マーク金井blog

2016年01月25日ゴルフの竪琴を使って練習すると、本当にスイングが良くなるのか!?

昨日の日曜日は、アナライズのセミナーデー。前半は「脱、アンダー星人、自転車に乗れるスイングを作るセミナー」、30分の休憩を挟んで後半は「ゴルフの竪琴セミナー」を実施しました。おかげさまでどちらも満員御礼。受講者の皆さんは、マーク金井からスイングの仕組みについてレクチャーを受け、マーク金井はアマチュアゴルファーが抱えている悩みをじっくりリサーチさせていただきました。

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さて、このアナライズのセミナー。冒頭ではマーク金井が受講者に質問します。今回もスノボとゴルフスイングを関連付けたり、伝言ゲームとゴルフスイングを関連付けた質問をさせていただきました。スノボとゴルフは身体の使い方はまったく違いますが、似ている点があるからです。それは、動きが切り替わる瞬間の動作が一番難しく、動きが切り替わる瞬間の動作が上手くできていないと、効率の良い動き、正しい動きを導き出すことが出来ないのです。

 

 では、動作が切り替わるのはどこなのか?

 

 

スノボ(スキー)において動作が切り替わるのは、ターンの切り替え部分。山回りから谷回りに切り替わる瞬間、そして谷回りの前半が上手くできると、スムーズにターンできるようになりますし、ターンの質が劇的に良くなります。言い替えると、スノボ(スキー)で転ばないで滑られるけど、上手くターンができていない人のほとんどは、山回りから谷回りへの切り替えが上手くできてません。ここが上手くできていないからターンがもたついたり、板がズレたり、急斜面になると途端にターンができなくなるのです。

 

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スノボのHOW TO サイト 『スノボのスー』から転載!スのボーダーはこのサイトをチェック!

 

ゴルフにおいては動作が切り替わるのは2つあります。ひとつはテークバック、もうひとつはダウンスイングです。どちらも動作の中間部分で動きが切り替わります。この切り替え操作が上手くできる、スムーズにスイングできますし、クラブは正しい軌道を描きます。インパクトの再現性もアップし、弾道が安定してきます。言い替えると、スイングに悩みを抱えている人、ショットが不安定な人ほど、テークバックやダウンスイングで切り替え動作が上手くできてません。切り替え動作が上手くできないがために、それが原因でクラブの軌道が乱れて(不安定になって)、インパクトの再現性が低く(不安定になって)、ミスヒットしたり弾道が不安定になっているのです。

 

 

スノボ(スキー)は右回りでも左回りでも、ワンターン中に、谷回りと山回りの2つの動作によって構成されています。ゴルフもしかりで、テークバックでもダウンでも、ひとつの動作を正しく完成させるには2つの動作が求められるのです。

 

 

ゴルフにおいては、テークバックはクラブをトップまで引き上げる動作で、ダウンスイングはトップまで上げたクラブをインパクトの位置まで戻す動作です。どちらもひとつの動作ですが、実はスノボ(スキー)と同じく、前半部分と後半部分とでは動きが異なるのです。ちなみに、両手ではなく、片手でスイングした場合はテークバックもダウンスイングも一つの動作で行えます。誤解を恐れずに言えば、ゴルフの場合、両手が同じ場所ではなく、両手が違う場所を握っているために、ひとつの動作を成立させるために、2つの動作が求められるのです。

 

 

言葉にするとかなり複雑ですが、ゴルフの竪琴を使うと、テークバックもダウンスイングも2つの動作を行えます。なぜなら、ゴルフの竪琴はゴルフクラブを手にした時よりも、右手と左手が離れた状態になっていますし、アドレスした時に右手が左手よりも上に位置しているからです。この両手が3次元的に離れているのがミソで、この状態でアドレスしてスイングを始めると、テークバックでもダウンスイングでも、ひとつの動作を成立させるために、2つの動作を促してくれます。

 

まずテークバック。

 

ゴルフの竪琴を持ってアドレスすると、左手は体に近く、右手は体から離れます。この位置関係を維持したままテークバックすると、途中でクラブが上がらなくなります。右腕が伸びたままだと、右腕が邪魔になるからです。なのでテークバックの途中からは右ひじを曲げて、左腕を伸ばしていく動作が入ると(手首のコックも発生し)、クラブがトップの位置まで上がります。ゴルフの竪琴を使うと、右ひじを曲げる(左腕を伸ばす)という動作が入りやすくなり、その結果、手の位置関係も入れ替わります。

 

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ゴルフの竪琴を持ってアドレスし、飛球線後方からその姿を見て下さい。右手は左手よ体の外側に位置してます。それが、テークバック後半では、手の位置が入れ替わり、右手は左手よりも体の内側に位置します。ゴルフの竪琴を使ってテークバックすると、右手の位置関係が入れ替れかえやすくなるので、テークバックの動作が正しく導かれ、トップの位置にクラブを上げやすくなるのです。ちなみに、片手でテークバックした場合、手は単独で動くので、両手の位置関係を意識する必要がありません。クラブを支えるのは難しいですが、トップにクラブを引き上げる動作自体はシンプルになります。

 

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スノボやスキーはひとつのターンを仕上げるのに山回りと谷回りがあるように、ゴルフスイングもテークバック(ダウンスイング)を仕上げるのに、表回りと裏回りがあるのです。ここを理解していないと、テークバック(ダウンスイング)は綺麗に仕上がってくれません。クラブの軌道が乱れたり、身体を正しく使いづらくなるのです。次回は、ダウンスイングの表回りと裏回りについて説明します~。

 

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カテゴリー ゴルフの竪琴, スイング、ゴルフ練習法

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