マーク金井blog

2023年04月13日超私的なマーク語録、、ゴルフのショットはテニスのサーブと同じ

コースの上で必要な「飛距離」の話

 

毎日のように早朝や薄暮プレーをしていると、ラウンドそのものがある種の実験のように
なってくるものらしい。

 

 

例えば、パー3でドライバーを使ったり、様々な仕様のクラブを持ち込んで試したり。決して、その日、いいスコアで上がるためだけにゴルフがあるわけではない。マーク金井のゴルフとの付き合い方は、そんな感じである。

 

 

 

ある時は“グリーンに乗ったらミスショットです!”と言いながら、赤羽の薄暮を回ってい
た。今日はグリーンエッジで止まる距離感で回りますという、謎の宣言をして。ちょうどゴルフ雑誌の取材で同行していたので、その真意を正すと次のような答えが返ってきた。

 

 

 

「ゴルフのショットは、テニスのサーブと同じ。遠くに飛んだらいいわけでなく、これ以
上飛んでしまったらダメというベースラインがゴルフにもあるのです。そこで、今日はグ
リーンに乗せちゃダメと決めることで、ショットにおけるベースラインを明確にします
」(マーク金井)

 

見ていると、グリーンにギリギリ届かない距離感で打っていても、ちょっと飛び過ぎてグ
リーンに乗ってしまうケースも少なくはなかった。ゴルフの内容としてはパーオンしたの
だから万々歳だが、その日のマーク金井としては、これは“フォルト”だ。ベースラインを越えてしまったわけだから、確かにそうである。

 

 

一方、テニスコートにはベースラインの他に、サービスラインというものもある。サーブ
はネット寄りのサービスラインとプレーヤー側のベースラインの間に入れて行かなければ
ならない。当然、ゴルフのショットにも、これ以上飛ばさないといけないサービスライン
がある。

 

 

「僕の場合は、R25ランニングウェッジが使える範囲までは持っていけないとダメ。グリ
ーン手前の状況によっても距離は異なります。それよりも転がせる場所に打つ(外す)と
いう方が優先でしょう」(マーク金井)

 

 

 

我々はピンまでの距離を調べ、必死にその距離を打とうとしてしまうが、マーク金井の感
覚的には、おそらくそのピンまでの距離(ピンハイ)が飛距離の上限(ベースライン)と
いうことになる。ピンを越えるようなショットはフォルトで、たとえグリーンに乗ったと
しても多くの場合は下だりの難しいラインが残る。グリーンオーバーならばなおさら寄せ
ワンに寄せるのが難しくなるからだ。

 

 

 

「グリーンの手前からならたとえ乗らなくても寄せるのはそんなに難しいことではありま
せん。手前から転がして寄せやすいランニングウェッジを持っていれば、なおさらです。
そういうシンプルなゴルフをするために、オリジナルで転がし専用のR25ウェッジを作っ
たのです」(マーク金井)

 

 

 

道具というのは、使用用途が明確になっていないと使いきれないもの。長いゴルフの歴史
の中でチッパーが一時的に流行っても、いまいち定着してこなかったのはまずゴルファー
自身が転がして寄せるイメージを持っていないことと、転がして寄せられる場所にボール
を打っていないからであろう。

 

 

 

「ランニングウェッジが使える場所に打っていく(外す)というのにも、技術が必要です
。だからこそ、まずはアイアンの精度を高めるような練習をすることが寄せを成功させる
近道になるのです。そして、どの方向からなら転がして寄せられるのかを見極めることも
、大切なラウンドのスキルとなります。ガードバンカーを徹底して避けるのも、バンカー
越しでは転がして寄せるイメージが描けないからです」(マーク金井)

 

 

ピンハイをベースラインとして、その手前には意外に広い“サービスボックス”が広がって
いる。とりあえずその中にボールを入れるアイアンの精度を持っていれば、スコアを作っ
ていくことは難しくはないということだ。

 

 

寄せの話をしているようでいて、最後はミスに強いアイアンの話になったりする。こうい
う話の展開が、マーク金井らしさだと言える。

 

 

(書き手/高梨祥明)

 

 

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2023年04月10日超私的な考察  クラブの振りやすさに影響するのは重量やバランスだけではない!!

 

 

今年のマスターズ、今季絶好調のJ・ラームが最終日、最終組からスタートして優勝しました。初日からテレビ観戦してましたが、初日の1番ホールが終わった時点でラームは+2。パーオンしたものの4パットをしでかしダボ発進です。

 

 

 

恐らく、1番ホールではダボ以上叩いた選手はいなかったと思われるので、スタートホールを終えた時点で、ラームはビリだったと思います。

 

 

 

 

ビリ発進から2番、3番で連続バーディーを奪い、初日にトップに立ちました。3日目を終えてB・ケプカが首位に立ちましたが、ケプカはボギー先行でバーティがなかなか取れません。ボギーを叩かず、確実にバーディーを重ねたラームが、終わってみれば2位に4打差を付けました。

 

 

 

ラームのドライバーのスイングを観ていると、アイアンと同じような感じで振っているように見えます。

 

 

 

 

ドライバーもアイアンもコントロールを意識した振りなので、ドライバーとアイアンのつながり感があります。対して、松山選手はドライバーは良かったものも、アイアンとのつながり感が少し欠けたように見受けられました。超私的には、ドライバーを手にした時もアイアンを打つような感じになった方が、両方のショットがつながるのではないかと思います。

 

 

 

 

さて、本日月曜日はマーク金井のオルタナゴルフの動画配信日。今回もシャフトについて深掘りしていますので、ご覧いただけますと幸いです。

 

 

 

 

今回の動画ではシャフトの重量と振り心地の関係について話をしてますが、ポイントとなるのはクラブのバランスポイント(重心点)です。テニスのラケットや野球のバットではこのバランスポイントが重視され、プレーヤーは総重量と同じぐらいバランスポイントにこだわっています。何故かと言うと、バランスポイントは振り心地に少なからず影響を及ぼす要素だからです。

 

 

 

対して、ゴルフクラブはラケットやバットほどバランスポイントについておおっぴらにアナウンスがなされてません。クラブメーカーもゴルファーも総重量(シャフト重量)や、バランス(スイングウエート)には注目していますが、バランスポイントに対しての関心が薄いです。

 

 

 

クラブメーカーの多くは、

 

 

 

総重量(シャフト重量、グリップ重量)が軽いことが振りやすいとアナウンスしていますし、ゴルフショップもゴルファーも、そうだと信じている人が多いです。

 

 

 

確かに、総重量が軽いと振りやすい側面はありますが、シャフト重量、グリップ重量を軽くしてしまうと、バランスポイントはヘッド側に偏ってきます。結果、振った時にはヘッドが重く感じる場合が少なからずあるのです。

 

 

 

 

対して、マーク金井が普段使っている短尺スチールシャフトが装着されたドライバーは総重量が365gとかなり重いですが、実際に振って見ると重いと感じる人は少ないです。長さが一般的なドライバーよりも2インチ短いこともありますが、加えて、バランスポイントがシャフトの手元側に偏っているからです(軽量ドライバーに比べると)。

 

 

 

 

バランスポイントが手元側にあると、振った時にはヘッド側が軽く感じます。別言すれば、ヘッド側が軽く感じると、総重量が軽くなくてもゴルファーは振りやすい(軽い)と感じるのです。

 

 

 

 

ラケットやバットと同じくゴルフクラブの場合もバランスポイントは振り心地に少なからず影響を与えます。皆さんが振り心地にこだわるならば、総重量やバランス(スイングウエート)だけでなく、バランスポイントにもこだわっていただきたいです。

 

 

 

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2023年04月07日超私的な考察  シャフトの特性は見た目で9割分かるって本当なの!?

 

 

 

お店じゃ教えてくれないシリーズ、本日動画3本目をアップしました。

 

 

 

マーク金井は「打たない試打」というのを大の得意にしてますが、打たなくてもゴルフクラブの特性がおおよそ分かるのは、見た目(形状)がそのプロダクト(クラブ、シャフト)がどんな意図で作られているかが分かるからです。

 

 

 

 

今どきは、メーカーがプロダクト(クラブ、シャフト)のスペックや数値を公表してますが、それよりもじっくりと見なければならないのは形状です。

 

 

 

 

 形状は嘘をつきません。

 

 

 

というよりは、もしも形状と異なるクラブ(シャフト)を作ってしまうと、打ちづらくってしょうがありません。そんなプロダクト(クラブ、シャフト)を作ってしまうと、
球筋をイメージしづらくなりますし、なによりも気持ち悪いです。

 

 

 

 

人は見た目が9割という本がありましたけど、ゴルフクラブ(シャフト)も見た目で性能の9割以上を知ることができてしまうのです。

 

 

 

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2023年04月06日決して懐古主義ではない。ヤングタイマーに行き着いた理由。

 

最近、マーク金井が気に入って使っているワードに【ヤングタイマー】というものがある
。キャロウェイゴルフの『FT-TOUR』(2010年発売)やテーラーメイドの『R510
TP』(2003年発売)、『バーナーTP』(2007年発売)、『M1 430』(2016年発売)などがそれに当たるが、今日はこの【ヤングタイマー】について考えてみたい。

 

 

【ヤングタイマー】としてピックアップされているドライバーを見ると、ちょっと型は古
いが、そのわりに性能がよくて、価格も手頃。マーク金井特選の中古名ドライバー!みた
いな感じに見えなくもない。しかしこの解釈は当たっているようでたぶんハズレ。中古に
行き着いたのは、おそらく結果論である。

 

 

 

皆さんは、1本のゴルフクラブをキャディバッグから引き抜く時、何を選択基準にしてい
るだろうか。例えば、今、8番アイアンを選択したのはなぜ?と聞かれたら、なんと答え
るか?

 

 

「残り距離(打ちたい距離)に対して8番が適当だと思ったから」

 

 

 

おそらく、そう答えるはずだ。実はドライバーの選択もこれと同じである。マーク金井の
ドライバー選びの根底には、いつも行くゴルフ場(赤羽GC、千葉市民G場)があり、そこを快適に回るために必要なドライバーの飛距離のイメージが明確にあるのだ。
聞けば、得たい飛距離のイメージは、キャリー180ヤード(ラン込み200〜210ヤード)なのだという。これは1ヤードでも遠くに!という一般的なドライバーの理想像とは全く別のもの。

 

 

 

ドライバーは単に飛べばいいクラブではなく、他の番手と同じように「狙った方向・距離にボールをコントロールしやすい」ものでなければならない。そういう考え方は毎日のように早朝や薄暮でプレーしているからこそ、生まれてくるものだろうと思う。
芝の上では、最大飛距離ではなく、○ヤードから○ヤードの範囲にボールを止めることが、ボールを打つことの目的になる。そのためにはどういうドライバーであればいいのか?と考えたことが【ヤングタイマー】モデルの選定へと繋がっている。

 

 

 

■今回のPOINT
ドライバー選びの基準も、他のクラブ同様最大飛距離ではなく、狙ったエリアにボールを
運ぶことにある。その鍵を握っているのは「クラブの長さ」である。
【ヤングタイマー】の出発点は「6000ヤード前後のコースでプレーをするなら、ドライバーの長さは43~43.5インチ程度でいい」としたことにある。短くてよいのなら、シャフトは超軽量である必要はなく、むしろスチールシャフトくらい重たい方が振りやすい。短ければ、ヘッド体積がフルサイズ(460cc)だと構えた時に大きく見えすぎて気持ちが悪い。だから、ちょっと前の400cc程度のヘッドを中心に、構えた時に大きく見えすぎないモデルを探した。これがヘッド選びの流れ、ビバ!短尺スチールに行き着いた順番である。

 

 

 

【ヤングタイマー】が、マーク金井特選の名中古ドライバー紹介ではないことがおわかり
いただけただろうか? 大切なのはクラブ選びの「目的」に興味を持つこと。最大ではな
く、ラウンドに必要なドライバーの距離って何ヤードだろう? と考えることだ。
個人的には、【ヤングタイマー】というよりも【コンパクトカー】みたいな感じなのかな
、と思う。

 

 

 

街の規格にあった車があるように、いつもプレーするゴルフコースにあったド
ライバー(飛距離)がある。コンパクトカーのような最新ドライバーが売っていれば、マ
ーク金井がここまで【ヤングタイマー】にこだわることはなかっただろうに。そんな風に
思う。

 

(書き手/高梨祥明)


2023年04月06日超私的な考察  ドライバーに軽量スチールシャフトを装着する本当の目的とは!?

 

 

 

今年は、例年よりも半月ほど早くスノボがシーズンアウトしたおかげで赤羽ゴルフ倶楽部に行く頻度が増え、毎日のように早朝、薄暮9ホールプレーに勤しんでいます。

 

 

 

赤羽は河川敷でアップダウンはほぼ皆無。クラブを7本ぐらいにしておけばキャディバッグを担いでも苦になりません。9ホール歩くと、ほぼ8000歩ほど稼ぐことができます。

 

 

 

マーク金井は赤羽でプレーする場合、43.25インチの短尺スチールシャフトを装着したドライバーを使っています。ドライバーはシャフトが短くて重い方が、低い弾道を打ちやすく、なおかつフェアウェイキープしやすいからです。当たり前と言ってしまえばそれまでですが、赤羽でスコアメイクするコツはフェアウェイキープ。ドライバーの飛距離は200ヤードもあれば、十分、パープレーを狙えます。

 

 

 

さて、このドライバーの飛距離。Instagramで米国アマチュアゴルファーの年齢別飛距離が出てたのを見つけました。

 

 

米国のアマチュアゴルファーですらドライバーの平均飛距離は250ヤードに達していません。50歳代だと220ヤード、60歳だと207ヤードです。恐らく日本人の場合は、この数字よりも10~20ヤードぐらい少ないでしょう。

 

 

 

この数字を見て、「自分はもっと飛んでいる」人の方が、「自分はここまで飛んでいない、、、」と思っている人の方が多いかも知れません。ちなみに、マーク金井の場合は、短尺ドライバーでの距離は180~220ヤード。平均すれば、ほぼほぼ米国アマチュアゴルファーの同年代(60歳代)と同じです。

 

 

 

さて、このドライバーの飛距離。

 

 

 

1ヤードでも遠くに飛んだ方がいい(飛ばしたい)と思っているアマチュアゴルファーが少なからずいます。その期待に応えたいがために多くのクラブメーカーはモデルチェンジの度ごとに「さらなる飛距離アップ」を謳っています。

 

 

 

では、ドライバーが飛ぶことによるメリットはどこにあるのか?

 

 

 

 

ドライバーの飛距離が伸びればセカンドの残り距離が短くなり、小さい番手のクラブでグリーンを狙えます。7番アイアンで打つところを8番や9番を選択できます。

 

 

 

ただし、飛距離伸びるほどに左右に曲がった時はOBや池、林に打ち込むリスクも高くなります。飛べば飛ぶほど曲がった時には大けがになりやすい側面もあるのです。加えて、飛距離が出ても狙った場所(フェアウェイ)にボールを運ぶことができないと、セカンドショットの難易度が上がってきます。

 

 

 

 

では、どれぐらいの飛距離があればスコアメイクしやすいのか?

 

 

 

 

コースのヤーデージによっても変わってきますが、一般的なゴルフ場で白ティからプレーするのであれば、ドライバーの飛距離は200ヤードも飛べば十分でしょう。ただし、その場合はフェアウェイキープ(もしくは浅いラフ)にボールを運ぶこと。フェアウェイからセカンドを打てるならば、ドライバーの飛距離は180~200ヤード飛べば、セカンドの難易度は高くならず、スコアメイクしやすくなるのです。

 

 

 

 

超私的には、ティショット(ドライバー)というのはテニスにおけるサーブと同じ。確実に狙った場所にボールを運ぶこと。いかに次のショットが打ちやすいかに運ぶことがティショットに求められることではないかと思っています。

 

 

 

 

180~200ヤードというと控えめな距離と思うかも知れませんが、スコアメイクに苦労しているアマチュアゴルファーの場合、これができている人は非常に少ないです。当たれば230ヤード以上飛ぶ時もあるかと思いますが、左右に大きく曲げたり、チョロや当たりそこねで150ヤード以下の時もあったりします。方向性が不安定で、なおかつ安定した距離を打てません。結果、セカンドショットの難易度が上がり、難易度が上がった分だけミスが出やすくなっているのです。

 

 

 

ゴルフは確率のゲームです。

 

 

 

 

そしてティショットは確実に前進し、そしてフェアウェイにボールを運ぶことが求められます。マーク金井が短尺スチールドライバーを使うのは、フェアウェイキープ率を上げやすく、なおかつ安定した距離を打ちやすいからなのです。

 

 

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