マーク金井blog

2016年03月06日超私的なインプレッション、テーラーメイド M1とM2、どっちの方が飛ぶのか!?

 昨日土曜日はアナライズのセミナーデー。午前中は秒間1000コマの高速度カメラを使ったインパクトセミナー」午後からはシャフトのしならせ方をレクチャーするシャフトセミナー」を実施しました。どちらも少人数制で一講座の定員は6名。講師はもちろんマーク金井本人が務め、口八丁手八丁、身振り手振りで90分間、フルに喋りまくり、フルに動きまくります。セミナーは基本、神田のスタジオで実施しますが、ご要望があれば全国各地、どこにでも出向きます。
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 さて、今日のエントリーは前回の続き。カーボン素材を大胆に使ったドライバー、テーラーメイドのM1とM2の比較インプレッションです。前回は、ヘッド性能について書きましたが、今回のエントリーは超私的な試打インプレッションです。
 少し離れた場所で見ると、違いはほとんどありません。しかし、アドレスしてじっくり見比べると感じが異なります。ワッグルしてみると、違いがさらに明らかになります。具体的に言うと、
 M1はディープフェースで、M2はややシャローフェース。フェース厚の差は4mmあって、この差はかなり違います。アドレスすると、M2の方があきらかにやさしく感じ、かつ球が上がりそうなイメージが出ます。
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右がM2、左がM1

 ワッグルして違いを感じるのは、ヘッドの重量感。M1よりもM2の方があきらかにヘッドが軽く感じます。M1M2のヘッド重量の差は約4g。たかが4gと思うかも知れませんが、4g違うと手に伝わる重さはずいぶん異なります。
 実際に打ってみて一番違いを感じるのは、捕まりです。どちらも重心距離は同じぐらいですが、M1よりもM2の方が捕まりが良いです。スライサーがドローを打てるほど捕まるわけではありませんが、M1に比べるとM2は右へのすっぽ抜けが出づらく、ドローが打ちやすく仕上がっています。重心距離はどちらも38mm前後ですが、M2の方が重心アングルが大きめで、その差が捕まりに影響出ているのでしょう。
 では、飛距離はどうなのか?
 マーク金井の場合、M2の方が初速が少し上がって飛びました。M2のヘッド重量は約200g。自分にとってこの重さのヘッドが最も振り切りやすいからです。M1はヘッド重量が約204g。重い分だけ反発エネルギーは高いですが、重い分だけ振り切りづらくなります。重いヘッドでヘッドスピードを上げられる人ならばM1の方が飛びに有利だと思いますが、204gというのは市販ドライバーの中でも最重量級です。ちなみにM2の200gというのも決して軽い部類ではありません。ドライバーのヘッド重量としてはちょい重めです。
 もっともM1とM2の飛距離は微細です。平均すると、M1よりもM2の方が2~3ヤード飛びました。しかしながら、振りやすさが全然違うので、今シーズンはM2がエースドライバーになりそうです。
 スピン量に関しては、どちらも低スピン弾道がオートマチックに打てます。どっちがスピン量を減らせるかと聞かれれば、M1と即答します。しかしながら、スピン量の差は微細です。M2はややフェースがシャローですが、それでもM1とそれほど変わらないぐらい低スピン弾道で飛距離を稼げます。
 重心位置を変えられるM1と、重心位置が固定されているM2どちらも魅力的なドライバーですが、どちらが飛ぶかは、ヘッド重量の対応力で決まるでしょう。重いヘッドの方が飛ばせる人ならばM1の方が飛距離性能が高くなりますが、そうでない人は、M2の振りやすく感じますし、ヘッドスピードも上げていきやすい。M2の方が、やさしく飛距離を稼げるドライバーです。
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 ちなみに、M1、M2ともリアルロフトはかなり少なめです。どちらもボールが上がりやすいドライバーではありません。キャリーが出づらい人は、ロフトを1度増やした方がイメージ通りのキャリーを出しやすくなるでしょう。
 かつてテーラーメイドは「ロフトアップ」を強くアピールしていましたが、最近は、あまりこのキャッチコピーを目にしません。しかしながら、M1、M2に関しては、普段よりもロフトを1度ぐらいアップした方が、キャリーを出しやすくなって飛ばせるドライバーだと思います~。
 それにしても外ブラはセカンドドライバーを作るのが上手いです。今回のテーラーメイドにしても値段の安い方のM2の飛距離性能は、値段が高い方のM1と同等以上。キャロウェイもしかり、セカンドブランドXR-16も飛びに特化しています。マーク金井は外ブラのドライバーの使用率が高いのは、こんなところも少なからず影響しているのかも知れません。昨シーズンのエースドライバーはテーラーメイドのエアロバーナーで、今シーズンはM2になりそうです~。
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冬から春にかけての薄い芝対策は
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カテゴリー ゴルフクラブ分析, 超私的な試打インプレッション

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