マーク金井blog

2023年05月29日超私的な考察  ドライバーの飛距離はお金で買うことができるのか!?

 

 

先週は月曜日に赤羽、火曜日に小千谷CC(新潟県)、木曜日と土曜日も赤羽でプレーしてきました。小千谷は18ホールを歩き、赤羽は担ぎセルフで9ホールを歩きました。2020年の6月に糖尿病になって以来、毎日2万歩をめどに歩く人間にとっては、ゴルフ場は格好の歩きたくなる場所です。

 

 

 

60歳を過ぎて5年近く経過してますが、歩いているおかげでしょう。50代の頃よりも基礎体力が増し、2万歩歩いても疲れが翌日に残りません。ドライバーの飛距離に関しても飛距離の落ち込みを感じることはになくプレーしています。

 

 

 

さて、このドライバーの飛距離。

 

 

 

マーク金井の場合もシャフトによって飛距離は少なからず変わります。43.25インチの短尺スチールシャフトを使っている時は最大で230ヤードぐらいで、45インチのカーボンシャフトを使う時は最大で245ヤードぐらい。短尺スチールとカーボンとの差は10~15ヤードぐらいですが、前者が飛ばないのは値段が安いからではありません。長さが短く、シャフトが重いからです。

 

 

 

 では、同じカーボンシャフトの場合、シャフトの違いで飛距離は変わってくるのか?

 

 

 

 

感覚的には5~8ヤードぐらいは変わるような感じがしてます。タイミングが取りやすくて軽いシャフトを使えば、タイミングが取りづらくて重いシャフトよりもヘッドスピードが少し上がり、ミート率も良くなってボール初速が上がるからです。

 

 

 

 では、シャフトの値段の違いによって飛距離は変わるのか? 

 

 

 

 

これについては変わる人もいますし、変わらない人もいるでしょう。高額なシャフトをドライバーに装着した方が飛距離が少し伸びる人はいますし、そうならない人もいます。何故かと言うと、高額なシャフトはそうではないシャフトとでは素材が異なるからです。

 

 

 

 

 シャフトの値段が高くなると何が変わるのか?

 

 

 

 

興味がある方はこちらのYouTube動画をご覧いただけると嬉しいです。

 

 

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2023年05月24日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 【距離感の源】とは

 

持病のヘルニアが良くなってきたので、今年はパッティング練習をよくしている。一応、ショートコースの本グリーンでの練習だが、カップインさせる意識はほとんど持っていない。狙ったラインにボールを乗せ、カップギリギリで止める。つまり、距離感を養うための反復練習が主である。カップインを狙ってしまうと想定よりも強く打ってしまっても、入ったのだからOKとなりがちだからだ。

 

 

 

また、想定よりも「球足が伸びる」パターも使わない。

 

 

 

ボールが止まりそうで止まらない「もうひと伸び」を感じさせる転がりのいいパターは、一見“よいパター”であるように思えるが、実はそうともいえない。なぜなら、ショートした時にもうひと転がりしてくれるパターは、オーバーした時にさらに転がっていってしまうパターでもあるからだ。ショートした時だけにもうひと伸び機能が発動してくれる「都合のいい」パターは、残念ながら存在しないのである。

 

 

 

 

マーク金井も常に、「転がりのよいパターと入るパターは違う」、「転がりがいいのと距
離感が合うのとは別」と言っている。

 

 

 

 

転がりがよく、想定よりも球足が伸びるパターを手にし、大オーバーのパットを経験して
しまうと、“インパクトを緩めて”ボールを飛ばさないように調節してしまう。これがよくないというのである。「インパクトを緩めて距離を調節する方法ももちろんありますが、結果が一定になりにくい難しさがあります。力加減、フェースの向きともに不安定となりやすいのです」(マーク金井)

 

 

 

 

過度に転がり過ぎないパターを使っていれば、ショートしがちの日はしっかりと打つよう
にすればいい。インパクトを強める方向の調節のほうが、フェースの向きが変わりにくい
というメリットがあるのだと、マーク金井はいう。

 

 

 

では、距離感がぴったりのパターを選ぶにはどうすればいいのか?

 

 

 

マーク金井がお勧めするのはコースにプレーに行った際に、練習グリーンで「1メートル」{5メートル」「15メートル」の距離を打ち分けてみることだ(距離設定は任意)。

 

 

ショート、ミドル、ロングパットの距離感で、だいたいぴったりの距離感で打てるパター
を探す。目的は、どんなパターがイメージよりも転がってしまうのか? ショート目にな
ってしまうのか?を見極めることである。

 

 

 

距離感の生み出す源はどこにあるのか、ゴルファーならばきっとご存知のはずである。5番アイアンと7番アイアンは何が違うのか?と考えてみていただきたい。もちろん長さなどいろいろ違いがあるが、基本的には「ロフト」で距離を決定している。

 

 

 

パターの距離感も実は同じだ。

 

 

 

 

 

 

同じ長さ、同じヘッド重量、同じグリップ、同じヘッド形状で「ロフトだけが違う」パタ
ーを打ってみれば、そのことに気がつくことができる。もっとも、そんなロフト比べがで
きるパターシリーズはゴルフ市場には存在していない。だからマーク金井は、オリジナル
で3ロフトのパターを作ったのである。

 

 

5度
7度
9度

 

 

 

どのロフトを選べば、狙った距離感で打てるのかはゴルファーによる、という。この検証
はゴルフショップのパターマットなどではできないことである。アナライズで3ロフトパ
ターを1セットとして販売するのも、じっくり時間をかけて、実際のグリーン上でゴルフ
ァー自身が「自分に合う」ロフトを選んでほしいからである。

 

 

 

ロフトによる転がりの違いを知っておけば、プレーするコースのグリーンコンディション
にも対応ができる。たとえば、高速グリーンや冬場など、いつもの距離感でオーバーしが
ちな状況ではロフト多めを。高麗グリーンやソフトなグリーンなどショートしがちな環境
ならば、ロフト少なめをチョイスすればいい。今日使うパター(ロフト)は、練習グリー
ンで決める。そういうことも3ロフトパターならば可能なのである。

 

 

距離感がぴったりのモデル(ロフト)は、一本とは限らない。

 

 

 

グリーンコンディションによって使用ロフトが変わってくるのは当然。同じ形状で「ロフトだけが違う」パターを3本持っている者だけが理解できる、新しい感覚であり特権である。

 

 

 

関連動画はこちらです。

 

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2023年05月22日超私的な考察  ゴルフクラブの販売寿命は何年ぐらいが適正なのか!?

 

 

 

2023年も新製品が出そろってきてますが、新作ドライバーの多くはヘッドにカーボン素材を使っています。ボディ、クラウンに使っている場合が多いですが、テーラーメイドは前作同様、カーボンフェースを採用。そして、国内メーカーではつるやゴルフがカーボンフェースのドライバーをラインアップに加えています。

 

 

 

フェース素材の違いで弾道にどんな影響が出るかを知りたかったマーク金井ですが、それを察して下さったのがつるやゴルフ。同じヘッドでフェース素材が異なるドライバーをお借りすることができたので、じっくりと打ち比べをすることができました。

 

 

 

 

さて、土曜日と日曜日はマーク塾のラウンドで千葉市民ゴルフ場へ。土曜日は18ホール、日曜日は9ホール、担ぎセルフ、7本縛りでのラウンド。今回は今までとセッティングを換えて、こんなクラブ構成です。

 

 

ドライバー(キャロウェイFTツアー9.5度)
5W(テーラーメイド RBZステージ2、19度)
7番アイアン(mmアイアン、30度)
9番アイアン(mmアイアン、40度)
mmウエッジ50度
mmウエッジ58度
ハイロフトパター(7度)

 

 

 

ドライバーがサンドウエッジまでほぼ10度ピッチでのセッティングです。10度ピッチだと、番手感の飛距離差が30ヤードぐらいとなります。フルショットよりもコントロールショットを打つことが多いので、まったく問題ありません。加えて、150ヤードと100ヤードが打ちやすいクラブが入っていることもあって、27ホールプレーしてボギーを打ったのは2回だけでした。

 

 

 

 

ちなみに、日曜日はアイアンとウエッジが非常に好調で。今年の9ホールのベストスコア(31、5アンダー)が出ました。

 

 

58度のSWはアプローチとバンカーの練習で頻繁に使っていることもあって、ソールのメッキは剥がれています。溝はまだ残っているので問題ないですが、溝がすり減ってきたら、同じクラブに交換します。超私的にはゴルフクラブは消耗品だと思ってます。

 

 

使い込んでソールやフェースの溝がダメになってきたら、同じモデルを買い換えられるように最低でも10年以上は販売を継続します。買い換える度に違うクラブを使うよりも、同じクラブを何度も買い換られるようにしたいからです。

 

 

 

道具(クラブ)に対する考え方は人それぞれだと思いますが、ゴルフを50年やってきて分かったことがあります。それは、道具をちゃんと使いこなすには、道具の特性を理解するだけでなく、道具と長くつきあうこと。ゴルフクラブに限りませんが、手に馴染ませるには、それなりに時間が必要だと思うようになったからです。

 

 

 

 

マーク金井がゴルフクラブをわざわざ作るようになったのは、「打ってないモノは作るしかない」と思ったからです。アイアン、ウエッジに関しては、同じモデルを長く使い続ける方が、自分がイメージする球を打ちやすく、距離のコントロールもしやすいと思っています。

 

 

 

mmアイアン、mmウエッジは最先端なテクノローは一切排除しています。形状はオーソドックスなキャビティで、フェースも薄くありません。打球面に関しては、マッスルバックに近く厚めにしています。

 

 

 

クラブに何を求めるかは人それぞれ。長く使えるモデルが世の中にひとつぐらいあっても良いのではないかと思ってます。クラブの商品寿命は何年ぐらいが適正なのかはメーカーによって意見が分かれると思いますが、mmアイアン、mmウエッジに関しては最低10年以上だと考えています。

 

 

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2023年05月18日超私的な考察  パターこそ自分に合ったロフトを選ぶことが大事です!!

 

 

真夏のうだる暑さのような最中、お誘いをいただいて富里ゴルフ倶楽部にて18ホールプレーしてきました。かつては2度ほどプレーしたことがありますが、ほぼ25年ぶりでの再訪です。

 

 

 

富里と言えば高速グリーンに定評がありますが、練習グリーンでボールを転がしてみて「評判に偽りなし」。平坦なラインなのに下り傾斜で打っているかのような転がり。止まりそうになってから、スーッと50センチぐらいダラダラと転がります。

 

 

それもそのはず、スティンプメーターで12フィートを超えてます。12フィートを超える速さは生まれて初めての経験。プロトーナメントでも屈指の速さ。普段、高麗グリーンでプレーしている人間にとっては、異次元の速さでした。

 

 

 

 

ここまで速いグリーンはめったにありませんが、高速グリーンでプレーして改めて感じたのがロフトの重要性です。パターにはロフトは必要ないという考え方もありますが、超私的にはパターにもロフトが必要だと思っています。

 

 

 

 

なぜなら、ロフトが0度(もしくはマイナスロフト)だとフェースにボールが乗ってくれません。ビリヤードのキューでボールを打つのと同じ感じになるので弾きは良くなりますが、距離感が出しづらくなるからです。

 

 

 

それだけではありません。ロフトが少ないほどフェースの弾き感がまし球足が伸びやすい反面、転がり過ぎる怖さが出てくるからです。対して、ロフトが増えてくるほどに弾く度合いが減り、転がり過ぎません。加えて、ロフトが増えてくるほどに打ち出し直後に少しキャリーが出ますし、バックスピンも入ります。

 

 

 

パターはボールを転がすクラブでありますが、その転がりに影響を及ぼすのはロフトです。何度のロフトが正解かというのは、ゴルファーの打ち方、そしてグリーンのコンディションで変わることを考えると、パターもロフトのバリエーションが必要ではないかとマーク金井は思っています。

 

 

 

50年前に比べると、現在は数え切れないほど多くのヘッド形状のパターが出回っています。その反面、どのパターもおしなべてロフト角は3度(もしくは4度)です。同じヘッド形状でロフトが異なるパターをラインアップしているモデルは、私の知る限りでは見たことがありません。

 

 

 

超私的には、ボールを転がすための道具(クラブ)であってもロフト角が選べた方が良いと思っています。ゴルファーに取って、グリーンコンディションによって適正なロフト角は変わってくるからです。

 

 

 

前回のブログで「必要は、発明の母」と書きましたが、パターにおいてもロフト角が選べた方が良いと思って、ロフト角が異なるパター「ハイロフトパター」を作りました。同じヘッドで、5度、7度、9度の金型を作り、それを製品化したのです。

 

 

 

ドライバーやアイアン、ウエッジがそうであるように、パターにおいてもロフトが変わればパフォーマンスは大きく変わってきます。ゴルファーにパターのロフトの大事さを知っていただきたいので、「ハイロフトパター」は1本ではなくロフト角が異なる3本をセットにして販売しています。

 

 

 

ロフトが転がりにどんな影響を及ぼすのか。自分が求める転がりを得るには、ロフト角にこだわってパターを選ぶことが必要不可欠ではないかと思っています。

 

 

 

ハイロフトパターについては、こちらでも深く掘り下げてます。ご覧いただけますと嬉しいです。

 

http://www.analyze2005.com/story/no3_3loft_putter

 

 


2023年05月17日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 「必要は、発明の母」

「道具は環境によって育まれる」、そんなふうに感じたことがあった。

 

 

 

それは取材旅行に行ったスコットランドでリンクスコースをプレーした時に痛感したことだ。

 

 

セントアンドリュースのオールドコース、ニューコースといった著名なコースもそうだっ
たが、その後に行ったより牧歌的なコース、「クレイル・ゴルフィングソサエティ・バル
コミー」なども、とりあえずボールが目で確認できる位置にティショットを置いておきた
い。それが楽しくラウンドを“続ける”には、最善の策だと感じるリンクスだった。

 

 

 

もちろん、最初はドライバーを振り切っていたが、ナイスショットしたはずのボールがセ
カンド付近に行っても見つからないことが続いた。たとえフェアウェイの幅に打っていっ
ても硬い地面と傾斜によって膝丈の草の中へと運ばれてしまう。

 

 

 

いい当たりだが、決してナイスショットではない。

 

 

 

見えないところには飛ばしたくない、ドライバーを打ちたくない。飛ばしたって意味がない。ホールを重ねるうちにその思いが強くなっていったことを覚えている。リンクスを回るうち、なるほど、だからゴルフ発祥の地なのにメジャーなゴルフブランドが育たなかったのか、と合点がいった。

 

 

 

 

ゴルフの生まれ故郷では、「1ヤードでも遠くへ! 」を追求しても、ピンチになる確率が高いし、飛ばしたくなるほどコースの距離も長くない。オールドコースでは、バックティから打っていると巡回マーシャルに「君たちはプロゴルファーか?」と言われてしまったが、これだって飛ばして、なおかつフェアウェイにボールをキープできる技術など持ってないだろう? だったら前からセーフティにやれよということだ。天気だって、風だって目まぐるしく変わるし、飛ばしたって意味ないだろう。そう言われている気がした。

 

 

 

そんなことを、先日、マーク金井と雑談していた時に思い出していたのだ。雑談のテーマは、旅先で初めて回るコースでは何を大事にしているか? ということだった。マーク金井は次の3つをキーポイントとして挙げた。

 

 

 

・ボール一個で18ホール回る(OB、ロスト、池ポチャは絶対しない)
・ダボは叩かないように心がける
・3パットはしないように心がける

 

 

 

もっと具体的にいうと、パー3以外のホールではティショットを必ずフェアウェイにボー
ルを運ぶ、すべてのショットで決めた距離よりも絶対に飛ばさない(オーバーはミスショ
ット)、寄せツーを目指す。そうすればコースが難しくてもやさしくても、上記の3箇条
が達成でき、いつものペースで回れるわけである。

 

 

 

 

そういうマーク金井とて、若い時はティショットでは1ヤードでも遠くに飛ばそうとし、
パー5では2オンを狙い、アイアン、ウェッジでは常にピンそばを狙っていたという。だ
からこそ、それを叶える可能性のある進化したゴルフクラブに興味を持ち、“人間試打マシーン”になっていったのだ。

 

 

 

しかし、30年後の今、心がけているのは、狙いよりも決して“飛ばさないゴルフ”である。
ドライバーでも必ず飛距離の上限を設定し、それ以上は打たないゴルフを目指す。アイア
ン、ウェッジでもカップよりも奥に飛ばさないからこそ、悪くて寄せツー、良ければ寄せ
ワンが獲れるのだ。

 

 

 

マーク金井は6月、スコットランドへゴルフ旅行に出かけるという。4年ぶりの今回はスコットランド最北に位置するロイヤル・ドーノックGCなどを巡るそうだ。

 

 

 

ドライバーの距離をコントロールできる短尺スチールドライバー、グリーン手前からの寄
せをイージーにする「ランニングウェッジR25」などは、たぶんスコットランドでプレー
する時には相当役に立つだろう。環境や目指すゴルフによって必要なゴルフ道具の形が決まっていく。

 

 

必要は、発明の母である。

 

 

(書き手/高梨祥明)

 

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