マーク金井blog

2013年08月22日シャフトの「弾き系」と「粘り系」を見極めるポイントとは‥‥

昨日は、新製品「SLDR」ドラコン大会のイベントに参加してきました。場所は新橋のテーラメイド&アディダス。撮影がメインとはいえ、結果が張り出されるというので‥‥必死のパッチで打ったら313ヤードが出ました。設定が強い打ち下ろしホールなので常識外れの距離が出ましたが、体感的にもSLDRの飛び性能はかなりのもの。アナライズの神田スタジオでR1と打ち比べてみたら‥‥SLDRの方が5~8ヤードぐらい飛びました。

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そしてここだけの話ですが、こっそりSLDRに自分が作ったシャフト「W65+」を装着してみたら、この数字よりもさらに5ヤードほど伸びました。

とまあ50過ぎたオッサンの自慢話はこれぐらいにしておきましょう。ここからは昨日の続きです。マーク金井がシャフトを評価する場合、以下の項目についてシャフトを評価してます。

硬さ
トルク感(ねじれの大小)
しなり感(しなりの大小)
しなり戻りのスピード
手元の挙動
中間部の挙動
先端部の挙動
一番しなりを感じるポイント(キックポイント)
粘り系なのか弾き系なのか

この中でも、もっとも評価が難しいのが「粘り系」なのか「弾き系」なのかの見極めでしょう。それでいて、クラブメーカー、シャフトメーカーのカタログを見ると、「このシャフトは弾き系」とか「弾くシャフト」などがキーワードとして多々採用されています。そして、多くのシャフトは弾きをアピールしています。粘りを積極的にアピールしているシャフトはそう多くありません。粘るという言葉は「飛び」と直結しづらいのが影響している感じがします。

では、マーク金井はどんな風にして、シャフトの「粘り系」と「弾き系」を分類しているのか? 数値とフィーリングの両方を考慮してシャフトをジャンル分けしていますが、ジャンル分けのベースとしているのは手元剛性と中間剛性の変化量の差を見ています。昨日のブログで中調子のシャフトは以下のように2つのパターンがあると書きましたが、これが判断基準になっています。具体的に言うと、

中間部分が軟らかい中調子→粘り系
中間部分が硬い中調子→弾き系

ということになります。中間部分が軟らかい中調子シャフトというのは、トップからダウンの切り返しでムチのようにクニャッとしなり、しなりの量も総じて多めです。ムチっぽい動きをするシャフトは切り返した時に粘り感を感じるために粘り系になるのです。もちろん、例外もあって中間部分が軟らかくても弾き感があるシャフトもあったりします。対して、中間部分が硬い中調子シャフトというのは、トップからダウンの切り返しでシャフトのしなりが少なめです。ムチのようにクニャっとしならず、シャフトが棒っぽい感じになります。このタイプはしなり戻るスピードが速くなるために弾き系(弾き感)があります。もちろん、こちらも例外があって中間

部分が硬くても粘り感があるシャフトもあったりします。
粘り系と弾き系の違いを本当に知りたいのであれば、USTマミヤのシャフトを打ち比べると、はっきりと違いが分かります。

アッタスGOGO→中間部分が軟らかい中調子→粘り系
アッタス4U→→→中間部分が硬い中調子→→→弾き系

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です。ちなみに最近リニューアルしたフジクラのスピーダーですが、マーク金井的にはこれは粘り系とジャッジしました。中間部分が軟らかく、ムチのようにピュッとヘッドが走るシャフトだからです。ただし先端側のスピード感が非常にあるので、表現としては粘り系ではなくて走り系のシャフトと言えるでしょう。プロやセミプロ、トップアマの中にはスピーダーを弾くシャフトという人も少なくなですが、そういう人は「走り感=弾き感」と感じているのでしょう。大事なことなので繰り返しますが、マーク金井はトップからダウンの切り返しの挙動がどうなのかで、「粘り系」なのか「弾き系」なのかをジャッジしています~。

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PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターのセカンドロットがまもなく売り切れです。次は8月末に50本だけ再入荷します。今ご予約いただけすと、予約特典が付きます。数に限りがありますので、ご予約、ご注文はお早めに~。

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