マーク金井blog

2023年11月17日超私的な考察  ツアープロがわざわざ3Wを2本投入して戦う本当の理由とは!?

 

 

今週は月曜から木曜日まで4日連続で赤羽ゴルフ倶楽部にて薄暮(早朝)プレーをこなしました。9ホールプレーなので毎回約8000歩ほど歩けますし、最寄り駅から徒歩でコースに行けるので、トータルで約1万歩稼げます。

 

 

 

1万歩と言えば、喘息の治療でお世話になっている池袋大谷クリニック院長の大谷先生が書籍、「1日1万歩を続けなさい」(ダイヤモンド社)出されましたが、マーク金井も毎日歩くことで劇的に体調が良くなり、加えて、歩くことで脳が活性化することを体感しています。

 

 

歩く時にいろいろ考えている中で、今回お伝えしたいのは、、、

 

 

 

VISA太平洋マスターズを制した今平周吾プロはなぜに、わざわざドライバーを抜いて試合に臨んだかです。

 

 

 

すでに今平プロのクラブセッティング(3Wを2本投入)については様々な記事がネットにアップされていますがおさらいしましょう。

 

 

 

ヤマハの3Wは主にティショット用として使い、もう1本(従来からの3W)はティショット用ではなくて主にセカンドショット用として使うです。

 

 

 

ティショット用とセカンドショット用で3Wを使わけているということは、ティショット用の3Wというのは、限りなくドライバーに近い性能であるということを窺い知ることができます。具体的に言うと、

 

 

 

 スピン量が少なくて風の影響を受けづらい
 落下後に適度にランが出る
 球が捕まり過ぎない(左のミスが出づらい)

 

 

ここから推察できることは、リアルロフトが少ない、低重心、浅めの重心、重心角が小さめ、フェース向きがややオープンである可能性が高いです。

 

 

 

これらの条件が揃っている3Wを手にしたことで、今平選手は3Wをドライバーの代わりに使った可能性が高いです。逆に言うと、このティショット用3Wセカンドで使うのには適さないのでしょう(適していれば2本入れる必要がないです)。

 

 

 

主にセカンドショットで使う3Wに関しては、地面から打っても、、

 

 

 スピンが適度に入る
 ボールが適度に上がってくれる
 落下後転がりすぎない
 適度に球が捕まってくれる

 

 

 

と言う要素を満たしてくれているのではないかと推察できます。

 

 

 

 

3Wにどんな性能を求めるのかはゴルファーに寄って変わってくると思いますが、ティショットで使うのか、セカンドショットで使うのかで、求める性能はガラッと変わります。

 

 

 

超私的には、今平選手がティショットで使った3Wは限りなくドライバーに近い性能ではないかと思います。

 

 

 

ちなみに、3Wの長さは43インチ前後。

 

 

 

この長さというのはティショットで打つのにはちょうどいい長さではないかと思ってます。マーク金井は43.25インチの短尺スチールシャフトを装着したドライバーを使ってますが、長さ的には3Wとほぼ同じ。この長さにしてからは、ティショットの安定感が増しただけでなく、他のクラブとのつながりも良くなりました。

 

 

ゴルフは確率のゲームです。

 

 

 ティショットで1ヤードでも遠くに飛ばすのもゴルフならば、確実にフェアウェイをキープするのもゴルフです。

 

 

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好評をいただいてます短尺スチールシャフト。数に限りがありますが、現在在庫しております。こちらから購入できます。

 

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2023年11月15日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第32回「アイアンの性能はどこで決まる?」

 

非常に多くのモデルが発売されていて、どれを買ったらいいか迷ってしまうゴルフクラブがアイアンではないだろうか?

 

 

ゴルフ媒体などではマッスルバック・キャビティバック・中空・チタンフェースなどヘッドの構造でカテゴリー分けをするか、ロフト角によってコントロール系・中間系・ディスタンス系などと仕分けていくのが主流である。

 

 

しかし、筆者は常にアイアンのソールからその機能性を類推するようにしている。地面の上にあるボールを直接打たなければいけないアイアンの場合は、地面にコンタクトするソールのリアクションが振り抜け感やインパクト状況に大きな影響を及ぼすからである。

 

 

ロングアイアンではこの限りではないが、シャフトが短くライ角度がアップライトなショートアイアンの場合は、ダウンスイングでのヘッドの入射角度が非常に鋭角になり、そのままではヘッドが地中深くに潜る軌道のまま進んでしまう。そこでソール後方を意図的に地面に当てることでヘッドの進行方向を振り抜き方向に変えてあげる。そうすることで気持ちよく振り抜けるだけでなく、スクエアインパクトが得られロフト通りの距離を出せるようになる。この点は、ウェッジと同じである。

 

 

アイアンの「やさしさ」とは何か?

 

 

それはダフリ気味でもある程度ちゃんと距離が行ってくれることではないだろうか。しっかり当たった時の最大飛距離ではなく、少しダフったけど、とりあえず池やバンカーを超えてくれて助かった! ラウンドで欲しいのは、そんなアイアンの「やさしさ」ではないか?

 

 

その「やさしさ」を生み出すのは、注目されがちなロフト設定や慣性モーメントの大きさではない。

 

 

 

ソールの「やさしさ」なのである。

 

 

 

注目して見るべきはソールの「幅」である。

 

 

 

とくにミドル〜ショートアイアンはワイドソール、あるいは強めのキャンバーソール(丸みがあってソール頂点が盛り上がっている)になっているモデルを選びたい。

 

 

一般的にはロングアイアンほどワイドソールな中空モデルをコンビネーションする傾向があるが、前述した通りシャフトが長く、ライ角がフラットなロングアイアンはダウンスイングの入射角もそれほど鋭角にはならない。元々、スイープ気味に打ちやすいクラブである。ダフリにくいクラブでもあるから、意外に狭めのソール幅でも問題なく打てるのだ。いや、狭めのソールの方が実は打ちやすかったりする。

 

 

ロングアイアンのワイドソールには低・深重心化して「打ち出しを高くする」という別の目的があるが、個人的には狭めのソールの方が振りやすいし、ボールを上げたければロフトを寝かした方がいいと考えている。これはあくまでも個人的な考えであるが、地面にあるボールの打ち出し角度を決めるのはロフト角が主であり、深重心化ではないと思っているのだ。

 

 

ゴルフ界のレジェンドであるベン・ホーガンは、アイアン開発のスタートは「ソールから始めるべし」と説いていたという。ソールデザインから始めることで、自然にヘッドの大きさや形が決まっていくのだと。かっこよく言えば、「アイアンの真実は土の中にこそある」ということである。ゴルフショップに行ったならば、ソール幅の在り方とフローに注目していただきたい。

(書き手/高梨祥明)

 

まさにやさしい「アイアンソール」とは何か?をテーマに、マーク金井がラウンドテストを重ねて開発したのがアナライズMMアイアンです。マーク金井自身、もうニューモデルを作る必要なし!というほど惚れ込んでいる抜群の完成度。ぜひご体感ください。

 

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2023年11月13日超私的な考察  この四半世紀でドライバーはどんな風に進化したのか!?

 

ほんの数日前は最高気温が25度を超えてましたが、ここにきてグッと気温が下がってきました。朝晩はジャケットが必須になり、クルマのに乗り込むとすぐにシートヒーターをスイッチをオンにしています。

 

 

 

寒くなってくると年末感が出てきますが、年末と言えば新作ドライバーが出始める時期です。11月9日にはダンロップ「ゼクシオ」シリーズの13代目となるゼクシオ13とゼクシオXが発表となりました。

 

 

 

ゼクシオが登場したのは2000年。同じモデル名で13代もクラブが作り続けられるというのは他に類をみません。継続して売れ続けているから13回もモデルチェンジできるわけです。

 

 

 

ちなみに、初代ゼクシオドライバーのスペックをざっと上げると、、、

 

 

ヘッド体積 305CC
ライ角 56度
長さ 46インチ
総重量 285グラム

 

 

対して、13代目のゼクシオのスペックは、、、

 

 

ヘッド体積 460CC
ライ角 59度
長さ 45.5インチ
総重量 281グラム

 

 

 

途中のモデルとすっ飛ばしてますが、スペックから分かることはヘッドが1.5倍も大きくなり、ライ角が3度アップライトになり、長さが0.5インチ短くなり、重さが4グラム軽くなっていることです。

 

 

もちろん、ヘッドは大きくなっただけでなくフェースの反発エリアが広がっていたり、空力対策もなされています。

 

 

 

改めて比べると、この四半世紀でヘッドは1.5倍も大きくなっていますが、長さは逆に少し短くなっています。ちなみに他社のドライバーも概ねこんな感じで推移しており、ヘッド体積は460CCが当たり前、長さは45~45.5インチぐらいです。

 

 

 

恐らく、23年前にはここまでドライバーのヘッドが大きくなるなんて誰も想像していなかったでしょう。別言すれば、23年前のゴルファーに取っては460CCは想定外の大きさです。

 

 

 

それが今では460CCが当たり前。300CCのドライバーといえば、テーラーメイドのバーナーミニドライバー(体積304CC)ぐらいだけでしょう。

 

 

 

では、460CCと300CCのドライバーはどちらの方がやさしいのか?

 

 

 

見た目は大きい方がやさしく感じますし、実際、やさしさの目安となるヘッド慣性モーメントも数値もヘッドが大きいほど、大きさに比例して数値が大きくなります。ミスヒット(打点のブレ)に対しては、ヘッドが大きい方がミスの寛容性が高いです。

 

 

 

しかしながら、大型ヘッドはメリットばかりではありません。

 

 

 

デメリットもあります。

 

 

 

一番大きな理由はゴルフクラブの形状にあるのです。ゴルフクラブはシャフトの延長線上から外れた位置にヘッドがあり、ヘッドが大きくなるほどに芯(スイートスポット)の位置がシャフトから遠ざかるのです。

 

 

 

実はこれがやっかいな問題で、ヘッドが大きくなるほど物理的にはやさしくなる反面、スイングが未熟なゴルファーにとっては芯に当てづらくなるのです。加えて、大型ドライバーはFWやアイアンとのつながりも悪くなります。

 

 

 

物理的なやさしさと、人間工学的なやさしさは同じとは限りません。

 

 

 

 

ゼクシオに限らず、今どきの大型ドライバーはこの厄介な問題を抱えているのです。

 

 

 

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五島列島福江島、五島CCのラウンド動画をアップしました。

 

 


2023年11月10日超私的な考察  自分に合ったドライバーを手にするための第一歩は○○です!!

 

 

今週は火曜日に東京ベイサイドGCにて18ホール、水曜日からは3連チャンで赤羽GCにて早朝(薄暮)で担ぎセルフで9ホールプレー。

 

東京ベイサイドでは短尺スチールシャフトを装着したキャロウェイのFTツアーと、フジクラのベンタスTR(ブルー)を装着したピンのG430LSTを持ち込み、赤羽では、FTツアーと、カーボンヘッドのキャロウェイC4を持ち込みました。

 

 

 

ヘッドもシャフトも異なっているので、もちろん振り心地は異なります。しかしながら、それぞれのクラブを手にしても握り心地は同じです。理由は単純、どのモデルも同じグリップを装着しているからです。

 

 

 

グリップはクラブと体をつなぐ唯一の接点です。手に触れる部分を揃えているのと揃えていないのとでは大違いです。

 

 

 

自分に合ったクラブ選びというと、ヘッドやシャフトに目を奪われてがちですが、超私的にはグリップが一番大事ではないかと思っています。

 

 

 

グリップは材質(手触り)、硬さ、重さ、そして太さのバリエーションがあり、どんなグリップを装着するかでクラブの振り心地はガラッと変わります。

 

 

 

 

特に大事なのは太さで、ショットの安定性を求めるのであればやや太めのグリップを装着することをお勧めしたいです。パターのグリップがそうであるように、パター以外のクラブでも適度な太さがあった方が手首が余計な動きをするのを防げるからです。

 

 

太めのグリップとしてはゴルフプライドの+4シリーズやミッドサイズ、アナライズでは無印ミッドグリップをラインアップしております。

 

 

 

手の大きさにこだわる必要はありません。太さが異なるグリップを試すことも、自分に合ったドライバーを手にする第一歩となるのです。

 

 

 

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2023年11月08日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第30回「冬用のゴルフクラブ」

 

一向に冬の気配を感じない異常な「秋」ではあるが、それでも必ず凍つく冬ゴルフのシーズンはやってくる。そこで今回は「冬用のゴルフクラブ」を持つべきか? ということについて考えてみたい。

 

 

 

冬場は重ね着をするし、夏場のようにクラブを振り回せない。だから、シャフトを短めにする・軽くする・重たくする・フレックスを落とすなどなど、様々な冬対策がメディアで特集されたりするのも恒例である。面白いのはだいたい冬対策が必要になるのは「ドライバー」であること。冬用のアイアンという提案記事をあまり見かけないのは、不思議でもあるし、意味深でもある。

 

 

 

さて、実際のところどうなの?

 

 

 

「冬用」は必要? ということだが、個人的には「冬用」はまったくいらないと考えている。それは、そもそも半袖・半ズボンでないと振り切りにくい「夏用」ドライバーを使っていないからである。

 

 

最大飛距離ではなく、必要な距離を考えてドライバーを打つ。

 

 

 

フェアウェイに吹き流しがあればそこにニアピンを狙うかの如く打っていく。そういうゴルフを目指し、狙い打ちがしやすいティショットギア(ドライバー)を普段から使用していると、「冬」だからといって何かを変える必要性を感じない。なぜなら、狙い打ちしやすいティショットギアの基本が、43.5インチ程度の短め、重ため仕様であるからだ。メディアが冬対策に挙げる冬用スペックでオールシーズンやっているわけである。

 

 

 

2023年、2度のスコットランドゴルフ旅を敢行したマーク金井も、普段赤羽GCで使用しているビバ!短尺スチールドライバーが初秋の体感気温、激風のリンクスコースでもしっかり通用したばかりか、むしろ過酷な条件下ほど短尺スチールの優位性が高まることを実感したという。そこで、マーク金井にも「冬用」として考えられる基本スペックを聞いてみたところ、

 

 

 

①短め ②重ため ③カウンターバランス(65gのミッドウェイトグリップを活用)という答えが返ってきた。結局、いつものスペックということである(汗)

 

 

 

◎「夏用」ドライバーでぶっ飛ばし、「冬」はどうしよう?と考えるのか。
◎夏でも使える「冬用」ドライバーをシーズン関係なく使うのか。

 

 

 

これも結局は個人の選択である。個人的には、「冬用」ドライバーを考えるよりも先に「冬用」のコースマネージメントを考えた方がよいと思う。誰でも、気温が下がれば飛距離は落ちる。夏場みたいな飛距離を望むこと自体がかなりの無理筋であり、それを叶えてくれるクラブやチューンナップ術は、たぶん「ない」からである。

(書き手/高梨祥明)

 

 

 

2度目のスコットランド紀行の方が過酷なスコティッシュウエザーを体験できたそう。マーク金井のYoutubeチャンネル「オルタナゴルフ」 スコットランドで確信した素人のゴルフ編 もぜひご覧ください。