マーク金井blog

カテゴリー: 超私的な考察

2019年06月25日超私的な考察 ゴルフ場で打ってはいけないミスショットとはどんなショットなのか!?ないって本当なのか?

アナライズからお知らせ

大阪市内で「G20サミット」が開催されることに伴い、大阪府内で大規模な交通規制が行われる影響で、6月27日(木)から7月2日(火)頃まで、関西地方の一部地域がお届け先の荷物のお届けに遅れが生じる可能性があります。なお、交通規制の状況等の影響によっては対象地域以外でも遅れが生じる可能性があります。お客さまにはご迷惑をおかけしますが、あらかじめご了承いただきますようお願い申しあげます。

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プロ野球の交流戦は、巨人との直接対決を制したソフトバンクが優勝。破れた巨人が2位。阪神は6勝10敗、2引き分けと大きく負け越して下から数えた方が早い順で終わりました。交流戦前5つ勝ち越してましたが、交流戦が終わった段階で貯金はわずかひとつ。にも関わらず、交流戦前に首位だった広島はさらに負け越してくれたおかげで、今もセリーグではなんとか3位をキープしています。

阪神が交流戦を大きく負け越したのは弱いからですが、負けた試合では度々チャンスを潰しています。ノーアウト満塁で点が入らない、ワンアウト3塁で点が入らない。ヒットではなく犠牲フライでも点が入る場面で、進塁打が打てていないのです。チャンスを生かせないと点が入らないだけでなく、潮目(試合の流れ)が変わり、相手チームがサクッと得点します。プロ野球を観ていると、つくづくチャンスはピンチということを思い知られます。

阪神ファンとしてはモヤモヤする試合が多かったですが、選手の立場で考えるとチャンスの時ほどプレッシャーがかかります。打って当たり前の場面で犠牲フライをちゃんと打つというのは、「打って当たり前」というのが重くのしかかり、「打ち損じてはいけない」という状態に陥るからです。

 

そして、チャンスはピンチというのはゴルフにも当てはまります。ティショットはいい当たりでセカンドは残り100ヤード。寄って当たり前の時に、ちゃんとピンの近くに打つというのは「ナイスショットが当たり前」になり、当たり前というのが頭をよぎればよぎるほど、自分で自分にプレッシャーがかかるからです。言い換えると、ゴルフで本当に必要なスキルというのは、「ナイスショットが当たり前の場面」でミスショットを打たないこと。最低限これだけはちゃんとできるショット、例えば、フェアウェイからピンまで100ヤードならば、10メートル以内にちゃんと乗せることです。

 

 

 では、どうすれば「ナイスショットが当たり前の場面」でナイスショットが打てるようになるのか?

 

 

メンタルを鍛えるというのも大事ですが、それよりももっと大事なことがあります。それは、「ナイスショットが当たり前の場面」のショットを数多く打ち、場慣れすることです。日曜日に、神田のスタジオゴルフスイング物理学の小澤康祐さんとコラボセミナーを実施しましたが、小澤さんも緊張した場面で失敗しないことは「慣れることが大事」だとこうおっしゃってました。

ナイスショットが当たり前の場面を増やすコツ、それはティグラウンドを変えることです。普段青ティでプレーしているのであれば白ティから、普段白ティからプレーしているのであれば、赤ティからプレーしてみる。そうすれば、絶対的な距離が短くなるので、飛ばす必要がなくなりますし、「ナイスショットが当たり前の場面」も必然的に増やせるのです。

 

 

マーク金井ANAの機内番組「マーク金井至福のゴルフ一人旅」で全国のコースをプレーしていますが、基本白ティでプレー。白ティなので距離はありませんので、ティショットもセカンドショットも距離は必要ありません。「ナイスショットが当たり前の場面」から打つことが多いですが、ミスらしいミスはまず打ちません。カメラが回っていても普段通りのショットが打てますが、それはカメラに慣れていることと、普段のプレーでも「ナイスショットが当たり前の場面」からしょっちゅう打っているからです。

 

 

野球でも難しいボールをヒットする好打者がいますが、指揮官としては難しいボールを打てても、ヒットになって当たり前のボールで空振りや凡打を繰り返す打者に対しては評価が低くなります。打てないボールを打てるよりも、打てるボールをちゃんと打てる打者の方を高く評価します。その方が試合の流れが良くなる(悪くならない)からです。

 

 

ゴルフもしかり。やさしいコースでプレーしたら上手くならないという意見もありますが、ゴルファーが本気で上達を望むならば、やさしいコース、やさしいティからプレーし、「ナイスショットが当たり前の場面」からそこそこ満足できるショットを打てる回数を増やすことです。赤ティからプレーするのが恥ずかしいならば、ショートコースでプレーするのでも構いません。とにかく100ヤードぐらいからのショットをちゃんと打てないことには、プレーの流れを作れませんし、コース攻略、コースマネジメントも絵に描いた餅になってしまいます。

 

 

マーク金井mmアイアン、そしてmmウエッジを設計しましたが、このクラブのコンセプトは「ナイスショットが当たり前の場面」から凡ミス(致命的なミス)が出づらいようにしてます。mmの略は「ミスがミスにならない」で、野球に例えるならば目を見張るようなヒットを打つためではなく、犠牲フライがちゃんと打てるクラブです。

 

 ゴルフは物理であり、確率です。

 

確率の高いショットを打つために必要なことは、難易度の高いショットを成功させることよりも難易度の低いショット、即ち「ナイスショットが当たり前の場面」からの凡ミスを打たないことです。ナイスショットが打てる場面で凡ミスを打つと、そのホールのスコアが悪くなるだけではなく、ゲームの流れが悪くなり、ミスショットが続いたり、ナイスショットしてもアンラッキーなことが起こりやすくなるのです~。

 

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2019年06月20日超私的な考察 インパクトで骨盤(腰)を開くとどんなメリットがあるのか!?

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梅雨の真っ只中ではありますが、今週の神田エリアはまだ一度もまとまった雨が降ってません。暑くて湿度が高い日が続いており、マーク金井の首の後ろ側は別人のように真っ黒に日焼けしてます。一昨日の月曜日は赤羽ゴルフ倶楽部でゴルフ雑誌の撮影をしてましたが、1時間ほどでこれでもかってぐらい日焼けしました(笑)

 

 

さて、これでもかってぐらいつながりで言えば、最近の練習テーマはこれでもかってぐらい「インパクトゾーンで骨盤(腰)を開く」こと。仕事が終わった深夜に神田のスタジオで20分ほど練習する時も、1に骨盤の開き、2に骨盤の開き、3に骨盤の開きと、念仏を唱えるがごとくひたすら骨盤を開くことを意識しながら練習しています。

 

そして、そして火曜日にプロギア銀座EXにて最新の機器を駆使してスイング診断をしてもらった時もひたすら意識したのが「骨盤の開き」です。PRGRのサイエンスフィットは何度か伺っていますが、今回は、PRGRが開発した独自の測定器を使い、「腕」「胸」「骨盤」の動きをモーションキャプチャーしてもらいました。

 

半年ほど前にもプロギア銀座EXでスイング分析をしてもらったのですが、骨盤の開きを強く意識し始めたのは今年の1月末ぐらいから。なので4ヶ月でどれぐらいスイングが変わったのかが大いに気になるところです。なぜなら、ゴルフスイングは自分では「大きく変わった(大きく変えた)」と思っていても実際はほとんど変わっていないことが非常に多いからです。前回の計測ではダウンスイングでは骨盤は閉じてましたし、インパクトでも骨盤の開きは微々たるもの。いわゆる身体の開きが少ない状態でインパクトを迎えていました。

 

それが今回の計測では、自分の予想を超えるほどスイングが変わっていました。トップからはいきなり骨盤の回転が入っており、数値を見ても、、、

 

 

 トップでの腰の回転  45度
 ダウンスイング前半  23度(トップよりも22度骨盤が開く)
 ハーフダウン    -21度(トップよりも66度骨盤が開く)
 インパクト     -32度(トップよりも77度、アドレスよりも32度骨盤が開く)

 

数値を見てもトップからいきなり骨盤(腰)が開く方向に回旋しているのが分ります。
もちろん、この数値で決して満足はしていません。女子プロゴルファーはインパクトで骨盤が59度も開いています。それを考えると、インパクトでは45度以上骨盤が開けるようなスイングを目指していきます。

 

 

PRGRのサイエンスフィット教本でも、骨盤(腰)を開くことがゴルフスイングを構築する上で非常に重要だとアナウンスしています。この教本では「骨盤が開いたインパクト」が大前提とまで書かれていますが、まったくもってその通り。骨盤が開けるかどうかで、ゴルファーのスイング、そしてクラブヘッドの軌道というのがガラッと変わります。老若男女問わず、身体の柔軟性を問わず、骨盤が開いたインパクトを覚えることができてしまえば、アマチュアゴルファーに多い手打ちにもならないし、スライスも出ません。そして何より飛んで曲がらないスイングを身に付けやすくなるのです。

 

 

では、なぜ骨盤が開けると飛んで曲がらないスイングを見に付けやすくなるのか?

 

 

アナライズ「手打ちが治る体幹セミナー」「NEOオンプレーンセミナー」で詳しくレクチャーしてますが、骨盤を開くとクラブをインサイドから下ろして、インサイドに振り抜いていけやすくなるのです。加えて、骨盤を開くというのは先行動作。身体の中心が先行して動くことで、慣性の力(遠心力)を効率良く発生させることができ、かつリストターンしなくても、インパクトでフェースをスクエアに戻せるようになってくるのです。

 

 

 もちろん、骨盤を開けばその瞬間にすべてが上手くいくという訳ではありません。しかしながら、手打ちを直したい、今どきの大型ヘッドを上手く使いこなすためには、骨盤を開いた状態でインパクトを迎えることが必要不可欠なんです。

 

ただし厄介なことに、ゴルフのキャリアが長い人、骨盤を開かなくてもナイスショットが打てるアマチュアゴルファーの場合、「骨盤が開いたハーフダウン」、「骨盤が開いたインパクト」というのは、とてつもなく気持ち悪い動作、とてつもなく上手くできない動作なんです。そして、困ったことに骨盤を開く感じでスイングしても、実際は骨盤がまったく開いていないことが多いのです。

 

骨盤を開かなくてもボールを真っ直ぐ飛ばせますし、飛距離も出すことも可能です。ただし、骨盤を開いていないインパクトでは今どきの大型ヘッドを上手く使いこなすのが非常に難しいですし、ショットを安定させることも難しくなるのです。

 

超私的に言えば、骨盤を開かないインパクトというのは「天動説スイング」で、骨盤が開いたインパクトというのは「地動説スイング」です。天動説から地動説に移行する時、多くの人が地動説に違和感を覚えたように、ゴルフの場合も天動説スイングをしている人の多くは、地動説スイングに対して強い違和感を持ってしまいます。

 

 

しかしながらダスティン・ジョンソンのスイングを引き合いに出すまでもなく、今のトッププレーヤーは例外なくインパクトで骨盤が開いてます。女子プロゴルファーのインパクトも例外なくインパクトで骨盤が開いてます。

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

物理的に理に叶っているスイングをするのか、しないかのかはゴルファーの自由です。しかしながら、今どきの大型ドライバーを上手く使いこなしたい、ボールを沢山打たなくても飛んで曲がらないショットを打ちたいのであれば、一時的にボールにまったく当たらなくなったとしても、地動説スイングを身に付ける練習をすることお勧めします~。

 

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2019年06月16日超私的な考察 左サイドが危険な時ほど、なぜ左に曲がってしまうのか!?!?

Youtube動画【おしえてマークさん】今回から、マーク金井が皆さんの質問にお答えします。

マークさんの質問箱#1

 


 

2019年の全米オープンが開幕しました。場所はカリフォルニア州北部に位置するペブルビーチGL。サンフランシスコよりも少し南に位置し、モントレー半島に位置するシーサイドコースです。マーク金井は1984年、ロサンゼルスオリンピックが開催した年に一度だけペブルビーチに行きましたが、プレーはかないませんでした。当時としてはあまりにもプレーフィーが高かったので、隣のスパイグラスヒルを担ぎセルフで回りました。

 

ペブルビーチでは2000年にも全米オープンが開催され、その時に優勝したのはタイガー・ウッズ。2位に15打差をつけるというとんでもない成績で優勝しています。今年の全米オープンではそこまでの差がつくことはまずありませんが、ペブルビーチでは爆発的なスコアが出る可能性も大いにあります。

 

ペブルビーチと言えば18番ホールがあまりにも名物ホールになっていますが、今年の全米オープンでも早くもここで大事件が起こっています。初日にルーカス・ビェルレガード(デンマーク)が18番で「11打」を記録。パー5で11ですから、ダブルスコア以上叩いたわけですが、そのきっかけになったのがティショット。

 

 

18番は左ドッグレッグしており、左サイドは絶壁からの太平洋。ビェルレガードはティショットで2発続けて、左サイドの太平洋に打ち込み、5打目は右サイドのOBゾーンに打ち込んだそうです。全米オープンに出る選手なわけですから、ツアープロの中でも相当な腕前。にもかかわらず、アマチュアがしでかすような3連続OBを打ってしまい、9オン2パットの11の大叩きになったそうです。

 

GDO 全米オープン コース攻略webサイトより転載。コースイラストはゲーリー久永さん

 

さて、この左が危険なホールでのティショット。薄暮ゴルフでプレーしている赤羽ゴルフ倶楽部も13番、14番ホールは左サイドにOBゾーンが続き、フックを持ち球にしている人には非常にプレッシャーがかかります。世界最小プロトーナメント MMT9でも、この2ホールでティショットを左のOBゾーンに打ち込んでしまう選手が少なからずいますが、なぜ、左が危険だと「魅入られたように左に曲げてしまう」のでしょうか?

 

赤羽ゴルフ倶楽部 13番PAR4 左は練習場

 

これには理由があります。

赤羽ゴルフ倶楽部 14番PAR4 左は川

 

左が嫌な時にゴルファーがやりがちなのは、、、、

 

 

右にボールを打ち出したくなるんです。

 

 

当たり前と言えば当たり前で、普段よりも右にボールを打ち出した方が左の危険ゾーンを避けられると思うからです。しかしながら、普段よりも右に打ち出したくなるほど、結果的には左曲がりが強くなる球が出やすくなるのです。

 

 

アナライズのインパクトセミナーでも説明してますが、右に打ち出したくなるほど、ほとんどのゴルファーは普段よりもインサイド・アウトの度合いが強くなる。そして、インサイド・アウトの度合いが強くなるほど、フェースtoパスはクローズ(閉じた状態)になり、ボールにはフックスピンが強くかかります。

 

 

加えて、アマチュアゴルファーの場合、インサイド・アウトの度合いが強くなるほどインパクトゾーンでは手元が体から離れ、打点位置がヒールに偏ります。結果、ヒール打点になるとインパクトの衝撃でフェースが被り(左を向き)、左に飛び出して左に強く曲がるという、ヒールチーピンが出てしまうのです。

 

 

 ゴルファーの習性というのはかなり頑固で、それもゴルフのキャリアが長い人ほど「ボールを打ち出したい方向にクラブを振ってしまう」と言う癖があるのです。

 

 

では、どうすれば左が危険なホールで左に曲げるのを防止できるのか?

 

 

カットに振ってスライスを打つというのもありますが、左が危険なホールで左に振るというのは「絵に描いた餅」と同じなので、あまりお勧めしません。怖い方、打ちたくない方向にクラブを振るというのは、実際にやるのはとてつもなく難しいからです。

 

強いフック回転になるのはフェースtoパスがクローズの状態が強くなるからです。逆に言うと、フェースtoパスがクローズになる度合いを減らすことができれば、左が怖くてインサイド・アウト軌道が強くても強いフック、チーピンは出なくなるのです。具体的に言うと、方法は2つ。

 

 インパクトでフェースを開く
 打点の位置をトウ(先っぽ)にする

 

 

インパクトでフェースが開いていてば、インサイド・アウト軌道が強くなってもフェースtoパスはクローズの度合いが強くなりません。結果、ボールはインサイド・アウトに振った分だけ右に飛び出すだけで、左へのミスは出ません。右へのミスは出ますが、左へのミスを防止できます。

 

 

打点位置もしかり。フェースのトウ寄り(先っぽ)で打てば、インパクトの衝撃でフェースが開き、ボールが右に飛び出します。ギア効果でフック回転がかかりますが、それでも、ボールが右に飛び出してさえくれれば、左のOBまではボールが曲がるということはなくなるのです。フェースのトウ寄りで打てば打つほど、ボールは右に飛びだし、右にプッシュアウト気味からのドローになります。

 

 

どちらでも構いませんが、どちらの場合も練習で慣れが必要です。フェースを開くことを意識した方がクラブの挙動をコントロールしやすいのか、それとも打点位置を変えた方がやさしいのか、まずは試してみて下さい。どちらをやっても左に大きく曲がるミスは出ない(反面、右にボールが飛び出しやすい)ことを体感できるはずです~。

 

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2019年06月13日超私的な考察 軽いクラブは、本当にやさしいクラブなのか!?

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プロ野球は交流戦真っ只中。火曜日から阪神はソフトバンクと戦ってますが、初戦は息詰まる展開で延長12回引き分け。12回裏、ノーアウト三塁になった時はサヨナラ負けを覚悟しましたが、そこからドリスが神かがったピッチングで後続をぴしゃりと抑えてくれました。昨日の第2戦は阪神の打線が着実に得点を重ね、ソフトバンクに快勝しました。

さて、前回のエントリーでも書きましたが、今どきのゴルフクラブ、特にドライバーのやさしさとは、、、

 

 

 ・ボールが上がりやすいクラブほどやさしい。
 ・捕まりが良いクラブほどやさしい。
 ・軽いクラブほどやさしい。

 

 

ボールが上がりやすい要素は、リアルロフトの多さと重心の深さ。リアルロフトが多くて、重心が深いクラブほどボールが上がりやすくなります。

 

捕まりに関しては、フックフェースなほど、重心距離が短いほど、そして重心アングル(重心角)が大きいほど捕まりが良くなってきます。

 

 

クラブ重量に関しては、軽いクラブほどやさしいというのが一般的です。これは言い換えれば、軽いクラブほどやさしくヘッドスピードを上げられるという意味なんだと思っています。

 

例えば、7月に発売されるタイトリストのTS1も、総重量は275グラムと相当な軽さ。。タイトリストのアスリートブランドであるTSシリーズさえも軽さにこだわったドライバーを登場させています。そして軽くした理由として、「振りやすさ」「効率良くヘッドスピードを上げられる」ことを強くアピールしています。

 

 では、軽いクラブ(軽いドライバー)は本当にやさしいのか?

 

ヘッドスピードを上げやすいという意味では、軽いクラブはやさしいというのは間違いありません。重いクラブと軽いクラブを振り比べれば、ほぼ例外なく軽いクラブの方が負荷が少ない分だけスピードを上げていけます。

 

ただし、ヘッド軌道の安定性、スイングの再現性、タイミングの取りやすさ、芯の当てやすさという意味では、「軽さ」というのはメリットよりもデメリット方向に働くのではないかと超私的に思っています。何故かと言うと、軽いクラブになるほど手先で操作しやすくなり、ヘッドの挙動が不安定になりやすいからです。

 

軽い=振りやすい
振りやすい=いろんなことができてしまう
いろんなことができてしまう=挙動を安定させづらい

 

 

ということにもなってきやすいのです。対して軽くない(重め)のクラブというのは、ヘッドスピードを上げるという意味では圧倒的に不利ですが、反面、クラブの重さがあると操作性が低下します。操作性が低下するほどのヘッドの挙動を安定させやすいというメリットがあるのです。マーク金井はドライバーにスチールシャフトを装着していますが、このドライバーの総重量は約350g。これはタイガー・ウッズが使っているドライバーよりも重いですが、長さは43.5インチと3W並に短い。短いので当てやすいというのもありますが、重いのでヘッドの挙動が安定します。結果、ミート率が上がり、かつクラブの重さが余計な動きを防ぎ、弾道が安定するメリットがあるのです。

 

 

ゴルフは物理です。

 

やさしくヘッドスピードを上げることが目的なのか、それともスイングを安定させてミート率を上げることとが目的なのかで、やさしいドライバーの定義が正反対になるのではないかと、超私的に思っています~。

 

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手打ちが直る、ハンドファーストインパクトのヒント満載

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2019年06月11日超私的な考察 やさしいクラブとは、いったいどんなクラブなのか!?

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関東エリアは本格的に梅雨入りし、昨日は朝からずっと雨が降り続きました。これからのゴルフは雨になる確率がかなり高くなりそうなので、レインウエアは必需品です。数年前からレインウエアはブリヂストンの「水神」を着用しています。値段は3万円弱と決して安くはありませんが、水を弾く機能、そしてストレッチ機能がかなり気に入ってます。

 

この「水神」。最新モデルは素材が変わり、スイングしていてごわつく感じがありません。雨が振りそうな日は雨粒が落ちる前から着用してプレーしています。唯一、リクエストがあるのは上着の袖が取り外しできるならば、パンツの方も膝下を取り外しできるようにしてもらえると非常にありがたい。レインウエアもハーフパンツになれば、半ズボンでプレーする時に重宝するからです。

 

さて、梅雨入り真っ只中、プロ野球も交流戦が真っ只中、マーク金井YouTubeの真っ只中におります。アナライズセミナー、教えてマークさんを毎週数本更新してますが、新たに取り組んでいるのが「質問箱」。ゴルフクラブ、そしてゴルフに関する悩みを超私的に答えさせていただいてます。かつてGDOでクラブ相談をやっていたのですが、昔も今も、クラブに関して悩んでいる人に答えるのは実に勉強になります。なぜなら、ゴルファーが抱えている問題を知ることで、新しいヒントが次々を生まれてくるからです。

 

 

さて、質問箱には様々な質問が寄せられていますが、皆さんにも共有してもらいたいのが、この質問です。

 

「よくM6やエピックフラッシュがM5やエピックフラッシュサブゼロよりもやさしいといいますが、そのやさしさとは一体何なのでしょうか? ウエイトの調整ができるからやさしくない? シャフトが硬いから難しい? マークさん教えて!」

 

 

YouTubeでも答えましたが、ゴルフクラブではやさしいというフレーズがこれでもかってぐらい出てきます。それでいて「やさしい」についての定義付けがあまり積極的になされていません。

 

 

では、やさしいとはどんな意味なのか?

 

 

例えば、算数の問題ならばやさしい問題と難しい問題の違いを誰でもイメージできます。単純な足し算はやさしく、複雑な方程式は難しい。国語でも画数の少ない漢字はやさしく、画数の多い感じは難しいです。山という字はやさしいですし、薔薇という字は難しいです。

 

 

では、ゴルフクラブのやさしさとはどんな意味なのか?

 

 

25年以上、ゴルフクラブの試打を仕事にしていますが、今どきのゴルフクラブは昔のクラブに比べるとヘッドが大きくてミスに強くなっています。プロが使うモデルでも、ヘッドは460ccもあるので、昔のクラブに比べるとスイートエリアが広くてやさしくなっています。なので、スイートエリアが広いのは当たり前。

 

 

今どきのゴルフクラブ、特にドライバーに関してやさしいかどうかの判断基準となるのは、次の3つの要素ではないかと超私的に思っています。

 

・ボールの上がりやすさ
・捕まり
・クラブ重量(シャフト重量)

 

 

要するに、、、、

 

 ボールが上がりやすいクラブほどやさしい。
 捕まりが良いクラブほどやさしい。
 軽いクラブほどやさしい。

 

 

ボールが上がりやすい要素は、リアルロフトの多さと重心の深さ。リアルロフトが多くて、重心が深いクラブほどボールが上がりやすくなります。

 

 

捕まりに関しては、フックフェースなほど、重心距離が短いほど、そして重心アングル(重心角)が大きいほど捕まりが良くなってきます。

 

 

クラブ重量に関しては、軽いクラブほどやさしいというのが一般的です。これは言い換えれば、軽いクラブほどやさしくヘッドスピードを上げられるという意味なんだと思っています。

 

ですので、やさしさを強くアピールするドライバーほどこの3つの要素が強く入っています。対して、やさしさをことさら強くアピールしていないドライバーは、この3つの要素が強く入ってていない場合が多いです。

 

では、この3つの要素が入ると本当にやさしいのか?

 

私はそうとは言い切れないと超私的に思っています。特に3番目のクラブ重量が軽いことに対しては、やさしいとは言い切れません。その理由については次回じっくりと説明致します~。

 

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