マーク金井blog

カテゴリー: クラブセッティング

2014年03月24日ドライバー選びの迷宮から抜け出す本当の方法とは!?

一昨日あたりからお腹の調子がすぐれず、腹筋にまったく力が入りません(笑)。そんな中、千葉市民で開催された東日本大震災チャリティコンペに参加してきました。

ハーフコース振興協会ですからプレーは9ホールのみ。クラブは9本以内ですが、マーク金井はお腹をいたわる意味で8本。その内、4本はクラブテスト用でした。

ドライバーは10年ぶりくらいに48インチ!!

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シャフトはフジクラのスピーダー474。長さに対応するために普段より20g軽いシャフトを装着しています。ヘッドはエースドライバーの初代グローレです。スタジオで300.1ヤードを記録したドライバーで、コースではこれが筆お下ろしです。

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1番はアゲンスト風が強かったので260ヤード弱ほどでしたが、圧巻だったのがフォロー風のホール。2番は390ヤードですが、セカンドの距離は75ヤードほど。7番は355ヤードでピンを少しオーバー(右サイドのラフ)。風に助けられたとはいえ、どちらも実測で300ヤードを越えました。ドラコン選手がそうであるように、マーク金井もクラブを長くした方が飛距離が伸びることが証明されました。

その一方で長尺の弱点も少し垣間見えました。長さが47インチを越えてくると、同じヘッドでもスピンが増えてきます。初代グローレは低スピン弾道が打ちやすいヘッドですが、それでも長尺になるとスピン量が300〜500回転ぐらい増えます。スピンが増える要因はこれからじっくり検証していきたいと思いますが、入射角、シャフトのしなり戻りが影響している感じがします。これまでいろんなクラブをテストしてきてますが、ドライバーの場合はこのような相関関係があります。

重いヘッド=球が低くなりやすい
軽いヘッド=球が上がりやすい

短いシャフト=スピンが減りやすい
長いシャフト=スピンが増えやすい

今回試打した48インチ仕様のグローレの場合もこの相関関係が見事なぐらい当てはまりました。「軽いヘッド+48インチ=球が上がってスピンが増える=アゲンストに弱い弾道」となったわけです。逆に言うと、この試打をしたことで、アゲンスト風に強いドライバーは「重いヘッド+45インチ以下」ということも分かりました。マーク金井としては長尺ドライバーを入れる時は、ドライビングスプーンを入れたくなりました。ドライビングスプーンは「重ヘッド+43.5インチ」。アゲンスト風に強い球が打ちやすいからです。

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さて、今日のエントリーはドライバー選びについてです。「自分にあったドライバーを教えてほしい」「ドライバーを選ぶ基準を知りたい」というゴルファーが少なくありませんが、ドライバー選びの迷宮から抜け出すために、まずやるべきことがひとつあります。それはヘッドとシャフトを切り離して考えること。例えば、ヘッドを選ぶ時はシャフトを固定して下さい。対して、シャフトを選ぶ時はヘッドを固定して下さい。ヘッドもシャフトもバラバラだと、ヘッド性能、シャフト性能を見極めづらいからです。マーク金井の場合、純正シャフトを使わないということもありますが、ヘッドを試す時は、アナライズのW65を装着してテストします。シャフトを試す時は、初代グローレでテストしています。

2つめのポイントは、自分に合いそうなクラブだけではなく、自分に合わないと思うクラブもテストしてみることです。例えば、小ぶりなヘッドが好きな人ならば、わざと投影面積が大きなヘッドを打ってみる。捕まりがいいクラブが好きな人ならば、わざと捕まらないクラブを打ってみる。スクエアフェースが好きな人ならば、わざとフックフェースのクラブを打ってみる等々‥‥

好みのクラブだけでなく、好みじゃないクラブも積極的にテストしてみて下さい。

「食わず嫌いは損をする」ではありませんが、ドライバー選びにおいて大事なことは自分で選択肢を狭くしてしまわないこと。クラブの長さしかり、ロフトしかり、シャフトの硬さしかり。とにかく、自分には合わないなと思うようなクラブ、自分には合わないようなスペックを打ってみて下さい。わざと合わないクラブを打つことで、自分に合ったモノが何かが見えてきます。似たようなクラブばかり打つよりも、まったくジャンル違いのクラブを打った方が、ドライバー選びの迷宮から抜け出しやすくなるのです。

クラブ選びにおいても自分のことを客観的に判断するのはやさしくありませんが、合わないクラブをわざと打つことで、自分を知ることができますよ〜。

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マーク金井がリンクスと共同開発した靴がついに出来上がりました!!デザインも素材もこだわりました。靴紐もキャタピランを標準装備!!! インソールも2種類入っていて、徹底的に履き心地にこだわりました!!よろしく!!

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2014年03月01日ドライバー以上にパターは慣性モーメントの大きさがミスを助けてくれる!!

毎日、毎日、ブログを書いていてよくネタに困りませんね?

この手の質問をよく受けますが、幸いなことにネタに困ったことは一度もありません。ゴルフが大好きなことに加え、買い物大好き。おまけにネットにアクセスすれば色んな情報を入手できるからです。昨日も、アメリカではショートコース(パー3だけのコース)でプロトーナメントが開催されるという情報を入手しました。

今年6月にチャンピオンズツアー(シニアツアー)で、公式競技としてパー3コースが舞台になり、ジャック・ニクラス、トム・ワトソンらを筆頭に往年の名プレーヤーが出場します。パー3での試合と言えば、マスターズの前哨戦であるパー3コンテストぐらいだけでしたから、これはもう画期的なことです。日本でもすぐに開催してもらいたいものですが、マーク金井的にはその前にやりたいのが9ホールトーナメント。水泳の短水路同様、ゴルフにだって短水路(9ホール)の試合があってもいいと思います。9ホールならば観戦に時間がかかりません。2時間ちょっとで観ることができるからです。

選手にとってやりやすい環境で試合することも大事ですが、観客にとって見やすい環境の試合があってもいいと思います。米国でも「ゴルフはプレー時間が長い」ことがネックになっていると論議されています。それのひとつの解消法として、パー3コースで試合開催となったのではないでしょうか。

パー3で試合開催となると、ドライバーの飛距離よりもアイアンの正確性、そしてパット勝負になる色合いが強くなると思います。ゴルフは100y以内のショートゲームがスコアの6割以上を占めると言われてますが、パー3コースでの開催となれば、100y以内がスコアの8割以上を占めるでしょう。ロングパットを数多く1パットで沈め、ショートパットをいかに確実に決めるかが勝負の分かれ目になるでしょう。

さて、今日のエントリーもパットについてです。昨日のブログでパターもロフトを増やした方がいいと書きました。ロフトが多い方が球が捕まり、強い転がりを得られるからです。加えて、ハンドファーストに打ちやすくなる分だけ、手首を使い過ぎるミスも軽減できるメリットがあります。テーラーメイドはドライバーでロフトUPのキャンペーンを展開していますが、マーク金井はパターでロフトUPのキャンペーンをを展開してきたいと思います。

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パターのロフトは5~7度ぐらいがお勧めです。

そして、パットの距離感、方向性が悪いと悩んでいる人には、もうひとつこだわってほしいポイントがあります。それはヘッドの慣性モーメント。慣性モーメントと言うのはミスヒットした時の「ヘッドのブレにくさ」を数値化したもので、この数値が大きいほど、ミスヒットしてもヘッドがブレません。結果、慣性モーメントが大きいパターほどミスに強く、直進性のいい転がりを得られます。

では、慣性モーメントの数値は何できまるのか?

ヘッドの外周が大きい
ヘッド重量が周辺配分
フェースが面長
ヘッドが重い

この4つが満たされるほど慣性モーメントの数値は上がり、ミスに強いパターになります。慣性モーメントの数値というとドライバーで用いられることが多いですが、実は差が一番出るのはパター。パターはヘッドスピードが遅いですが、高速度カメラでミスヒット動画を撮ると、かなりヘッドがぶれます。ヒールに当たればフェースが被って狙いよりもボールは左に飛び出し、トウに当たればフェースが開いて狙いよりもボールは右に飛び出します。言い換えると、ショートパットの方向性が悪い人の場合、打点のブレがミスを招いている可能性が高いのです。

そして、慣性モーメントの数値が同じ場合、重心が深いほどミスヒットした時にヘッドがブレません。例えば、ピン型パターとネオマレット(巨大マレット)とを比較した場合、どちらも慣性モーメントの数値が同じでも、ネオマレットの方がミスヒットした時にヘッドがブレませんし、直進性のいい転がりを得られます。ネオマレットはミスに強いと言われますが、これは慣性モーメントの数値が大きいことに加え、重心が非常に深いからです。

今年もパターを50本以上試打してますが、特にミスに強いと感じたパターは

オデッセイのホワイト・ホットプロのHAVOK
テーラーメイドのゴーストスパイダーのダディロングレッグス

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この2モデルはヘッドが巨大でなおかつ重心が非常に深くなっています。マーク金井はショートパットを苦手にしていますが、この2モデルで打つと確実に押し出しや引っかけが減り、カップインの確率が上がります。

オデッセイは自社サイトにてネオマレットの使用比率が高いことをアピールしていますが、ネオマレットはプレッシャーがかかった時、確実に道具がミスをカバーしてくれます。ツアープロはそれが分かっているから、ミスに強い道具(パター)を使っているのだと思います。

ちなみにマーク金井は慣性モーメントが巨大なパターを昨年から設計、開発しており、それがもうすぐ完成します。ヘッド形状は2モデル。ひとつはオーソドックスなネオマレット型、もうひとつは慣性モーメントを追求した独特な形状です。

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どちらとも慣性モーメントの数値が巨大なことに加え、ロフトは7度と多め。そして110gのヘビーグリップを採用し、フェースにはディープミーリングがほどこされています。そして、センターシャフトです。

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ロフト7度のネオマレット!発売中!

ロフトが7度のネオマレットパターは今のところほとんど市販されていません。これはマーケットインな商品ではなく、完全にプロダクトアウトの商品です。3パットは道具(パター)で減らせるのです。

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(グリーンシャフトのみになりました)

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2014年02月25日ドライバー以上に、FWは軽い方が打ちづらくなる!!

昨日の月曜日は恒例のスノボDAY~。いつものごとくガーラ湯沢で3時間ガッツリと滑ってきました。昨日は2本目の板で滑りましたが、予想通り板によって滑り心地がかなり異なりました。ゴルフ同様、スノボも道具が及ぼす影響の大きいです。2本目の板は1本目の板よりも回転性が高いのですが、初心者にとってはこれは裏目に出ました。ターンのきっかけは作りやすい反面、板が安定しません。挙動がシビアなために、普通に滑るのが難しいのです。よく言えば操作性が高いのですが、安定感がありません。ゴルフクラブもスノボも、初中級者にとって「操作性が高い」ということはメリットよりもデメリットが大きく、やさしい道具にならないことを思い知らされました。

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さて、今日もやさしいクラブと振りやすいクラブの違いについてです。昨日はドライバーについて書きましたが、今回はFWについてです。FWのやさしさとは‥‥

ダントツでボール上がりやすさ

でしょう。FWを苦手にしている人で「ボールが上がり過ぎて困る」なっていう人はまずいません。FWが不得手な人は「ボールがちゃんと上がらない」ことで困っています。言い換えると‥‥

上がるクラブ=やさしいクラブ
飛ぶクラブ≠やさしいクラブ

というのがFWなのです。ではなぜ「飛ぶクラブ≠やさしいクラブ」になってしまうのか?

キャロウェイの300ヤードスプーンであれ、テーラーメイドのロケットボールであれ、飛びをアピールしているFWの多くは「低スピン弾道」が打てるように設計されています。重心を浅く、そして重心を低く設計することで「低スピン弾道」が打ちやすくなています。結果、FWでもスピン量が2600~3000回転ぐらいになり、キャリーとランで飛距離を稼げます。そして、ヘッドスピードが速い人が使った場合、吹き上がりを軽減(空気抵抗を軽減)できる分だけ飛距離を伸ばせます。ただし、重心を浅く、そして重心を深く設計するとボールは上がりづらくなってきます。スピンが少ない弾道というのは浮力も減ってしまうからです。

即ち‥‥

スピンが少ない飛ぶFW=ボールが上がりづらい
スピンが少ない飛ぶFW=上級者向け

スピンが多く飛ばないFW=ボールが上がりやすい
スピンが多く飛ばないFW=初中級者向け

ということです。ここをちゃんと理解しておかないと、FW選びは迷路に入りますし、FWが苦手な人がボールが上がりづらいFWを使うと、ますます苦手になってしまう可能性が高くなるのです。

やさしいFWを求めるならば飛びをアピールするクラブよりも、「高重心」と「深い重心」をアピールするクラブを選んで下さい。このタイプはスピンがかかってボールがフワッと上がります。スピンがかかりやすいFW浮力が出やすいのでボールが楽に上がります。ヘッドスピードが速い人が使うと吹き上がって飛距離をロスしますが、
FWが苦手な人には「ボールが上がる」安心感を手に入れられます。具体的なモデルとしては‥‥

ヨネックスのiイーゾーン
コブラのバフラー
マルマンのシャトル

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この3つのヘッドは重心深度が深くボールが上がりやすいです。加えて、重心距離もFWの中では長め(37ミリ以上)なので、ミスに強くヘッドの挙動も安定しています。ティアップしたらスピンが多い弾道になって飛ばしづらいですが、FWで地面のボールを打つ時は「やさしく」ボールを上げることができます。

そして、FWでも大事なのがクラブ重量。ドライバー同様、FWの場合も

軽いクラブ=振りやすい
振りやすい≠やさしい

となります。FWの場合も軽い方がヘッドスピードが上がりやすく、そして振りやすく感じますが、自分のパワーに対して軽すぎるとトップやチョロのミスが出やすくなりますし、手打ちになったり軌道が不安定になる分だけミート率が下がる可能性も高くなるからです。クラブ選びは重量が大事ですが、ドライバー以上にFWはクラブ重量が大事です。そして、クラブ重量を決めるのはシャフトの重量です。

市販FWを調べてみると、多くのモデルはシャフト重量がドライバーと同じぐらいのモノが装着されています。40〜55gぐらいです。軽めのシャフトを装着しているのは、恐らく振りやすさとヘッドスピードの上げやすさを優先しているからでしょう。
しかし、「やさしさ」を重視するならば、もう少し重い方がいいです。具体的には
55〜65gぐらいの重量があると、

少し重いクラブ=やさしい

と言うことになって、FWが非常に打ちやすくなります。マーク金井はやさしいFWを作りたいという発想の元に60g台のシャフト、「W65」を設計しました。ゴルファーの多くはドライバー以上に、FWを苦手にしている人が多いからです。リシャフトというと(シャフト交換)、多くのゴルファーはドライバーに目が行きがちですが、実はリシャフト効果が一番出るのはFWなのです。

やさしいヘッドとやさしいシャフトを組み合わせると、FWはボールが上がりやすくなってミート率も良くなります。ボールが上がる安心感が出てくるとスイングにも好影響が出て、コースに出た時も自信を持って使えます。そして成功体験を積み重ねていけば、FWは得意クラブになってくるのです〜。

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2014年02月23日ゴルフスイングは、クラブによって作られる!!

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一昨日の金曜日、クラブ設計家でありフォーティーンのファウンダーでもあった竹林隆光さんのお別れ会が都内のホテルでありました。1949年生まれ。享年64歳で旅立たれました。マーク金井は1972年からゴルフを始め、紆余曲折を経て1987年にゴルフ業界に入りました。その87年に購入したのが竹林さんの本です。

ゴルフクラブの秘密

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表紙に描かれたドライバーは木製のパーシモン。アイアンはマッスルバックと時代を感じさせますが、内容はまったく色あせていません。前書きを読むと

最後にもう一度、言おう。
スイングはクラブによって作られる。
したがって、クラブを正しく理解しなければ、
どんなに練習しても、
レッスン書を読んでも、
効果はない、と。

(ゴルフ・クラブの秘密、新森書房より引用)

プロの中には、「道具は関係ない」なんてことを言う人もいるみたいですが、クラブとボールお進歩につれて、スイングは大きな変化を遂げています。スコットランドのセントアンドリュースにはゴルフ博物館がありますが、そこでは100年以上前のプロゴルファーのスイング動画を見ることができます。シャフトが木製ヒッコリーの時代の頃のスイングは現在とはまったく別物。この頃のゴルファーのスイングを見ると、トップが極端に深く、例外なく、オーバースイングになっています。

対して、今どきのクラブを使っているプロでオーバースイングになっているプロはほとんどいません。昔に比べると、トップはコンパクトになっていますし、フェースの向きもシャット気味になっています。これを見比べただけでも、「道具は関係ない」なんてことは絶対に言えません。竹林さんが言うように、クラブがスイングを変えてきたことは明らかです。

そこで今日のエントリーはクラブとスイングの関係について。

竹林さんは、

クラブはスイングをを変えるというのは、逆に言えば、スイングはクラブに左右されるところがきわめて大きいことである。クラブが違えば、スイングも自然と違ってくるのだ。ところが現実には、ほとんどのゴルファーは理想的なスイング像を描いていて、クラブをそれに合わせてようとしているのが実情である。(ゴルフ・クラブの秘密より引用)

アマチュアゴルファーが選んでいるクラブを見ていると、やさしいクラブよりもちょっと難しいクラブを選びたがる傾向があります。例えば、タイトリストのアイアンだと、ヘッドが大きくてミスに強いAP1よりもヘッドが小ぶりで軟鉄鍛造のAP2の方が人気があります。例えば、ピンだとヘッドが大きなカーステンやG25よりもヘッドが小ぶりなi25やS55の方が人気があります。アメリカではAP1やカーステンといったやさしいアイアンが売れますが、日本では購入するユーザーは多くありません。

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人気の気持ちやさしいイケメンアイアン PING S55、タイトAP2

 

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マーク金井絶賛のPINGのカーステン。果たしてどれぐらい売れるか?

少し難しいクラブを使うことで、練習に熱を入れるというのもありだと思います。しかし、100を切りたい、90を切りたいと本気で思っているならば、ミスに強いやさしいクラブを使った方が圧倒的に上達が早くなります。理由は単純、やさしいクラブを使った方がミスに対する恐怖心が軽減され、伸び伸びとしたスイングを身につけられる可能性が高くなるからです。難しいクラブを使うよりもミスに強いやさしいクラブを使った方がスイングに悪い癖が付かないのです。

アマチュアの人にやさしいクラブを勧めると、

「物足りない感じがする」とか「いずれ物足りなくなりませんか?」

と言われることが少なからずありますが、クラブは物足りないと感じるぐらいの方がスイングが良くなりますし、スコアも確実によくなります。それを竹林さんは今から25年以上前から力説されています。

やさしいクラブとは見た目にヘッドが大きくて安心感があり、ボールが上がりやすくて、捕まりが良いクラブ(スライスしづらいクラブ)のことです。

軽いクラブ≠やさしいクラブ

ではありません。意外と思いますが、

少し重いクラブ=やさしいクラブ

です。クラブメーカーの中には「軽い=やさしい」とアピールしていますが、それは
間違いです。「軽い=振りやすい」だけでやさしいクラブではありません。振りやすいクラブとやさしいクラブの違いについては明日じっくり説明しましょう~。

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2014年02月18日飛ぶドライバーの「選び方」の選び方とは‥‥その2

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昨日は定例となっているスノボに行ってきました。高崎までは晴天でしたが、関越トンネルを抜けるとそこは吹雪〜。ジャパンゴルフフェア2014でFUBUKI「J」に関心を持ったことが影響したとは思いませんが、リフトに乗ると視界10メートルくらいのような天気の中、3時間ガッツリと滑ってきました。そして、スノボから神田に戻るやいなや、 GDOの試打インプレッションミズノの新しいJPXをガッツリ打ちました。毎週のスノボのおかげで基礎体力が上がったのでしょう。疲れているはずなのに、ドライバーの飛距離はいつも通り出てくれました。というか、体がヘトヘトでもシャフトのしなりをタイミング良く使うことができると、効率良くヘッドスピードが上がって飛距離も出ます。

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さて、今日のエントリーもドライバーの「飛び」の基本要素についてです。

昨日のブログでも書きましたが、昭和49年に発刊された「ゴルフの科学」(河村龍馬著)では、面白いデータも出ています。初心者は重いヘッドでも軽いヘッドでもヘッドスピードの変化量が少なく、プロや熟練者は重いヘッドと軽いヘッドとではヘッドスピードの変化量が大きいと書かれています。

「ヘッドが非常に重いと、たとえばハンマーを振るような場合には、その速さは訓練の度合いにあまり関係なく、ほとんど体力だけできまってしまう。ところがヘッドの軽いクラブを速く振るには、多分に技術が必要になる。いくらヘッドを軽くしても、未熟練者はそれほどヘッドスピードは出ない」(ゴルフの科学より引用)

「ゴルフの科学」には、未熟練者の場合、なぜ軽いヘッドにしたらヘッドスピードが上がりづらいかの記述がまったくありません。物理の先生にしてはめずらしく、一刀両断で言い切ってます。

もし、河村先生の言ってることが本当であれば、上級者ほど軽めのヘッドにした方がヘッドスピードが上がり(ヘッド重量が軽くなることのデメリットを上回り)、ボール初速が上がって飛距離がアップすることになります。この説を実験するために、2014年、マーク金井は今までよりも少し軽いヘッドを使うことにしました。具体的には190~195gのヘッドを使い、これでボール初速72m/sを目指してみたいと思います。もちろん、ヘッドを軽くしただけでは劇的にヘッドスピードは上がりません。

加えて、同じ長さでヘッドを軽くするとスイングウエート(バランス)がダウンしてしまいます。例えば、他の要素を変えないでヘッドを5g軽くすると、バランスは3ポイント前後下がります。

例えば、バランスがD0の場合、ヘッドを5g軽くするとC7になるのです。

この場合、C7のままで使うのもアリですが、せっかく軽くしたのだから取り組みたいのがクラブの長尺化です。ヘッド重量が同じで0.5インチ長くすると、バランスは3ポイント前後アップします。言い換えると、軽いヘッドを使う場合、クラブを長くしても振りづらくなくなるのです。目安としては、

5g軽量化≒0.5インチ長尺

マーク金井のドライバーの長さは45〜45.5インチ。ヘッドを5〜10g軽くすることを考えると、46インチ前後長くしてもヘッドの効き具合(バランス)は変わりません。しかしそれでは面白くないので軽いヘッドのドライバーを使う時は47インチ前後で組むつもりです。現在、手元にはキャロウェイのX2HOTがあります。これはスリーブ込みでヘッド重量は195g前後。これにスピーダー569を47インチにして装着してテストをする予定です。

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こちらセル(フェルール、スリーブとシャフトの間の黒い樹脂2gぐらい?!)の重量も加算されてるので196gとなっている。

クラブは48インチ以上はルールで制限されています。ルールで制限されているというこは長さは飛距離アップに直結する要素であることは間違いありません。実際、ドライバーの飛距離を競うドラコンに出場する選手は例外なく47インチ以上の長尺ドライバーを使っています。言い換える、これまで普通の長さ(45インチ)でドラコンを獲った選手はいないのです。

「ゴルフの科学」では、長さに関してはこんな記述があります。

まず長さだが、ミートさえ確実ならば長い方がよく飛ぶ。ただし長さに応じてヘッドの重さを減らし、スイング中に筋肉にかかる負担を増やさない方にしなければならない。こうすれば回転半径が大きくなっただけ、ヘッドスピードが増して飛距離が出る(ゴルフの科学より引用)

長尺の記述もかなりざっくりした感じですが、クラブメーカーのPRGRはかつて長尺についてこんな説明をしていました。

クラブが1インチ長くなるとヘッドスピードが1m/s上がり、ボール初速が1.4〜1.5m/sぐらいアップして、キャリーが6〜7ヤード伸びる。

この説明だとヘッド重量のことは一切触れていません。1インチ長くするとヘッド重量は5〜10gダウンさせる必要があります。それを差し引くとキャリーが3〜5ヤードぐらい伸びるのが現実的な所でしょう。ちなみに、ゴルフフェアのフジクラのブースでも延々とマーク金井のプロモ動画が流れてましたが、昨年自己最高飛距離をマークした時は、47インチのドライバーを使っていました。ヘッドはフォーティーンのCT112でシャフトはスピーダー569です。

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次回は、クラブの長さのウソホントについてじっくり書きましょう〜。

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マーク金井セレクションクラブコーナー出来ました

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