マーク金井blog

2014年01月06日グリーンも凍る真冬のゴルフを10倍楽しめるクラブ選び!!

前回のエントリーでは真冬のゴルフの楽しみ方について書きました。冬はグリーンが凍っているから面白くない。地面が凍っているからティが刺さらない。
寒さでボールが飛ばないし、寒くて厚着してて体が思うよう動かせない‥‥

等々、冬のデメリットを数え上げたがるゴルファーが少なからずいますが、冬には冬ならではのメリットもあります。地面が凍っているとダフり気味に打ってもダフりません。距離がちゃんと出ます。地面が凍っているとランもたくさんでますし、手前からゴロゴロ転がって結果オーライも出やすくなります。冬は70台のスコアを出すのは難しいですが、ボギーペースで回るのが目標の人には、ベストスコアを出しやすい時期なんです(具体的な方法は1月4日のブログ参照して下さい)

さて、この真冬のゴルフ。

夏場と違って、ひとつだけやっかいなのがグリーン上でのパッティングです。

凍ったグリーンや霜が降りたグリーンは表面がかなり凸凹しています。このため、夏場に比べると転がりが悪くなります。夏場のグリーンが綺麗に舗装された道路だとすえば、冬場のグリーンは砂利道のような感じです。このため1メートルぐらいのパットでも油断できません。上手く打ってもボールがスムーズに転がらないために、カップインしないことが少なからずあるからです。

では、どんなパターを使えば凸凹グリーンに対応できるのか?

凸凹したグリーンで一番相性が良いのロフトが多めのパターです。どんな形状でも構いません、ロフトが5度以上のパターが真冬のゴルフに最適なパターです。ロフトが多ければ打ち出し直後にボールが少し浮いてくれ(キャリーが出てくれ)、打ち出し直後に地面の凸凹の影響を受けません。結果、真冬の凍ったグリーンでも直進性のいい転がりを得られます。逆に言うと、ロフトが3度以下のパターだと、真冬のグリーンには適しません。ロフトが少ないとキャリーが出ません。打ち出し直後にグリーン表面の凸凹の影響を受け、真っ直ぐ転がりづらくなるからです。しゃくるような打ち方でロフトを増やすということも可能ですが、そんなことをしたら今度は距離感が悪くなりますし、フェース面をスクエアに保つことが難しくなります。

マーク金井はロフトが7度もあるナチュラルパターを設計しましたが、これはハンドファーストに打ってもロフトが減り過ぎないように工夫されてあります。そして、ロフトが多めの設定なのでキャリーが少し出ます。打ち出し直後にボールが少しだけ浮くので、真冬のグリーンでもスムーズな転がりを得られます。

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次にアプローチですが、真冬のゴルフは転がしが上手くなることがスコアメイクの早道。7番とか9番アイアンで転がすのが苦手ならば、ソールが幅広に作られているチッパー形状のウエッジを1本追加ことをお勧めします。チッパー形状のクラブは通常のアイアンに比べるとソールが広く作られているだけでなく、クラブが短くてライ角度がアップライト。パターのように過構えられ、パター感覚で打てます。7番や9番を短くもって転がすよりもはるかに簡単です。具体的なモデルとしては、プロギアのR35とかクリーブランドのニブリックがお勧め。アナライズでもMS48(ロフト48度)がありますが、これもチッパー感覚でピッチエンドランがやさしく打てます。

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そしてオプションとしてお勧めしたいのが、ユーティリティを使ってのアプローチ。ロフト22~28度ぐらいのユーティリティを短くもったら、パターを打つような感じでランニングアプローチしてみて下さい。アイアンに比べるとユーティリティはソールが幅広で簡単。フェアウェイはもとよりラフからでもやさしく使いこなせます。もちろん距離感は練習しないと身に付きません。まずは練習グリーンのラフからユーティリティで打って転がしてみて下さい。慣れてくれば、距離感も出てきます。

アプローチ同様、ロングショットもしかり。冬場はボールを上げるよりもランを多用した方がミスが出づらいし、距離もガッツリ稼げます。風が強く吹いても低い弾道を打った方が距離のロスを減らせますし、方向性も安定します。そういう意味では、真冬はFWよりもユーティリティクラブの方が力強い武器になります。ユーティリティはFWよりも重心が浅いので低い弾道が打ちやすく、、ランが出ます。ちなみに、マーク金井は冬場はFWを使いません。16度、19度、21.5度のユーティリティでプレーします(担いで回る時は19度のみ)。

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青木功プロの言葉ではありませんが、「ゴルフはゴロフ」が基本であり鉄則。
真冬はボールが上がりやすいクラブで低い球を打つのもいいですが、ボールが上がりづらいクラブを上手く使った方が合理的だし、確実にスコアアップできるでしょう~。

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2014年01月04日グリーンも凍る真冬のゴルフを10倍楽しむ方法!!

昨日は箱根駅伝を見ながらブログをアップし、それから電車で行ける赤羽ゴルフクラブで初打ち。もちろんマーク金井のことですから18ホールなんて回りません。薄暮ハーフ(9ホール)です。担ぎのセルフでクラブは8本です。

ドライバー(ヤマハRMXツアーモデル)アナライズW65装着
UT(テーラーメイド グローレ)アナライズUT装着
アイアンは5、7、9、PW、SW(ピンG25)MCI90装着
パター Lynxナチュラルパター

冬場の高麗はツルツルでベントよりも早いです。加えて、高麗はいい球を打ってもグリーンに止まってくれません。風もハザードになるので曲げるとワンペナの洗礼を受けます。夏場に比べると難易度は一気に増してきます。加えて、寒くなればなるほどボールは飛びません。

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そこで今日のエントリーは真冬のゴルフを楽しむ方法について書きましょう。

冬のゴルフは‥‥

寒い
グリーンが凍っている(ボールが止まらない)
フェアウェイ、ラフ、ティグラウンドも凍っている
ボールが飛ばない
厚着で体が思うように動かない
ティが刺さらない
風が強い

いいスコアが出づらい要素がてんこ盛りです。タイガー・ウッズだって凍ったグリーンにボールをキャリーさせればボールがポーンと跳ねて、奥のOBに打ち込んでしまいます。夏場と冬場ではドライバーのキャリーが10ヤードぐらいは平気で変わってきます。しかし、冬場には冬場のメリットもあります。

地面が凍っているのでランで飛距離が稼げる
地面が凍っているのでダフりのミスが出にくい
手前からゴロゴロ転がってグリーンに乗る
フォローの風が吹けば飛距離を稼げる
ハーフトップしてもランが出るので距離が出る
ラフが短い
グリーン周りからパターを多用できる

視点を変えれば、冬場のゴルフにもこれだけメリットがあります。夏場と同じプレースタイルをすると冬場はプレーしづらくなりますが、冬場に冬場のゴルフをすればベストスコア更新も夢ではありません。特に、100を切れない人、90を切れない人にとっては、夏場よりも冬場の方がベストスコアを更新しやすいとマーク金井は思っています。

では、どんな風にプレーすればスコアが良くなるのか?

ナイスショットを打たないようにすればいいんです。ドライバーをナイスショット打つ必要もありませんし、セカンドでグリーンを捕らえる必要もありません。アプローチでもフワッと浮いたボールを打つ必要もありません。冬場というウエザーリスクを生かし、

飛ばさない
乗せない
寄せない

を強く強く意識して下さい。ティショットにおいては200ヤード以上飛ばさない。キャリー160ヤード+ラン30ヤードぐらい。ティショットを上手く打つコツはダフり気味に打つこと。ティグラウンドが凍ってますから、ダフり気味に打ってもソールが滑ります。地面をワンタッチさせてから打つと、フェースの上側に当たりやすくなって「高打ち出し低スピン弾道」が打てます。これは冬場(ティグラウンドが硬い時)ならではのテクニックです。

セカンドにおいてはグリーン手前花道までしか飛ばないクラブを手にしましょう。グリーンに届くクラブでナイスショットしたらポーンと跳ねてオーバーしますし、下手をすれば奥のOBに打ち込むことになります。例えば、残り150ヤードならば、130ヤード飛ぶクラブを選択。わざと手前にショートさせてやればナイスショットが最悪の事態にはなりません。そして、地面が凍って硬い時はティショット同様、セカンドでもダフり気味に打ちましょう。その方が上手く打てます。ソールが滑ってくれるからです。夏場だとダフると距離が落ちますが、冬場は逆。ダフり気味の方が距離が出ます。ダフり気味に打つと、スピンが減って風に強い弾道にもなります。

アプローチでは基本、パターで打ちましょう。パターだとちょっと距離感が出ない時は9番アイアンぐらい。とにかく上げないこと。冬場は芝が薄いので転がしやすいし距離感も合わせやすいからです。バンカー越えでない限り、転がして下さい。そのためにはスタート前の練習時にラフからパターを打つ練習も必要です。グリーンの外からパットを打って、どれぐらい打てばどれぐらい転がるのかチェックして下さい。

冬場はナイスショットが報われないことが多いので70台でプレーするのは難しくなります。パーオンさせることが難しいからです。しかし冬場はミスショットとナイスショットの差が出づらいので、100を切ること、90を切ることは難しくありません。そして何より、ボギーオンを目指すゴルフをしやすくなります。ちなみにマーク金井が目指しているのは9ホールすべてをボギーオンして
30台のスコア(+3)を出すこと。これがちゃんとできると、夏場に72を出すことがめちゃくちゃ易しくなります〜。

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ロフトがあるので、グリーン周りのアプローチもラクラク!!

マーク金井設計 リンクスナチュラルパター

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パターが上手くなるパター↑

 

 


2014年01月03日ゴルフ雑誌のレッスン記事を正しく読む方法とは!?

元旦の午後に大阪に戻り、2日から通常通り神田で仕事してます。クラブの試打とラウンドは今日からです。このブログをアップしたら午後から赤羽でハーフ回ってきます。

年末年始はゆっくり休む人も多いと思いますが、マーク金井はこの時期にやるべき大きな仕事があります。それは事務所の本の整理。事務所にはかなり大きな本棚がいくつかありあますが、毎月送られてくるゴルフ雑誌を保管できるほどでありません。ゴルフ以外の本や雑誌も毎月30冊以上購入しているので、ほおっておいたら足の踏み場がないぐらい本が溜まります。定期的に整理していますが、本格的に本を整理するのは年末年始。今年も箱根駅伝を横目に見ながら、手元に残す本と処分する本を仕分けました。その数は300冊を軽く超えていました(笑)

さて、新年2回目のエントリーはゴルフ雑誌のレッスン記事を正しく読み解く方法について。ご存じのようにゴルフ雑誌の看板企画はレッスン記事。ファッションを強く意識したEVEN、クラブを強く意識した月刊ゴルフクラシックゴルフスタイルを除けば、どのゴルフ雑誌もページの前半はレッスン記事で占められています。巻頭レッスンでは、石川遼プロ、松山英樹プロを筆頭に、有名ツアープロが登場して色んなアドバイスをしています。雑誌のセンター企画や巻末企画では、レッスンに長けているティーチングプロやインストラクター、そしてトップアマの人たちが懇切丁寧にレッスンしています。

さて、これらのレッスン記事。

ほとんどの記事は写真(イラスト)と文章で構成されています。写真で見せて、それを文字で解説するのがワンセットです。写真では良い例と悪い例を比較して紹介している場合も多いです。スライスやフックの直し方しかり、飛距離アップのアドバイスしかり、シャンクの直し方しかり‥‥

いずれの記事もきちんと取材されて構成されていますが、最近のゴルフ雑誌で気になるのが写真と文章がマッチしていないこと。その典型的なのが宮里藍プロとか片山晋呉プロの解説レッスン。二人ともトップでフェースが空を向く、いわゆるシャットフェースなトップを作っています。なのに、記事(文章)を読んたら、「シャットの度合いが良くなってスイングが良くなった」なんてことが書いてあったりします。岡本綾子プロもトップでフェースがかなりシャットですが、解説では「リズムとタイミングがいい」とか「オンプレーン」で振っていると書いてあり、肝心のシャットフェースについての記述がないことが非常に多いです。

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それと悪い例については、「こんな変なのいないよ〜」ってな感じの写真がありますが、これにも意味があります。写真でパッと見た時、差をハッキリと出したいために、かなり誇張した感じの絵作りになるんです。結果、「嘘でしょ」って感じの写真が誌面に出てしまうのです。

では、どんな風にレッスン記事を読めばいいのか?

写真と文章に違いがある場合は、写真の方が正しいと理解した方がいいです。こんな風に振りましょうと書いてあるのに、文章と写真が合致していない場合は、文章を鵜呑みにしてはいけません。写真ではしっかり手を返しているのに、「リストターンはしなくていい」と書いてある場合も、写真を信じた方が間違いないです。文章と写真が合致しない理由はいくつかありますが、その多くは現実の形ではなく、「自分が思い描くイメージ」を言葉にしているからだと思います。そして困ったことに、イメージを鵜呑みにしてしまうと、それで迷路に嵌まってしまう場合が少なからずあります。例えば、リストターンを不足しているアマチュアが「リストターンを意識しなくていい」というアドバイスを鵜呑みにすると、ますます振り遅れてスライスが酷くなります。

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プロもトップアマも、飛球線後方から見ると、必ずグリップエンドが見える。見えない人に、ボディーターンと言うと振り遅れるばかりだ

ボディターンについてもしかり。ハンドアクションが不足しているアマチュアが、手を忘れてスイングしたらますます振り遅れてしまうだけです。

レッスン記事を正しく読み解く上で、もうひとつチェックが必要なのがレッスンをしているプロのバックグラウンドです。例えば、チーピンに悩んでいるプロと、コスリ球に悩んでいるプロとでは教え方がかなり異なります。トップが高いのが気になっているプロと、トップが低いのが気になっているプロとでも教え方が異なります。プロと言えども人間。自分の欠点や修正したいポイントというのはいくつかあり、それがレッスンする時にも少なからず言葉として出る場合があるのです。

なので、レッスン記事を読む場合、そこに登場するプロの持ち球がどんなのかを知っておくことも大事です。例えば、日本のレッスン界を代表する江連忠プロはインパクトで手元が浮くのを嫌います。このため、レッスン記事で「手元を低く」することにこだわるアドバイスが多いです。江連プロだけではありません。インパクトで手元が浮きやすいプロの多くは、インパクトで手元を下げることを強調するレッスンが多いです。

ちなみに、ドライバーショットの場合、インパクトで手元がアドレス位置に戻るプロはほとんどいません。石川遼プロ、松山英樹プロもインパクトで手元が浮いています。対して、アウトサイド・イン軌道が強いアマチュアの場合、インパクトで手元が浮かない人が少なからずいます。

インパクトでの手元の位置に関しての正しい記述は‥‥

自分では手元が浮かないように心がけるが、
遠心力である程度手元が浮いてしまうのは問題ない。
意図的に手元を浮かせるように振るのは浮くのは好ましくない。

手元だけを見るのではなくて、
インパクト時の前傾角度の度合いのチェックも必要。
前傾角度がある程度保たれているのであれば、
インパクトで手元がある程度浮いても構わない‥‥

かなり長くなりましたが、スイングには外側(形)と内側(意識)との間にギャップが少なからずあります。それを理解してレッスン記事を読めるようになって下さい。そんな難しいことを考えるのが難しいのであれば、レッスン記事は写真だけ眺めておいた方が、スイング作りの役に立ちます〜。

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2014年01月01日大幅値引き販売はゴルファーにとって本当にメリットがあるのか?

新年あけましておめでとうございます。2014年の元旦、皆さんはどちらでお迎えでしょうか?

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昨日のブログに登場したミックスジューチュ

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マーク金井は実家がある地元大阪に滞在しており、このブログも大阪で書いています。大阪と言えば量販店のつるやゴルフ本店がありますが、ローカルなお店も結構あります。南にはスポーツタカハシ、北にはゴルフマップというユニークなお店があります。どこもゴルフクラブが所狭しと並んでいて、どこもかしこもバリュー(価値)はお値段。スキー同様、大量在庫で値引き販売というのがゴルフクラブ販売のスタンダードとなっています。定価で販売しているゴルフショップはほとんどありません。新製品は30%引きが当たり前。ひとつ前のモデルとなるマークダウン品は40〜50%引きが当たり前です。そして、昨年小売り販売されたクラブの比率を見ると‥‥

マークダウン品>現行品
現行品<マークダウン品

という図式になっています。販売ベースで考えれば、昨年ゴルフクラブを購入した人の過半数は定価の40%引き以上でクラブを手に入れているわけです。

では、ゴルフクラブは安く買えることが本当にいいのか?
ゴルファーにとって安く買えることが本当にメリットがあるのか?

例えば、5万円のドライバーを購入するとしましょう。マークダウン品であれば2万5000円〜3万円で購入できます。買い物としてはかなりお買い得感がありますし、衝動買いしたくもなってきます。しかし販売する側として考えればどうでしょうか?

リアルの販売店にとっては値引きが大きい=粗利が減る。
薄利多売にすればいいという考え方もありますが、ゴルフクラブは消耗品ではありません。クラブをしょっちゅう買い換える人を除けば、年に1度も買うことはない商品です。結果‥‥

販売店においては、
粗利が減る=経費削減
経費削減=人件費の削減
人件費の削減=接客サービスの低下(アルバイトの増加)

加えて、大幅値引き販売が主流になってしまうと、流通は体力勝負になってきます。資金力がある大手しか生き残れなくなってしまいます。個人でやっているお店が生き残りづらくなります(すでに減っています)

クラブメーカーにおいては
マークダウン=仕入れ価格の見直し(値下げ)
仕入れ価格が下がる=粗利が減る
粗利が減る=クラブ開発費の削減

ここからはマーク金井の推察ですが、5万円で販売する前提でクラブを作るのと、2万5000円で販売する前提でクラブを作るのとでは、開発費、製造原価にかなりの影響が出ます。ユーザーにとっては5万円のクラブを安く購入しているという感覚ですが、販売側、メーカー側から考えると2万5000円のクラブを売る前提で、コスト計算している可能性が高くなってきます。もし、マーク金井の推察が当てはまるならば、ユーザーは2万5000円のクラブを買っていることになるのです。これではお買い得感というのはほとんどありません。

今、アウトレットモールが国内の至る所にありますが、アウトレットが当たり前になれば、メーカーはアウトレット用の商品を作る。これと同じことがゴルフ業界においても蔓延する可能性が出てきます。もしこの仮説が当たり前になってしまえば、高いモノを安く買っているのではなく、安いモノを普通に購入するだけのことになります。インターネットが市民権を得た今、抜け駆けしてどこかのお店だけが他のお店を出し抜いて「他より安く売る」なんてことはできません。ひとつの店が安売りすれば、それを追従していくお店が必ず登場します。そうなれば、安売りが安売りでなくなります(笑)

いくらが適正価格なのかは議論が分かれるところですが、新製品が出ていきなり30〜40%引き、半年前ぐらいのモデルが40〜50%引きというのは決して健全なマーケットでないことだけは事実です。そして日本ならではなのが、クラブの価格設定。日本では価格のカテゴリーが明確にありません。メーカーによって値付けは様々で、そして米国に比べると高価格帯のクラブが多いです。アメリカのようなリーズナブルな値付けをしているのはPINGぐらいでしょう。

なんでもかんでも米国を追従するのが良いとは思いませんが、ことゴルフクラブの販売価格に関しては、米国式の方がマーケットが健全です。例えば、ドライバーだと、主な価格帯は3つ‥‥

399ドル
299ドル
199ドル

どのメーカーもほぼ横並びでこの価格帯でクラブを販売していますし、小売店もこの価格を遵守しています。もちろん例外もあって、売れないクラブはマークダウンが入りますが、基本的にはゴルフクラブが日本のように大幅値引き販売されることはありません。

1円でも安く購入するというのは消費者として賢い選択ですが、その度が過ぎると安く買っているつもりが、実は安い商品を買わされているというリスクも増してきます。さて、2014年はどんな風にゴルフクラブは売られていくのでしょうか? これかもしばらくは良くも悪くも「大幅値引き販売」が続くでしょうが、少なくともアナライズはこれに追従しません。ゴルファーに安いクラブを提供するのではなく、ゴルファーのスコアが良くなるクラブ、スイングが良くなるクラブを提供したいと思っています。40%安いクラブを提供するよりも、スコアが40%良くなるクラブを提供した方が、ゴルファーにとって本当にお買い得だとマーク金井は思っています〜。

それでは皆様、今年もよろしくよろしくお願いします〜。

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今アナライズでは

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よろしくお願いします。


2013年12月31日超私的な2013年ゴルフクラブランキング〜(▼▼)b

今年も残すところ後1日、大晦日となりました。マーク金井は毎日仕事して、毎日遊ぶ人間なので基本休みはありせんが、唯一例外なのが年末年始。大晦日と元旦の2日間だけではお休みします。今年はブログとメルマガを大晦日に執筆しますので完全休業は元旦だけになりそうです(笑)。こんな風に書くとワークホリックな感じがしますが、実際は大違い。仕事の合間に9ホールプレーしますし、仕事の合間に芝居をしょっちゅう観に行きます。仕事しながら遊ぶとも言えますし、遊びながら仕事しているとも言えます。要するに、飽き性なんでしょう〜。フリーになって25年近く経ちますが、この生活をずっと続けてます。

さてさて、今日のエントリーは大晦日の定番テーマ、ランキングがテーマ。もちろんマーク金井ですからゴルフクラブのランキングをやりましょう。まずはドライバー。GDO毎週新作ドライバーを試打しています、ゴルフ雑誌などでも試打しているので、おおよそ主力ドライバーは全部打ってます。そんな中、
きわめて主観的なトップ3を上げると、

ドライバー部門トップ3

ブリヂストン ツアーステージGR
ヨネックス イーゾーンXP
フォーティーン CT-112

タイトリストの913、ピンのG25、テーラーメイドのSLDRとかもいいドライバーで、飛距離性能も高いんですけど、超私的なランキングとなるとランク外になりました。これらのドライバーはヘッドの座り方が独特。ヘッドをポンと地面に奥と、コロッとフェースが開く方向にヘッドが回転します。フェースをスクエアにするにはヘッドを宙に浮かせることが求められます。これが、マーク金井的には減点材料になってしまいました。逆に言うと、ランクインした3モデルはいずれもヘッドの座りがGOOD。ヘッドをポンと地面に置くと、フェースが目標を向いてくれます。ここのモデルについては‥‥

ツアーステージGR

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重心特性的にはごくごくオーソドックス。ものすごく低重心ではないし、重心距離も普通。スペック的には際だってませんが、とにかくヘッドの挙動が安定していて芯を喰いやすいドライバー。そして、ルール適合モデルの中ではフェースの弾きが強く、ボール初速が出ます。

イーゾーンXP

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マーク金井がレッドデビルになってお手伝いしてますが、このドライバーの特徴はカウンターバランスグリップ。グリップ重量は50gのままですが、グリップエンド部分が20gと重くなっています。この効果で重いヘッドでも振り切りやすくスイングに好影響が出るクラブに仕上がっています。クラブ重量が300gを少し超えていて、軽すぎないのも高評価につながりました。

CT-112

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最初試打した時はそんなに好印象ではなかったのですが、片山晋呉プロがずっと使っているので、興味をもって中古クラブを購入。スピーダー569を装着し、46.5インチに仕上げたらぶっ飛びドライバーになりました。超ハイバックな形状は好みが分かれますが、長尺にした時でもヘッドの挙動が安定します。
長尺にする時、カウンターに仕上げると振りやすいドライバー。マーク金井は60gのヘビーグリップを装着し、今年、フジクラの生中継試打で自己最高飛距離を更新しました。

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アイアン部門トップ3

ピンG25
タイトリストAP1
フォーティーンTC777

ドライバーに比べると、アイアンをちゃんと試打する機会は少ないです。ちゃんと言う意味はライ角が合っていない状態で試打することが少なからずあるからです。ちなみに、神田のスタジオで試打する時、ライ角調整できるモデルは試打の時にグイッとネックを曲げて適正ライ角で試打します(笑)

G25

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先般、一目惚れしたS55と比較試打してみて改めてG25がいかにやさしいか思い知らされました。シード選手の塚田プロも使ってますが、とにかくミスに強い。大型ヘッドですがバンス角もちゃんとあります。重心距離が長いので、フェースをシャットに使う人と相性が良いアイアン。そして何より、ライ角が豊富に選べるのがGOOD〜。

AP1

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これは来年発売されるモデルの方です。マーク金井のエースアイアンはタイトのVG3(2代目)ですが、これの良い所どりしたアイアン。G25と同じく大型ヘッドでミスに強く、そしてバンス角もちゃんとありました。タイトというとプロ、上級者向けのイメージが強いし、そういったモデルが売れています。しかししかし、スコアアップを本気で目指すならばAP1はオススメ。ステンレス鋳造ですが、ライ角調整も可能だという情報を得てます〜。

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見た目はごくごく普通のキャビティ。バックフェースは拍子抜けするぐらいシンプル。誰でもデザインできそうな顔つきですが、打ってみるとバランスが素晴らしいアイアン。キャラクター的にはGRと同じく、どこかを特化させるのではなくて、バランス重視。重心深度が深いので、それがやさしさ、ミスの強さを生んでいるのが実感できるアイアンです。軟鉄鍛造なのでライ角調整できます。フォーティーンの中ではバンス角を感じさせてくれます。

ウエッジ部門トップ3

キャスコ ドルフィンウエッジ

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クリーブランド スマートウエッジ

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リンクス EKBウエッジ

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今年はユニークウエッジの当たり年です。ドルフィンは最初試打時には、特に印象がありませんでした。マーク金井が使うにはライ角がフラット過ぎ、肝心のソール(ネック側)が前々使えなかったからです。中古で購入してライ角調整して使ったら、「なんだこりゃ〜」ってぐらいバンカーショットがやさしくなりました。スマートウエッジは最初みた時、「あっ、やられてもうた〜」って感じ。マーク金井が作りたいウエッジを先にこされたからです。EKBウエッジは手前味噌ですが、バンカーショットに特化させたおかげで(フェアウェイから使用禁止)、多くのアマチュアゴルファーから支持いただきました。

今年もいろんなクラブを試打してきましたが、2014年も年明けから大手メーカーが次々と新商品を出してきます。ガンガン試打して、ガンガンブログにアップしていきます〜。

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