マーク金井blog

2013年08月14日スイングを改善させるリシャフトのコツとは‥‥

連日連夜、TBSで放送されている世界陸上。陸上競技の多くは走ったり、跳んだり、放り投げたりです。室伏選手のハンマー投げしかり、ボルトの100m走しかり、自分の体をいかに上手く使うかで記録が出たり出なかったりします。

ニッカンスポーツ・コムから転載

ニッカンスポーツ・コムから転載

そんな陸上競技ですが、唯一ゴルフと非常に似ているなと思ったのが、昨夜観た女子棒高跳び。ロシアのイシンバエワが4m89cmを唯一クリアして金メダルに輝きましたが、棒高跳びの棒がゴルフクラブのシャフトのように見えました。棒のしなり具合、そして棒のしなりを使って人が持ち上げられる様を見ると‥‥棒高跳びは他の陸上競技とは違い、道具の依存度が非常に高い感じがしたのです。どんなに能力が高い選手でも、棒のセレクトを間違えば記録更新は難しいと感じました。

さて、今日もシャフトについて書きます。昨日のブログでは、シャフトを変えると弾道が変ると書きました。大事なことなので繰り返すと‥‥

シャフトを変えれば、
弾道の高さ
捕まり
スピン量

という3つの要素を変えることが可能です。シャフトで飛距離アップを狙うなば、この3つの要素が理想的な数値になるようなシャフトを選択する。多くのアマチュアゴルファーは飛びに最適な弾道を打っていません。飛距離をロスする要素が何らかあります。そのロスする要素をシャフトで改善することができれば、リシャフトで飛距離アップを狙えます。

そしてシャフトというのは、弾道に影響を及ぼすだけでなくスイングにも少なからず影響を及ぼします。誤解を恐れずに言えば、ハンデが少ない人も、ハンデが多い人もシャフトを変えればスイングが変ります。変る度合いはゴルファーによっても異なりますが、シャフトを変えるとトップの大きさや、ダウンスイングの軌道に変化が出てくるのです。
では、シャフトはスイングのどこをどう変えてくれるのか? これも現状のシャフトのとの比較になりますが‥‥

シャフトを重くすると→トップ位置が深く(大きく)なりやすい
シャフトを軽くすると→トップ位置が浅く(小さく)なりやすい

シャフトを重くすると→手打ちになりづらい
シャフトを軽くすると→手打ちになりやすい

シャフトを重くすると→テンポがゆっくりになりやすい
シャフトを軽くすると→テンポが速くなりやすい

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シャフトの硬さをチェックする 振動数計

シャフトを硬くすると→スイングスピードが速くなりやすい
シャフトを軟らかくすると→スイングスピードが遅くなりやすい

シャフトを硬くすると→力みやすい(力を入れやすい)
シャフトを軟らかくすると→力みづらい(力が入れづらい)

シャフトを硬くすると→切り返しで上半身が開きやすくなる
シャフトを軟らかくすると→切り返しで上半身が開きづらくなる

シャフトのしなりが大きいと→ゆったり振りたくなる
シャフトのしなりが小さいと→シャープに振りたくなる

シャフトの手元側が硬いと→タメがほどけやすくなる
シャフトの手元側が軟らかいと→タメを作りやすくなる

ざっと上げると、シャフトが変るとこんな風にスイングに影響が出ます。そして、今までとしなり方が異なるシャフトを使うと、ほとんどのゴルファーは違和感を訴え、「振りづらい」「扱いづらい」とコメントを残します。しかしながら、ビデオでスイングを分析すると、ゴルファーのコメントと実際のスイングとの間には大きな隔たりが生じることが珍しくありません。

スイング動画をチェックしないと、自己申告とかなり違うことが・・

スイング動画をチェックしないと、自己申告とかなり違うことが・・

おーっと、連載原稿の締切り時間が迫ってきました。この続きは明日、説明しましょう~。

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2013年08月13日ドライバーの飛距離を伸ばすリシャフトのコツとは‥‥

昨日は千葉県の「かずさカントリークラブ」にてラウンドしてきました。初めてプレーしましたが、レイアウトはオーソドックスでレイアウトは2グリーンと和風。クラブハウスは昭和の雰囲気が漂っていますが、フェアウェイもグリーんもしっかりメンテナンスされており、大変気持ちよくプレーさせていただきました。

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かずさカントリークラブ

もちろんマーク金井のことですから普通にプレーするだけでありません。いつものごとくテストクラブを持参しており、今回はフジクラから新登場する第2世代のスピーダー「569」のSと「474」のR2を試打してきました。ヘッドはもちろんテーラメイドのグローレです。どちらもスピーダーの名前通り、インパクトゾーンでヘッドの加速感を味わえるシャフトで、569に関しては初代に比べると手元側が少し軟らかく、それによってタイミングが取りやすくなっています。それでいてインパクゾーンでの加速感は初代そのまま。ランバックスに比べるとやや挙動がピーキーですが(初代スピーダーに比べると挙動はマイルド)、タイミング良く振りきれると初速が上がって飛距離を稼げました。マーク金井は46インチで組み上げましたが、569は45.5インチ以上の長尺の方が相性が良い感じがしました。spec

474に関しては女性ゴルファーを意識しているのでしょう。ヘッドスピードが33~37m/sぐらいの女子にちょうどいい感じの硬さです。手元がしなって中間が少し硬く、そして先端が軟らかい。いわゆるダブルキック系の挙動のシャフトです。純正シャフトじゃ物足りシニアや女性ゴルファーを強く意識して設計されているのが窺えました。

とまあ前置きはこのぐらいにしておき、今日のテーマはリシャフトのメリットについてです。昨日のブログでも書きましたが、誰が売っても飛ぶシャフトというのは存在しません。誰が売っても飛ぶドライバーが無いとの同じく、ゴルファー(スイング)によって、適したシャフトが異なるからです。

では、どうすれば自分に合ったシャフトを見つけられるのか?
リシャフトして飛距離を伸ばせるようになるのか?

飛距離アップを求めるならばリシャフトで弾道を変えることです。具体的に言うと、シャフトを変えれば‥‥

弾道を高く(低く)できる
捕まりを良く(捕まらないように)できる
スピン量を減らせる(増やせる)

球が高過ぎて飛距離をロスしているならば
弾道を低くなるシャフトを装着する

捕まりが悪くてスライスしているならば
捕まりが良いシャフトを装着する

スピンが多くて飛距離をロスしているならば
スピンが減るシャフトを装着する

そうです。ほとんどのゴルファーは飛びに最適な弾道を打っていません。飛距離をロスする要素が何らかあります。そのロスする要素をシャフトで改善することができれば、リシャフトで飛距離アップを狙えます。

では、シャフトのどこを変えれば弾道が変るのか。これも現状のシャフトのとの比較になりますが、

シャフトを重くすると→弾道が低くなりやすい
シャフトを軽くすると→弾道が高くなりやすい

シャフトを重くすると→スピンが減りやすい
シャフトを軽くすると→スピンが増えやすい

シャフトの先端側が軟らかいと→球が捕まりやすくなる
シャフトの先端側が硬くなると→球が捕まりづらくなり

シャフトの先端側が軟らかいと→スピンが増えやすい
シャフトの先端側が硬くなると→スピンが減りやすい

シャフトを長くすると→弾道が高くなりやすい
シャフトを短くすると→弾道が低くなりやすい

トルクが多くなると→弾道が高くなりやすい
トルクが少くなると→弾道が低くなりますい

といいうのが一般的な傾向です。スイングの仕方によっても例外がありますが、

短くて
重くて
先端が硬い

シャフトというのは球が低くなってきますし、スピンも減ってきます。
反対に、

長くて
軽くて
先端が軟らかい

シャフトというのは球が高くなってきますし、スピンも増えてきます。今回試打したスピーダー569に関して言えば、このシャフトは50g台。マーク金井は普段60g台のシャフトを45インチで使っているので、10g軽くて1インチ長くしたことになります。実際、コースで試してみるとエースシャフトに比べると少し弾道が高くなってキャリーが伸びてきました。そしてスピンが増えました。無風やフォローでは明らかに飛距離が5ヤード以上伸びましたが、反面、アゲンストの風では弾道が弱い分だけ飛距離の伸びが鈍りました。

リシャフトを成功させるには、現状のシャフトがどんなスペックなのか? そしてどんな弾道になっているのかを正確に知ることが必要不可欠です。飛距離をロスしている要素を正確にあぶり出し、そしてあぶり出された数値が改善できるシャフトを選ぶ。これが飛距離アップを狙う場合のリシャフトの基本であり鉄則です~。

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自分の弾道の傾向を知ることが大切

 

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今使っているシャフトがどういう傾向かわからないと、改善点も出てこない

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2013年08月12日成功するリシャフトと失敗するリシャフトの違いとは??

毎年のようにゴルフクラブはモデルチェンジが繰り返されますが、最近はシャフトも毎年ニューモデルが登場しています。今年もすでに、以下のシャフトが新しく登場しています。この夏、主力シャフトメーカーでは‥‥

USTマミヤ    アッタスGOGO
三菱レイヨン    ディアマナW
フジクラ      新スピーダー

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三者三様な今年の新製品

グラファイトデザインもすでに新シャフトが完成しており、9月初旬ぐらいにはお披露目が予定されています。他では、ヨネックスが新製品「レクシス カイザ」を登場させています。これらのシャフトはゴルフダイジェストオンラインの試打インプレッションでレビューを書いていきますが、すでに3モデルとも試打は完了しています。ヘッドは昨日のブログでも書きましたがテーラメイドのグローレとR11です。

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弾くと評判のレクシスカイザ

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アナライズの試打用2トップ テーラーメイドグローレとR11

いずれのモデルとも重量帯が豊富で50g台から80g台を選べます。(レクシスカイザは60~70gまで)硬さについても数種類ラインアップされているので、プロ並にヘッドスピードが速い人から、ヘッドスピードが40m/s前後の人まで対応できるようになっています。

では、どのシャフトが一番飛距離性能が高いのか?
マーク金井はこの手の質問をよく受けますが、誰が売っても飛ぶシャフトというのは存在しません。誰が売っても飛ぶドライバーが無いとの同じく、ゴルファー(スイング)によって、適したシャフトが異なるからです。

言い換えると、

「○○さんが使って飛んだ」という評判だけで、自分も同じシャフトを装着した場合、リシャフトは必ずしも成功しないのです。

では、どうすれば自分に合ったシャフトを見つけることができるのか?
リシャフトして飛距離を伸ばせるようになるのか?

これには答えが2つあります。ひとつは、自分のスイングと相性が良いシャフト、タイミングが取りやすいシャフトを選ぶこと。もうひとつは、タイミングは取りづらくてもスイングが良くなるシャフトを選ぶことです。言い換えると、シャフト選びには短期的に結果が出るシャフトと、短期的には結果は出ないけれど長期的には結果が出るシャフトがあるということです。まずは、この点をちゃんと理解することが大切です。

まず短期的にリシャフト成功させる場合は、今のシャフトと似たフィーリングのシャフトを選んで下さい。ゴルファーは意識するとしないにかかわらず、使い慣れた道具(シャフト)でタイミングを取っているからです。今使っているシャフトがまったく合わない場合は、試打した時‥‥

1発目からタイミングが合うシャフト
1発目からフェースの芯で捕えられるシャフト
1発目からイメージした方向に飛ぶシャフト
1発目からイメージした高さの弾道が打てるシャフト

マーク金井が1発目にこだわるのは、1発目というのは自分のタイミングでスイングしているからです。逆に言うと、何発も何発も打たないとタイミングが合ないシャフトは手を出さない方がいいです。現状のスイングでいい結果を出すのには適していません。

そしてここからがポイントですが、シャフトが変れば弾道を変えることが可能です。具体的に言うと

弾道を高く(低く)する
捕まりを良く(捕まらないように)する
スピン量を減らす(増やす)

1発目でタイミングが取れるという前提から、もっと弾道を高く(低く)したいのか、もっと捕まりを良くしたいのか(捕まりを軽減したいのか)、もっとスピンを減らしたい(増やしたい)のか。リシャフトすることで、何を変えたいのかを明確に決め、それが実現できるシャフトを選ぶことがリシャフトの基本です。

ドライバーでもアイアンでも、飛ばないのには飛ばない要因があって、飛ぶのには飛ぶ要因があります。そしてリシャフトすることで、飛ばない要因を減らすことが可能です。

次回は飛ばない(飛ぶ)要因についてじっくり説明しましょう~。
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2013年08月11日マーク金井がテーラーメイドのグローレを好んで使う理由とは??

買ってから打つのか? それとも打ってから買うのか?

試打ルームを完備するのが当たり前になったこともあり、ゴルフクラブは打ってから買うのが当たり前になりつつあります。練習場の試打会やゴルフショップで試打してからネットでポチッとする人もいるみたいですが、とにもかくにも打たないでゴルフクラブを買う人は少なくなりました。そして、最近はゴルフクラブだけでなく、アフターマーケット用のシャフトも試打できるお店、練習場が増えてきました。
もちろん、アナライズの神田スタジオにも試打シャフトを100本近くライアップしています。マーク金井は自他共に認めるシャフトおたく。新製品はもちろんのこと、少し古いモデルであっても評価の高いシャフトは継続的に試打できるようになっています。

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さて、このシャフトの試打。
シャフトを試打するには当たり前ですが、ヘッドが必要不可欠です。当たり前ですがシャフトだけではボールを打てません。例えば、ドライバー用シャフトならばドライバーのヘッドを装着することでシャフトの性能をチェックできるわけです。

では、シャフトの試打ではどんなヘッドを装着すれば良いのでしょうか?

ここからはお店のポリシー、シャフトメーカーのポリシーによって異なってきますが、マーク金井がヘッド選びでこだわっているのは‥‥

重心位置(重心距離、重心深度、重心アングル)
ヘッド重量
リアルロフト
ヘッドの挙動
シャフトの接着寸
抽象的に言えば、シャフトの試打で求められるのはクセのないヘッド。具体的に言うと、

捕まりが平均的
ヘッド重量も平均的
リアルロフトも平均的
シャフトの接着寸も平均的

なヘッドを選んでいます。そして、もうひとつシャフト試打で求められるのはカチャカチャ式(シャフト脱着式)ドライバーであること。カチャカチャ式ならば同じヘッドで異なるシャフトを試せるからです。お店としてはヘッドをたくさん揃える必要がありません。ユーザー側は同じヘッドで異なるシャフトを試せるので、シャフトの性能を正確にジャッジできるメリットがあります。カチャカチャ式だ弾道調整できるのが魅力ですが、実はシャフト試打で本領を発揮するドライバーなんです。

アナライズではカチャカチャ式のドライバーが登場以降、いち早くカチャカチャ式でシャフト試打を実施しています。初代はニッケントの4DX。そして、テーラメイドのR11に切り換え、現在はグローレとR11がシャフト試打用のヘッドです。女性や一般男性用がグローレ、ヘッドスピードが速いアスリート用がR11と使い分けています。マーク金井がシャフトを試打する時も、ヘッドはグローレとR11を併用。テーラメイドにこだわるのは、シャフトの接着寸がちょうど良いこと。カートリッジの重量が重過ぎず、カチャカチャ式ではないドライバーと打ち比べても、シャフトのフィーリングがほとんど変らないからです。ちなみにグローレとR11のヘッドを比較してみると

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グローレ(ニュートラル)
ヘッド重量   約196g(カートリッジ含む)
リアルロフト  約10.5度(表示9.5度)
フェース角   +1度
重心距離    40.5ミリ
重心深度    39ミリ
重心アングル  24.7度

R11
ヘッド重量   約204g
リアルロフト  約10度(表示9.5度)
フェース角   -2度
重心距離    39.6ミリ
重心深度    39.2ミリ
重心アングル  21.9度

R11はリアルロフトがやや少なめでオープンフェース。そして重心アングルが小さめです。このためヘッドスピードが速い人やフッカーには扱いやすいヘッドですが、ヘッドスピードが速くない人やスライサーには捕まりづらいヘッドです。対してグローレは重心距離がやや長いものの、重心アングルが大きめでフックフェース。R11に比べるとヘッドの挙動はニュートラルで捕まりもほどほどに良いです。グローレはヘッドの挙動にクセがないのでシャフト試打用としては理想的なヘッドなのです。

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大事なことなので繰り返しますが、シャフトはシャフトだけでは性能を伺い知ることができません。どんなヘッドに装着するかで、シャフトの挙動は微妙に変ってきます。シャフトを試打する時は、装着されているヘッドの性能をちゃんと知っておくことも、極めて重要なポイントなのです。

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2013年08月10日男性ゴルファーが赤ティ(レディスティ)でプレーするメリットとは??

メジャー最終戦の全米プロ選手権。予選二日目を終えてトップはジェイソン・ダフナー。日本勢では松山英樹石川遼プロが共に頑張っていますが、それにしてもトーナメントコースは距離が長いです。

全米プロ 松山英樹、石川遼揃って予選通過! 写真はGDOより転載 撮影はJJ田辺 全米プロのフォトギャラリーは←をクリック

全米プロ 松山英樹、石川遼揃って予選通過! 写真はGDOより転載 撮影はJJ田辺 全米プロのフォトギャラリーは←をクリック

開催コースであるオークヒルの東コースの距離は7163ヤード。それでいてパー70。パー5は2つかしかありません。アウトのパー5は550ヤード、インのパー5は598ヤードもあります。ドライバーの飛距離が250ヤードの人にはとてつも長いコースです。ゴルフは飛距離を競うゲームではないと言われてますが、優勝争いするにはドライバー(ティショット)の飛距離は最低でも280ヤードは必要でしょう。ミケルソンは今回もドライバーを抜いたセッティングをしていますが、彼の場合、3Wでも300ヤードぐらい飛ばしてきます。ミケルソンの3Wは井戸木プロのドライバーよりも30ヤードぐらい余計に飛ぶから、ドライバーを抜いたセッティングができるのです。

さて、このコースのヤーデージ(距離)。我々アマチュアがプレーする場合、ここまで距離が長いコースはそう多くありません。また、距離が長いコースでも、白ティ(レギュラーティ)からプレーするとかなり距離が短くなります。

コースによっても異なりますが、例えば7000ヤード級のコースだと、
黒ティ(チャンピオンティ)7000ヤード
青ティ(バックティ)   6700ヤード
白ティ(レギュラーティ) 6300ヤード
赤ティ(レディスティ)  6000ヤード

ぐらいの感じになります。そして多くのコースでは黒ティの使用は許可されません。アマチュアがプレーする場合、大抵は青ティか白ティをチョイスすることになりますが、なぜか男性ゴルファーは青ティ、いわゆるバックティで回りたがります。トーナメントコースの影響がどうか分かりませんが、バックティ礼賛型のゴルファーが非常に多いです。そして、バックティが使えないとコースにクレームを付けたりする人も少なからずいます。ちなみにマーク金井はバックティにこだわりは一切ありません。白ティからでもしょっちゅう回りますし、時には赤ティからでも回ったりします。ダイアモンドオン・ラインの取材森下千里さんとプレーする時は、彼女と一緒に赤ティからティショットを打っています。

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そして赤ティからプレーする時は、ミケルソンよろしくドライバーは使いません。森下さんとプレーする時は彼女のドライバーの飛距離と同じ飛距離が出るクラブでティショットを打ち、セカンド以降も7番アイアン以上の番手は使いません。使用クラブを限定すれば、赤ティからでも距離が短くて物足りないなんてことにはなりません。女性の飛距離でプレーすることで、自分のゴルフの中味がかなり具体的に見えてきます。

ちなみに水曜日のマーク金井のスコアは39、36の75。前半は3パットが2回でボギーが2つ。グリーンを外してからのボギーが1つ。後半は、出だし2ホールで3パットしてボギーが2つ。16番と18番でバーディパットを決めて2バーディで36でした。前半はグリーンを外したのは1度、後半はすっべてのホールでパーオン。これで何が分かるかというと、

7Iで打つとティショットがフェアウェイキープの確率が高い
7Iで打つとOBや池ポチャ、林に打ち込まない
フェアウェイキープしていればパーオンの確率が高い
150ヤード以内からはグリーンに乗せられる
パーオンすれば大体、ボギー以内で上がれる
スコアが良くなるかどうかはパット次第
セカンドショットでチョロやダフり、ザックリを打たない

そうです。赤ティで打つとセカンドショット以降のゴルフの内容がかなりシビアに分かってくるのです。逆に言うと、距離の長いコースやバックティからプレーすると、自分のゴルフの内容が中々見えてきません。そしてティショットでは飛距離を求めてしまい、それが交通事故(OB、池、林)につながったりしています。そして、ティショットが飛ばないとスコアメイクできないという錯覚にも陥ります。結果、練習場ではドライバーばかり練習することになり、150ヤード以内のアイアンショットや、アプローチ、パット練習が疎かになってしまいやすいのです。

距離の長いコースやバックティからドライバーを思い切り振り回すことはゴルフの醍醐味ですが、バックティから90以上叩いてしまうと自分のゴルフの問題点がなかなか見えてきません。ティショット次第でスコアがガラッと変ってしまうからです。対して、白ティや赤ティのように距離が短いコースならば、何が上手くて、何が上手くないのかが浮き彫りになってきます。ゴルフのスコアは「100ヤード以内」で決まると言われてますが、距離が短いコースでプレーするほど、それがハッキリ見えてきます。

森下さんはラウンド後「ボギーがずっと続くのは嬉しい反面、すごく苦しい」と言ってましたが、まさにこれがゴルフ。赤ティでも何でもいいから、9連続ボギーとか、9連続パーというのを一度は経験してみて欲しいです。この息苦しさを経験することは、バックティから回るとの同じぐらい、いやそれ以上にゴルフの本質に近づけるとマーク金井は思っています。

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