マーク金井blog

2014年04月16日マスターズを制したB.ワトソンに学ぶ、ぶっ飛びドライバーの使い方!!

今年のマスターズを制したのはレフティのB.ワトソン。 ワトソンがクラブ契約しているのはPINGで、2年前に勝った時はG20。今回、2度目のマスターズを制した時に手にしたドライバーはG25です。どちらもヘッドはピンクにカラーリングされていますが、クラブ自体はピンのプロパー品。どちらもヘッド体積は460CCとルール最大級ですし、投影面積が大きいのでハードな印象のクラブではありません。ピンの中でもGシリーズはツアープロよりもアマチュアゴルファーを意識したモデルです。

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さて、このG20とG25。ワトソンは米ツアーでも屈指のロングヒッターですが、彼はスイングだけでなく道具(クラブ)でも飛距離を稼いでいます。

G20
ヘッド重量201.1g
慣性モーメント4967gcm2
重心距離43.4mm

G25
ヘッド重量206.4g
慣性モーメント5282gcm2
重心距離43.3mm

(数値はゴルフクラシック2013年度版より引用)

2つのモデルとも典型的な今どきのドライバーですが、飛びの要素がきっちり入っています。それは‥‥

ヘッド重量が重いこと(200g以上)
重心距離が長いこと(40mm以上)
慣性モーメントが大きいこと(4600gcm2以上)

この3つの条件が満たされているドライバーは、満たされていないドライバーよりも飛び指数が高くなります。

重ヘッド
長重心距離
大慣性モーメント

これらはすべてボール初速を上げてくれる要素です。ただし、この3つの要素が色濃く出たドライバーは誰でも飛ばせるわけではありません。

重いヘッド、長重心距離、大慣性モーメントなヘッドは振り遅れやすくなりますし、振り切るためにはパワーが求められるからです。また、重心距離が長くなるほどヘッドが返りづらくなる特性があります。ワトソンは並外れたパワーがありますが、そのパワーによってクラブの挙動を上手くコントロールしているのです。言い換えると、パワーが無いゴルファーや、長い重心距離に対応できるスイングをしていない人の場合、G20やG25の飛びのポテンシャルを100%引き出すことが難しくなります。

ちなみにPINGは昔から重ヘッド&長重心距離のドライバーを作っていたわけではありません。昔は重心距離が短いヘッドやヘッド重量が軽いドライバーを作ってました。ヘッド重量を重く、重心距離を長くし始めたのは、2010年くらいからです。

さて、ワトソンが愛用しているG20&G25。

重いヘッドを使いこなすためにはある程度のパワーが必要です。ヘッドスピードはあまり関係ありません。重さを感じないだけのパワーがあればヘッドスピードが40m/s以下でも使いこなせます。

そして、長重心距離については2つの方法論があります。ひとつは、ワトソンのようにパワーで重心距離の長いクラブをねじ伏せてしまうこと。PINGに限らず、重心距離が長いドライバーはフェースを開いて上げてしまうと振り遅れやすくなりますが、パワーがあればフェースをスクエアに戻していけます。ワトソンの場合、トップでシャフトクロス気味、フェースもやや開き気味ですが振り遅れないのは、並外れたパワーがあるからです。

パワーが並外れていない場合は、テークバックでとにかくフェースを開かないこと。フェースをシャット気味に使い、トップでもシャットフェースを意識して下さい。宮里藍プロのようにトップでフェースが空を向く感じになっていれば、長い重心距離のドライバーも振り遅れないで打っていけます。

ちなみに、テークバックやトップでフェースが開いているかどうかというは自覚するのが難しいです。フェースの向きを正しくチェックするにはiPhoneやスマホ、デジカメ等で写真や動画を撮ってチェックすることを強くお勧めします。

もしくはEPSONのMトレーサーなどを使い、スイング中のシャフトの回転角をチェックして下さい。テークバックでシャフトを時計回りに回転させてしまうと、それに連動してフェースは開いてしまいます。Mトレーサーはスイング中、どこでシャフトを回転させてしまっているのかを、かなり細かくチェックできます。

クラブが変われば理論(スイング)は変わります。 PINGのドライバーで飛距離アップを狙うならば、まずはフェースの向きのチェックが必要不可欠でしょう〜。

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