マーク金井blog

2023年04月19日コースの上で必要な「ショットの質」の話

【やさしいコースを難しく回る】

 

 

筆者もよく行くゴルフ場のひとつに「千葉市民ゴルフ場」がある。千葉市が運営するいわ
ゆるムニシパルコースである。片山晋呉プロの監修、元々産廃埋立地に造成されているた
め地形はフラット。担ぎセルフで気軽に回れ、いつ行ってもコースメンテナンスがいい、
最高のゴルフ環境である。

 

 

 

マーク金井はここでエージシュート「62」を出しているそうだが、これを聞いたゴルファーの中には「千葉市民Gでのエージシュートはズルいでしょ。だって簡単なコースだもん」という難癖をつける人がいるという。

 

 

 

筆者の感覚では、千葉市民はいいスコアが出て当然のコースというより、大叩きになりに
くいコースという印象。飛距離を出す必要はないので、フェアウェイを捉えていくことに
集中出来れば、そんなに大きく崩れようがない。そんなことが学べるゴルフコースだと感
じている。まぁ、それと「62」で回って来れるかは、まったく別の話である。

 

 

 

スコアは「人による」としか思えない(笑)

 

 

 

「確かに千葉市民はティショットが乱れてもリカバリーが可能な“やさしい”ゴルフコースと言えるのかしれません。でも、私がここで回る時に自らに課しているのは、フェアウェイキープ率100%、そしてティショットは吹き流しの周囲、半径10メートル以内というものです。これに絶対ピンより奥に打たない、というオプションを加えています」

 

 

 

「ミスショットに寛容なコースでも、よりシビアな目標設定をして、易しいコースを難しくして回っているのです(笑)」(マーク金井)

 

 

 

なんでわざわざ?と思うかもしれないが、こうやっていることで本当に難しいコースに行
った時でも、やさしいゴルフができるようになるという。なぜなら、フェアウェイのいい
ところに打っている限り、どんなゴルフコースでもトラブルとは無縁でプレーできるから
だ。狙ったところに打っていけるなら、苦労はしないわ! と言いたくなるだろうが、たぶんそれが、ゴルフの答えなのだ。

 

 

 

コースが簡単だとか難しいではなく、狙った方向、距離に打っていけるからこそ、スコアがまとまる。きっとそういうもの。マーク金井のように、パー3をドライバーで打つ。携行クラブを7本に制限して回る。オーバーはピン側でもミスとする。そんなことをアトラクション的にやっていることで、狙った方向に、狙った距離で打つ感覚が身に付いてくる。

 

 

コースが簡単だ!曲がってもいい!と思ってボールを叩いている限り、「簡単な」千葉市
民G場でも「大叩き」する可能性は十分。ゴルフを舐めてはいけないのだ。

 

 

(書き手/高梨祥明)


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