超私的に検証～これからのドライバーはどんな風に進化していくのか！？

昨日、セリーグの最終戦「広島vs中日」戦が広島球場でありました。今年で引退する中日の山本昌投手が先発。史上初の50代登板です。広島はこれに勝てば阪神を抜いて3位に浮上し、CS進出が決まります。中日は勝っても負けても順位に変動はありません。広島の先発は絶対的エース、前田健太。普通に考えればモチベーションが高い広島の方が圧倒的に有利なはずですが、勝負は何があるか分かりません。終わってみれば、広島はわずかに1安打。5位の中日に完封負けしてしまい、CS進出を逃しました。これで10月10日からのCSは、2位の巨人に3位の阪神が挑むことになりました。

CS初戦、阪神の先発は若きエース、藤浪晋太郎。東京ドームは阪神にとって非常に分が悪い場所ですが、勝負は何がおこるか分かりません。CSは短期決戦なので阪神が初戦をモノにすれば下克上が起こる可能性も大いにありえます。

プロ野球はこれから日本一を争う戦いが繰り広げられますが、ゴルフクラブの販売において15年以上、日本一に輝いているクラブと言えば、ゼクシオ。2000年に登場して以来、ずっと売り上げナンバーワンです。先日9代目のゼクシオ、ゼクシオ９が発表されましたが、おそらく来年もゼクシオがクラブ業界を牽引することになるでしょう。

前置きが長くなりましたが、今回はクラブの進化の行方について書きたいと思います。ゼクシオ９はクラブ（シャフト）でゴルファーのヘッド軌道を変えることで飛距離アップを狙っています。アマチュアゴルファーの多くは、ダウンスイング前半でタメがほどけていますが、それをクラブで改善。クラブ（シャフト）でタメを作れるようような配慮がなされています。100名のアマチュアをモニタリングした所、ゼクシオ９では約10mm、ダウンスイング前半の軌道が内側（タメができた状態）に変わったそうです。

ヘッド軌道に関してはタメを作ることが飛距離アップにつながりますが、実は、アマチュアの場合、もう２つ改善すべきポイントがあります。それは‥‥

アウトサイド・イン軌道
ヘッドの進入角がダウンブロー

パーゴルフのWEBサイトより転載↑記事は写真をクリック

パーゴルフのWEBサイトより転載↑記事は写真をクリック

アマチュアの多くはスライスに悩んでいますが、スライスになる最大の原因はアウトサイド・イン軌道。アウトサイド・インのカット打ちになっているためボールにはスライス回転が強くかかり、それが飛距離ロスを招いています。

そして、ティアップして打つドライバーにおいてもヘッドの進入角がダウンブローになっている人が多いです。ドライバーを打つ時、ヘッドの進入角度がダウンブローになってしまうと、スピンロフトが増えます。ダウンブローに打つほど、インパクト時にエネルギーロスが発生するだけでなく、スピンが増えて飛距離が出づらくなるのです。

女子プロのドライバーのヘッドスピードは40m/s前後と、男性アマチュアとほぼ同じぐらいですが、女子プロの方が20yぐらい飛びます。同じヘッドスピードなのに、男性アマチュアよりも女子プロの方が飛ぶのは、インパクト時にエネルギーロスが少なく、ボール初速が出やすくなっているからです。女子プロの多くは、

インサイド・アウト軌道
ヘッドの進入角はアッパーブロー

男性アマチュアも女子プロのようにインサイド・アウト軌道でアッパーブローな状態でインパクトを迎えることができれば、ヘッドスピードが同じでも（上がらなくても）、ドライバーの飛距離を10～20y伸ばすことができます。言い替えると、インサイド・アウト軌道になりやすいドライバー、アッパーブローに打てるドライバーを作り上げることができれば、ルール適合クラブであっても、アマチュアの飛距離を大幅に伸ばすことが可能になります。

ゼクシオ９が発表された時点で、すでにゼクシオ10の開発はスタートしていまし。ゼクシオ９でヘッドの軌道を変えることをアピールしていることを考えると、次のゼクシオでは、練習しなくてもインサイド・アウト軌道に振れるドライバー、練習しなくてもアッパーブローでインパクトを迎えられるドライバーを作ってくるかもです～。

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