マーク金井blog

2014年03月05日軽く振っているのにボールが飛ぶ人と、一生懸命振っても飛ばない人の違いとは!?

昨日はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア日。ゲストは女子プロゴルファーの別府有里子さん。ティーチングプロとしてレッスン活動をしながらも、自ら会社を経営しておられるバリバリのプロフェッショナルです。いろんな話を伺いましたが、その中でも勉強になったのが、ダウンスイングからフォローにかけての腕の振り下ろし方。ビジネスゾーンと呼ばれる所で、腕をどんな風に振るかでボールが飛んだり、飛ばなかったりするそうです。番組アシスタントのアリエルのスイングを分析してもったら、

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「一生懸命スイングしていますが、これだと飛ばないですねぇ」

と。飛ばない原因はどこにあるかと訪ねたら、即座に腕の振り下ろし方について言及されました。アリエルだけに限らず、一生懸命振っても飛ばない人というのは、

ダウンスイング途中からインパクトにかけて腕を振るスピード、手元(グリップ)スピードが減速します。対して、アリエルだけでなく、一生懸命振っても飛ばない人、一生懸命振ってもヘッドスピードが上がらない人は、ダウンスイング途中からインパクトにかけて腕を振るスピード、手元(グリップ)スピードがほとんど減速していません。インパクトゾーンで腕を振るスピードが速い。そして腕を速く振っているがために一生懸命振っているように見えてしまうわけです。要するに‥‥

腕、手元、グリップスピードが減速しない=飛ばない、一生懸命振って見える

腕、手元、グリップスピードが減速する=飛ぶ、軽く振って見える

そうです。軽く振って見える人というのは、腕、手元、グリップスピードが減速しているために、無駄な力感がなく、それが軽さを演出しているわけです。

マーク金井は回りから「軽く振って見えますね〜」と言われますが、本人は軽く振っている自覚は一切ありません。かなり目一杯なスイングをしていてもそう見えないのは、ダウンからインパクトにかけて腕、手元、グリップスピードが減速する度合いが並外れて大きいからです。そして、シャフトを使うのが上手いとも良く言われますが、これも理由は同じです。別府プロもラジオでコメントされてましたが、ダウンからインパクトにかけて、

腕、手元、グリップスピードが減速するのが上手いほど、
シャフトのしなり戻りを効率良く使えるのです。

ちなみに、ダウンスイングで腕、手元、グリップスピードが減速している度合いというのは、昨日このブログでも紹介したスイング解析システムEPSONの「エム・トレーサー」でかなり正確にチェックできます。一生懸命振って見えるアマチュアの多くは、グリップスピードの減速がほどんどなくて、減速の度合いの数値は20%を下回ります。対して、男子プロ、上級者、ロングヒッターになるとこの数値が30%を上回ってきます。マーク金井は気合いを入れてスイングするほどのこの数値が高くなり、マン振りすると、

ヘッドスピードは47.1m/s
ナチュラルアンコックは55.1%
(グリップスピード減速率)

という数値。気合いを入れれば入れるほど、ダウン途中からインパクトにかけて腕、手元、グリップスピードが減速する率が高くなってきます。シャフトを上手く使うことばかり考えた結果、腕を速く振らない方がシャフトを上手く使えることを理解したのでしょう。

では、どんな練習をすれば、ダウン途中からインパクトにかけて腕、手元、グリップスピードが減速するようになるのか?

いくつかの練習法がありますが、別府プロは極端に軟らかいシャフトを使ってボールを打つことを提唱しています。アナライズにも「テンポマスター」という練習器具がありますが、これもムチみたいにクニャクなシャフト。マーク金井はシャフトのしなりを感じてもらうためにウソでしょってくらい超軟らかいシャフトを振ってもらっていますが、実は、これを振るとスイング中のシャフトのしなりを感じ取りやすくなります。加えて、超軟らかいシャフトはダウン後半からインパクトにかけて、腕、手元、グリップスピードが減速しないと上手く打てないことも体感できるのです。

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PROTOZEROとテンポマスター

道具(クラブ)でスイングは変わります。

一生懸命振っても飛ばない、一生懸命振ってもヘッドスピードが上がらない人は、身体を鍛えたりすることも大事ですが、もっと大事なことはダウンスイング途中からインパクトにかけて腕、手元、グリップスピードが減速する感覚を養うことが必要不可欠です。それには超軟らかいシャフトのクラブで実際にボールを打つことが非常に効果的です。別府プロが考案した超軟らかいシャフトが装着されたドライバーは、実際打ってみると、まさにうってつけの練習器具です。もちろん、アナライズでも近々販売を予定するつもりです。ボールが飛ばない人、シャフトを上手く使いこなせない人は、ボールをたくさん打つよりも、グニャグニャシャフトで練習した方が確実に努力が実を結ぶでしょう〜。

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2014年03月04日横峰さくらプロに学ぶ曲げないドライバーショットの打ち方とは!?

昨日もスノボを3時間ほど滑ってきました。場所はガーラ湯沢。JR神田から新幹線を利用すれば2時間弱でゲレンデに出られます。マーク金井は教わるのが大好きな人間で、昨日もみっちりレッスンを受けてきました。そしてレッスン終了前に、必ず自分の滑りをiPhoneで録画してもらっています。イメージと現実のギャップを埋めるには、自分を客観視することが一番大事だからです。スノボに限らず、ゴルフにおいても自撮りはすごく大事で、自分のスイングを見ることが欠点修正、悪癖修正の指針になるからです。

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さて、今日のエントリーは横峰さくらプロのスイングについてです。

横峰プロのスイングはかなり独特で、トップがオーバースイング、そしてシャフトクロス気味です。自撮りをしているアマチュアにも、彼女のようなトップになっている人が少なからずいるでしょう。

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さて、このオーバースイングとシャフトクロス。

横峰プロはいわゆるセオリーから外れた感じのトップになっています。ゴルフ雑誌の連続写真も見ても、他のプロとはかなり違ったフォームです。アマチュアの人に近いスイングに見えたりもしますが、実は、アマチュアのオーバースイング、アマチュアのシャフトクロスとはまったく違うことが分かりました。横峰プロのスイングは、一見、変則的に見えますが、実は、テークバックにおける大事なポイントはセオリー通りになっていることがスイング解析システム「Mトレーサー」で数値で確認できているのです。

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では、横峰プロのテークバックはどこがセオリー通りなのか?

「Mトレーサー」はグリップの先端部分にセンサーを付け、そのセンサーでスイング軌道、フェース向き、ヘッドスピード、テンポを解析しますが、それに加えて、シャフト回転解析ができます。スイング中、シャフトをどんな風に回転させているのかがかかり具体的に分かります。これによりスイング中のフェースの開き具合が分かるのですが

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横峰プロはスイング中、フェースの最大回転角は50度未満!!

 

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横峯さくらプロのシャフト回転角度~

オーバースイングでシャフトクロス気味ですが、実はテークバックでフェースの回転角(正確にはシャフトの回転角)が小さいのです。だから、スイング中にフェースの向きを上手くコントロールできているのです。ちなみに、マーク金井の場合、フェースをシャットに使っていますが、トップでのフェースの回転角は41度前後。この数値は横峰プロとほぼ同じぐらいです。

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マーク金井のシャフト回転角度

対して、アマチュアの場合、オーバースイングになっている人、シャフトクロスになっている人、そしてスライスが出やすい人の場合、

トップのフェース最大回転角は100度を軽く超えています。

スライスに悩んでいる人の場合、120度以上の人も少なくなりません。テークバックでフェースを開く度合いが大きい(正確にはシャフトの回転角が大きい)ために、ダウンスイングやインパクトで振り遅れてしまい、スライス出るべくして出たり、方向性が不安定になってしまっているのです。

iPhoneやスマホでスイングを自撮りすると、身体の動きはかなり正確にチェックできますが、スイング中のフェースの回転角(シャフトの回転角)をチェックするのは用意ではありません。フェースの開き具合とかはチェックできても、シャフトの回転角をチェックすることは難しいです。

ゴルフはどんな打ち方でも真っ直ぐ飛ばすことは可能ですが、再現性を高めるためには無駄な動きを減らした方が有利です。今回取り上げたシャフトの回転角というのは、多すぎると(50度以上)、それは無駄な動きとなってスライスの原因や、球筋が安定しない原因になってきます。

スイング解析というと難しく感じるかも知れませんが、大がかりな装置を使わなくてもかなり正確にスイングを解析できます。「Mトレーサー」は新世代スイング解析システムと謳ってますが、まさにゴルファーを丸裸にしてくれるスグレモノと言えるでしょう〜。

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M-トレーサーに興味ある方は↑をクリック

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3/9に好評の「4スタンスセミナー」を開催します。

10時開始分はもうあと1名!

14時半開始分は引き続き募集します!

レッシュプロジェクトの山下プロ、西野プロが4スタンスの基礎知識から、ご自分のタイプ診断、スイングのアドバイスなど3時間みっちりやります。料金は8000円です

参加ご希望の方は、yoyaku@analyze2005.comに お名前とお電話番号を書いてメール下さい(携帯アドレスでないほうが後々助かります) よろしくお願いします!

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2014年03月03日バンカーショットが苦手な人はソールの接地面積が広いSWを使おう!!

あっという間に3月に入ってますが、マーク金井は相変わらず毎週月曜日はスノボに行ってます。今日も朝イチの新幹線に飛び乗りガーラ湯沢で一滑り。午後1時の新幹線に乗って帰り、3時には普段通りに仕事してます。ゴルフは数年前にハーフ協会を作りましたが、スノボ&スキーでもハーフ協会を作ってしまいそうです(笑)

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ガーラ湯沢はFUBUKIです・・

55歳を過ぎてくるとスノボ&スキーをまるまる1日滑る体力がありません。半日ぐらいをサクッとやった方が身体が疲れませんし、1日を有効に使えます。この忙しいご時世、ハーフを楽しんだ方が身体に「やさしい」と思っています。

さて、今日のエントリーは「やさしい」シリーズの、サンドウエッジ編です。SWと言えばバンカーから脱出するためのスペシャルなクラブとして登場しました。元々はバンカー専用クラブでしたが、今は、アプローチショットでも多用することが多くなっています。バンカー越えや砲台グリーンに向かって打つ時、SWを使うとボールを高く上げてスピンをかけて止めやすいからです。

では、どんなSWがやさしいSWなのか?

やさしさの基本はアイアンと同じで、ヘッドが大きくて、ソールが幅広な方がミスに強くやさしさが増してきます。ソール幅に関して言うと、幅の広さだけでなく、ソールの接地面積が広い方がやさしいです。幅広でもソールが丸くなっていたり、接地面積が狭くなるようにデザインされているソールはやさしさの度合いが減ります。ソールがフラットに近く、特にソールのヒール側の接地面積が広いSWがミスに強く、やさしいSWです。

では、なぜソールの接地面積が広いとやさしいのか?

バンカーが苦手な人が失敗する最大の原因は、ダフりすぎてボールがバンカーの外まで飛ばないことです。ホームランのミスに悩まされる人もいますが、圧倒的に多いのが、ザックリしてボールが前に飛ばないこと。言い換えると、ダフり気味に打った時、ボールが前に飛びやすいクラブほど「やさしい」SWになるのです。

幅広ソール(接地面積が多いソール)の特徴は、ダフって打った時に砂との接地面積が広く、すなに潜りにくいこと。少々手前からヘッドが入っても、ソールが滑ってくれるので、砂と一緒にボールを飛ばしてくれるからです。対して、ソール幅が狭かったり、ソールの接地面積が少ないSWの場合は、手前からヘッドが入ると砂の中にヘッドが潜り、ボールが前に飛びづらくなるのです。プロや上級者はソールの接地面積が少ないSWを使っていますが、彼らはフェースを開いて使うから。フェースを開くことでソールの接地面積を広げているのです。

そしてもう一つのポイントはネック形状!!

ストレートネックよりもグースネックの方が「やさしさ」が増してきます。グースネックの方が真っ直ぐ構えやすいし、バンスがシャフト軸よりも後ろにあるので、ヘッドが手前から入った時でも、鋭角に刺さりづらくなり、ソールが横に滑って抜けてくれるからです。幅広ソールとグースネックが組み合わさったSWこそがバンカーショットを苦手にしている人にとってもっともやさしいSWなのです。マーク金井はウエッジをすでに3機種設計してますが、いずれも幅広ソールとグースネックです。

リンクスSSウエッジ
アナライズMSウエッジ
リンクスEKBウエッジ

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ビバワイドソール!

 

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ビバ グースネック!

EKB58はソールの真ん中が凹んでいますが、ソールの後ろ側が盛り上がっているために、ヘッドが砂の中に潜りません。フェアウェイではザックリが出やすい形状ですが、砂の中ではザックリだけでなくホームランも出づらくなっています。

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EKB58のソール形状

市販モデルでは、やさしさを体感できるのはウエッジ専用モデルよりもアイアンセット物のウエッジです。具体的には、

ピンのG25とカーステン

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このSWはイイです!!ビバカーステンアイアン!

この2モデルのSWは劇的にバンカーからのミスを減らしてくれます。かつてツアープロの間でも大人気だったSWと言えば、ピンアイ2、リンクスのマスターモデル。どちらもセット物のウエッジでした。歴史は繰り返すと言いますが、弁証法的に言えば、

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「螺旋(らせん)的発展の法則

「物事は、螺旋的に発展」

するのです。ゴルフクラブにおいても螺旋的にクラブは進化しています。「螺旋」とは螺旋階段などに使われる、らせんのこと。螺旋階段は、ひとつの柱の中心に、グルグル回りながら上ります。G25もカーステンも先祖返りみたいな感じですが、ただ昔のリバイバルではありません。螺旋階段を上ることによって、進化を果たしているのです。リンクスのウエッジにしても、昔のチッパーと似ている形状ですが、見た目は似ていても螺旋階段を上ることによって、進化を果たしています。

ちょっと難しい話になってしまいましが、弁証法的に進化したクラブは打てば違いがすぐに分かります。バンカーショットが苦手な人は、ぜひとも試してみて下さい〜。

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2014年03月02日アイアンのやさしさの度合いはソール幅の広さで決まる!!

気がついたらあっという間に3月に入りました。確定申告の時期になっていますが、マーク金井はスノボとブログ執筆に明け暮れているために、申告書類の作成が大幅に遅れています。小学生の夏休みの宿題同様、今年も締切ギリギリになってから徹夜作業になりそうです(笑)

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確定申告をお忘れなく!

 

さて、今日のエントリーはアイアン選びについてです。T島ブログでも書かれてましたが、アマチュアゴルファーはやさしいだけのアイアンよりも、ちょっと難しめのアイアンを好む傾向があります。マーク金井が苦手にしているマッスルバックのアイアンを使うゴルファーも少なくありません。ゴルフ雑誌もそういったニーズに応えるべく、こんな企画をしょっちゅうやっています。

90切ったらマッスル&セミマッスル

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上級者やパワーヒッター専用と思われがちなマッスルバックアイアン。でも、いまどきのマッスルバックは球も上がりやすく、芯も広くなって、昔より格段にやさしくなったという。では、僕たちアベレージでも使いこなせるやさしいモデルはどれだ?

(週刊ゴルフダイジェスト3月11日号より引用)

なんとも買い物心をそそる文章です。この企画の中ではドライバーのヘッドスピードが40m/sあれば使いこなせるモデルが増えていると書かれていますし、今どきのマッスルは飛距離も出ると書いてありました。

確かに昔のマッスルバックに比べると、今どきのマッスルはやさしくなっています。重心が低くなり、ロフトも少し立っています。20年前のマッスルに比べると、今どきのマッスルは飛び性能も少しアップしています。5番の数値を比較してみると、

ミズノ MP33(2001年)

ロフト 28.3度
重心高 19.4ミリ
重心深度 2.4ミリ
重心距離 34ミリ
慣性モーメント 2188gcm2

ミズノ MP-64(2013年)

ロフト 27度
重心高 18.7ミリ
重心深度 3.4ミリ
重心距離 33.3ミリ
慣性モーメント 2059gcm2

(ゴルフクラシック2013年度版、重心ハンドブックより引用)

数値的にみると確かにやさしくなっていますが、今どきのやさしいアイアンに比べると、劇的にやさしくなっているわけではありません。難しいアイアンが少し易しく打てるようになっている感じです。昔も今も、アイアンの場合、見た目にシャープなアイアンはミスに対して強くはありません。

対して、今どきのやさしいアイアンは、マッスルバック系に比べると劇的にやさしくなっています。例えば、大型キャビティの場合、

ピン G25(2013年)

ロフト 25.4度
重心高 17.7ミリ
重心深度 4.9ミリ
重心距離 44.5ミリ
慣性モーメント 2801gcm2

(ゴルフクラシック2013年度版、重心ハンドブックより引用)

アイアンの場合、ヘッドが大きいほど(重心距離が長いほど)慣性モーメントの数値が上がります。そしてソール幅が広いほど重心深度が深くなります。そして、この2つの数値が大きいほどミスに対して強く、芯を外して打った時に距離の落ち込みが少なく、方向性も安定します。ただし、この2つの数値が大きくなると操作性が悪くなるため(直進安定性が増すため)、球を左右に曲げづらくなってきます。

アイアンに限りませんが、ミスが出やすい道具(クラブ)を使うと、ほとんどのゴルファーはミスしたくない意識が強くなって、スイングに悪影響が出ます。ダフりを連発すれば、ダフりたくないと思ってすくい打ちなってしまいます。逆に、ミスの許容範囲が大きいクラブを使うと、自信を持ってスイングしやすくなる分だけスイングに好影響が出ます。ゴルフは上から目線でボールを打つ方がいいスイングが身に付くし、スコアも良くなるのです。

ドライバーと違って、アイアンは設計の自由度がそれほど高くありません。外観を見ればおおよその性能が分かります。ピンのG25のようにヘッドが大きくて面長なほど慣性モーメントの数値が上がり、ソール幅が広いほど重心が深く、かつ低重心になってミスに強く、ボールが上がりやすくなります。マーク金井はすでに最新アイアンを
60モデル以上打ちましたが、やさしさを強く感じたのは‥‥

ピンのカーステン

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アダムスのアイデア

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リンクスのSSアイアン

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この3モデル。この3モデルは常識外れにやさしいアイアンで、100が切れない人がこれらを使えば楽に100が切れます。その次にやさしさを感じたのが、

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AP1の場合、ソール幅は上記3モデルほど広くありませんが、マッスルバック系に比べると幅広でヘッドは大型。100が切れない人はもとより90を切れない人、そして70台を出したいのに出せない人が使えば、確実にスコアアップできます。

この4つのモデルは非常にやさしいですが、残念ながらゴルフ雑誌の広告には頻繁に出ません。理由は単純、マッスルバックに比べるとデザインがカッコ良くないことと、使っているだけで上手そうに見えないからです。スノボと違ってゴルフはやさしくない道具を使っても、怪我をしません。やさしくない道具を使ってもゴルフを楽しむことができます。

しかし本当にスコアアップ、本当にいいスイングを見につけたいのならば、72が出るまではやさしい道具(クラブ)を使った方が、余計な回り道をしません。シングルになりたいのならば、道具(クラブ)を味方に付けた方が絶対得です〜。

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2014年03月01日ドライバー以上にパターは慣性モーメントの大きさがミスを助けてくれる!!

毎日、毎日、ブログを書いていてよくネタに困りませんね?

この手の質問をよく受けますが、幸いなことにネタに困ったことは一度もありません。ゴルフが大好きなことに加え、買い物大好き。おまけにネットにアクセスすれば色んな情報を入手できるからです。昨日も、アメリカではショートコース(パー3だけのコース)でプロトーナメントが開催されるという情報を入手しました。

今年6月にチャンピオンズツアー(シニアツアー)で、公式競技としてパー3コースが舞台になり、ジャック・ニクラス、トム・ワトソンらを筆頭に往年の名プレーヤーが出場します。パー3での試合と言えば、マスターズの前哨戦であるパー3コンテストぐらいだけでしたから、これはもう画期的なことです。日本でもすぐに開催してもらいたいものですが、マーク金井的にはその前にやりたいのが9ホールトーナメント。水泳の短水路同様、ゴルフにだって短水路(9ホール)の試合があってもいいと思います。9ホールならば観戦に時間がかかりません。2時間ちょっとで観ることができるからです。

選手にとってやりやすい環境で試合することも大事ですが、観客にとって見やすい環境の試合があってもいいと思います。米国でも「ゴルフはプレー時間が長い」ことがネックになっていると論議されています。それのひとつの解消法として、パー3コースで試合開催となったのではないでしょうか。

パー3で試合開催となると、ドライバーの飛距離よりもアイアンの正確性、そしてパット勝負になる色合いが強くなると思います。ゴルフは100y以内のショートゲームがスコアの6割以上を占めると言われてますが、パー3コースでの開催となれば、100y以内がスコアの8割以上を占めるでしょう。ロングパットを数多く1パットで沈め、ショートパットをいかに確実に決めるかが勝負の分かれ目になるでしょう。

さて、今日のエントリーもパットについてです。昨日のブログでパターもロフトを増やした方がいいと書きました。ロフトが多い方が球が捕まり、強い転がりを得られるからです。加えて、ハンドファーストに打ちやすくなる分だけ、手首を使い過ぎるミスも軽減できるメリットがあります。テーラーメイドはドライバーでロフトUPのキャンペーンを展開していますが、マーク金井はパターでロフトUPのキャンペーンをを展開してきたいと思います。

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パターのロフトは5~7度ぐらいがお勧めです。

そして、パットの距離感、方向性が悪いと悩んでいる人には、もうひとつこだわってほしいポイントがあります。それはヘッドの慣性モーメント。慣性モーメントと言うのはミスヒットした時の「ヘッドのブレにくさ」を数値化したもので、この数値が大きいほど、ミスヒットしてもヘッドがブレません。結果、慣性モーメントが大きいパターほどミスに強く、直進性のいい転がりを得られます。

では、慣性モーメントの数値は何できまるのか?

ヘッドの外周が大きい
ヘッド重量が周辺配分
フェースが面長
ヘッドが重い

この4つが満たされるほど慣性モーメントの数値は上がり、ミスに強いパターになります。慣性モーメントの数値というとドライバーで用いられることが多いですが、実は差が一番出るのはパター。パターはヘッドスピードが遅いですが、高速度カメラでミスヒット動画を撮ると、かなりヘッドがぶれます。ヒールに当たればフェースが被って狙いよりもボールは左に飛び出し、トウに当たればフェースが開いて狙いよりもボールは右に飛び出します。言い換えると、ショートパットの方向性が悪い人の場合、打点のブレがミスを招いている可能性が高いのです。

そして、慣性モーメントの数値が同じ場合、重心が深いほどミスヒットした時にヘッドがブレません。例えば、ピン型パターとネオマレット(巨大マレット)とを比較した場合、どちらも慣性モーメントの数値が同じでも、ネオマレットの方がミスヒットした時にヘッドがブレませんし、直進性のいい転がりを得られます。ネオマレットはミスに強いと言われますが、これは慣性モーメントの数値が大きいことに加え、重心が非常に深いからです。

今年もパターを50本以上試打してますが、特にミスに強いと感じたパターは

オデッセイのホワイト・ホットプロのHAVOK
テーラーメイドのゴーストスパイダーのダディロングレッグス

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この2モデルはヘッドが巨大でなおかつ重心が非常に深くなっています。マーク金井はショートパットを苦手にしていますが、この2モデルで打つと確実に押し出しや引っかけが減り、カップインの確率が上がります。

オデッセイは自社サイトにてネオマレットの使用比率が高いことをアピールしていますが、ネオマレットはプレッシャーがかかった時、確実に道具がミスをカバーしてくれます。ツアープロはそれが分かっているから、ミスに強い道具(パター)を使っているのだと思います。

ちなみにマーク金井は慣性モーメントが巨大なパターを昨年から設計、開発しており、それがもうすぐ完成します。ヘッド形状は2モデル。ひとつはオーソドックスなネオマレット型、もうひとつは慣性モーメントを追求した独特な形状です。

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どちらとも慣性モーメントの数値が巨大なことに加え、ロフトは7度と多め。そして110gのヘビーグリップを採用し、フェースにはディープミーリングがほどこされています。そして、センターシャフトです。

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ロフト7度のネオマレット!発売中!

ロフトが7度のネオマレットパターは今のところほとんど市販されていません。これはマーケットインな商品ではなく、完全にプロダクトアウトの商品です。3パットは道具(パター)で減らせるのです。

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