マーク金井blog

2014年03月17日長尺シャフトを使いこなすためのウソのようなホントの話とは!?

女子ツアー第二戦、ヨコハマタイヤゴルフトーナメント、PRGRレディスカップは一ノ瀬優希選手がプレーオフの1ホール目でバーディで制して優勝。アマチュアの森田遙選手が優勝争いに絡んで大いに盛り上がりました。

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通算2勝目の一ノ瀬優希 写真はGDOより転載

さて、今日のエントリーもヘッドスピードを上げる基本と極意について。

これまでも書いてきましたが、ドライバーで300y飛ばすためにはヘッドスピードは最低でも50m/s以上必要です。飛びの最低弾道を打っても(高打ち出し+低スピン)、ヘッドスピードが46m/sでは300yヤード飛ばせません。言い換えると、ゴルファーはヘッドスピードが上がる道具(クラブ)を手にし、ヘッドスピードが上がる技(技術)が求められます。

道具においては長尺シャフトはマストアイテムで、実際、ドラコン選手は例外なくルールギリギリの長尺(48インチ)を使っています。そして、長尺をちゃんと振り切っています。振り切るためには、いくつかのポイントがありますが、昨日はテークバックについて書きました。極意は

軽いクラブを重く使う!!

ことです。長尺ドライバーは軽くすることで振り切りやすくなりますが、軽いクラブを軽く使ってしまうとヘッドスピードを上げられません。禅問答のような感じがするかも知れませんが、ここを理解しておかないと長尺は無用の長物になります。

今日は、トップの位置と切り返しについて書きます。
このブログでも何度も書いていますが、長尺を上手く使いこなすためには

シャットフェースなトップ
レイドオフなトップ

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この2つの型を覚えた方が有利です。トップでフェースを開いていたり、トップでシャフトクロスになっているとクラブの長さを持て余し、振り遅れやすくなるからです。ドラコン選手の中にはオープンフェースやシャフトクロスでとてつもなく飛ばしている選手もいますが、彼らに共通しているのは並外れたパワーがあります。普通の体力の人が長尺を使いこなすには、シャットフェースとレイドオフのトップを作った方がインパクトの再現性が高まりますし、振り遅れづらくなります。

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そして、トップからダウンの切り返しで求められる動き(形)とは‥‥

長いシャフトを短く使う!!!!

これが長尺でヘッドスピードを上げるための基本であり、極意です。これまた禅問答のような言葉ですが、この意味を理解し、実践できるようになると、ことさらパワーがなくても、長尺でヘッドスピードを効率良く上げることができます。

スイング中、物理的にはシャフトが伸びたり縮んだりはしません。47インチならば、アドレスでもトップでもインパクトでもフィニッシュでも47インチのままです。
ですが、スイングの仕方によっては47インチが50インチになったり(感じたり)、40インチになったり(感じたり)するのです。

では、シャフトの長さはどこで変わるのか?

これはトップからダウンの切り返し時、ヘッドの挙動で決まります。トップからダウンにかけてヘッドがポンと上がってしまう、いわゆるコックがほどけると‥‥

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長いシャフトが長いままです。

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対して、トップからダウンの切り返しでヘッドがポンと上がらない、いわゆる手首のコックがキープされた状態だと

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長いシャフトを短く使う

状態になっています。これは言葉でいうほど簡単ではありません。ヘッドを上に動かさないでダウンを開始すると言うのは、技(技術)が求められます。マーク金井スーパーシャットくんを使い、スローモーションのようにクラブを操りながらボールを打つことで、長いシャフトを短く使う感覚を養っています。

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パワーが無くても長いシャフトを短く使うことは可能ですが、技(技術)がなければ長いシャフトを短く使うことはできません。

そして、長いシャフトを短くつかうコツは‥‥

軽いヘッドを重く使う!!

ことです。プロのレッスンで「ヘッドの重さを感じる」というのがありますが、それと同じです。切り返しでヘッドが重く感じるようになっていれば、ヘッドはポンと上に上がりません。逆に言うと、切り返しでヘッドを軽くしてしまうとヘッドはポンと上に上がってしまっています。

禅問答のようなフレーズを連発してしまいましたが、ゴルフの技(技術)を極めるには一見矛盾するような動きが求められるのです。

おーっと、原稿締切の催促が入りました。300yシリーズはまだまだ続きます〜。

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2014年03月16日ドライバーのヘッドスピードを効率良く上げるための具体的な方法論とは!?

300yスプーンのキャロウェイには及びませんが、マーク金井は55歳を約半年過ぎた一昨日、ドライバーで300.1yを記録しました。昨年の自己ベストは293yだったので、約7yの飛距離アップです。右肩下がりに体力が落ちることを考えれば、道具(クラブ)と技(技術)が上手く噛み合ったことが、飛距離アップにつながったのでしょう。シャフトは試作中の長尺シャフト(コンポジットテクノ製)、ヘッドはテーラーメイドの初代グローレでした。

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さて、今日のエントリーもドライバーの飛距離を300ヤードに近づける極意、技で飛距離を伸ばす方法について書いていきたいと思います。ドライバーで300y飛ばすために必要な要素は‥‥

ヘッドスピード  50m/s以上
ボース初速    72m/s以上
ミート率     1.48以上
打ち出し角    12~15度
スピン量     2000~2400回転

この5つの要素はいずれもハードルが高いですが、中でも、大変なのがヘッドスピードです。マーク金井の場合、昨年のヘッドスピードは46〜47m/sでした。それを道具と技で3m/sアップさせたわけです。

では、道具(クラブ)をどんな風に変えたのか?

これまでのドライバーは‥‥

長さ 45〜45.5インチ
シャフト重量 60〜70g台
ヘッド重量 200〜203g
総重量 315〜320g

300.1y達成のドライバーは‥‥

長さ 47.5インチ
シャフト重量 48g
ヘッド重量 194g
総重量 293.5g

長さが2インチ長くなり、
シャフトが約20g軽くなり、
ヘッドが約8g軽くなり、
総重量が約25g軽くなっています。

クラブ設計家の竹林隆光さんをはじめ、長尺シャフトはヘッドスピードが上がるといわれてますが、それが見事なぐらい証明されました。かつてPRGR

1インチ伸びると、ヘッドスピードが1m/s上がる

とアピールしていましたが、今回の試打では2インチ伸びて、ヘッドスピードが3m/s以上上がりました。それが可能になったのは、シャフトを20g軽量化し、ヘッドも8g軽量化したからです。ヘッドを軽くするとインパクト時のエネルギーがダウンして、ボール初速が落ちますが、ヘッドスピードが上がったことでトータルで飛距離が伸びたわけです。

もちろん、シャフトを軽くして長くして、ヘッドを軽くすれば誰でもヘッドスピードがオートマチックに上がるわけではありません。47インチ以上の長尺でヘッドスピードを上げるためには、インパクトでちゃんと振り切れていることが絶対条件です。振り遅れてしまうと、長尺にしてもヘッドスピードは上がりませんし、シャフトのしなりも使えません。振り遅れると、飛距離が出ないだけでなく方向性も悪くなります。

では、長尺を振り切るためには、どんな道具(クラブ)、どんな技(技術)が
求められるのか?

道具(クラブ)においてはシャフトの硬さと剛性分布(調子)が重要な鍵を握っています。一般的には、軟らかいシャフトよりも硬いシャフトの方がヘッドスピードが上がります。硬いとしならせようとして力めるからです。ただし、硬いとダウンでタメがほどけやすくなりデメリットがあります。剛性分布(調子)については、手元がしなりタイプな方が振り切れる人と、手元が硬い方が振りきれる人がいますが、個人的には手元がしなるタイプ(手元調子)の方がヘッドスピードが上がります。手元がしなることでダウン前半でタメがほどけにくく、身体の大きな筋肉を使って振り切りやすくなるからです。手元が硬いシャフト(先調子)がダメというわけではありませんが、シャフト先端側の動きが大きいシャフトはインパクトゾーンでヘッドだけ振る感じになってしまい、身体全体を使って振り切りづらくなってきます。今回、自己ベスト更新に貢献してくれた試作シャフトも手元がしなるようになっています。

そして、ここからが大事なポイントですが、シャフトが軽くした場合、技(技術)が求められます。

道具(クラブ)軽くなると、手先でテークバックしたり、トップが浅くなることがあります。道具が軽いとクラブの重さを利用してテークバックできないからです。ですので、テークバックで求められるのは、重いクラブを持っている時のように身体をしっかり使ってテークバックすること。もしくはクラブの重さに頼らないで体幹をしっかり動かしてテークバックすることが求められます。これは言葉でいうほど簡単なことではありません。人間は重さに順応して身体を動かすということが習慣化されています。コップを持ち上げて水を飲むとき、水が減ってもコップの高さが変わりませんよね。一見何でもないことですが、重さを感じ取るセンサーがかなり正確だから、水の量が増減してもコップの高さが変わらないのです。テークバックにおいては、この重さを感じ取るセンサーを無視するかのように、軽いクラブを手にしても、重いクラブを手にした時のようにガッツリ身体を動かす必要があります。ドリルとしては、エアーギター同様、エアクラブで素振りするのが効果的です。

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写真は1Kgぐらいある重い練習器のトップ。軽いドライバーをこれぐらい重く上げたい

 

手に何も持っていないのに、クラブを持っているかのようにアドレスし、クラブを持っているかのようにテークバックするのです。エアな状態ならば、クラブの重さに頼ってテークバックできません。何も持たないで身体をしっかり使ってテークバックできればしめたもの。軽いクラブを手にしても、身体をしっかり使ってテークバックできるようになるでしょう〜。

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2014年03月15日ドライバーの飛距離を300ヤードに近づける極意とは!?

昨日は取材が2連チャン。お昼に報知新聞のインタビュー取材、午後2時からはゴルフパートナーの連載取材&撮影がありました。どちらもクラブ選び、クラブ指南に関するもので、マーク金井とっては得意中の得意な取材でした。

そして取材後、次の予定まで20分ほど時間があったので、開発中の長尺シャフトの試打をしてみると‥‥1発目からいい感触。2発目には280ヤードを楽に越え、気合いを入れた3発目では、なんと

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300.1ヤード!!!!

計測器によって飛距離の数値は異なりますが、アナライズではこの3年以上、ずっとフライトビジョンを使っています。これでの過去最高飛距離は、フジクラの生中継試打での293ヤード。55歳にして7ヤードの自己ベストを更新できました。スノボにはしょっちゅう行ってますが、ジムとかに通っていません。記録を伸ばせたのは、ひとえに道具(クラブ)とスイング(技術)のおかげです。

キャロウェイは昨年、300yスプーンを作った開発者は、プロレスかアメフトをやってそうなマッチョな人で、ヘッドスピードは楽に55m/s以上出てました(笑)

対してマーク金井はマッチョではありませんし、年齢も55歳。体力的には下り坂に突入しています。にもかかわらず、昨年あたりからまた飛距離が伸びてきました。ヘッドスピードも少しづつアップしてきました。

そこで、今回からはドライバーの飛距離を300ヤードに近づける極意、技で飛距離を伸ばす方法について書いていきたいと思います。

まず、基礎体力が桁違いな人を除けば、300ヤードを達成するには条件があります。飛距離は‥‥

ヘッドスピード
ボール初速
ミート率
打ち出し角
スピン量

これらの数値をいかに効率良く上げるかにかかっています。具体的に言うと

ヘッドスピード  50m/s以上
ボース初速    72m/s以上
ミート率     1.48以上
打ち出し角    12〜15度
スピン量     2000〜2400回転

これらが満たされると、ドライバーで300ヤード飛ばせます。

では、どの項目がゴルファーにとって一番高いハードルになるのかというと、ヘッドスピードです。アマチュアの平均的なヘッドスピードは40m/s前後。これは女子プロと同じぐらいですが、このヘッドスピードをどこまで引き上げられるかが重要なポイントです。

では、どんな道具(クラブ)選び、どんな技(技術)を磨けば、ヘッドスピードを大幅にアップできるのか?

道具(クラブ)においては、飛距離を競うドラコン選手がお手本になります。彼らが使っているドライバーは長さはルールぎりぎりの48インチ。クラブもそれほど重くはありません。ヘッドスピードを上げるには長くて軽いクラブが有利です。ちなみに、昨日マーク金井が300ヤードを達成したドライバーは

47.5インチ(60度測定法)

でした。普段は45.5インチなので2インチ長いドライバーでヘッドスピードを普段よりも2m/sアップさせることに成功したのです。そして、ここからが大事なポイントですが、長尺でヘッドスピードを上げるためにはヘッド重量も大事な要素。重いヘッドだと振り遅れるので、軽めのヘッドが求められます。PRGRがアスリート向けの長尺でegg1というドライバーを登場させましたが、これのヘッド重量は

190g!!

アスリート向けのドライバーの場合、195〜205gぐらいなので、10gほど軽くなっています。個人差はありますが、

190〜195gぐらいが長尺にちょうどいいヘッド重量でしょう。昨日、マーク金井が使ったヘッドは初代グローレで、これは約195gです。

シャフト重量も大事な要素で、ヘッドスピードを極限まで上げるためには軽い方がいいです。マーク金井は普段60g台のシャフトを使いますが、普通の人が300ヤード越えを狙う時は、

45〜50g

これぐらいが目安です。46.5インチ以上の長尺の場合、普段よりも10〜20gぐらい軽くした方が振り遅れませんし、ヘッドスピードを上げやすくなります。

おーっと、連載原稿の締切時間が迫ってきました。この続きは明日書きましょう〜。

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2014年03月14日ドライバーだけでなくFWも「螺旋的発展の法則」を遂げている!!

昨日は久しぶりに新橋演舞場で歌舞伎を見てきました。歌舞伎というと伝統芸能というイメージをもたれがちですが、実は、この歌舞伎も弁証法で言う「螺旋的発展の法則」を見事に遂げています。昨日の歌舞伎はスーパー歌舞伎と呼ばれる物で、古典的な演目ではありません。演出は歌舞伎界の人ではなく、演劇界の若手ホープ、イキウメの前川知大さん。ダブル主役の一人はこれまた歌舞伎界ではなくて俳優の佐々木蔵之介さん。もう一人の主役は歌舞伎界の市川猿之助さんでした。

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衣装と化粧は歌舞伎ならではの手法をとっていますが、今どきのギャグが入ったりして現代のテイストが出ています。歌舞伎も歴史を遡れば、当時は古典ではありません。新しいスタイルの芝居だったはず。スーパー歌舞伎は「螺旋的発展の法則」を遂げることで、歌舞伎に熟知していない人にも楽しめるように構成されてました。

さて、今日のエントリーも弁証法的な考察によるクラブの進化について。

ドライバー同様、FWも大きな進化を遂げていますが、歴史を振り返ると「螺旋的発展の法則」がかなり当てはまります。キャロウェイが300yスプーンを登場させたことで、FWも飛びに特化したモデルが増えてきましたが、実はこの飛び系、FWもこれが当てはまります。キャロウェイはぶっ飛びFWを作るのが上手いメーカーですが、その走りは、15年以上前に登場した

初代スチールヘッド
スチールヘッド+

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この2機種は超がつく低重心で飛びました。ナイキから出ている

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これもソールにタングステンが40gも埋め込まれて、超がつく低重心。この3モデルは300yスプーンのXホットに負けないくらい低スピン弾道で飛距離を稼げました。

では、今どきの飛び系FWはどこがどう弁証法的、

「螺旋的発展の法則」を遂げているのか?

低重心で低スピンという所は、「復活・復古」をしています。それに加えて、今どきのFW「進歩・発展」がなされています。具体的に言うと、フェースの弾きがかなり良くなっています。フェースの弾き(フェースの反発)はルールで規制されていますが、昔のFWはフェースの反発はそれほど高くありません。それに比べると、今どきのFWはドライバー同様、ルールギリギリまで反発性能が上がっています。

キャロウェイの初代スチールヘッドと、現行のX2ホットを比較すれば、明らかにX2ホットの方がフェースの反発性能がアップし、ボール初速が出やすくなっています。加えて、今どきのFWは新機能も付加しており、可変機能が付いたモデルも増えてきました。シャフトの装着方向を変えることで、フェース向き、リアルロフト、そしてライ角を調整できます。

ちなみにこの可変機能というのも「螺旋的発展の法則」が遂げています。10年前に発売されていたピンのFW、G2はネックのスリーブを交換することでライ角が調整が出来ました。カチャカチャ式ではないので簡単に自分で調整できるわけではないですが(メーカーに持ち込んで調整)、ライ角を変えられるという点においては、今どきのクラブと同じことができていたのです。

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ちなみに、昔の飛び系FWも今どきの飛び系FWも共通点は低重心で低スピンが打ちやすいこと。このため、ロフトが少ないとボールは上がりづらくなっています。ヤマハが今盛んに5Wが飛ぶことをアピールしていますが、ヤマハ以外でも飛び系のFWは
3Wよりも5Wの方が飛ぶ可能性が大きいです。理由は単純で‥‥

3Wのロフトは15度前後
5Wのロフトは18度前後

だからです。テーラーメイドがドライバーのロフトを増やすことをキャンペーンしていますが、FWは地面から打つクラブ。クラブとボールが低スピンでボールが上がりにくいことを考慮すると、15度で地面から打ってキャリーを出すのはかなり困難なのです。男子プロ並みにヘッドスピードが速い人、直ドラを打って3W以上に飛距離を稼げる人を除けば、地面から打った時にボールを最も飛ばせるロフトは17〜19度ぐらいなんです。ヤマハはそれが分かっているから、3Wではなくて5Wが飛ぶことをアピールしているわけです。

ちなみに、15度でもボールが上がりやすいFWもあります。それは飛びよりもやさしさをアピールしているFW。具体的に言うと、重心が非常に深いFWならばヘッドスピードがそれほど速くなくてもボールがちゃんと上がってくれます。具体的には、

ヨネックスのiイーゾーン

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これは重心が非常に深くなっており、15度でもボールが上がりやすくなっています。

重心が深くなるとボールの打ち出し角が上がりやすく、そしてスピンがかかりやすい分だけ、「飛ばないけどやさしく打てるスプーン」になってくれます。

FWでもぶっ飛びというキーワードは魅力的ですが、ぶっ飛び系はロフトが少ないとボールは上がってくれません。これは昔も今も同じだということは肝に銘じておいてクラブをチョイスして下さい〜。

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2014年03月13日ゴルフクラブは本当に進化しているのか!?

スノボと連載原稿執筆、そして単行本の取材と確定申告に追われまくって、昨日はブログ更新ができませんでした。糸井重里さんではありませんが、ほぼ毎日更新を目指しているので今週は日曜日までお休みなしでブログ更新するつもりです。

単行本の取材は対談形式で、ボクとイラストレーターの二人がクラブについてあれこれ談義し、その掛け合いをライターの方が交通整理してまとめて下さって本になります。本にするだけならば4時間ほど喋ればボリュームは満たされますが、今回はすでに10時間近く対談しています。あと一回取材があるので、恐らく12時間以上喋るでしょう。そして話した内容を取捨選択し、3分の1に削り取る作業がこれから始まります。いわゆる編集作業が入ることで本は本として世に送り出されるのです。世間では自分が書いたかどうかを問う人が少なからずいますが、ボクはインタビュー本にはインタビュー本の良さもあると思っています。

さて、今日のエントリーはクラブの進化についてです。

一昨日のラジオでヘーゲルの弁証法がゴルフにも役立つと喋りました。弁証法にはいくつかの法則がありますが、もっとも代表的なのは

螺旋的発展の法則

これは「物事は、螺旋的に発展する」というもので、

物事が発展するとき、それは
直線的に発展するのではない。
螺旋的に発展する。

「螺旋」とはまさに、「螺旋階段」などの言葉に使われる「らせん」のことです。
世の中すべての物事の進歩や発展は、
右肩上がりに一直線に進歩・発展していくのではない。
あたかも螺旋階段を上るように進歩・発展していく。
すなはち、「進歩・発展」は「復活・復古」が、同時に起こる。

(「使える弁証法」田坂広志著 東洋経済新報社より引用)

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要するに、ゴルフクラブも昔、流行ったクラブが、時を経てまた同じような仕組みのクラブが流行る。ただし、同じように見えても実際はワンランク上の状態になっているという意味です。

それが本当なのかどうか検証する意味で10年前のクラブカタログ本を引っ張り出してページをめくってみると‥‥

螺旋的発展の法則に当てはまるクラブが、ものの見事にいくつかありました。

そのひとつがキャロウェイのドライバー。10年前にキャロウェイの主力ドライバーは

ERCフュージョン

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左がERCフュージョン 右はERCホット

記憶に残っている人もいるかと思いますが、このドライバーはコンポジット構造。フェースはチタンでボディはカーボン。ことなる素材を合体させたドライバーです。10年前のドライバーを見てみると、このERC以外にもコンポジットドライバーは登場しています。ざっと上げると、

ブリヂストンのツアーステージシナジー
コブラの454COMP
テーラーメイドのXR-05
ミズノのMP001 T/S
ホンマのツインマークスMG410
プロギアのデュオ
ヨネックスのサイバースター

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主力メーカーはコンポジット構造のドライバーを世に送り出していました。しかし、この後、コンポジット構造が徐々に減りました。フルチタンに比べると打球音が今ひとつということもあって、多くのユーザーの支持が得られなかったからです。

それが10年経って、再びコンポジット構造のドライバーが出ています。まだ数は少ないですが、

キャロウェイのビッグバーサα
ヨネックスのEゾーンXP
テーラーメイドの2代目グローレ

この3モデルは10年前同様、チタンとカーボンを合体させたコンポジット構造です。しかし、単純に先祖返りしたわけではありません。ビッグバーサαとEゾーンXPは10年前のコンポジット構造ドライバーと違って、インパクト音が格段に良くなり、違和感がなくなっています。これぞ螺旋的発展の法則そのもの。加えて、ヘッド内部の構造が進化してます。ビッグバーサαは重心が縦に移動できます。これまた比重の軽いカーボン素材を使うという「復活・復古」をしながら、なおかつ「進歩・発展」がなされているのです。テーラーメイドの2代目グローレの場合は、フェースがカーボンでボディがチタン。これもコンポジット構造であることを考えれば、螺旋発展の法則に乗っ取れば、まったく新しい考え方ではありません。

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ほかにもまだまだ、螺旋的発展の法則が当てはまるクラブがいくつかあります。明日も弁証法的な考察でクラブの進化を検証してきましょう〜。

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