マーク金井blog

カテゴリー: ゴルフクラブ分析

2013年07月28日3W(スプーン)に関する嘘みたいな本当の話‥‥

3Wだってドライバー並に飛距離を稼ぎたい。そんなゴルファーの夢を叶えるように登場したのが、テーラメイドのロケットボールズとキャロウェイのXホットです。どちらもツアープロの使用率が高く、プロの間では300ヤード近く飛ばす選手も少なからずいます。

さて、このぶっ飛び3W。

どちらも共通点があり、ドライバー並の飛距離が出る3W(スプーン)が大ヒットしています。どちらも重心が低く、重心深度が浅いのが特徴です。今月発売のゴルフクラシックによると、

Xホット(5W)

xhot

ヘッド重量 215.8g
重心距離  34.7ミリ
重心深度  30.3ミリ
重心高   20.1ミリ
重心角   19.3度

RBZ ステージ2(5W)

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ヘッド重量 218.5g
重心距離  32.6ミリ
重心深度  25.9ミリ
重心高   20.8ミリ
重心角   17.6度

ゴルフクラシック2013年9月号より引用)

どちらもメーカーの意図通り重心が低めで、重心深度が浅くなっています。ちなみにこの2モデルと対照的なのがヨネックスのiイーゾーンタイプTi。マーク金井はこのFWを試打した時、「こりゃやさしい~」と高く評価してますが、重心が高めで重心がかなり深くなっています。

yonex

iイーゾーンタイプTi
ヘッド重量 216.5g
重心距離  38.3ミリ
重心深度  39.2ミリ
重心高   24.5ミリ
重心角   28度

ゴルフクラシック2013年9月号より引用)

ぶっ飛び系FWの2代目ロケットボールズやXホットは重心距離よりも重心深度の方が数値が小さい。結果、低スピン弾道がオートマチックに打て、スピンを減らすことで飛び指数を上げています。対して、やさしさ系FWのiイーゾーンタイプTiは重心距離よりも重心深度の方が数値が大きい。結果、スピンがかかりやすい弾道がオートマチックに打て、スピンを増やすことで高弾道が打ちやすくなっています。クラブはスペックだけで性能が決まるわけではありませんが、ここまで重心の高さ、重心の深さが異なれば、ほとんどのゴルファーは弾道の違いを体感できるでしょう。

では、どちらの3Wを使えばスコアメイクがやさしくなるのか?

ヘッドスピードが48m/s以上あってFWが得意な人を除けば、iイーゾーンタイプtiを選んだ方が確実にスコアアップにつながります。理由は単純、ぶっ飛び系FWはナイスショットとミスショットの差が激しく、やさしい系FWの方がナイスショットとミスショットの差が激しくないからです。FWを手にした時、ゴルファーに必要なのは確実に前進すること。ミスしても飛距離を確実に稼げるクラブを使った方が、確実にスコアメイクできます。FWに求められるのは60~70点のショットを安定して打つこと。これがちゃんとできればパー5、そしてパー4の3打目がグッと楽になり、パーで上がれる回数を確実に増やせます。

ゴルフクラブは誰が打っても飛ぶクラブは存在しません。ヘッドスピードが異なると、打ちやすいクラブ、確実に飛距離を稼げるクラブというのは正反対になることが珍しくないのです。

プロがやさしく飛ばせる浅重心の3Wは魅力的なクラブですが、FWが苦手なアマチュアには地面から打った時にボールが上がりづらく、ミスした時に30点以下のショットが出やすくなります。対して、深重心の3Wはアマチュアのヘッドスピードでもボールが上がりやすく、ミスした時でも30点以下のショットが出づらくなります。

3Wを得意にクラブにしたいのならば、とにかく深重心のFWを選んで下さい。重心距離と重心深度がほぼ同じ、もしくは重心距離よりも重心深度の方が数値が大きいクラブを選ぶ。重心の深さにこだわれば、3Wはアマチュアの心強い武器になるでしょう。

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PS.FWはダウンスイングでシャフトが寝てしまうと上手く打てません。ダフりやトップが出やすくなります。FWを得意クラブにするためには、ダウンでシャフトを寝かせないことも重要なポイントです。ゴルフの竪琴を使うと、ダウンでシャフトを正しい角度にキープする感覚を養えます~。

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2013年07月24日今年の全英OP、6位の松山英樹はなぜ最新ドライバーを使わないのか!?

東北福祉大学の現役学生でありながら、今年プロ入りするやすでに賞金獲得額も1億円を超えました。世界ランクも大幅にジャンプアップし、前週44位だったのが34位までジャンプアップしました。世界ランク50位以内だとマスターズに出られることを考えると、もはや名実ともに世界的なプレーヤーと言えるでしょう。米ツアーであと8万ドルほど稼げば、賞金ランクが125位以内となって、来年のシード権を獲得できます。

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GDOより転載 撮影はJJ田辺 フォトギャラリーは←をクリック

松山英樹プロはアマの頃もプロになってからも使用クラブに大きな変更はありません。ドライバーとFW、そしてアイアンはスリクソン。スリクソンと契約したから使っているのではなく、スリクソンを使っていたからスリクソンと契約したのでしょう。契約外で使っているのは唯一、ユーティリティ。ユーティリティだけは何故かブリヂストンのツアーステージX-UT(19度)を使っています。具体的なモデル名を挙げると、

ドライバー
スリクソンZR-30

3W
スリクソンZ525

UT
BS ツアーステージX-UT(19度)

3~9、PW
スリクソン Z925

AW、LW
クリーブランドCG17(52度、59度)

パター
タイトリスト S・キャメロンプロトタイプ
(ピン型)

このセッティングを見て「おやっ」と思った人もいるでしょう。そうです、ドライバー以外は最新モデルなのに、なぜかドライバーはかなり古いモデルを使っています。マーク金井GDOの試打インプレッションでZR-30を試打したのは、なんと2008年10月21日。今から5年ぐらい前に登場したドライバーを松山プロはわざわざ使っているのである。ちなみにこのZR-30はハードヒッターに人気のあるモデルで、日本を代表するロングヒッターの諸藤勝次プロもこのZR-30を長く使っています。

では、なぜ松山プロは最新モデルではなくてわざわざ5年前のドライバーを使っているのか?

いくつか理由が考えられますが、ヘッドの重心特性を考えるとZR-30は松山プロと非常に相性が良いのが窺えます。ヘッドスペックをざっと紹介すると‥‥

体積      420.3CC
慣性モーメント 3957gcm2
ライ角     58度
重心距離    37.4mm
重心高     31.1mm
重心高2    23.5mm
重心角     20.1度

ゴルフクラシック重心ハンドブック2013年度版から引用)

ヘッド体積のわりには重心距離は短くありませんが、特筆すべきことは重心高が低いこと(重心高2の数値が大きいこと)。これによりオートマチックに低スピン弾道が打ちやすい。ヘッドスピードが速くない人にはボールが上がりづらい反面、ヘッドスピードが50m/s以上の人には吹き上がりを抑えてくれるので安心感があります。そして、重心距離に対して重心深度が非常に浅い。これまたスピンを減らせるスペックです。そして、重心角(重心アングル)が小さいので、叩きにいった時に引っかかりづらい。アマチュアには捕まりづらく上がりづらいドライバーですが、ヘッドスピードが速いプロには非常に使い勝手が良いのです。松山プロはドライバーの打点が先っぽよりになってますが、

ZR-30は重心位置がほぼセンター。先っぽで捕えてもチーピンが出づらいことも気に入っているのでしょう。ちなみにマーク金井がこのドライバーを打ったら、キャリーが著しく出ませんでした。キャリー210ヤード、ラン50ヤードって感じのドライバーだったことを今でも記憶しています。

ちなみに最新モデルの中ではZ925はZR-30と重心位置が似ていますが、重心の低さはZR-30に軍配が上がります。また、Z925はヘッド体積が380CCと非常にコンパクトで、重心距離も35.4ミリと短い。それでいて重心深度は34.7ミリと深めです。このためZR-30に比べると、Z925はスピンが掛かりやすい(吹け上がりやすい)重心特性。恐らく、松山プロもスピン量が自分にマッチしなかったことが、使用に至らなかったのかと思われます。

クラブは年々進化していますが、市販ドライバーの多くはヘッドスピードが並外れて速い人向けには設計されていません。理由は単純、そんなユーザー(アマチュアゴルファー)は非常に少ないからです。このため、ヘッドスピードが50m/s以上が出せるプロは、最新ドライバーが必ずしも「最も飛ぶドライバ-」にならない可能性があるのです。

誰が打っても飛ぶドライバーはありません。ヘッドスピードによって飛ぶドライバーは明確に異なります。これは昔も今も変らない事実ですが、何故か市販ドライバーの売れ行きを見ていると、プロが飛ばせるドライバーは売れますが、アマチュアが飛ばせるドライバーは今ひとつ売れ行きが伸びません。

その理由については明日じっくり説明しましょう~。
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PS.FWとユーティリティはシャフト重量がすごく大事です。軽いシャフトが装着されていると手打ちになったり、スイング軌道が不安定になります。ヘッドスピードによっても適正重量は変りますが、手打ちになりやすい人や、チョロ、トップが出やすい人は、シャフトを少し重くするだけでミート率が格段にアップします。アナライズではFW用に65g、ユーティリティ用に70gのシャフトをラインアップしてます。ぜひ試してみて下さい~。


2013年07月23日全英王者、P・ミケルソンに学ぶクラブセッティングの極意!!

メジャー第三戦、「全英オープン」はレフティのP・ミケルソンが混戦をスルスルッとすり抜けて勝利を収めました。最終日、2オーバーの9位タイから出たミケルソンはが6バーディ、1ボギーの「66」で回り、通算3アンダーとして逆転優勝。これが初の全英制覇でメジャー通算5勝目。単独首位で迎えた最終日にスコアを崩して2位に終わった先月の「全米オープン」でのリベンジを見事に果たしました。

18番のバーディでキャディのボーンがウルウルしてたのを見た、ミケルソンもウルウルしてましたね 写真はGDOより転載 撮影はJJ田辺さん

18番のバーディでキャディのボーンがウルウルしてたのを見た、ミケルソンもウルウルしてましたね 写真はGDOより転載 撮影はJJ田辺さん。GDOのフォトギャラリーやってます←こちらをクリック

さて、このミケルソン。右利きでレフティというユニークなプレーヤーですが、クラブセッティングもかなりユニークです。2006年、二度目のマスターズを制した時は、ドライバーを2本入れてました。今年の全米オープン、そして優勝した全英ではドライバーが1本も入ってません。ドライバー無しでメジャーに挑み、全米では2位、全英では優勝。メジャーを勝つにはティショットは「飛距離よりも方向性が大事」と言われてますが、それを証明するかのようなセッティングをしていたのです。

ちなみに6位に入った松山プロもティショットを見ていると、ドライバーをほとんど使っていません。ミュアフィールドはバンカーが多いこと、そして地面が半端なく硬いこともあって、ロングアイアンもしくはFWでティショットを打ってました。タイガーだってドライバーはほとんど使ってません。唯一例外だったのはマキロイ。予選落ちがほぼ確定した2日目のインではドライバーを使ってティショットを打ってました。

全英覇者のミケルソンですが、使用クラブはこんな感じです。

FAIRWAY WOOD
Callaway X Hot 3Deep (13 degree) with a Fubuki K 70x shaft

HYBRID
Ping Anser (17 degree) with a Mitsubishi Kuro Kage Hybrid shaft

IRONS
Callaway X Forged (4-6) with KBS Tour shafts; (7-PW) with KBS Tour V2 shafts

WEDGES
Callaway X Series JAWS (52, 56 degree) and Mack Daddy 2 (60, 64 degree) with KBS Tour V2 shafts

PUTTER: Odyssey Versa #9 Putter

BALL: Callaway HEX Chrome+

(GOLF WEEKより引用)

キャロウェイの契約ですからキャロウェイが多いのが当たり前ですが、意外だったのがハイブリッド。ピンのアンサー17度をバッグに入れてました。そして、もっと意外だったのが3番アイアンが入っていないこと。キャロウェイのXフォージドの4番のロフトは23度。ハイブリッドが17度なので、番手ロフト差が6度もあります。セッティングとしてはちょっとアンバランスになっていました。恐らくユーティリティで距離を打ち分けていたのでしょう。

ウエッジについては52度、56度、60度、そして64度。ミケルソンと言えばショートゲームの名手、ロブショットの名手です。そんな彼が64度をバッグに入れたということは‥‥よっぽどグリーンがパンパンに硬くて速かったことが伺い知れます。

写真の

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そして、やっぱり注目すべきはドライバーがバッグに入っていないことでしょう。ドライバー並に飛ぶ3Wを入れているから必要ないとも言えますが、ドライバーと3Wには大きな違いがあります。それは3Wの方が、

クラブが短い
ヘッドが小さい、
ヘッドが小さいから重心距離が短い

ということです。そして付け加えるならば今どきの3Wは低重心、浅重心で低スピン弾道が打てます。ミケルソンは3Wの方がドライバーよりも低スピン弾道が打ちやすいことを知っていた、3Wでもランが稼げるショットが打てるのを知っていたから、あえてドライバーをバッグに入れなかったのでしょう。最終日の17番ではティショット、そしてセカンドを3Wで打って2オンに成功してますが、これはまさにセッティングの勝利でしょう。

そして、このミケルソンのセッティングはアマチュアにも大いに参考になります。ティショットでスコアを崩しているのであれば、ティショットでチョロやOBが多いならば、ドライバーをバッグから抜きましょう。ティショットで使いやすい3w、もしくはティショットで使いやすいユーティをバッグに入れ、それでティショットを打ってみて下さい。3Wもユーティリティもドライバーよりもクラブの長さが短いです。短い方が確実にミート率が良くなってチョロやOBを減らせるからです。
「ドライバーを抜いてラウンドするなんてゴルフした気にならない」なんて野暮やことを同伴者者から言われたら、そんな時は欠かさず、「今日はミケルソンのつもりでラウンドします~」とサラッと言い返しましょう~(笑)
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PS.FWとユーティリティはシャフト重量がすごく大事です。軽いシャフトが装着されていると手打ちになったり、スイング軌道が不安定になります。ヘッドスピードによっても適正重量は変りますが、手打ちになりやすい人や、チョロ、トップが出やすい人は、シャフトを少し重くするだけでミート率が格段にアップします。アナライズではFW用に65g、ユーティリティ用に70gのシャフトをラインアップしてます。ぜひ試してみて下さい~。

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2013年07月18日ドライバーの表示ロフトとリアルロフトのギャップが生じる理由とは‥‥

昨日のブログでも書きましたが、市販ドライバーの多くは表示ロフトとリアルロフト(実測ロフト)との間に少なからずギャップがあります。10.5度と表示してあってもリアルロフトが10度以下だったり、12度以上あったりすることが珍しくありません。表示ロフトはリアルロフトと一致しないというのがゴルフ業界の常識になっています。

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表示ロフト9.5度のクラブのリアルロフトを計測してみると??

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では、なぜ表示ロフトとリアルロフトにギャップがあるのか? クラブメーカーはわざわざ面倒臭いことをやってしまうのか? 理由は3つ考えられます。

製造個体差
フェース角
ユーザーのニーズに対応

「製造個体差」

これはもう読んで字のごとく。ゴルフクラブは大量生産されるために製造誤差があります。誤差が大きいモノは不良品として処分されますが、メーカーが定める基準値内ならば適合品として市販されます。メーカーによっても基準値が異なりますが、大体±0.5~1度の範囲が基準値。例えば、表示ロフトとリアルロフトが同じ場合でも、製造誤差があると9.5度から11.5度が市場に流通します。製造誤差があることをカタログに明記しているメーカもありますが、製造誤差について一切コメントしていないメーカーもあります。

「フェース角」

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リアルロフト(実測ロフト)はフェース角をスクエアにしてから計測します。このため、フックフェースに作られたドライバーはリアルロフトが増え、オープンフェースに作られたドライバーはリアルロフトが減ります。SWでフェースを開いたり閉じたりするとそのメカニズムが分かります。フェースを開けばロフトが増え、フェースを閉じればロフトが減ります。

ドライバーも同じで、フェースが閉じている(フックフェース)のドライバーの場合、スクエアに戻すためにフェースを開きます。結果、リアルロフトが増えるのです。フェース角が1度フックの場合、リアルロフトが0.5~1度ぐらい増えてきます。対して、フェース角が1度オープンの場合、リアルロフトが0.5~1度減ります。

例えば、ロフト10度の場合、

フェース角が+1.5度だとリアルロフトは11~11.5度
フェース角が-1.5度だとリアルロフトは8.5~9度

という感じです。アベレージ向けドライバーの多くは捕まりを向上させるためにフックフェースに作られていることが多いので、必然的にリアルロフトが多めになってきます。対して、プロ、アスリート向けドライバーの多くは左に行きづらくするためにオープンフェースに作られていることが多いので、必然的にリアルロフトが減ってきます。結果、どちらの場合でも表示ロフトとリアルロフトのギャップが生じてくるのです。アベレージ向けドライバーはボールが上りやすいですが、それはフックフェースによるロフトの増加が影響しています。対してアスリート向けドライバーはオープンフェースによるロフトの現象が影響しています。

「ユーザーニーズに対応」

ヘッドスピードが36~42m/sぐらいのアマチュアの場合、ドライバーのロフトは11~13度ぐらいあった方が、最適弾道が打ちやすく、効率良く飛距離を稼げます。しかしながらユーザーの多くは11度以上のロフトを購入するのを毛嫌いする傾向があります。実際、11度以上のロフトのドライバーは人気がありません。かつて、ダンロップは「ゼクシオセブンティーン」(表示17度)というドライバーを発売しましたが、まったくもって売れませんでした。ゴルファーの見栄を満たすために、ゴルファーが飛ぶドライバーを買いやすくするために、クラブメーカーは表示ロフトとリアルロフトの間にギャップが大きいドライバーを作っている可能性が高いです。

しかしながら、2013年モデルに関して言うとリアルロフトが多いドライバーが減っています。特に大手メーカーのドライバーを見ていると、10.5度表示でリアルロフトが10.5~11.5度ぐらいのモデルがかなり増えてきました。ゴルフ雑誌がリアルロフトを公表しているのが影響しているのかどうか分かりませんが、ロフトに関しては表示とリアルの差が意図的に減っているような感じがします。

たかがロフト、されどロフト。

テーラーメイドの広告ではありませんが、ロフトを間違っていると最適弾道が打ちづらくなり、クラブの性能を100%引き出せません。ちなみにマーク金井の場合、ドライバーのリアルロフトは10.5度前後。飛びに最適なロフトよりも1度弱少ないですが、それには理由があります。1度弱減らす理由については、まだどこかでじっくり説明しましょう~。

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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクシンを会得できるからです~。

ゴルフの竪琴に興味ある方↑ノ写真をClick!!


2013年07月17日ドライバーのリアルロフトは何故モデルによって違うのか?

数あるゴルフ雑誌の中でもっともマニアックな雑誌と言えば、月刊ゴルフクラシックでしょう。

ゴルフクラシック8月号

ゴルフクラシック8月号

付録には過去データも掲載れてます~

付録には過去データも掲載れてます~

 

1995年からクラブヘッドの計測データ、シャフトの硬さの計測データを掲載しています。今年も8月号では2013年モデルのドライバーヘッドの計測データが詳細に紹介されています。マーク金井がゴルフクラブの数値に興味を持つようになったのも、ゴルフクラシックがきっかけです。

今年も8月号で2013年のドライバーが98モデルのヘッドが計測されています。計測項目は

体積
重量
慣性モーメント(左右方向)
表示ロフト
実測ロフト(リアルロフト)
ライ角
フェース角(フェース向き)
FP(フェースプログレッション)
重心距離
重心深度
重心高(スイートスポット高さ)
重心高2(有効打点距離)
重心角(重心アングル)

これらの数値を知ることでクラブの性能をほぼ把握できます。捕まりが良いのか、引っかかりづらいのか。上がりやすいのか、それとも上がりづらいのか。スピンがかかりやすいのか、低スピンになりやすいのかも読み取ることが可能です。90%以上のゴルフクラブは、数値と実際の弾道が一致します。マーク金井はこれまで1000本以上のドライバーを打ってきましたが、数値と実際の弾道が一致しなかったのは100本にも満たないです。

さて、このクラブのスペック(数値)。カタログにすべてが明記されることはありません。理由は定かではありませんが、ほとんどのクラブメーカーは重心位置、慣性モーメントの大きさ、そしてリアルロフトについては情報開示していないことが多いです。上記スペックで表記されていることが多いのは

ライ角
フェース角
重心角

ぐらいです。そしてこの3つのスペックはいずれも捕まりに影響が出る要素。クラブメーカーの多くは「捕まるか、捕まらないか」についてスペックについては、わりと積極的に数値を公表しています。

ではマーク金井はどのスペック(数値)を真っ先に見ているのか?
ドライバーの場合、真っ先にチェックしているのは表示ロフトとリアルロフトのギャップです。わざわざギャップと書いたのには意味があって、このギャップが大きいか小さいかで、ドライバーのキャラクターが見えてくるからです。

例えば、表示ロフトが10.5度でも、モデルによってはリアルロフトが13度以上あったり、モデルによっては10度未満のモデルがあるからです。そして、リアルロフトの数値が大きいか小さいかで、ボールの上がりやすさがガラッと変ってくるからです。今回、ゴルフクラシックで計測した98モデルのヘッドに関して言うと、10.5度表示のヘッドでは

一番リアルロフトが多いのは、

アメリカン倶楽部 デカタンスピード リアルロフト13.6度
一番リアルロフトが少ないのは、

ジョーズスピリッツ モノGT455 リアルロフト9.5度

表示ロフトが同じでも、計測値では最大4.1度もリアルロフトが異なっていました。ここまで数値が異なってしまうと、もはや表示ロフトというのは形骸化していると言ってもいいでしょう。そして、ゴルファーがドライバーを選ぶ場合、表示ロフトを鵜呑みにしてしまうと「クラブ選び」を勘違いしてしまうリスクが非常に高くなります。ちなみに、今年計測されたヘッドを見ているいと、以前に比べると表示ロフトとリアルロフトの差が縮まっている傾向があります。10.5度の場合で言うと、リアルロフトは10.5~12度ぐらいに収まっているモデルがかなり増えています。

表示ロフトはリアルロフトと一致しないのがもはや常識?

表示ロフトはリアルロフトと一致しないのがもはや常識?

では、なぜ表記ロフトとリアルロフトの数値が合わないのか?
この続きは明日、じっくり説明しましょう~。
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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクシンを会得できるからです~。

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