マーク金井blog

2013年11月19日最新ドライバー用シャフト、プチ試打インプレッション!!!!

国内男子ツアーもいよいよ大詰め。今週はダンロップフェニックスが開催されますが、ネット対応も万全。PCサイトだけではなくてスマホの公式アプリもちゃんと用意されています。昨年はルーク・ドナルドが日本ツアーで初優勝。

連覇を目指してルークは今年も参戦します。全米プロを制したキーガン・ブラッドリー、そして大ベテランのトム・ワトソンも招待選手として出場します。

ツアーも大詰めですが、ゴルフ用品の新製品投入もそろそろ大詰めになってきました。12月のボーナス商戦に合せるべく2014年モデルの新商品はほぼ市場に出揃ってきました。テーラーメイドキャロウェイタイトリストの外ブラ御三家はもとより、ダンロップブリヂストンヤマハマルマンヨネックスプロギアといった国内メーカーも次々と新しいクラブを投入。そして、最近は新製品にシャフトメーカーの新製品を投入するのが当たり前になってきました。今年、カスタムシャフトとして人気があるのが、

フジクラ   ニュースピーダー
ツアーAD  MTシリーズ
三菱レイヨン ディアマナWシリーズ
USTマミヤ アッタスGOGO

この4機種です。メーカー主力ドライバーには、これらのシャフトがカスタム対応で装着されることが多いです。そこで今回はこの4大シャフトの特徴について項目別に分析していきましょう。
まずはフィーリング。シャフトは「弾き系」とか「粘り系」という風にジャンル分けされていますが、両者の違いは中間剛性にあります。マーク金井は中間部分の剛性分布でジャンル分けし、中間剛性が高い(手元側に対して)ものを「弾き系」、中間剛性が低い(手元側に対して)ものを「粘り系」とジャッジしています。

弾き系はツアーAD MTとディマナW

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粘り系はニュースピーダーとアッタスGOGO

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ニュースピーダーは「弾き系」と感じる人も多いですが、中間剛性は決して高くありません。しなり戻るスピードが速いから「弾く」と感じる人も多いですが、シャフトの構造(挙動)から考えると粘り系です。ただし、粘り系ですがしなり戻りが非常に速いシャフト。マーク金井はこのシャフトを「走り系」と表現しています。
次に、調子。

手元調子 ディアマナWシリーズ
中調子  アッタスGOGO
中調子  ツアーAD MT
先中調子 ニュースピーダー

MTとアッタスGOGOはどちらも中調子ですが、シャフトの挙動は正反対です。GOGOは中間剛性が低い中調子なのに対して、MTは中間剛性が高い中調子です。中調子のシャフトには中間がしなるタイプとしならないタイプがあります。どちらが合うかがスイングタイプによって異なりますが、一般的には中間がしなるタイプはタイミングが取りやすく、シャフトの挙動も穏やか。ミスの許容範囲も広め。シャフトが余計なことをしません。しなりを感じやすく、ムチのような挙動です。対して、中間がしならないタイプは弾き感があって飛距離性能にすぐれる反面、ミスの許容範囲が狭め。シャフトのしなり感も少ないので、ゴルファーによっては棒を振っている感じになります。

次に、捕まり

捕まりがいい ニュースピーダーとツアーAD MT
捕まりづらい ディアマナWシリーズとアッタスGOGO

捕まりは先端剛性の影響が大きく、先端側が軟らかいほどヘッドが返りやすくなって捕まりが良くなります。そして、捕まりが良いシャフトはボールが上がりやすくなってきます。

ざっとこんな風にジャンル分けしました。ここのシャフトについてはGDOの試打インプレッションで詳しくレポートしてます(していきます)のでそちらをご覧になっていただけると助かります。

そして大事なことを付け加えると、シャフトはエンジンではありません。クルマに例えるならば変速機のようなモノで、タイミングに多大な影響を与えるパーツです。シャフトを替えたら飛距離が伸びることが多々ありますが、それはゴルファーがタイミングが取りやすくなった分だけエネルギーロスが減ったからです。自分でヘッドスピードを出せる人は叩けるシャフトを使った方が飛ぶのもしかり、シャフトのしなり戻るが速いシャフトを使った方が飛ぶのしかり。

タイミング良く振り切れるシャフト、スイングが良くなるシャフトに出会えたら、それだけでドライバーの飛距離は10ヤード以上伸びてくるでしょう。

おーっと、昨日エントリーの続きを書くのをすっかり忘れてました。レイドオフ&シャットフェースの作り方は明日アップします~。

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2013年11月18日横峰さくらのオーバースイングはアマチュアのお手本になるのか!?

先週の国内女子ツアー、「伊藤園レディス」(グレートアイランドCC)では1打差の4位から出た横峯さくらが、4バーディ、ノーボギーの「68」で逆転し、通算10アンダーで今季4勝目、通算22勝目を挙げました。今大会の優勝賞金1620万円を加算して、今季獲得賞金は約1億1901万円。残り2戦となった賞金女王レースでも森田理香子を逆転し、トップに立ちました。

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横峯さくら 意地の勝利! 写真はGDOより転載

国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」は谷原秀人が3日目に奪った単独首位の座を守りきり、2010年「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」以来となる3シーズンぶりの勝利を飾りました。46インチの長尺ドライバーを使う石川遼は、最終日にスコアを伸ばすものの惜しくも1打差の2位。ワンツーフィニッシュをしたこの2人は、今週のワールドカップに日本代表として出場します。

谷原秀人復活優勝 写真はGDOより転載

谷原秀人復活優勝 写真はGDOより転載

さてさて、今日のテーマも長尺ドライバーの打ち方についてです。

女子ツアーで勝った横峯プロはプロの中でもかなり個性的なスイングの持ち主です。クラブヘッドは地面に近づくぐらいオーバースイングになっていますし、シャフトの向きも飛球線とクロスしています。いわゆるシャフトクロスな感じになっています。にも関わらず、彼女は今シーズンだけで4勝も挙げ、なおかつ賞金ランキングの1位に立っています。

では、強い=長尺に適したスイングなのかというと、どうなのか?

勝てば官軍ではありませんが、「横峯さくらのスイングに学べ」みたいな企画がゴルフ雑誌を賑わす可能性大ですが(実際過去に数度ありました)、少なくとも、オーバースイング&シャフトクロスなトップは46インチ以上の長尺には適しません。昨日、一昨日とこのブログでも詳しく書きましたが、オーバースイングもシャフトクロスもダウンスイングで振り遅れの原因になる形です。振り遅れやすいクラブを手にして、振り遅れやすいスイングをしてしまうと‥‥振り遅れないためにはかなりの体力と、かなりの調整能力が必要だからです。

オーバースイングやシャフトクロスで調整能力を高めるよりも、振り遅れづらいトップを作った方がはるかに少ない努力で、長尺を上手く使いこなせるようになります。大事なことなので繰り返しますが、46インチ以上の長尺に適したトップは‥‥

レイドオフ(トップでシャフトが飛球線よりも左を指す)
シャットフェース(トップでフェースが空を指す)

この2つの形です。もし、ゴルフクラブに取扱説明書を付けることができるのであれば、マーク金井はレイドオフ&シャットフェースを推奨します。たかがトップの形を思うかも知れませんが、トップの形が良ければ、ダウンスイングの形がも良くなるのです。対して、トップの形が悪ければ、ダウンスイングの形も必然的に悪くなってしまうのです。ゴルフはテークバックで90%以上が決まると言っても過言ではありません。

では、どうすればレイドオフ&シャットフェースのトップを作れるのか?

いくつかポイントがありますが、シャフトクロスになっている人には共通点があります。テークバックの途中やトップ付近で左手首が甲側にカクッと折れ曲がり、右ひじが大きく空いたフライングエルボーになっています。まずは、これを修整する必要があります。テークバックで左手首を少し手の平側に折ること、そして右ひじを少し絞り気味にできれば、レイドオフ&シャットフェースのトップを作りやすくなります。

おーっと、締切りの催促の電話が入ってしまいました。この続きは明日、説明しましょう~。

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2013年11月17日ひざ立ち打ちはゴルフ上達の究極練習法!!!!

昨日のエントリーでひざ立ち打ちについて書きました。これはマーク金井の専売特許な練習法ではありません。雑巾王子こと武市悦宏プロはホリエモンにこのドリルを教えていますし、アルバの連載では宮里藍プロの父上、宮里優さんも漫画でひざ立ち打ちをレッスンしています。ちなみに、マーク金井は今からさかのぼること40年前、高校生の頃に指導を受けていたプロにひざ立ち打ちを教わりました。これができれば一人前だと言われたのを今でもハッキリと覚えています。

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しかし、しかし高校生の頃はこれがまったくできませんでした。何度打っても手前をダフります。空振りもしょっちゅう。ちゃんと打とうと心がければ心がけるほどダフりました。当時は、ビデオやスマホなんて便利なモノがありません。自分がどんなスイングになっているか分からないし、指導を受けていたプロもほとんどアドバイスをくれません。レッスン中に手前をダフると‥‥

すくい打つからダフるんだ。
もっと打ち込め!!!!

言われたのはこれだけでした(笑)。ヒザ立ち打ちで上手く打つには、とにかく打ち込むことだと教わりました。ヒザ立ちが打ちがちゃんと打てるようになったのは、大学生に入ってからのことです。

さて、このヒザ立ち打ち。

偶然ですが、武市プロも宮里パパも「最大のコツは思い切りリストターンすること」だとレッスンしています。YouTubeで武市プロがホリエモンをレッスンしている時も、「もっとリストターンを積極的に」とアドバイスしていました。確かに、リストターンを意識するとインパクトゾーンで「右手が左手の上に位置」します。これでシャフトが寝なくなって、ヒザ立ちでも上手くボールを捕らえることができます。

では、マーク金井はどこを意識しながらヒザ立ち打ちしているのか?

意識しているのは、クラブの振り出す方向と左手と右手の運動方向です。ダウンスイングが始まったら、クラブを体の前に振り出すことを意識します。クラブが背中側に位置する時間が長いほどシャフトが寝やすくなります。クラブを体の正面側に振り出すと、右手が左手の上に位置し,シャフトが寝づらくなります。

もうひとつのポイントは右手と左手の運動方向。左手は体に引きつけるように使い、右手はボールの方向に振り出していく。動きがピンとこない人はクルマのハンドルさばきをイメージするのもいいでしょう。

9時15分の位置でハンドルを握ったら、その状態でハンドルを左に切る動きをイメージして下さい。ハンドルを上手く左に切るためには、左手は下に(体に近づけ)、右手は上に(体から遠ざけ)るようします。左手は引きつけ、右手は押し出すはずです。ゴルフスイングも同じ。左手は体に引きつけ、右手はボールの方向に振り出す。この動きがちゃんとできると、ダウンスイングでシャフトは寝ません。プレーンに沿って下ろせるので、ヒザ立ちでも上手くボールと捕らえることができます。

左右の手の使い方については、こんな風に両手を離して素振りをするのもお勧め。両手を離すと、両手の位置関係をつかめますし、左右の手の運動方向も直感的に分かってきます。マーク金井はゴルフの竪琴を使って練習してますが、これはヒザ立ち打ちをマスターするのに役立つ練習器具。アンダー星人の人もこれで練習すると、プレーンに沿ってクラブを正しく下ろす感覚を養うことができます。

昨日、VISA太平洋マスターズをテレビ観戦してたら、優勝争いしている石川遼君もドライバーは46インチにしているとのこと。遼クンも46インチの長尺で飛距離アップを狙っています。彼のパワーで米ツアーで戦うには、クラブで飛距離アップを狙うのはクレバーな選択です。ゴルフは道具の依存度が非常に高い競技です。道具を味方に付ければ欧米人のパワーに対抗できます。

そして道具(クラブ)を生かすも殺すもスイングです。長尺ドライバーを魔法の杖にしたいと本気で思っているならば、とにもかくにもヒザ立ち打ちをマスターすることが必要不可欠です。

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2013年11月16日46インチ以上の長尺ドライバー上手く打ちこなすコツとは!?

シャフトを伸ばすだけで劇的に飛距離が伸びる!!

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47インチ超えのドライバーが増えてきた

長尺ドライバーのセールスポイントはまさにこれ。理論値的にはシャフトを1インチ伸ばすとヘッドスピードが約1m/s上がり、ボール初速が約1.5m/s上がると言われています。2インチ伸ばせばボール初速が約3m/s上がって、キャリーが約12~15ヤード伸びる計算になります。実際、ドラコン選手が使うドライバーは例外なくルール制限ギリギリの48インチです。普通の長さ(45インチ)を使う選手は1人もいません。

さて、この長尺ドライバー。

昨日はクラブのセッティングの仕方について書いたので、今日は長尺を使いこなす方法について書きましょう。長尺ドライバーを打ち方のひとつに「長尺はゆっくり振りましょう」というのがありますが、これでは長尺を使うメリットが半減します。普段よりもヘッドスピードを落せば振り遅れにくくなりますが、これでは長尺にしても肝心のヘッドスピードが上がりません。ドラコン選手のスイングを見ても、長尺だからといってゆっくり振る選手は皆無。マーク金井サンテレビのゴルフ番組「熱血ゴルフ塾」でドラコン選手の和田正義プロとプレーしたことがありますが、スイングはまさにマン振り。目にも止まらない速さでクラブを振り切っていました。アマチュアのもしかり。長尺で飛距離を稼ぐためには、普段と同様、持てるパワーを余すことなくクラブをしっかり振り切ることです。

ただし、長尺の場合はクラブが長くなる分だけ正確な軌道が求められます。長尺はごまかしがききません。長尺だとミート率が悪くなる人というのは、ヘッドの軌道が不安定だったり、フェースコントロールが乱れています。

では、どんなヘッド軌道が正しいのか?

長尺の場合、絶対にNGなことが2つあります。ひとつはシャフトクロス。シャフトクロスとはトップでシャフトが飛球線をクロスした状態ですが、長尺でシャフトクロスになると振り遅れを避けられません。シャフトクロスになるほど、ダウンスイングで体に対して腕、クラブが振り遅れる度合いが強くなるからです。横峰さくらちゃんはシャフトクロスでも振り遅れ感ゼロですが、これは例外中の例外。アマチュアは真似できません。普通のアマチュアがシャフトクロスになるとまず振り遅れてしまいます。

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長尺の場合、理想のトップはシャフトクロスとは逆のレイドオフです。レイドオフになっていると、トップでヘッドがプレーンのそばに位置します。結果、クラブが長くなっても振り遅れません。そしてトップでフェースはシャットになっているのが理想。宮里藍ちゃんのようにフェースが空を向いたシャットフェースになっていると、インパクトでフェースが開きづらくなって、上手くミートできます。

2つめのNGはインサイドからのあおり打ち。いわゆるアンダー星人になっていると長尺ドライバーは上手く打てません。クラブが長くなるほど遠心力が強く発生し、あおり打つ度合いが強くなるからです。アンダー星人の人が長尺を使うと、手前を大きくダフったり、ダフるのを嫌がってインパクトゾーンで体が伸び上がり、チョロやトップのミスが出やすくなります。長尺ドライバーになると途端にミート率が悪くなるアマチュアを見ていると、その多くはダウンスイングでヘッドがプレーンよりも下に垂れてしまうアンダー星人になってっています。

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長尺を上手く使いこなすには、ダウンスイングでアンダー星人にならないことですが、普通にボールを打っていてもアンダーの度合いをチェックするのは難しいです。そこでお勧めなのが、これっ!!!!!

このブログでも何度か紹介していますが、ひざ立ち打ちが最適な練習法です。マーク金井も神田のスタジオでボールを打つ時は、短尺クラブを使ってひざ立ちを打ちを欠かさずやってます。簡単そうに見えますが、インサイドからあおって打つ人、アンダー星人にはとてつも難しいドリルです。ヘッドがプレーンよりも垂れ下がっているとボールの手前1メートルぐらいをダフります。

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ひざ立ちで上手くボールを捕らえるコツは、左手と右手の位置関係を意識しながらゆっくり打つこと。ダウンからインパクトにかけては「右手は上、左手は下」の状態をキープすれば、ヘッドはプレーンの下に垂れ下がりません。逆に言うと、アンダー星人になっている人は、ダウンで左手が浮いて、右手が下がってしまっています。

長尺はクラブが長いから難しいと思われがちですが、実は、スイングの良し悪しがよりハッキリ出るだけなのです。普通の長さのドライバーは打てるのに長尺になると上手く当たらない。こういう場合、長尺の時にスイングが悪くなるのではなく、どちらの場合もアンダー星人になっていると思って間違いないでしょう~。

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2013年11月15日長尺ドライバーは飛距離を伸ばす魔法の杖なのか!?

緊急告知

もうすぐアナライズのWEBリニューアルセール仕切りなおしセール 開催します! オープンの初日11月1日はアクセス殺到の為ご迷惑をおかけしましたが、今回は専用サーバーに移行しておりますので、きっと大丈夫!サーバ-は落ちません(たぶん)!

一瞬で売り切れたあの商品もマーク金井自ら集めてきました。 よろしくお願いします!! 早い者勝ちです!

昨日は久しぶりに赤羽ゴルフ倶楽部に行ってきました。もちろんプレーは薄暮のハーフ(9ホール)。今回の試打はリシャフトしたフォーティーンのCT112。片山晋呉プロがずっと使っているドライバーです。これにスピーダーの569(硬さS)を装着し、47インチで組み上げました。アナライズではヒールエンド法で計測しているので、60度測定法だと約47.5~47.75インチ。ルールで規制されている48インチにギリギリの長さです。マーク金井のエースドライバーは初代グローレと2代目のVG3。どちらとも45.5インチなので、今回は1.5インチ伸ばしたことになります。

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今週発売の週刊ゴルフダイジェストでも長尺ドライバーは巻頭カラー16ページで大特集していました。「2インチで+18y伸びる」なんてリードで書いてあり、井戸木鴻樹プロも47インチで飛距離が伸びたとコメントし、東聡プロは1.5インチ伸ばして(47インチ)、15yくらい伸びたとコメントしています。CT112を使っている片山プロは46.5インチだそうです。

さて、この長尺ドライバー。

理論値的にはシャフトを1インチ伸ばすとヘッドスピードが約1m/s上がり、ボール初速が約1.5m/s上がると言われています。2インチ伸ばせばボール初速が約3m/s上がって、キャリーが約12~15ヤード伸びると言われています。ただし長尺にした場合、ヘッド重量を軽くしないといけません。ヘッドが重いと振りづらくなってしまうからです。クラブ設計家の山代谷さんが解説されるように1インチ伸ばしたら5グラム軽くするのが目安です。

45インチ   ヘッド重量200g前後
46インチ   ヘッド重量195g前後
47インチ   ヘッド重量190g前後

CT112の場合、長尺仕様なのでヘッド重量は190g前後。47インチで組み上げるのを最初から考慮されています。初代グローレもヘッド重量は193g前後。46.5インチぐらいで組み上げることが可能です。

シャフトについては1インチ以上伸ばす場合、同じ重さか5~10g軽くした方が振り心地の違和感がなくなります。硬さについては同じか、少し硬くするした方がいいでしょう。しなり方については、タイミングが取りやすいシャフトをお勧めします。マーク金井は普段、手元のしなりを感じやすいシャフトを使っているので、長尺の時も手元側のしなりを感じ取れるシャフトを装着します。新しいスピーダーは先中調子ですが、初代に比べると手元側のしなりを感じ取ることができます。

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長尺にピッタリのスピーダー569

長尺化で大事なのがグリップ重量です。グリップの重さについては2つの考え方があります。ひとつは軽いグリップを装着することで総重量を軽くする方法。新しいゼクシオもその考え方で、グリップ重量は28gと超軽量(通常のグリップ重量は約50g)。超軽量グリップを装着すると、それだけでクラブ重量を軽量化できます。ただし、グリップを軽量化するとヘッドが効いた感じになって振り遅れやすくなるリスクが発生します。そして、ダウンスイングで手元が浮きやすくなります。チーピンが出やすい人の場合、超軽量グリップを装着するとインから煽る度合いが強くなるリスクが増します。

対して、グリップ重量を少し重くする考え方。今回、マーク金井が作った47インチのCT112には60gの重いグリップを装着しました。重いグリップを装着すると総重量が重くなりますが、カウンターバランスになってヘッドが軽く感じます。結果、長くしてもヘッドの重さを感じない分だけ振り切りやすくなります。加えて、手元が重いとダウンスイングで手元が浮きづらくなり、手の軌道が安定します。チーピンが出やすい人の場合、重いグリップや、シャフトスタビライザー(グリップ内にウエートを入れる)を装着するとインから煽る度合いが解消されるメリットがあります。

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アナライズのヘビーグリップ70g、現在60gも生産中!!来月中ぐらいから販売開始予定

週刊ゴルフダイジェストでも軽量グリップと手元側を重くすることの両方が紹介されていました。マーク金井はすでにシャフトスタビライザーを使っているので、重いグリップの方が振りやすいですし、実際、ショットが安定します。

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まずは20gからどうぞ

今日も組み上げて1発も打たず、10番ホールで1発目を打ったらフェアウェイのど真ん中にナイスショット。ブッシュネルで計測したら実測280yを記録しました。ランが15yほどだったので、キャリーで265ヤード。普段がキャリー250~255ヤードなので10ヤードは確実に伸びています。ちなみにCT112は3ホールで使いましたが、いずれもフェアウェイキープできました。

長尺ドライバーが魔法の杖になるのかどうかは、クラブのセッティングが鍵を握っています。そしてゴルファーには正確なミート率が求められます。セッティングにおいては長さにマッチしたヘッド重量、ゴルファーと相性の良いシャフトをセレクトすること。そして、グリップ重量がセッティングの肝になるでしょう。スイングにおいては振り遅れないスイングを身に付けることと、オンプレーンに振り下ろすことが求められます。

片山晋呉プロは40過ぎても飛距離が伸びているそうですが、マーク金井の場合は55歳になっても飛距離が伸びています。筋トレのたぐいは一切していません(笑)。道具(クラブ)を味方につけ、クラブの進化を最大限に生かすスイングを身に付ければ、60歳を過ぎても飛距離を伸ばすことは十分可能でしょう~。

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