マーク金井blog

2005年09月26日「適正重心距離」について考える その2

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えー、ゴルファーには「適正重心距離」があるという話を前回書き、スライサーもフッカーもスイングが不安定な人は重心距離が長めのクラブがいいとコメントしました。

重心距離はヘッドの返りやすさに影響するスペックで、重心距離が長いほどヘッドの挙動は鈍感になるからです。鈍感というと聞こえは悪いですが、ゴルファーが悪い動きをしてもクラブが勝手な動きをしづらく、それがミスの許容範囲を広げてくれるわけです。ちなみに、ボクはレスポンスが鈍感な方が未熟なプレーヤーにとって扱いやすい道具になる、ということをスノーボードで学びました(スノーボードの場合、初心者がレスポンスのいい板に乗ると逆エッジがかかり転びまくります)。

もちろん、長重心距離のクラブにはデメリットもあり、スライサーの場合、フェースを返しづらい分だけフェースが開いたまま当たりやすい。スライスを助長する危険性もあります。

でも、心配ありません。長い重心距離のクラブでもこのポイントを抑えておけば、インパクトでフェースが開きづらく、捕まった球が打てるようになるんです。そのポイントとはこれっ!!

img20050926_1

クラブを机などの上に置き、ヘッドをフリーな状態にしてみて下さい。どんなクラブもフェースが斜めを向きますが、この斜めを向く度合いのことを専門用語で

重心アングル(重心角)

といいます。左のXドライブ405と右のナイキのFW、T-40ツアーを見比べてみて下さい。405の方がフェースが上を向いた感じになっていますが、、この斜めを向く(フェースが上を向く)度合いが大きいほど重心アングルが大きくなり、ダウンからインパクトにかけてヘッドが返りやすくなるんです。スクエアフェースなんだけど「妙につかまりがいいドライバー」というのは、すべて重心アングルが大きめ。今どきのドライバーでいえば、その最たるものはキャロウェイのERCホット。Xドライブ405もフェース角がかなりオープンなわりに捕まりがいいですが、これも重心アングルがなせるワザ。逆に、捕まりが良さそうに見えて、捕まらないドライバーは重心アングルが小さめ。タイトの905Tや藍ちゃんが使っているツアステVIQなんかがそれに当てはまります。

ですので、スライサーがドライバーを買う時は、かならずこれをやって下さい。

img20050926

ヘッドがなるべく上を向いているクラブならば(数値的には重心アングルが22度以上)捕まりがよくなります。逆に、スイングが不安定なフッカーの場合は、重心アングルが少なめのドライバーを手にすれば、引っかけ、チーピンを軽減できます。重心アングルが20度を切っているのを目安にすればいいでしょう。ちなみに、ヘッドのスペックについては、ダイジェストから毎年出ている「ギアブック」、ゴルフクラシックの8月号の付録、「重心ハンドブック」で調べることができまっせ~

んじゃ、


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