マーク金井blog

2019年04月28日超私的な考察 平成時代でゴルフクラブはどんな風に進化したのか!? その2

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金曜日は兵庫県の六甲国際パブリックにて早朝9ホールをプレーしてきました。かねがね交流があるベンジャミンゴルフスタジオ若生プロとツーサム。これまではモノレールカートに乗せての歩きプレーでしたが、今回は新たに導入された乗用カートでのプレーです。

 

勝手知ったる六甲国際パブリック、加えて若生プロとツーサムですからサクサクとホールが進みます。途中、前の組に追いついてしまいましたが、それでもプレー時間は1時間15分ほど。六甲国際は隣に36ホールのチャンピオンコースが隣接されていることもあり、この日もフェアウェイ、グリーンは最高のコンディション。三宮から30分弱でコースに着けるので、まさに9ホールプレーにうってつけのゴルフ場です。講談社のフォルツァスタイル干場義雅さんと時短ゴルフをYouTubeで公開してますが、これからはゴルフも9ホールの方が身近でかつプレーの頻度も上がってくると超私的に思っています。

 

 

さて、今回も前回の続きです。

 

 

 平成30年間で日本の株価は26%下落したそうですが、ドライバーの大きさは平成30年間で200CCから460CCになりました。ヘッド体積はなんと226%もサイズアップがなされているのです。

 

 

ヘッドの大型化の中の波でエポックメイクとなったドライバーは、、、

 

1997年に発売開始されたキャロウェイのビゲストビックバーサ!!!!!!!!

 

 ヘッド体積は約300cc。当時としては「なんだこりゃ~」ってぐらいの大型ヘッドとして登場し、アマチュアのみならずのツアープロにも多くの使用者がいました。1995年に登場したグレートビッグバーサのヘッド体積は約250ccでしたから、2年でヘッド体積が20%も大きくなったのです。2001年、テーラーメイドからはR300シリーズが売り出され、その中でもヒットしたのがヘッドが一番大きなR360Tiはアマチュアのみならずツアープロの間でも使用率が高かったです。

 

 

このビゲストビッグバーサ登場以降もヘッドの大型化はとどまりませんでした。どのメーカーもモデルチェンジ毎にヘッドが大きくなり、、、米国では体積500CCのヘッドも出ています。米国PGAショーでは超大型ヘッドも展示されており、そのひとつというドライバーを購入。アナライズには試作品ではなく市販品の500CCドライバーがあります。

 

ヘッドの大型化と共にドライバーのトレンドとなったのが高反発。2008年に高反発規制が掛かりますが、それ以前ではどのメーカーも反発の高さもアピールしてました。
そんな中、高反発の走りとして注目を浴びたのが2003年に登場したキャロウェイのERCとERCⅡ。重心距離がすごく短くてチーピンが出やすい怖さもありましたが、1発の飛びは凄く大ヒットしました。

 

 

2008年前後は高反発とルール適合モデルを併売するモデルも多数ありましたが、この時期、マーク金井のエースドライバーだったのがプロギアのTRとブリヂストンのツアーステージ405。どちらもルール適合モデルでしたが、低重心で低スピン弾道。フェースの反発ではなくスピンを減らすことで飛距離を稼げるドライバーでした。

 

 

2005年にアナライズを設立したのですが、設立直後にシャフトを試打するためにチョイスしたのがテーラーメイドのr7 425ドライバー(2006年)。ヘッド体積は425ccで、ソールには4つの重量調整ネジが付いてました。重心特性がニュートラルなことと、ヘッド重量が簡単に調整できるので試打ヘッドにしたのです。ちなみに、この時期もテーラーメイドのドライバーを使うことが多く、中でも出番が多かったのがバーナーTP(2006年)。ソールはシンプルなデザインでクラウンにはカーボンライクなグラフィック。フルチタンでヘッド体積は460ccとルール上限のサイズ。当時のバーナーはテーラーメイドの中では価格もリーズナブルでしたが、ツアープロの間でもrシリーズではなく、このバーナーを使っている選手が多かったです。

 

 

2000~2008年にかけては革新的なドライバーが次々と次々と登場しています。キャロウェイはすでにカーボン素材を採用したドライバー、ERCホット、FT-5、そしてフルカーボンヘッドのC4も市販化。プロギアも2002年にカーボンクラウンを採用したTRデュオ(TR-Xデュオ)を発売してます。

 

 

そしてもうひとつエポックメイキングなドライバーは四角形ヘッド。2007年、ナイキからはサスクワッチSUMOスクエア、同年、キャロウェイからはFT-iが登場。物理的にはヘッド形状は丸型よりも四角形の方が慣性モーメントを大きくしやすいメリットがあり、そのメリットを活かすべく四角形ヘッドが登場したのです。ただし、四角形ヘッドは見た目がかなり独特なため、大ヒットには至りませんでした。ゴルファーはかなり保守的であることが証明されたと言ってもいいでしょう。

 

 

平成のドライバー列伝はまだまだ続きます~。

 

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2019年04月25日超私的な考察 平成時代でゴルフクラブはどんな風に進化したのか!? その1

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火曜日はゴルフネットTVとゴルフ雑誌アルバの合同企画「あなたの練習器具 星いくつ?」の撮影。今回のパートーナーは栃木県出身の越雲みなみプロ。ドライバーのヘッドスピードは軽く43m/sを上回るロングヒッターで、クラブは上から下までキャロウェイを使っています。毎回そうですが、今回の撮影でも4つのゴルフ上達に役立つ練習器具を紹介させていただきました。

 

さて、火曜日と言えば週刊ゴルフダイジェスト週刊パーゴルフの発売日。かつては週刊アサヒゴルフ(平成7年に休刊)というのもあって、昭和から平成の初期までは毎週欠かさず3冊のゴルフ雑誌を読んでました。

 

さて、平成もいよいよ今週限りです。今秋発売の週刊パーゴルフには「ギア賢人が懐かし座談会 平成クラブ列伝」という特集ページが組まれてます。私も座談会に加わりましたが、改めて感じたのが平成時代はドライバーが劇的に変りました。昭和の時代はウッドクラブは木製のパーシモンが当たり前で、シャフトも鉄製のスチールが当たり前でした。

 

 

昭和47年(中学2年生)に生まれて初めてゴルフクラブを買いましたが、ドライバーはパーシモンでシャフトはスチール。アイアンはマッスルバックにスチールシャフトでした。

 

 

ドライバーのヘッドは木製から金属製(メタル)に変わりましたが、エポックメーキングなメタルドライバーと言えば、テーラーメイドのピッツバーグパーシモン。発売されたのは同社の大ヒットモデルであるツアープリファードよりも早く、テーラーメイドの原点とも言えるモデルです。

ファルコンまつばらさんのブログより転載

 

1990年代初期には国内でも数多くのメタルドライバーが登場しており、その中でも記憶に強く残っているのがマルマンのスッポン。ネックがスッポンの首のように長く伸びていることからこのネーミングがつけられたそうです。スッポンのようなネック形状によりヘッド体積は200cc前後と小さいにも関わらず、重心距離が相当長くなっています。今どきの、460cc大型ドライバーの先取りとも言えるクラブと言っていいでしょう。

 

 

 

今から振り返るとメタルドライバーのヘッド体積は200cc前後。これは木製パーシモンとほぼ同じサイズでした。ちなみに、メタル全盛の頃、米ツアーではテーラーメイドと並んでファウンダースのフレッシュメタルも人気がありました。

 

 

1990年代初期、マーク金井はアルバの編集部員からフリーになり、主にゴルフダイジェストで仕事してました。この頃は年間10回ほど海外で仕事をし4大メジャーもすべて現地観戦。当時のエースドライバーはテーラーメイドのツアープリファード。アイアンはピンアイ2の後継機種、ピンZingでした。

 

 

 メタルヘッドがドライバーの主流だったのは1990年代で、2000年前後ぐらいからはメタルに変わる素材として登場したのがチタン。チタンが出始めの頃は、「チタンだから飛ぶ」なんてキャッチコピーが当たり前のように出てました。

 

そんな中、1993年、ドライバーのエポックメーキングとして登場したのがセイコーSヤードのT-301。セイコーと言えば世界に名だたる腕時計メーカー。そのセイコーがゴルフ業界に新たに参入して登場したのがT-301です。

 

 

今でも手元にT-301がありますが、発売当初は「なんだこりゃ~」という声が上がってました。というのも、その当時はプロ好みの顔つきのドライバーの評価が高く、T-310はそれとは正反対の顔つき。+3度以上と、強いフックフェースのためプロや上級者からの評価が非常に低かったのです。

 

しかしながらこの強いフックフェースのおかげで捕まりが良く、多くのアマチュアから「Sヤードは捕まって飛ぶ」となり大ヒット。本家本元のSヤードが売れただけでなく、偽物コピークラブも売れまくりました。

 

 ちなみに時計メーカーかどうか定かではありませんが、シチズンというメーカーも1990年代にチタンドライバーを世に送り出しています。

 

Sヤードから遅れること2年、1995年に登場したのがキャロウェイのグレートビッグバーサ。ヘッド体積は250cc。今となっては決して大きなヘッドではありませんが、当時としては「なんだこりゃ」ってぐらい大きいドライバーでした。

 

そして1997年にはさらにヘッドが大きくなったビゲストドライバーが登場。ヘッド体積は約300cc。このころからドライバーヘッドは「大型化=進化」という図式が出来上がりました。

 

この続きは次回~。

 

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2019年04月23日超私的な提案 アマチュアが本当にスコアアップするために必要な技術とは!?

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土曜日に難易度が非常に高いブリック&ウッドゴルフクラブをプレーた翌日(日曜日)、難易度が高くない千葉市民ゴルフ場で早朝9ホールをプレーしてきました。

スキー場のゲレンデに例えるならば、ブリックは斜度30度以上の上級者ゲレンデ、対して千葉市民ゴルフ場はちびっこゲレンデさながらで斜度10度以下の初心者ゲレンデです。説明するまでもありませんが、ブリックに比べれば、千葉市民の方がいいスコアが出て当たり前のコースです。

 

では、初心者向けのコースでプレーしたら上手くならないかと言えば、そうではありません。本当に上達したいのであれば千葉市民でプレーする回数を増やすことをお勧めします。スキー、スノボの初心者がいきなり上級者ゲレンデで滑ったら、転びまくってしまいます。そんな状態でいくら滑っても正しい技術が身に付くことはまずありません。ゴルフもしかりです。アマチュアの中には「難しいコースでプレーしないと上手くならない」と思っている人が少なからずいますが、スキー、スノボと同じく、ゴルフの場合も初中級者が難易度の高いコースでプレーしたら、大叩きの連続。正しい技術が身に付く前に、ゴルフが嫌いになってしまいます。

 

では、やさしいコースでプレーすれば誰でもゴルフが上手くなるのか?

 

 

これまたスキー、スノボに例えると答えがおのずと導かれます。スキー、スノボのスクールは初心者ゲレンデで行ないます。初心者コースならばスピードが出すぎる恐怖、転倒の恐怖が薄れます。インストラクターはスピードがコントロールしやすい状態で基本動作指導し、受講生はそれを練習します。ゴルフもしかり、やさしいコースでは、やさしいコースで出来ることをちゃんと意識してプレーすれば、ゴルフが確実に上手くなります。

 

 

では、なにを意識してプレーすればゴルフが上手くなるのか?

 

 

やさしいコースはフェアウェイが広く、OBや池も少ない。グリーン周りのバンカーもそれほど多くないですし、バンカーのアゴも高くありません。少々ミスショットを打ってもトラブルに巻込まれることはありませんが、雑なプレーをしてしまうと、上達に必要なスキル(技術)は身につかないです。

 

 

やさしいコースでプレーしている時ほど心がけてほしいのは、テニスで言われているアンフォースドエラー(やってはいけないミス)を打たないことと、ハザード(池、バンカー)にボールを打ち込まないこと。

 

そして、もうひとつはティショットを確実に成功させることと、グリーンを狙うショットではちゃんとグリーン周辺にボールを運ぶことです。

 

 

そこでティショットをを成功させるためにまずやって欲しいのは、、、

 

 

赤ティ(レディスティ)からのプレー。千葉市民の場合、赤ティからプレーするとパー4のほとんどは300ヤード未満。ティショットで150ヤードも飛べば、セカンドショットは100~130ヤードぐらいしか残りません。と言うことは、男性ゴルファーならばティショットを7番アイアンぐらいで打っても、セカンドはショートアイアンで狙えるのです。

 

 

ティショットを7番アイアンぐらいで打って、150ヤードをちゃんと打つ。 残り130ヤード以下のセカンドショットを打って、グリーンを捕らえる。

 

 

やさしいコースで、赤ティからプレーすればこの2つのことがちゃんとできているかどうかを実際に試し、そして評価を記録(スコア)を付けるのです。

 

 

例えば、昨日の千葉市民、私は白ティでプレーし、同伴者のアマチュアゴルファーは赤ティでのプレーです。そして、こんな感じでスコアを付けています。○はナイスショット、△はアンフォースドエラーではないミスショット、×はアンフォースドエラー(やっていけないミス)。ちなみに白ティでプレーする時はドライバーを封印し、19度のUTでティショットを打っています。

 

1番 △×○ボギー(2パット)
2番 △△ボギー(3パット)
3番 △パー(2パット)
4番 △○○パー(2パット)
5番 ○△パー(2パット)
6番 △△パー(2パット)
7番 △△パー(2パット)
8番 △パー(2パット)
9番 ○×△パー(2パット)

38ストローク 19ショット、19パット。

 

昨日は1番のセカンドでアンフォースドエラーを打ってますが、これはわざとティショットを右の林に打ち込み、木と木の間を狙ったショットが木に当たったからです。ボギーオンをしたのはこの1番だけで、残りはすべてパーオンです。

 

対して、一緒にプレーしたゴルファーのスコアを紹介すると、、、

1番 ○△パー(2パット)
2番 ○△×△ダボ(2パット)
3番 ×△トリプル(2パット)
4番 △○×○ボギー(2パット)
5番 ○△ボギー(2パット)
6番 ○○パー(2パット)
7番 △○パー(2パット)
8番 △パー(2パット)
9番 ○×△△ボギー(2パット)

44ストローク 26ショット、18パット

 

3番ホールはパー3で距離は90ヤード弱。ここでアマチュアゴルファーは左に引っかけてOBを打っています。90ヤード弱からOBというのは致命的なミスでまさにアンフォースドエラーです。このアマチュアゴルファーは初心者向けのコースでのプレーにも関わらず、9ホールのプレーでアンフォースドエラーが4回もあります。赤ティからのプレーですから使っているのはすべてショートアイアンです。FWやUTやミドルアイアンは1回も使ってません。

 

 

もう言いたいことはお分かりでしょう。そうです。やさしいコースで赤ティからプレーすると、ゴルファーの本当の実力があぶり出されるのです。

 

ゴルフで一番大事なスキルはグリーンを狙うショットでアンフォースドエラーをしないこと。130~100ヤードの距離をちゃんと打てること。これがスコアメイクをするために必要不可欠なスキル(技術)なんです。超私的なことを言わせてもらると、本気で上手くなりたいならばアプローチショットを打つことよりも、ショートアイアンでダフりやトップ、シャンクやチョロを打たない。グリーン付近にきっちり打てることを徹底的に練習することです。

 

では、どうすればショートアイアンのスキル(技術)を磨けるのか?

 

簡単なことです。自分のリソース(時間とお金)をショートコースでのプレーに費やすことです。普通のコースに1回行く時間とお金があるのならば、ショートコースに3回以上いけるはず。ショートコースをこれでもかってぐらいプレーし、ショートアイアンでアンフォースドエラーを打たないようになるまで練習して下さい。

 

ダンロップPAR3コース

 

ゴルフは物理であり、確率のゲームです。

 

グリーンを狙うショットをちゃんと打てるということが、プロゴルファーのみならずアマチュアゴルファーにとっても必要不可欠なスキル(技術)なんです~。

 

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2019年04月21日超私的な考察 難易度の高いコースでプレーする時に求められるスキルとは!?

 

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今週は水曜日と土曜日に千葉県のゴルフ場でプレーしてきました。ひとつは浜野ゴルフクラブ。もうひとつはブリック&ウッドクラブ浜野は日本を代表する井上誠一設計、ブリックは奇才、D・ミュアヘッドが設計しているコースです。

 

 

どちらも戦略性が高いコースではありますが、ほとんどのアマチュアゴルファーは浜野の方がプレーしやすいと答えるでしょう。ブリックに比べると、浜野の方がフェアウェイが広々としていますし、ティショットでプレッシャーがかかるホールがほとんどありません。対して、ブリックはティショットの狙い所がピンポイントで左右のミスが許されるホールがほとんどないからです。

 

普段90~100ぐらいのスコアでプレーするゴルファーならば、浜野よりもブリックの方が5~15打ぐらいスコアが悪くなるでしょう。しかしながらプロやハンデ3以内のゴルファーがプレーした場合ならば浜野とブリックとではそこまでスコアの差は出ないと思います。ブリックの方が2~3打ぐらい悪くなる程度だと思います。

 

では、なぜプロや上級者に比べると、アマチュアの多くはブリックで大叩きしてしまうのか?

 

 

ゴルフが下手だから、ミスショットが多いからだというのもありますが、、、もう少し具体的に言うと、次の3点に集約されます。

 

・アンフォースドエラー(致命的なミス)が多い
・アイアンの前後の距離感が悪い(ナイスショットとミスショットの差が大きい)
・出球(ボールを打出す方向)が安定してない

 

 

ゴルフはミスショットを打つとさらに打ちづらい場所にボールが飛びますが、ミュアヘッドのコースのようにアメリカンスタイルで難易度の高いコースはそれが顕著になります。
このため普段とミスショットの数が同じでも、ボールが変なところに行ってしまうために大叩きしてしまうのです。

 

 

また、難易度の高いコースほどわずかなミスが大トラブルになります。例えば、ブリックの場合は砲台グリーンが多く、1ヤードショートしただけでボールが崖下に落ちたり、たこつぼバンカーに入ります。やさしいコースならば花道からパターで打てるような場所に止まるはずのボールが、砲台打ち上げで寄せるのが至難な場所にボールが止まります。例えば、1番パー5、3番パー3、13番パー3は1ヤードでもショートしたら寄せワンなど到底無理な場所まで転がり落ちます。わずかなミスが大きなミスになるのでたまったものではありませんが、難易度の高いコースほどアイアンの前後のミスに対してシビアです。

 

ブリック&ウッドのWEBサイトより転載

 

 

そして難易度の高いコースほど、ティショット、アイアンショットとも正確な出球(打出し方向)が求められます。浜野は距離が長いのでティショットでは距離が求められる反面、出球(打出し方向)がある程度乱れても、OBにはなりませんし、セカンドでグリーンを狙えます。対して、ブリックは左右がOBの所が多いですし、ドッグレッグも多い。このためティショットの出球(打出し方向)の精度がかなり求められるのです。わかりやすく言えば、浜野は少々荒っぽいゴルフをしてもスコアは大きく崩れたりしませんが、ブリックの場合はそうは問屋が卸してくれません。荒っぽいゴルフをすると手痛いペナルティが待ち構えているのです。

 

 

難易度が高いコースというのは、スキーやスノボに例えるならば上級者ゲレンデ。上級者ゲレンデは斜度(傾斜)が25度以上と強くなり、視覚的な恐怖感があります。ゴルフの場合もしかりで、難易度が高いほセーフティーゾーンが狭いために、視覚的な恐怖感が増し、それがプレッシャーとなって余計にミスショットが出やすくなっています。

 

 

しかしながら、ゴルフの場合はスキーやスノボと違って転倒の恐怖はありません。ティショットに関して言えば、狭いセーフティーゾーンにボールを運ぶために必要なスキルは出球(ボールの打出し方向)をコントロールするスキル(技術)と、アンフォースドエラーを打たないことです。言い換えると、普段の練習では出球(ボールの打出し方向)をいかにコントロールできているかを確認しながらボールを打つことです。

 

ゴルフは物理です。

 

 

横峯さくらプロはジュニア時代、ドライバーを打つ時は練習場の奥に植えられていた1本の竹にボールをぶつける練習をしていたそうです。これは究極の出球コントロールの練習法でしょう。

 

ドライバー、アイアンともナイスショットしてもミスショットしても出球(ボールの打出し方向)が狙い通りになっている。これが難易度の高いコースを攻略するのに必要不可欠なテクニック(スキル)なのです~。

 

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2019年04月18日超私的な考察  スチールシャフト装着のドライバーは重いのに、なぜ振りやすく感じるのか!?

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昨日は女子トーナメント開催を間近に控えた浜野ゴルフクラブのアウトコースをサクっとプレーしてきました。アウトとわざわざ書いたのは、18ホールではなくていつものごとく9ホールだけのプレーだったからです。9ホールに慣れてしまうと面白いもので、チャンピオンコースであっても9ホールで終わることに違和感がありません。8時07分のスタートでホールアウトしたのが10時15分。サクッと着替えて車に乗り込み神田には12時前には戻れました。

スノボもそうですが、ゴルフもプレータイムは2時間ぐらいがちょうどいいです。浜野は歩きのラウンドなので9ホールでもそれなりの運動量になります。

クラブセッティングは11本といつもより多めでしたが、ドライバーは最近出番が多いキャロウェイのエピックフォージド。エピックと言えばウエート外しが流行ってますが、このエピックフォージドはペリメーターウエートは最初から付いてません。ヘッドも他のエピックシリーズよりも軽めなので、ヘッドに5グラムほどの鉛を貼り付けてます。これでヘッド重量が約195gほどです。

シャフトは、これまた出番が多い島田ゴルフ製作所のスチールシャフト。シャフト重量は約100gとスチールとしては軽量ですが、カーボンと比べるとかなりヘビーです。装着するとドライバーの総重量は350g前後となり、マスターズで優勝したタイガー・ウッズが使うドライバーよりも25gぐらい重いです。

 

 

 

こう書くとスチール装着ドライバーは「とてつもなくヘビー」「ハードヒッター向け」というイメージになりますが、いざスイングすると拍子抜けするくらい振りやすいです。みんなのゴルフダイジェストの記事でも書かれてますが、女性でもそれほど違和感なく扱えてしまいます。神田のスタジオでは70歳を超えるシニアゴルファーにも振ってもらってますが、皆さん、サクッと振ります。いま主流の300g未満のドライバーに慣れている人でも、違和感を感じる人はほとんどいません。

 

 

 

昨日のラウンドでも、シニアで活躍されている徳永プロに振ってもらいました。「スチールシャフトのドライバーを打つは30年ぶり」とかおっしゃりながらも1発目からナイスショット。カーボンでは味わえないスチールならではの「ボヨヨーンしたしなり感」を気に入っていただき、ハーフで3回もスチールでティショットを打って下さいました。ちなみに徳永プロはマーク金井の高校の先輩で年齢は65歳です。

 

 

さて、このスチールシャフト装着のドライバー

 

 

 なぜに重いにも関わらず、振りやすく感じ、女性やシニアでも重さを気にしないでサクっと振り切れてしまうのでしょうか?

 

なにか特別な魔法があるわけではありません(笑)。重いのに振りやすく感じるのにはそれなりの要因があります。

 

ひとつは長さ。スチール装着のドライバーは長さが43~43.5インチ。これは通常のドライバーよりも2インチ以上短く、3Wとほぼ同じ長さ。ヘッド重量が同じでシャフトが短ければ、振った時に感じる抵抗は減少します。これが振りやすさにつながっているのです。

 

もうひとつはシャフトの肉厚の違いによるものです。YouTubeの「教えてマークさん」でも説明してますが、カーボンシャフトに比べるとスチールシャフトは比重が重いです。加えて、島田ゴルフの軽量スチールは約100gと超軽量。このため、カーボンに比べるとシャフトの肉厚が非常に薄くなっています。このため、スイングした時に肉厚が非常に薄い分だけ重さを感じづらいのかも知れません。加えて、スチールならではのマイルドなしなり感、「ボヨヨーン」とまったりしたしなり感がタイミングの取りやすさにつながり、それが重くても打ちやすいと錯覚しているのかも知れません。

 

 

そして、そしてここからは超私的な分析です。ゴルフクラブは先端側にヘッドがついており、このヘッドの重さを感じながらスイングしています。そして、同じ重さだとシャフトが長くなる分だけ振った時に重く感じ、シャフトが短くなる分だけ振った時に軽く感じます。これらを考えると、シャフトの重量というのは静的には重さに強く影響しますが、動的には実際の重さの差ほどは重さの違いを感じないということも考えられます。

 

ゴルフは物理です。

 

 

スチールシャフトを装着したドライバーが必要以上に重く感じない物理的な理由はまだ定かではありません。定かではないことを定かにしてくこともクラブ開発には必要不可欠だと思うので、これからじっくりと検証、分析、精査していきたいと思います〜。

 

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