マーク金井blog

2013年07月01日1メートルのパットを確実に決める極意とは!?

真っ直ぐポンと打てば入る。

土手に当てるぐらいしっかり打てば入る

アースモンダミンカップを記録的スコアで優勝した堀奈津佳。ショートパットをほぼ外さなかった GDOより転載

アースモンダミンカップを記録的スコアで優勝した堀奈津佳。ショートパットをほぼ外さなかった GDOより転載

プロ、アマチュアを問わずショートパットが上手い人は、弱気なパットを打ちません。多少の傾斜があっても真っ直ぐ狙いますし、距離感も強め。手前から流し込むようなことはなくて、向こう側の土手にゴツンと当ててカップインさせています。

対して、ショートパットが苦手な人はというと‥‥

左右に曲がるのを計算し過ぎる

インパクトが緩んでしっかり打てない

プロ、アマチュアを問わずショートパットが下手な人はガツンと打てません。弱気なパットを打っています。オーバーするのが恐くて距離感が弱め。入る時も手前から流し込むような感じになっています。そしてインパクトが緩みがち。緩んで打ってしまうからインパクトでフェースが被り、引っかけて左に外すミスが多くなっています。
では、どうすれば、

1メートルのパットを強気に打つことができるのか?
1メートルのパットを引っかけないで打てるのか?

市販パターを見ていると引っかけない工夫として2つのことがなされている場合が多いです。

グリップがウイーク気味に入っている
シャフトが自分から見て右から装着されている。

どちらも引っかけ防止としては役立ちます。グリップをウイークに入れることでインパクトでフェースが被りづらくなります。シャフトを右から装着することで、これまたインパクトでフェースが被りづらくなります。

ただし、この2つをやってしまうとボールが捕まる感じになりません。捕まらないので滑った感じで転がります。また、捕まりが悪いパターを使っていると、今度は捕まえたくなって、手首が余計な動きをしやすくなります。捕まらないパターというのは引っかけを防げる反面、ストロークでは捕まえたくなる動きが助長されるリスクが伴うのです。

他方、逆転の発想で捕まるパターを使うことでも引っかけを防止できます。捕まるパターで手首を使ったり、インパクトが緩んでしまうと、フェースが被る度合いが増して、狙いよりもかなりボールは左に転がって引っかかります。ゴルファーはこれが分かると(引っかけたくないと思うと)、徐々にハンドファーストに打ちたくなります。ハンドファーストに打とうとすればフェースが被らないことを無意識の内に理解しているからです。

そしてハンドファーストに打つようなれば、

手元が動くのでインパクトが緩まない

手首を使わないで打てる

捕まるパターは引っかけたくない意識が高じて、ハンドファーストに打ちたくなり、それが直進性の良いパットにつながるのです。マーク金井はこの方が、本当の意味で引っかけを防げる、直進性が良いパットが打てると考え、意図的に捕まるパターを作りました。

捕まるパターとは

シャフトが自分から見て左から装着されている
ロフトが多い

シャフトが左から装着されるとハンドファーストに構えたくなります。シャフトを地面と垂直にセットしたら、アドレスの時点でフェースが被った感じになるからです。そしてロフトについては、ドライバーやアイアン同様、パターにおいてもロフトが多くなるほど球の捕まりが良くなるのです。

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シャフトが左から入っているのがわかりますか??

マーク金井が設計したナチュラルハンドファースパターは、シャフトが左から装着され、そしてロフトは7度と多めです。一般的なパターとはかなり異なる設計がなされていますが、これによりハンドファーストに打ちたくなるようにゴルファーは誘導されるのです。ちなみに、この考え方で作られたパターはすでにあって、数年前、キャロウェイから登場したバックストライクはシャフトが左にから装着され、ロフトも多めでした。

オデッセイのバックストライク

オデッセイのバックストライク

数年前、フロリダのPGAショーでバックストライクを試打した時、「これはパターの革命児」と確信しました。大ヒット間違いないと思いましたが、予想に反して日本でまったく売れませんでした。最終的には大手量販店で投げ売りされてましたが、これは奇妙なデザインのせいだと思います。ネックがヘッド後方にあり、シャフトが湾曲した感じになっていたため異形と見なされため、ゴルファーが受け入れようとしなかった。性能よりも見た目で判断されたために、売れなかったのです。

バックストライクの性能が高さについては、片山晋呉プロが使っていることが何よりもの証明になるでしょう。先週のミズノオープン、優勝こそ逃しましたがクラブに造詣が深い片山プロが使っていたのは、オデッセイのバックスストライクでした。

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マーク金井が設計したナチュラルハンドファーストパターは、オデッセイのバックスストライクをリスペクトして作られたパターです。このパターはセンターネックを採用することで、シャフトを左から装着しても違和感が無いようにしました。

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宮里藍プロをはじめ、パターが上手いプロは例外なくハンドファーストでボールをヒットしています。捕まらないパターでハンドファーストに打つのには技術が求められますが、捕まるパターならば短時間でハンドファーストに打てるようになります。パターに限らず、打ち方(スイング)は道具によっていかようにも変るのです~。

(▼▼)b

PS.自然にハンドファーストに打てるパター、ショートパットがスコンと入るパターが発売間近に迫りました。7月5日が発売予定です。ファーストロットは品切れが予想されますので、ご予約はお早めにいただけると幸いです。

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