マーク金井blog

2014年06月06日軟らかいシャフトと硬いシャフトはどちらの方が飛ぶのか!?

今週の男子ツアーは日本プロ選手権。国内メジャー第一戦の舞台は「ゴールデンバレーGC」(兵庫県)。ロバート・トレントジョーンズが設計しているコースですが、とにかく難易度が高いので有名です。7223yでパー72ですが、コースレートは軽く72を超えて77.4もあります。そんな難コースにも関わらず、初日トップに立ったのはベテランの谷口徹。、1イーグル3バーディ1ボギーの「68」をマークし、4アンダーで単独首位に立ちました。今季はここまで「中日クラウンズ」の9位がベストでしたが、46歳ベテランが好スタートを切っています。マーク金井が注目しているのが井上忠久。日本プロは予選会を勝ち上がった選手60名も出場している。井上プロはそのランキング51位で資格を得て、初日に2アンダーの3位タイにつけています。

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写真はGDOより転載。井上忠久プロガンバレ!記事は写真をクリック

マーク金井もゴールデンバレーは3度プレーしていますが、「なんだこりゃ~」ってくらい難易度が高いのがアウトの1番、2番、3番。3番ホールはパー3ですが、ティーグランドに立つとグリーン以外はすべて池。手前も奥も池なので200yを軽く超えているにもかかわらず、正確な距離感が求められます。井上プロもコメントしてますがコースレートを考えると、ゴールデンバレーはプロでも75くらいがパープレーという感じのコース。それを考えると、谷口プロの4アンダーは7アンダーぐらいの値打ちがあるでしょう。

さて、今日のエントリーはシャフトの硬さについてです。

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アナライズでは9年前からクラブフィッティングをやっていますが、それに連動して市販クラブの純正シャフトの硬さを調べています。シャフトの硬さには客観的な基準がないため、メーカーが表記している「R」とか「S」という情報だけでは本当のシャフトの硬さが分からないからです。変な話、市販ドライバーの中には「S」より硬い「R」があったり、「R」より軟らかい「S」があったりします。ゴルフ業界の七不思議のひとつですが、メーカーの純正シャフトは実際に計測してみないと硬さが分からないのです。

ちなみに、この10年くらいの純正シャフトの硬さを調べてみると、モデルチェンジすることにシャフトは軟らかくなっています。純正シャフトに関して言うと、モデルチェンジでシャフトが硬くなることは非常に希(まれ)なことです。そして、クラブメーカーの中には、

シャフトは硬いよりも軟らかい方が飛ぶ!!

と考えているメーカーもあったりします。例えば、ダンロップの山口哲男(工学博士)さんは自著「飛ばすため! 曲げないため! クラブ&ボールの科学」(パーゴルフ新書)で、こんな風に説明しています。

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一般的に、軟らかいシャフトの方がヘッドスピードをアップさせる効果が大きいと言えます。スイング中にシャフトがしなり、そのしなり戻ることで先端のスピードが高くなるからです。

シャフトのしなり戻りを上手く使えると、しなり戻りのパワーでヘッドスピードを上げられるのは事実ですが、しなり戻りのスピードは硬さと比例します。これまた一般的に、軟らかいシャフトよりも硬いシャフトの方がしなり戻るスピードが速くなり、先端のスピードが高くなります。物性的な側面で捕らえれば、硬いシャフトの方がボール初速を上げるのに有利な感じがします。

ただし、硬いシャフトにはデメリットもあります。硬いと切り返しでシャフトがしなりづらい分だけ、力みが発生しやすくなります。もうひとつは、ダウンスイングで腕の振りを減速させるのが難しい。マーク金井はムチみたいな軟らかいシャフトが装着された「イノベーション」という練習クラブを頻繁に使って練習していますが、軟らかいシャフトはダウンスイングで腕の振りが早いとヘッドが遅れたままインパクトを迎えることになって、ボールが真っ直ぐ飛んでくれません。右にプッシュアウトが出ます。結果、ゴルファーはシャフトがしなり戻るのを待つ、すなわち腕の振りを減速させながらインパクトを迎えようとします。結果、ダウンスイングで腕の振りが減速してくると、シャフトのしなり戻りがタイミング良く発生しますし、振り遅れないのでボールを真っ直ぐ飛ばせるし、ボール初速も上がるようになってくるのです。

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イノベーションのご興味ある方↑クリック

 

シャフトの硬さはヘッドスピードに比例すると言われています。ヘッドスピードが遅い人は軟らかいシャフト、ヘッドスピードが速い人は硬いシャフトが良いとされますが、マーク金井の場合、硬さ選びの判断基準となるのはヘッドスピードに加え、ダウンスイングでの腕を振るスピードです。ヘッドスピードが速くても、ダウンスイングで腕の振りをタイイング良く減速させられない人、フォローで左ひじが引けたり、アウトサイド・インのカット打ちになりやすい人は、スイングが改善されるまで、ドローが打てるまでは軟らかいシャフトを積極的に使うことを勧めています。

シャフトが軟らかくなれば、腕の振りを減速させないとタイミング良くインパクトを迎えられないのが体感できるからです。

大事なことなので繰り返しますが、シャフトの硬さはヘッドスピードだけで決まりません。

ヘッドスピードが速くても、シャフトのしなり戻りを上手く使えない人、腕の振りを減速させることができない人、そしてフォローで左ひじが引けてしまいやすい人は、自分が思っているよりも1~2ランク軟らかいシャフトを使うことをオススメしたいです。もしくは「イノベーション」のような超軟シャフトが装着されたドライバーで練習することをオススメします。軟らかいシャフトはシャフト自体が生み出すエネルギーは大きくありませんが、ダウンスイングで腕をタイミング良く減速させる感覚を教えてくれるのです~。

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