マーク金井blog

2023年07月24日超私的な提案  転がりが良いパターのメリットとデメリットとは!?

 

 

 

2023年のメジャー最終戦、「全英オープン」は3日目に首位に立ったレフティのB・ハーマンが最終日も安定したプレーでスコアをひとつ伸ばし、クラレット・ジャグを手中に収めました。

 

 

 

最終日は終始雨が降り続くなか、開始5ホールで2ボギー。一時は2位と3打差まで縮まりましたが、そこから安定したパッティングでバーディーを重ね、終わって見れば
6打もの大差をつけてツアー通算3勝目を手に入れたのです。

 

 

 

全英オープンは今回もリンクスでの開催となりましたが、リンクスはマスターズや全米オープンなどのコースと比べるとグリーンは超高速ではありません。スティンプメーターで10~11フィートぐらいかと思われますが、グリーン周りのエリアは他のメジャーよりも転がります。

 

 

 

 グリーンとほぼ変わらないぐらいスルスルと転がるので、多くの選手がSWで上げて止めるアプローチショットを打ちません。

 

 

 

 

グリーンに乗ってなくてもパターを多用してますし、グリーンを狙う時も手前の花道から狙うショットを多用してます。テレビの画面ににも、カップから30ヤード以上の距離からパターを使うシーンが映し出されました。

 

 

 

全英では超ロングパットの距離感がスコアに直結しますが、距離感を養うには慣れが必要不可欠です。全英に出場する選手達は練習日や、その前からリンクスでプレーし、
グリーンの外から何度もパットを打つことで「どれだけ打てば、どれだけ転がる」のかの蓄積をしています。

 

 

 

これはリンクスに限ったことではなく、アマチュアゴルファーがプレーする場合も同じです。グリーンの速さというのはゴルフ場によって変わりますし、同じゴルフ場でも日によって、時間帯によって、天候によってグリーンの速さは変わることも珍しくありません。日々変わるコンディションに対応する能力がなくては、距離感が良いパットを打つことが非常に難しくなります。

 

 

 

 

距離感の養い方についてはYouTube動画にアップしてますので、ご覧いただけますと嬉しいです。

 

 

 

動画の最後のところで、転がりが良い(イメージよりも転がる)パターについてコメントしてますが、ショートかと思ったのがカップに届くというのはカップインの確率が上がる反面、ちょうど良い感じで打った時にイメージよりもオーバーする場合も出てきやすくなります。

 

 

 

 転がりの良いパターはショートのミスを減らしてくれる反面、ちょうど良い距離感で打った時にオーバーするリスクもあるのです。

 

 

 

 

転がりの良いパターは「あと一転がりで入ったのに」をカップまで届かせてくれる反面、使い慣れてくるとオーバーのミスが怖くなってインパクトが緩みやすくなる場合も少なからずあります。

 

 

 

 

超私的にはイメージ通りに転がるパター、もしくはイメージよりもほんの少しだけ転がらないパターの方が「インパクトが緩む」というミスが出づらく、この方が距離感が良くなると思っています。

 

 

 

ちなみに転がりに影響するのは、フェース面の素材に加えてロフト角です。

 

 

 

マーク金井がロフト角が異なるパターをセット売りしているのは、グリーンによって、ゴルファーによって適正ロフト角が異なるから。ロフト角が転がりにどんな影響を及ぼすのかを知っていただきたいからに外ならないのです。

 

 

 

ハイロフトパターはこちらから購入できます。

 

http://www.analyze2005.com/story/no3_3loft_putter

 

 

 

 

 

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2023年07月21日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第15回「ゴルフの上達とは道具に慣れること!?」

 

 

アナライズオリジナル『バンパードライバー』にスチールシャフト(N.S.950DR/X)を挿れて試してみた。シャフト軸とヘッド重心が大きくズレていない特殊なドライバーである。

 

 

 

 

テニスのラケットのような直感的な使いやすさで、フェアウェイの吹き流しエリアにティショットを運んでいく「ターゲットゴルフ」にはうってつけだろうと考えたのだ。フェース面の管理がしやすい短重心ヘッドと、重めで短く安定して振りやすいスチールシャフトのコンビネーションである。絶対に思い通りのボールが打てる! そのはずだった、、

 

 

 

しかし、結果はそうはならかった。

 

 

 

 

220〜230ヤード先のターゲットを明確にし、そこに向かって気持ちよくボールを打ち出していく。そうすると想定よりも20ヤードくらい左に着弾してしまうのだ。ターゲット方向にボールを打ち出すには、それよりもかなり右(20ヤードくらい右)に打ち出すイメージを持たなければならなかった。

 

 

 

とにかく、自分が気持ちよく振ってしまえば安定して左に飛び出していく。その一貫性は目を見張るものがあったが、狙った方向に打ち出せないのは意外だったし少し残念でもあった。しかし、同時に「ボールが左に出てしまう原因は、自分のスイングにあるのだろう」とも思った。

 

 

 

ゴルフを始めて30年以上、とくにこの20 年は重心距離が長い大型ヘッドで狙った方向に打ち出すために、自分でボールをつかまえる術を身につけてきたのである。いきなり、バンパードライバーならその必要はありませんよ!と言われてもすぐに対応できるわけがない。ヘッドでつかまえる+自分もつかまえる=つかまりすぎて左に飛ぶ。そういう図式になっているのだろうと思ったのだ。

 

 

 

ドライバーヘッドの大型化&長尺化が進む毎にシャットなバックスイングやら、シャローイングなど新打法が編み出されてきた。これらはつまり、普通に振ったらつかまりにくい道具でしっかりボールをつかまえ、コントロールしていくための術(工夫)。ゴルフの上達とは、進化し続ける道具に自分(スイング)をアジャストしていくこと、とも言えるのだ。

 

 

上手い人ほど道具に合わせる能力に長けている。

 

 

 

あるいは道具に合わせるための練習を惜しまずにやっているものだ。テニスラケットのような扱いやすいドライバーは、逆にこれからゴルフを始める、あるいはゴルフを始めたばかりの人にとっては、振りやすく、直感的に当てやすい「オルタナティブ」なドライバーになる可能性が高いのではないだろうか。

 

 

 

テーラーメイドの『ミニドライバー』などもヘッドが小さいから上級者用に感じるが、実はその逆で大型ドライバーに慣れきっていない初心者がトライしてこそ使いやすさを感じ、よい結果が出る道具なのではないかとも思った。

 

 

 

別視点で現象をとらえる。だんだんオルタナティブな思考が身についてきたようである。

 

(書き手/高梨祥明)


2023年07月16日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第14回「円弧を描く道具」

 

マレットだからフェースバランスのパターであるとは限らない。

 

 

最近ではショートスラントネックのマレットが増えているが、これも写真(左)のようバランス(重心角)を見てみるとかなりトゥバランス(トゥ先が地面方向に垂れる)であることがわかる。

 

 

 

ネオ・マレットの草創期では、こういうヘッドにはダブルベンドシャフトが付いていてフェースバランスになっていたものである。大型マレット=まっすぐ引いて、まっすぐ出す(ストレート・トゥ・ストレート)ストロークが基本とされていた時代が長かったのだ。

 

 

 

しかし、パターにも必ずライ角度がつけられており、パッティング中のヘッド軌道はストレート・トゥ・ストレートとはいかない。必ず、円弧を描くイン・トゥ・インのヘッド軌道になるのだ。別の言い方で表すとマレットパターでも「フェースの開閉が必要」となるのが自然だ。

 

 

 

そのために近年、ネオ・マレットであっても完全なるフェースバランスではないパターが登場し始めた。

 

 

 

ツアープレーヤーに人気のネオ・マレット&ショートスラントネックは、実戦の中から生まれた進化したマレットのカタチなのである。実際、ゴルフというのはシャフトの延長線上でボールを捉えることのないスポーツである。ルール上、クラブには全てライ角度を付けなくてはならず、シャフトもヒールの端から数ミリ以内につけなくてはならないからだ(パターを除く)。

 

 

 

シャフトの軸線から離れたポイント(フェースセンター付近)でいかにスクエアにボールを捉えることができるのか? その一貫性を競うスポーツがゴルフであるともいえる。

 

 

手元にアナライズが過去に作った問題作『バンパードライバー』があったので、ネオ・マレットの横に置いてみた(写真右)。

 

 

マーク金井は、ルール違反を承知でセンターシャフトのドライバーを作ったわけだが、ご覧のとおりきちんと重心角がついている。ここがこのドライバーのミソだ。これはシャフトの軸線の真上ではなく、トゥ寄りにヘッドの重心があることを示している。

 

 

ライ角がついている以上、まっすぐ引いてまっすぐ出すスイングは不可能。加えて、ゴルファーは弛まぬ練習によって、シャフト軸線上に重心のない道具でボールを捉えることに慣れている。

 

 

 

 

実戦ベースで使いやすい道具とは何か? と考えていくと、クラブには自然な『フェースの傾き』が必要なことがわかってくる。マーク金井は『バンパードライバー』の開発時にそのことをしっかりとヘッド設計に織り込んでいたわけだ。

 

 

 

久しぶりに『バンパードライバー』を手に取ったので、これにスチールシャフトを挿れて
みようと思う。「ターゲットゴルフ」には最適なティショットギアになりそうだが、果た
してうまくいくだろうか? 結果はまたこの連載で報告したい。

 

(書き手/高梨祥明)


2023年07月10日超私的な考察  ドライバーの適正な長さは45インチで本当に良いのか!?

 

 

「マークさん、毎日ゴルフに行ってますよね?」

 

 

 

 

SNSに早朝、薄暮でプレーしている様子をアップしていることもあって、この手のコメントをよくいただきます。確かに6月にスコットランドの一人旅から戻ってからは、赤羽ゴルフ倶楽部に行く機会が増えました。さすがに毎日ラウンドはしてませんが、週に4~5回のペースでプレーしています。

 

 

 

 

ゴルフに行く機会を増やした理由はいくつかありますが、ひとつはコンクリートの道を歩くよりも芝生の上を歩いた方がヒザへの負担を減らせるから。毎日2万歩を歩く人間にとってはゴルフ場は格好の場所なんです。

 

 

 

加えて、ゴルフ場に行ってプレーすれば自分のゴルフはもとより、いろんなゴルフファーを観察できます。どんなクラブを使っているのか、どんな風にプレーしているのか、そしてどんな風なスイングをしているのかをつぶさに観ることができます。

 

 

 

先日も、私の前でプレーしているゴルファーをじっくりと観ることができたのですが、
とにかくティショットが不安定。ヘッドスピードは45m/sぐらいあるのですが、まずフェアウェイに飛びません。左右に大きく曲がるだけでなく、チョロも連発。セカンドショット以降に比べると、ティショットの精度が極端に悪いのです。

 

 

 

使っているクラブを見ると、、、もちろん最新のドライバー。メーカー名は控えさせていただきますが、誰もが知っている人気モデルで、そのモデルの特徴は寛容性も高く、左右の曲がりも少ないのが特徴です。

 

 

 

 

もちろん私が見た日はたまたま調子が悪かったのもかも知れませんが、スイングを見る限りクラブの長さを持て余しているような気がしました。このゴルファーだけでなく、ドライバーを苦手にしている人のスイングを観察すると、クラブの長さがミスを招いているように感じるのです。

 

 

 

今どきのドライバーは45~45.5インチが標準的な長さです。対して、3Wは43インチ前後、7番アイアンは37インチ前後。FWやアイアンに比べると、ドライバーだけが突出して長くなっているのです。

 

 

 

 

長い方が物理的にヘッドスピードを上げやすいからドライバーは3Wよりも2インチ以上長くなっていますが、打ちやすさ(振りやすさ)というのを考えると、45インチにこだわる必要はないと超私的に思っています。

 

 

 

 

 もちろん2インチ短くして43~43.5インチにしたら、すぐにドライバーが打てるようになるほどゴルフは簡単ではありません。

 

 

 

 

安定したドライバーを打つためには、安定したスイングが求められます。

 

 

 

しかしながら、45~45.5インチを振り回すよりも43~43.5インチのドライバーの方が打ちやすく(振りやすく)なるのも事実です。

 

 

 

 

テーラーメイドもその事が分かっているので、長さ43.5インチのバーナーミニドライバーを出してきたのだと思います。

 

 

ちなみにマーク金井がエースドライバーにしているキャロウェイのFTツアーも長さはバーナーミニドライバーと同じく43.5(ヒールエンドだと43.25)インチ。ドライバーは元々得意なクラブでしたが、短尺スチールシャフトで43.5インチにしたことでフェアウェイキープ率が格段に上がりました。

 

 

 

ゴルフは確率のゲームです。

 

 

 

ティショットを苦手にしているならば、ヘッドにこだわるだけでなく長さにもこだわってクラブを選んだ方が良いのではないかと超私的に思っています。

 

 

 

長らく欠品してました、短尺スチールシャフトが再入荷しました。こちらからご購入できます。

 

http://www.analyze2005.com/store/?cat=71

 

 

 

 

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2023年07月06日超私的な考察  ドライバーで飛距離を求める人の共通点とは!?

 

YouTubeを本格的に始めてからというもの、週2本のペースで動画をアップしています。ジャンル分けしていくつかのシリーズがりますが、ここにきて更頻度が多くなっているのが「素人のゴルフ」です。

 

 

 

プロ=玄人(くろうと)と考えると、アマチュア=素人(しろうと)。

 

 

 

プロとアマチュアとでは同じゴルフであってもゴールが異なります。プロは厳しいセッティングでアンダーパーのスコアが求められるのに対して、アマチュアは白ティからのプレーで100切り、90切り、そして70台のスコアを出すのがゴール。それを考えると、おのずとプロとは違ったゴルフをした方が合理的であるし、スコアメイクもしやすいと超私的に考えています。

 

 

 

では、素人がスコアメイクする上で一番大事なことは何なのか?

 

 

 

ゴルフはティショットから始まることを考えると、ティショットで失敗しないことです。いくらドライバーの飛距離が出ても左右に曲がってOBや池ポチャ、林に打ち込んでしまったら、その時点でスコアの浪費が避けられないからです。

 

 

 

スコアの浪費を避けるという意味ではティショット(ドライバー)は飛距離よりも方向安定性に尽きます。ドライバーを飛ばすのがゴルフの醍醐味であるのは間違いありませんが、ことスコアメイクを考えると飛ばすことよりも、飛ばなくてもいいからフェアウェイキープです。

 

 

 

そして、ティショット(ドライバー)というのは、サッカーに例えるならばシュートではなくて、ゴールキックなんです。一般的にはドライバーを飛ばすことでアドバンテージが得られると言われてますが、ティショット(ドライバー)、攻撃ではなくて守備です。

 

 

ドライバーを攻撃的なクラブと捕らえるか、それとも守備的なクラブとして捕らえるのかで、クラブ選び、シャフトの選び方というのはガラッと変わります。

 

 

 

ドライバーを飛ばしたい人を観察すると、ドライバーは攻撃的なクラブ。サッカーに例えるならばシュートを打つためのクラブという風に考えているように扱っています。換言すれば、攻撃的なクラブを手にしているのだから最大のパフォーマンスを出そうとしている感じがしてなりません。

 

 

 

対して、マーク金井は数年前から短尺スチールシャフトを装着したドライバーを使っていますが、そこに至った一番の理由は、、、、

 

スコットランドのリンクスでも短尺スチールが大活躍

 

 

ドライバーは攻撃的なクラブではなくて守備的なクラブだと思うようになったからです。

 

 

 

 

野球はいい守備がいい攻撃につながると言われてますし、守備でミスをしでかすとゲームの流れが悪くなるとも言われてます。ゴルフもしかりです。ティショットを守備として考え、守備でミスをしない(確実にフェアウェイキープ)することができれば、確実にスコアアップできます。

 

 

長らく欠品してました短尺スチールシャフト。近々、販売再開致します。入荷次第、このブログ、FB、Twitterにて告知致します。

 

 

 

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