マーク金井blog

2016年07月15日ゴルフの弾道計測器は、どんな風にして弾道と飛距離を計測しているのか!?

7月7日に発売しましたバンパードライバーですが、すっげー売れております。↓クリック

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よろしくお願いいたします。


神田のアナライズにスタジオを構えて早11年。元々はゴルフライターという職業でしたが、ゴルフクラブを同じ条件でテストしたくて試打スタジオを作りました。ゴルフクラブに限らず、道具の性能を見極めるのが好きな性分が高じて2005年にアナライズを立ち上げました。

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ゴルフクラブの性能を見極めるには、計測器(測定器)が必要です。シャフトの硬さを調べるには振動数計を使いますし、ヘッドの重さを調べるには秤(ハカリ)を使います。ボールの飛び方を調べるには、弾道計測器(測定器)が必要不可欠。アナライズを設立した時も、スタジオには計測器(測定器)が2種類ありました。それは、、、

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アキュベクターとユピテル

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現在は、これらの計測器に加えて、フライトビジョンディテクトの高速カメラ「プレシオ」も完備し、計4台の計測器(測定器)を使っています。もちろん、他にも計測器は多数市販されており、主なところでは、

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などがあります。これらは誰でも購入出来るものもあれば、購入できないものもあります。価格もピンキリで、パソコン1台分ぐらいから、クルマ1台分よりも高いモノもあります。

 

さて、この弾道計測器(測定器)。大きく分けると計測方法は2つに分かれます。ひとつは、画像(動画)を撮影しての計測。もうひとつはレーダー方式を用いての計測です。
主立った所で言えば、

 

画像(動画)撮影方式は

 レーダー追尾方式は

 

両者は計測方向がまったく違います。画像(動画)撮影方式はボールが飛び出した直後の状態で弾道と飛距離を算出し、レーダー追尾方式はドップラー効果で打ち出されたボールを追尾することで、弾道と飛距離を算出しています。画像撮影方式はカメラ撮影するために、室内仕様になっており(屋外で使えるのもあります)、レーダー追尾式は屋外でも屋内でも使えるようになっています。

 

そして計測器(測定器)の設置位置を見れば、その計測器(測定器)はどちらのタイプか分ります。画像(動画)撮影方式はボールの前もしくは上方、後者はボールの飛球線後方に計測器(測定器)が設置されます。ちなみに、レーダー追尾式を屋内で使う場合は、、ボールがネットにぶつかるまでを測定し、そのデータから残りの弾道を計算します。

 

クラブメーカーの多くは、画像(動画)撮影方式とレーダー追尾式の両方を使って弾道を計測しています。もちろん、アナライズも両方を使っています。理由は単純、2つの方式で弾道計測(測定)した方が、より多角的に弾道を分析できるからです。

 

では、どこの計測器(測定器)を使えば、一番、正確なデータが取れるのか?

 

上記の計測器(測定器)をすべて試したことがありますが、弾道データ、インパクト解析データは計測器(測定器)によって微妙に異なります。どれが一番正確なのかは、正直分りません。ボールが飛び方も、インパクトの迎え方も、瞬間すぎて自分の目では確認することができないからです。

 

ただし、これまでの経験で分ることがあります。一般的には計測(測定)に手間がかかる方が、計測誤差が少ないです。レーダー追尾方式はボールが飛んでいる様をリアルに計測しているので、打出し角、ボール初速、飛距離(特にキャリー)の数値は精度が高いと思います。対して、画像(動画)撮影方式は、スピン量、インパクト時の打点位置、インパクト時のフェース向き、ヘッドの入射角、ヘッド軌道のデータが取れ、これらの数値は精度が高いです。

 

アナライズは室内スタジオなので、打った直後にボールはネットに当たってしまいます。
なので、レーダー追尾方式を設置してもそのメリットを最大に生かせません。なので、高速度カメラや画像撮影方式の計測器をメインにして弾道計測しています~。

 

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カテゴリー 計測器、分析法

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