感じです。

 

そして、フェースプログレッションが大きくてロフト角が0度、打ち方も影響していると思われますが、イメージよりも右にボールが出やすいです。超私的にはフックラインはすごく打ちやすいパターです。

 

 

ブリヂストンの新しいツアーBに関しては、アプローチのスピン性能が上がり、それでいてドライバーではスピンが掛かりすぎません。そして、前作に比べるとSとXの差が少ない感じがします。現行モデルだとSの方は感触が軟らか過ぎて苦手でしたが、新しいツアーBだとSでもなんら違和感なくプレーできました。

 

パターとボールをガラッと変えたラウンドでのスタッツは

△△△ー○ー○ー△ 38
233212121 17

 

 

出だしの3ホールはすべて距離感のミス。手に伝わる感触と実際に転がる距離を合わせるのに手間取り、1番はアプローチを3mオーバー、2番と3番はセカンドパットで転がり過ぎるのを嫌がってインパクトが緩んでの3パットでした。最終はティショットの当たりが良すぎて、2オン狙いを失敗して池ポチャからの5オン1パットのボギー。4mのボギーパットを必死のパッチで打ちました(笑)

 

 

さて、日曜日のラウンドはアマチュアゴルファーとの4サムでしたが、改めて感じたのがミスショットの多くが、

 

 アドレスの向きの悪さ!!!!!

 

 

自分では真っ直ぐ向いているつもりでも、実際はかなり右を向いているのです。そして右を向いていることを指摘するために地面にクラブを置いたり、飛球線後方からスマホで撮影した写真を見せると、、、

 

 え~っ、こんなに右を向いているのですか!!!!

 

 

まるで他人事のようなリアクションをします。プレーが遅い人は「自分がスロープレーヤー」という自覚がないとの同じく、右を向いている人は「自分が目標よりも右を向いてアドレスしている」という自覚がありません。

 

 

 では、なぜ右向きアドレスになる人は、右を向いて構えてしまうのでしょう?

 

 

目の錯覚で右を向いてしまう人もいますが、実は、ショットと関連がある人が結構多いです。引っかけやチーピン、いわゆる左に曲がる(左に飛んでしまう)ミスを多発している人ほど、右を向きたがります。

 

 

 ボールがイメージよりも左に飛ぶ→ならば右を向いて修正しよう
 ボールが左に飛ぶ→目標をよりも左を向いているから右に向いて修正しよう

 

 

これをやってしまうために、知らず知らずの内に目標よりも右を向き、目標よりも右を向くのに慣れてしまいます。結果、右を向いている人の場合、正しいアドレスに構えると、「左を向きすぎて怖い」という状態になり、そこから抜け出せません。

 

 

加えて、右を向いて左に引っ張るようなスイングをすることでボールを飛ばしている人の場合、正しい向き(目標にスクエア)に構えると、とんでもなく左にボールが飛んでしまうミスが出ます。なぜなら、向きを変えても、スイングは「左に引っ張り込む」動きが抜けないからです。

 

 

右を向く癖を直すというのは、実は、スイングを変えるよりもとてつもなく大変で、困難なことです。右を向いた状態の景色に目が慣れているので、向きを変えた途端、気持ち悪さ、怖さがあるからです。加えて、右を向きたがる人の場合、左のミスが出やすいスイングになているので、目標に対してスクエアに構えると(今までよりも左を向くと)「余計に左にボールが飛んでしまう」怖さがあるので、やりたくてもできないのです。

 

では、どうすれば右向きアドレスを修正できるのか?

 

修正方法については次回じっくり説明しましょう~(▼▼)b


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2019年12月01日超私的な考察 ウエッジのスピン性能に一番影響を及ぼすのは一体何なのか!?

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今日から12月。今年も残すところ1ヶ月となりましたが今日は9ホールの聖地、千葉市民で9ホールプレ-。午後からは神田のスタジオにマーク塾の座学で、今回のテーマはアプローチショット。アプローチショットでミスが出やすい原因、そして凡ミスを減らすための練習法についてレクチャーします。

 

 

この一週間、撮影と試打の仕事は4本。月曜日はGDOの試打インプレでアイアン2モデルをテスト。水曜日はゴルフネットTVでドライバーを8機種試打撮影。木曜日はブリヂストンのボールを2モデル試打からの、ゴルフパートナーのYouTube、試打職人でウエッジを5モデル試打&撮影。そして金曜日は練習器具フレループの撮影を神田のスタジオでこなしました。

 

 

いずれの撮影ともゴルフ場ではなく、室内での試打です。室内だとボールの弾道を追いかけることはできませんが、反面、寒暖や風の影響を受けず、同じコンディションでボールを打てます。加えて、弾道計測器を使って試打するので、打出し角、ボール初速、スピン量、飛距離、左右の曲がり具合をチェックできます。

 

 

意外かと思うかも知れませんが、アイアン、ウエッジに関しては天然芝で打つよりも、室内スタジオの人工芝で打った方がスピン量を正確にジャッジできます。なぜなら、人工芝の方がフェースとボールの間に芝が挟まりません。完全なドライコンディションでボールとフェースをコンタクトさせられるので、クラブによるスピン量の違いをジャッジしやすくなるのです。(コースに出ると、よほどフェアウェイの芝が短い時か、ティアップしていないとドライコンディションでは打てません)。

 

さて、このアイアン、ウエッジのスピン量。ほとんどのクラブメーカーは新製品を出す度に「スピン性能の高さが向上」したことをアピールしています。ドライバーではスピン量が減ることを謳いますが、アイアン、ウエッジに関してはスピン量が減ることを謳うクラブメーカーはまずありません。

 

では、アイアン、そしてウエッジのスピン量を決める要素とは何なのか!?

 

 

スピンは摩擦によって発生します。インパクトでフェースとボールが接触した時、摩擦がかかりやすいアイアン、ウエッジほどスピン量が増えてきます。

 

摩擦の度合いを決める要素としては、

 

 ・ロフトが多いほど摩擦が増える
 ・ボールとフェースの接地面積が多いほど摩擦が増える(クルマのタイヤと同じ)
 ・バンス角が強いほど摩擦が増える
 ・スイートスポットの少し下で打つと縦のギア効果で摩擦が増える

 

 ときて、その次にグルーブ(溝)の形状、フェース面のミーリング処理です。

 

 

説明するまでもありませんが、7番アイアンと9番アイアンを比較すれば、誰が打っても9番の方がスピンが多くなります。54度と58度のSWを比べれば、打ち損じをしなければ58度の方がスピンが強くかかります。どんなに溝やフェース面に工夫したとしても、ロフトにはかないません。

 

以外と知られていないのがバンス角とスピンの関係。ローバンスのウエッジとハイバンスのウエッジを比較した場合、多くの場合ではハイバンス(バンス角が多い)方がスピンが増えます。また、芯(スイートスポット)で捕らえた時よりも、芯よりも少し下で捕らえた方がインパクトの衝撃でフェースはロフトが減る方向に回転し、ボールにはその反作用でバックスピンがかかる方向に回転します。

 

 

水曜日のゴルフパートナーのYouTube撮影では5種類のSW、ロフトはすべて58度で内比べをしました。ロフトはすべて同じですが、スピンのかかり方はモデルによって異なり、その差は、バンス角の大きさ(バンスの効き方)が、モロにスピンの差になりました。モデル名はここでは明かせませんが、フェースを開かないで試打した場合、ローバンスで多面ソールのモデルがもっともスピン量がかかりづらく、ハイバンスでソールの接地面積が一番多いモデルがもっともスピン量が多かったです。50ヤードの距離で打ち比べたら、約600~800回転ほどの差が出ました。

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

アイアン、ウエッジはフェース面よりもソール面の作り方でスピン量に差が出ます。フェース面に刻まれる溝やミーリング処理はビジュアルインパクトが強いですが、これらはクルマのタイヤの溝と同じで、排水、芝が挟まった時に、ボールとフェースの接地面積を増やすのに役立つ機能。ラフから打った時や、フェースとボールとの間に何か挟まった時にでも、スピンが減るのを防止するためのものです~。

 

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2019年11月28日超私的な考察 今どきの軟鉄鍛造アイアンは本当に打感が良いのか!?

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昨日はゴルフネットTVの撮影をPGMゴルフアカデミー銀座で行ないました。ドライバーを試打するとうものですが、なんと、なんと、なんと、、、、目隠した状態での試打です。20年以上試打をしていますが、アイマスク(目隠し)した状態で試打するなんて生まれて初めて。どこに打席があるのか、どこに向って打つのか、どこに構えればいいのかがまったく分らない状態で、ドライバーを試打してきました。

 

これ以上お話するとネタバレになるので止めておきますが、目を閉じて試打することは神田のスタジオで定期的にやっています。ドライバーはやったことはありませんが、アイアンとウエッジ、そしてパターはしょっちゅう目を閉じて打ちます。

 

 

 では、なぜ目を閉じて試打するのか?

 

 

目からの情報を遮断した方がクラブに対する先入観を減らせます。そしてもうひとつは、ひとつの感覚器官をシャットアウトすると、他の感覚器官が研ぎ澄まされるからです。マーク金井の場合に関して言えば、目からの情報を遮断すると、手触り(触覚)の感覚が鋭くなり、ゴルフクラブに関して言えば「打感」の違いを鋭く感じ取れるようになるのです。

 

さて、この打感

 

 

打感はクラブ選びの重要なキーワードになっていて、特にアイアンに関しては打感をアピールするモデルが数多くあります。そして、打感の良さとセットに出てくるワードが、

 

 

軟鉄鍛造は打感が良い!!

 

 

というキャッチコピー。軟鉄鍛造とはヘッドの素材が軟鉄で、製法が鍛造で作られたアイアン(ウエッジ)。英語ではフォージド「FORGED」とも呼ばれています。ちなみに、鍛造とは、熱した鉄をものすごい圧力で何度も叩きながら形を作っていく製法の事ことで、50年以上の昔のアイアンはほとんどが鍛造でした。

 

 

 では、本当に軟鉄鍛造は打感が良いのか?

 

この問いに答える前に、そもそも「打感が良い」とはどんなことを指すのでしょうか?
打感の善し悪しについてアピールしているメーカーは数多くありますが、打感の良さを数値化しているメーカーは無いかと思います。何でも数値化できればいいとは限りませんが、打感はかなり曖昧な領域。

 

その曖昧な中で、あえて定義化させてもらうと「インパクトでフェースがボールにのる感じ」「インパクトでボールがほどよく潰れる感じ」「球離れが遅い感じ」「フェースにボールが吸い付く感じ」があるのが、一般的には打感が良いとされています。

 

では軟鉄鍛造アイアンならば、無条件にこれらなの感触を味わえるのか?

 

超私的に結論づけるならば、「軟鉄鍛造=打感が良い」とは限りません。打感というのはインパクトの感触のことですが、インパクトの感触というのはヘッド素材や、製法よりも、

 

打球面(ボールが当たる場所)の厚みが最も影響が大きいのです。

 

 

いくら軟鉄鍛造で作っても打球面(フェース面)を薄くして作ってしまうと、球離れが早くなりり、ボールが潰れる感触というのは手に伝わりません。肉薄フェースで飛びをアピールした軟鉄鍛造アイアンは、打球面が分厚い軟鉄鍛造アイアンのようなしっとりと吸い付くような打感を味わうことはできません。また、軟鉄鍛造で作られていてもヘッドがムク(一枚モノ)でないアイアンも、ムク(一枚モノ)で作られたアイアンに比べると、フェースがボールに吸い付く感じが薄れてくる場合があります。

 

 

逆に言うと、軟鉄鍛造で作っていなくても、打球面(フェース面)が分厚く作られたアイアン、パーツとパーツをつなぐ溶接等がなされていないアイアンは、目を閉じて試打すると、打感の良さを感じ取ることができるのです。手前味噌ですがmmアイアンは軟鉄鋳造で作っていますが、インパクトの手応えは非常にソフトです。

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

打感を決める要素はいくつもありますが、超私的には一番影響が大きいのは打球目、正確に言うと、ボールが当たる場所のフェース面の肉厚ではないかと思っています。目を閉じて試打すると、打球面の厚みの違いをかなり正確に感じ取れます~。

 

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