マーク金井blog

2013年04月18日ゴルフクラブの真実とは‥‥

スコアアップの近道は、実はクラブ選びだった!!

フォーティーンの創設者であり、日本を代表するクラブ設計家の竹林隆光さんが書かれた(実際は竹林さんが喋って、ライターが執筆)「ゴルフクラブの真実」(パーゴルフ新書)の帯のキャッチコピーが冒頭のフレーズ。まったくその通りで、ゴルフは道具(クラブ)の依存度が極めて高いスポーツです。ボクも4月15日のブログで、クラブとスイングは密接な関係があると書きました。

竹林さんはこの本の冒頭でこんなことを書いています。ちょっと長いですが引用します。

世のゴルファー諸氏のほとんどは、その時代、時代の強い選手のスイングをお手本にしたり、あるいは、その時代に流行ったスイング理によってスイングを構築していこうと考える傾向があります。また、そのそのようなレッスンが多いことも事実です。

しかし、これは決して本質ではなく単なる流行にでしかありません。

では、本質はとは何か?

「スイング理論はクラブによって作られ、クラブが換わればスイング理論もまた変わる」というのがスイングの本質であり、スイング理論の本質なのです
(ゴルフのクラブの真実から引用)
そしてこれを立証するために、こんなことが書かれています。

昔は、オーバースイングの人がとても多かったのですが、あれはクラブそものもがすごく重かったんです。石川遼クンや宮里藍ちゃんに代表されるように、子供の頃からカーボンの軽いクラブでゴルフを覚えた世代というのはおおむねトップがコンパクトなんです。これなどはクラブの総重量によること以外のなにものでもないんです。

2012/03/31 田辺安啓(JJ)/ゴルフダイジェスト・オンラインより

フェースをシャットに使う宮里藍

写真はGDOより転載(JJ田辺撮影)

スイング中フェースを開いて閉じろというのは重心距離の短いクラブの理論ですし、バックスイングでシャットに上げるというのは重心距離の長いクラブの理論です。(ゴルフクラブの真実から引用)

重心距離が短い=パーシモン
重心距離が長い=460CCチタン

です。昔のパーシモンドライバーはヘッドが小ぶりで重心距離が短かった。重心距離は32ミリ前後でした。対して今どきの460CCドライバーはヘッドが大きくて重心距離が長い。重心距離は40ミリ以上あるドライバーが主流です。重心距離の長さでゴルフスイングの基本、スイング理論はガラッと変るのです。竹林さんもおっしゃってますが、クラブといい関係を築く、クラブを味方につけてスイングするには、スイングと重心距離の折り合いを付けることなんです。

そして、クラブ選びでもうひとつ大事なことがあります。竹林さんは「自分が使いこなせるクラブ」を選びなさいと教えてます。

タイガー・ウッズが300ヤード飛ぶからといって、仮に220ヤードを効率良く飛ばせる能力のドライバーで300ヤード飛ばせるかというとそうはいかないんです。逆に、飛距離が220ヤードの人が、タイガー・ウッズの300ヤード飛ばせるドライバーで220ヤード飛ばせるかというと、これもまた無理で飛ばないんです(ゴルフクラブの真実から引用)
では、300ヤード飛ばせる(飛ばしやすい)ドライバーと220ヤード飛ばせる(飛ばしやすい)ドライバーとではどこが違うのか? この点について竹林さんはシャフト重量、硬さ、ロフト、総重量についてアドバイスしていますが、実はもうひとつ重要なポイントがあるんです。それは何か?
重心の深さ
なんです。今、キャロウェイのXホットとかテーラーメイドのロケットボールズの3Wが「もの凄く飛ぶ」注目を浴びていますが、これらの3Wに共通しているのは300ヤード飛ぶ人向けに作られていること。この2モデルに共通しているのは重心が浅いこと。ロングヒッターはスピンがかかり過ぎて飛距離をロスします。このため、重心が浅い方がスピンを減らせて飛距離を稼げるからです。しかし、浅い重心というのはドライバーの飛距離が220ヤードの人にはメリットよりもデメリットが大きい。ヘッドスピードがそんなに速くない人の場合、重心が浅いとスピンがかかりづらくなって、キャリー不足に陥る危険性があるからです。これはドライバーにも言えることで、300ヤード飛ばすドライバーと220ヤード飛ばすドライバーとでは、適正な重心の深さが異なります。

具体的に言うと、ドライバーのヘッドスピードが40m/s前後ならば重心は深い方がアドバンテージがあります。

 

今週の週刊ゴルフダイジェスト週刊パーゴルフに「ヨネックス i-EZONE」ドライバーの記事を書きました。

写真 (46)

ヘッドスピードが40m/s前後ならば重心を深くした方がキャリーが出ます。最適スピン量を得られるからです。そして重心が深いドライバーはミスヒットにも強い!!! 竹林さんの言葉を借りれば、ヘッドスピードが遅い人は重心深度が深い方がメリットがあるのです。ボクはそのことをちゃんと説明したいから、ヨネックスのタイアップの仕事を引き受けました。もちろん実際に試打してみても、ヘッドスピードを40m/s以下に落として打つと、「ヨネックス i-EZONE」は、やさしく飛距離を稼げます。ドライバーを得意クラブにしたいゴルファーには、ぜひともゴルフショップや練習場で試打してもらいたい1本です。

唯一気になる所があるとすれば、純正シャフトはちょびっとシャフトが軽い。重めのドライバーを使いたいゴルファーには、もう少し重いシャフトを装着することをお勧めしたいです。幸いにも「ヨネックス i-EZONE」はカチャカチャ式なので、簡単にシャフト交換できます。マーク金井が作ったW65はシャフト単体で60g台。「軟らかくて重い」シャフトなので、ヘッドスピードが40m/sの人にも扱いやすい。そして、白黒ツートンカラーのヘッドに合せるかのように、シャフトも白黒ツートン。メーカーさんに怒られそうですが、純正シャフトよりもカラーマッチングがよろしい(笑)

ヘッドスピード、飛距離によって最適なクラブは変ります。そこをちゃんと押えておけば、クラブ選びはそれほど難しくはないのです~。
んじゃ(▼▼)b


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