マーク金井blog

2005年12月11日アイアンの2007年問題‥‥

12月に入って一気に寒くなり、ホームコースもすっかり冬景色。

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林に打ち込むと落ち葉で

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ロストボールに悩まされる時期になってきました。春先、神田に試打スタジオを作ったこともあって‥‥あっという間に1年が立ちましたが、ゴルフだけはしっかりやってて(^^;)

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ハンデは何とか3(2.9)を維持。「タイトルと話の内容が全然違うじゃないか~」と突っ込まれそうですが、ハンデ証明書を見ていて思い浮かんだのがアイアンのロフト(数字)について。ご存じのように、ドライバーは上がりやすくするため(フックフェースになっているのも影響してますが)、表示ロフトよりもリアルロフトが多いのが当たり前。

来年モデルのドライバーもほぼ出そろいましたが、例えば表示10度ならばリアルロフトは11~13度ぐらい。ドライバーは「ロフトが多い方が飛ぶ」というのが常識になりつつあります。

ところが、アイアのロフトはドライバーとまったく逆のベクトル。ゼクシオは4代目になって「ロフトを1度立てる」ことを止めましたが、それでも5番で24度とストロングロフト。他社もアベレージ向け(主力モデル)は24度が普通になりつつありますが、そんな中、米国大手メーカーはついに06年モデルで、

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5番を23度!!!

もし、このアイアンが大ヒットしたらストロング化に歯止めはかからないかも? 2007年、ドライバーは高反発フェースが規制されますが、今の所、アイアンのストロングロフト化はルールで制限されません。

クラブ設計家の松尾好員さんから「アマチュアの場合、アイアンは29度前後がもっともキャリーが出る」と教わりましたが、ストロングロフト化されてくると、7番のロフトが30度前後になってくる。おまけに、ショップの試打クラブは7番が常識(5番だとちゃんと打てないから‥‥)。見方を変えれば、7番が試打クラブになったことで、ストロングロフト化に歯止めがかからないのかも知れません。

いったいアイアンはどんな方向に向かうんだろう‥‥

んじゃ。

 


2005年12月10日キャロウェイは「X」シリーズに力を入れはじめた!!

キャロウェイの新作発表ではパター意外に新製品がラインアップされました。ドライバーに関しては、「フルチタンのルール適合ドライバーが出るかも?」という期待は見事に裏切られ、06年モデルとして登場したのは、ERCホットツアーとX-18ドライバーのルール適合品。どちらも、基本的な構造は従来品(高反発バージョン)と同じですし、打った感じもほとんど変わりませんでした。

そして、もうひとつの新製品がこれっ!!

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昨年までXシリーズはアイアンとドライバーだけでしたが、新たにFWが加わりました。素材はステンレス‥‥ってことはキャロFWの大定番「ビッグバーサ(スチールヘッド)」とバッティングするんじゃないの? と思っていたら‥‥BBはフェードアウトして廃盤になるとのこと。

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このXシリーズがBBに取って代わって主力FWになるんだそうな。BB同様、+シリーズもラインアップされており、今回からツアーの名前が。ヘッドの大きさはノーマルの4Wと同じで、ロフトは13度と15度の2本立て。ソール刻印が青がノーマルで、黒がツアー。

従来のBBFWと比較すると、

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(左がツアー、右がノーマル。どちらも15度)

ノーマルスペックはBBよりも一回りぐらい大きくなって、ツアーはBBのノーマルと同じぐらいでした。比べると、ツアーの3W(13&15度)はかなり小ぶりです。

練習場で試打した感じだと重心位置はBBよりは少し低め。スチールヘッド+ほどではありませんが、市販FWの中では低スピン弾道が打ちやすい。ツアーは地面からだとボールが浮きづらいですが、ティショットで打てばバカッ飛び弾道。7Wも低スピン弾道が打ちやすく220ヤード近く飛びました。

そして、もうひとつの特徴はシャフトのラインアップ。純正カーボン、軽量スチール(NS950)以外に、グラファイトデザインの新製品PT-6、三菱レーヨンの青マナ63、赤マナ63、そしてフジクラのランバックス(60グラム台前半の方)が選べます。全部打ちましたが、個人的にはランバックスとPT-6が VERY GOOD!!。でも、実際に使うんだったらどちらも、ちょっと重量が足りません(ドライバーのシャフトが70グラム前後なもので)。FW用ならば、もう10グラム重いランバックス(7V05)とPT-7の装着品をリクエストしたい!!!

ちなみに、キャロウェイ傘下のベン・ホーガンもほぼフルモデルチェンジで、新製品は軟鉄鍛造アイアンとユーティリティ。軟鉄アイアンの方は5番で29度とロフトが寝ているので飛ぶアイアンではありませんが、芯を食った時の手応えは体中がゾクゾクするぐらい心地良かったです。

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ユーティリティはフェースの弾きが良くて低スピン弾道。1番でロフト17度でしたが、芯を食ったら3Wよりも飛びそうな放物線弾道。シャフト重量がカーボン仕様でも90グラムちょっとと重めで、アスリート系ゴルファーにちょうどいいスペック。この重量帯は他社製品にないことを考えると‥‥かなり魅力的なクラブじゃないですか。

んじゃ。


2005年12月09日大は小を兼ねる!?

記者発表ではプレス向けのノベルティが配られますが、昨日のキャロウェイの記者発表で

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配られたのがお饅頭‥‥

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3つ入っているのには理由があって、オデッセイの新製品パター「トライボール」にはフェース後方に丸いディスクが3つ並んでいます。

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で、実物を見るとデカイのなんの!! 2ボールと比較すると丸いディスクが1つ増えたことなんて微々たるもの。フェース長は5インチ(13センチ前後)もあって、奥行きは4.99インチ(こっちも13センチ前後)。460CCで「デカイよこれ」と言われるナイキのサスクワッチと、比較しても巨大。ピンのDOC17同様、パターの常識を打ち破る大きさ。

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構造的には黒い部分がアルミで軽量に作られ、外側のリングが重めの素材を採用。周辺に重量を多く配することでヘッド慣性モーメントを大きくしようと設計されています。

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フェースは従来のホワイトスチールの2ボール同様、ウレタン素材のインサートに削り出しのステンレスプレートの組み合わせ。実際に打ってみると、アルミボディなためにホワイトスチールに比べるとインパクトの手応えは希薄な感じ。カポーンという音で、アルミヘッドのフューチュラと似ている感じがしました。

「こんなにデカいなら、先に行ってくれ~」

現物を見ないでネットで買ったら‥‥こんな台詞が出てしまうかも‥‥


2005年12月08日I AM A GOLFER

テーラーメイドの今回のスローガンは

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自分はゴルファーというもの。‥‥である前に「ゴルファー」という意味なんだそうですが、記者発表の目玉商品はこれっ!!

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重量調整ネジ付きドライバーの元祖、r7がリニューアルされて425CCで登場しました。前作はノーマルが高反発、TPがルール適合と区別されてましたが、今回から両方ともSLEルール適合。ヘッドの基本構造、重心位置はほぼ同じ。違いはTPの方がフェースの向きがスクエア。そして、ノーマルはネック径が9ミリに対して、TPのネック径は8.5ミリ。

ほとんどのメーカーが9ミリチップを採用している中、TPだけとはいえ8.5ミリチップに対応したということは‥‥ボクのようにリシャフトユーザーにとっては大歓迎!! アフターマーケットのシャフトと同じチップ径なのでシャフト交換に余計な手間がかからないからです。

ヘッド形状は

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前作(r7)がまん丸いヘッドだったのに比べると、フェースがトウ&ヒール方向に大きくなっています。洋なしと砲弾型の中間ぐらいで、ヘッドとフェースの大きさのバランスがずいぶん良くなった感じがします。ちなみに、シャフトはフジクラと共同開発した専用シャフトで、ランバックスがベースになったものが装着。また、これまでのテーラー同様、硬さだけでなく重さも色々選べる点は◎。

r7の場合、上級者向けということもありますが‥‥重さにもこだわったクラブ作りはゴルファーにとって非常にありがたい存在。相変わらずTPはノーマルに比べると値段が高いのがちょっと×ですが(ノーマルは5万6000円~6万2000円なのに、TPは8万円!!!)、来年モデルのドライバーの中では「買わずにいられない!!」ドライバーの第一候補になりそう。

来週早々には試打出来る予定なので、打ったらすぐにGDOでレポートしまっさ~。

んじゃ。


2005年12月07日藍ちゃんの握力は30㎏以下!?

昨日、BSの「ニューVIQ」記者発表会では

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テーブルの上に‥‥

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ジャム(正確にはマーマーレード)が。わざわざお土産を机の上に置くなんて変だなぁと思っていたら、ちゃっかり意味がありました。TVCMで藍ちゃんがニュードライバー「VIQ」を宣伝するんですが、彼女の握力は30㎏以下なんだそうだ。そうです、ジャムの蓋も開けられれないほど非力な女の子を演じているのに引っかけて、ジャムが置いてあったわけです。

そんな非力な藍ちゃんですが、ご存じのように彼女の「ニューVIQ」ドライバーはシャフトが交換されていることもあって、総重量は310グラム強。アベレージ向けドライバーよりもちょっと重めのスペック。

にもかかわらず、ニューVIQの市販バージョンは

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シャフト重量が50グラム前後(Rで48グラム)と非常に軽いために、総重量も289グラム(Rシャフト、メーカー公称値)とかな~り軽めの仕上がり。

4代目ゼクシオもそうでしたが、相変わらずアベレージ向けドライバーはアンダー300グラムが主流!!!。メーカーが考える対象ユーザーはヘッドスピード40m/s以下なのかも知れません。

メーカー側は「飛距離を伸ばすにはヘッドスピードのアップが不可決」

軽い方がヘッドスピードを上げられると強くアピールしてました。重いクラブと軽いクラブとを比較してテストすると、軽い方がヘッドを走らせやすいのは事実ですが、スイング軌道を安定させる、体をしっかり使ってスイングするには重い方が有利なのも事実です。実際、藍ちゃんだって「ジャムの蓋を開けられない」にもかかわらず、チョイ重めのドライバーを振っています。個人的には、ジャムの蓋を自分で開けられる男性ならば45インチで305~310グラムぐらいあった方が、飛距離と方向性を得られると思ってます。

ちなみにヘッド形状は、

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前作同様、ブルーのターボラバー&三角形形状。大きくなっても膨張感がなくて、すっきり構えられるデザインです。

んじゃ。