マーク金井blog

2005年10月05日表示ロフトとリアルロフトの違いについて

足跡から写真家・加納典明さんのブログを読んでみたら‥‥

ウェッジに関しては今迄も随分買い試したが、何故か殆んどのロフトが表示より寝ている。表示通りのロフトだったクラブは過って無い。
天現時のゴルフショップ「メッセ」の川上さんに計ってもらうと、あにはからんや 52は53度56は58度あった、何時ものように多少グースになるけど表示ロフトに曲げてと川上さんに言うと、この塗装は若しかするとヒビが入った様な割れたカンジに接げるかも知れないと言う。それにしても マーク金井さんどうして市販のアイアンが正確なロフトじゃないのは知っているけど、ウェッジはみながみな表示より寝ているんですか。

で、その理由ですが‥‥

直接メーカーの人から聞いてませんが、ボクが推察するに「ウエッジは上がってなんぼ」というクラブ。立っているよりは寝ている方がユーザービリティーがいい。それを考えると(金型誤差も考えて)、ロフトが多めになる金型を作っている可能性が高い。もうひとつ考えられるのが、ヘッドの穴明け誤差。例えば、シャフトが左から入るように穴が開いていると(テーラーに多いのですが‥‥汗)、ヘッドのロフトは正確であっても、アッセンブルするとリアルロフトは寝てきます。リアルロフトはシャフトを地面と垂直にして計測するからです。

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(ライ、ロフト計測器)

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(シャフトを垂直にして計測)

の2つが考えられます。

ちなみに、私は購入するときはそれを考慮し、例えばジープのように同じスペックのクラブがたくさんあるお店にいき、クラブを全部ずらっと並べます。そして、自分がほしいスペック(ロフト、フェースの向き、シャフトの向き)を探します。メーカーの肩を持つわけじゃありませんが、バラつきがあるおかげで「自分に合ったスペック」を手に入れられるわけです。

もちろん、そのためには52度はどれぐらいなのか? シャフトの向きがどうなっているのかを知っておくことが不可欠。「何でも鑑定団」ではありませんが、現状のクラブ作りではユーザー側の目利きが求められますねぇ。

もし、ボクがゴルフショップの店長だったら、市販ウエッジのリアルロフトを計測して表示するでしょうね。

加納さん、ご納得いただけました?


2005年10月03日適正重心距離について考える その3

過去関連記事 ↓

「適正重心距離」について考える その1」

「「適正重心距離」について考える その2」

重心距離は長い方がいいのか?
それとも短い方がいいのか?

今回からは、中上級者向けの「適正重心距離」について。スライサーは重心距離が短いクラブと相性が良く、フッカーは重心距離が長いクラブと相性が良いと言われてますが、ボクがまずこだわっているのは、持ち球よりもトップのフェースの向き。

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(モデル・夕刊○ジ ゴルフ担当K地さん)

写真のようにフェースが斜め45度よりも上を向いている人、いわゆる宮里藍ちゃんのようなシャットフェースのトップを作る人は、重心距離が短いよりも長めの方が相性いいでしょう。

シャットになる度合いが強い人ほど、ダウンでヘッドがプレーンよりも下に回り込みやすく(いわゆるシャフトが寝るスイングになりやすく)、シャフトに負荷が強くかかりやすいからです。

デジカメでも、携帯カメラでも何でもかまいません。まずは自分のトップのフェース向きをチェックして下さい。自分を知らなければ、これからの話は何の意味も持ちません。

うわーっ、もう11時51分。

シャフトの負荷うんぬんについては次回カキコしまっす。


2005年10月02日重心マ~カ~!!

ブログを初めて早、1ヶ月経過。アクセス数の多さにちょっとビビっとりますが、10月もよろしくお願いしまっす。

で、今僕がはまっているのがコレっ!!

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金属でできた巨大な鉛筆みたいですが、これは重心マーカーと呼ばれる測定器。こんな感じで釣り合いがとれるようにヘッドを乗せると‥‥

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ドライバー、アイアンともスイートスポット位置を正確に測定できます。ドライバーの場合、フェース面がラウンドしているのでバランスを取るのが案外難しく、モノによっては5分ぐらいかかってしまうことも。短気な僕は「なんでやね~ん」と1人突っ込みいれながらやっておりますが、バランスが取れると「おお~っ」と勝手に盛り上がっちゃいます。ちなみに、僕は大阪のヤードスティックさんから試打スタジオの開店祝いでいただきましたが、ジオテックでも類似品が売られているとのこと。シャフトを抜かないと測定できない点はすご~く面倒ですが、測定するのはごくごく簡単です。

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このヘッドの場合、フェース中央よりもややトウ側にSS(スイートスポット)位置が。定規で測ると重心距離は45~46ミリもありました(本当は、重心距離を測る計測器があるのですがまだ手に入れてません。こちらはかなり高額)。上下方向については、フェース厚が約64ミリに対してSS位置は37.8ミリ。低重心率は約59パーセント。

このスペックを見て、「あれっ、ちょっと変だなぁ~」と感じませんか。そうです、このドライバー、体積が何・何・何んと500CC(公称値)。実測値は537CCという超~デカヘッド。市販品では恐らく世界一でしょ。3年前のPGAショーでゲットしたドライバーっす。ちなみに、値段は299ドル95セントでした。

バカデカイヘッドを登場させたのは‥‥中上級者向けの「重心距離」について話を進めるのにコイツがかな~り役に立ってくれそうに思ったからです。

んじゃ、


2005年09月30日405よりも505と相性が良さそう

絶好のゴルフ日和の中、フジクラのランバックス「プロトタイプ70C」を持ち込んでラウンドしてきました。ホームコース(猿島CC)なので飛距離チェックにはもってこい。現在エースの赤マナ73と打ち比べてみると‥‥

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ヘッドはどちらもXドライブ405。リアルロフトは赤マナ73が8.5度で、ランバックス・プロト70Cが8度。この差が影響している部分もありますが、キャリーは赤マナ73の方が出ました。その差は5ヤードぐらい。他方、ランバックスは低スピンでランが出やすい弾道に。。フェアウェイが軟らかいと赤マナの方が飛び、逆に地面が固くてランが出れば、赤マナとランバックス・プロトとも260~270ヤードほど。池が多いコースならば赤マナ、風が強い日ならばランバックスの方が球のバラつきを抑えられるし、距離も稼げるでしょう。

しなりのフィーリングについては、どちらも切り返しで「手元がクイッ」としなりますが、その後の挙動はけっこう異なります。赤マナはシャフトセンター部分が硬く、先端側が軟らかい。このため、ダウンからインパクトにかけてはヘッドを走りがいいタイプ(ダブルキックぽいしなり)。他方、ランバックスはしなるスピードとしなり戻るスピードがほぼ同じ。赤マナ73から持ち帰ると「炭酸が少し抜けたコーラ」みたいに少しかったるい感じがしますが、反面、体が余計な動きをしてもヘッドが暴れる気配がありません。引っかけ、チーピンが出づらいだけでなく、アウトサイド・インにこすっても、スライススピンが少ないっす。

林まで曲がる弾道ならばラフ、ラフまでならばフェアウェイぎりぎりに残ってくれます。

センターフレックス計で中間部の硬さを調べてみると、

img20050930

赤マナ73 4.2キロ
プロト70C 4.3キロ

プロト70Cの方がわずかに硬めですが、前述したように赤マナ73よりもプロト70Cの方がしなり戻るスピードが遅め。一般には、シャフトは硬くなるほどしなり戻りも速くなるもの。70Cはその常識から外れているから、「かったるい」と感じてしまうのかも知れません。

今日のスコアは41、39の80

今週の日本女子オープンとほぼ同じぐらいグリーンは速く、スティンプメーターで9~10フィートほど。3パット病は少しましになりましたが、バンカーから無理責めして2ホールで5オーバー(トホホ)。なまじバンカーが得意なだけに墓穴を掘っちゃいました。


2005年09月29日ラン、ラン、ランバックス~

FUJIKURAが今、一番力を入れているシャフトと言えばランバックス。3軸シートと平織り(2軸)シートを組み合わせた新素材シャフトで、スピーダーと比較すると弾道安定性を狙ったシャフトです。

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現在、3タイプがラインアップされてますが、今回は

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リシャフト本の試打でフィーリングがすごく良かった「プロトタイプ」を入手(写真下)。メーカー公称値はSで70.5グラムですが、実測値は

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69.5グラム。フジクラの場合、公称値よりも実測値が少し重いモノが多いのですが‥‥これは公称値よりも少し軽め。ちなみにカット後の重量は65グラムほどでした。

ヘッドはBSのXドライブ405(8.5度)。
リシャフト後のスペックは

リアルロフト 8度
(Xドライブは元々ロフトがかなり立っています)
フェースアングル -0.5度
(見た目はスライトリー、フックフェース)
ライ角度 59.5度(アップライトが好きなもので)
長さ 44.75インチ(最近、この長さがスタンダード)
総重量 320.5グラム(赤マナ73よりもチョイ軽め)
バランス D1.5
(鉛1枚ヘッドに貼り付け、相変わらずフジクラはバランスが出づらいなぁ)
振動数 268cpm(SらしいSの硬さ)

最初、40ミリの接着寸で組み上げましたが、

050929

シャフト先端側が少し硬い感じがしたので、即、リアッセンブル。接着寸を5ミリ減らし、35ミリに変更。たかが5ミリと思うかも知れませんが、これが結構変わってくるんですよ~。先のしなり感が増すだけでなく、手元側のしなりもわずかですが増えてきます。

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で、ナイスショットした時のデータがこれっ!!
ノーマルのランバックスに比べると、先調子感が控えめで低スピン弾道が打ちやすく仕上がりました。スピン量が1900回転というのはドロップの怖さがありますが、これはシャフトよりもヘッドの影響が大きいでしょう。なんたって8度ですからね。リアルロフトを1度増やしてやれば、2000~2300回転ぐらいに落ち着きそうな感じがします。

しなりについては、ノーマルのランバックスよりも切り返しで「手元側がクイッ」としなってくれるので、僕的にはタイミングが取りやすい。スピーダーなどと比べると弾き感が少ないですが、いい意味でシャフトが動き過ぎません。

おーっと、もう11時50分を過ぎている‥‥(汗)

明日は、ホームコースの猿島でラウンド。試打レポートは明日詳しくカキコしまっす。

んじゃ、