マーク金井blog

2006年01月07日非力になった日本人???

と言っても体力、筋力のことではありません。ボクがこんなことを思うようになったのは、ここ数年、ドライバー&FWはモデルチェンジする度にシャフトが軟らかくなっているからです。

06年モデルもほぼ出そろいましたが、アベレージ向けのみならず、アスリート向けのドライバーを計測してみても‥‥8割以上のモデルは10年前に比べると、シャフトが劇的に軟らかい。

例えば、10年以上前に大ヒットしたSヤード・T301は、

img20060108_1

硬さの目安となる(主に手元側)振動数の数値は

img20060108_2

(手元を固定してヘッドを振って1分間の振幅数を計測)

R-1(普通のR)で250cpm。

img20060108

記憶に残っている人も多いと思いますが、Sヤードはハードヒッター向けではなく、40歳以上のおじさん向けに設計されたドライバー。先調子なので手元側がしっかりしている仕上がりですが、当時これを振って「硬いよこれ~」「ハードだなぁ」という声はあまり出てませんでした。

ところが、2000年を過ぎたあたりからシャフトの振動数は年々数値が低くなり‥‥06年モデル(アベレージ向け)の場合、

Rの振動数は220~235cpm

Sの新度数は235~255cpm

要するに、「今のRは昔のS」ではなくて‥‥「今のSは昔のR」とほぼ同じ硬さか、もしくは少し軟らかめ。リアルロフト同様、シャフトについてもアンダースペック化が知らず知らずの内に進んでいます。

「Sを使いたいユーザーが多い」「軟らかい方が振りやすい」等々、軟らかいシャフトを使うメリットも重々承知してますが、シャフトが軟らかすぎると(正しいスイングをした場合)、切り返しでシャフトがしなり過ぎることになります。ゴルフを遊びと割り切って(練習をしないで気軽にゴルフを楽しむ)人にはいいと思いますが、反面、真面目にゴルフに取り組む(練習して上達を望む)人には、正しいスイングを身に付けづらくなる気がしてなりません。

誤解を承知で言えば、ある程度の硬さのあるシャフトを上手くしならせるスイングを身につけることが上達の鍵を握っているとボクは思っています。

異論、反論、大歓迎!!
ご意見お待ちしてます。


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