マーク金井blog

2007年05月27日日本人のライ角度‥‥その7

まだまだライ角度について続けます。
前にも書きましたが、
ボクの適正ライ角度は5番で

「65度」前後

この数値にライ調整した結果、

インパクト時にヒールやトウが浮き上がらず、
ソール全体で地面を捕らえることができました。

で、ここからが本題。

神田アラナイズでは、ライ角度をチェックする場合、
スイングも同時に録画。

その際、
アドレスの手の位置に始まり、
テークバック&ダウンスイングでの
ヘッド軌道、手の軌道、
そしてインパクト時の手のポジションを
入念にチェックしています。

そして、アドレス時よりもインパクト時の方が、
手が高くなっている人の場合も、
(前傾角度がある程度保たれていれば)、

インパクト時に
ヒールが浮いている場合は、

躊躇することなく、
ライ角度を今よりもアップライトにすることを
お勧めしています。

その理由は単純。
インパクト時にヒールが浮くアイアンは
スライスフェースのドライバーと同じ。
捕まりづらい構造なので、
必要以上に捕まえようとする動きが
発生しやすくなるから。

結果、スライサーにおいては、
切り返しで開きやすくなり‥‥
アウトサイド・イン軌道が助長されやすく、
正しいプレーンでクラブを下ろすことを
練習しづらくなるから。

また、それに慣れてしまうと、
右を向いて左に引っ張り込むという、
スイングが「普通」の感覚になりやすい
からですわ~~。

もちろん、ライ角度が正しいからと言って、
即、アウトサイド・イン軌道が
解消されるわけではありません。

しかし、捕まらないクラブを使うよりは
(フラットライのアイアン)

捕まりがニュートラルなアイアンを
(ライ角度が適正という意味)

使ってやった方が、
余計な細工が入りづらい。

フッカーにおいては
フラットライなアイアンは引っかけを
軽減できるメリットがあるのも事実ですが、

それで引っかけを防ごうとすると、
スイングの迷路に入る危険性がある。

ダウンでシャフトが寝る度合いが強くなっても
(プレーンの下にヘッドが落ちても)
それが分かりづらくなり、
結果、インからあおる癖を修正しづらくなるんです。

「弘法筆を選ばず」という
諺がありますが、

昨日、アナライズに来訪いただいた
龍福寺の「大安」住職によると、

弘法といえども筆が変われば、
(書きづらい筆を手にすると)
字が変わるんだそうです。

ただ、どんな筆であっても、
例えば、割り箸で字を書けば、
弘法らしさが、字ににじみ出る。
綺麗な字にならなくても、
弘法が書いたと誰もが分かることから‥‥

「弘法筆を選ばず」になったそうです。

そして、筆について話を進めると、
「いい筆は字を美しく導く」
という言葉も住職から頂きました。

もちろん、諺には正反対もあって、
「宝の持ち腐れ」なんてのもありますが‥‥

ゴルフの腕前とクラブは、
ニワトリとタマゴのような関係。
それがクラブアナリスト、マーク金井(▼▼)の
現在のスタンスですわ~

んじゃ、そろそろ本業に戻りまっさ~~
(▼▼)

PS.

今日、神田アナライズに
来訪されたゴルファーの適正ライ角度を
調べてみると‥‥

5番アイアンで62度。
背が高い男性ですが、
ビデオでスイングを分析してみると‥‥

インパクト時の手の位置は、
アドレスとまったく同じ。
見事なぐらいオンプレーンでした。


2007年05月27日日本人のライ角度‥‥その6

ほぼ日刊イトイ新聞にならって、
この2週間ほど毎日更新してきましたが‥‥
寄る年波には勝てず‥‥

ではなく、ゴルフと本業でバタバタしてたら
日曜日になちゃいました。

で、今回もライ角度についてですが、
その前に、ここまでのまとめを。

ボクのブログは
コメントが少ないので有名だったのに、
ライ角度をテーマにしてからというもの‥‥
コメント・コメント・コメントの嵐~~

これにはホントにビックリ仰天。

というのも、ライ角度については
かなり昔から言われてたテーマ。
パーシモン、スチール時代から
フッティングの基本とされてましたが、
ネタが地味過ぎることもあって、
ゴルフ雑誌も大きく取り上げことは
滅多にありません。

メーカー、ショップ側も、
「ライ角度大事でっせ~」と声高に言っているのは
ピンとシントミゴルフぐらい。
他社のフッティングでは、
ライ角度を重要視しているところが‥‥
正直‥‥少ないのが現状。

にも関わらず‥‥
コメントを拝見すると、百花繚乱。

ライ角度について真面目に考えている人の多さ、
その多さに驚きつつも、

これからも、じっくりと、しつこいぐらいに

ライ角度について検証するつもりですわ~~

で、前置きはこれぐらいにしておいて、
今日からのテーマは‥‥
スイングとライ角度の関係について。

コメントでもいただきましたが、
ライ角度はアドレス時ではなくて、
インパクト時のライ角度が基準になります。

大事なことなので繰り返しますが、
ソールにショットマークを張り、
インパクトでソール中央が地面を捕らえられる
ライ角、このライ角こそが

「適正ライ角度」

として考えてます。

神田アラナイズに関しては、
同じヘッド、同じシャフト、同じグリップ、
これで6種類のライ角度のアイアンを用意。
異なるライ角のアイアンを打ってもらい、
(わざと合わないのも打ってもらいます)
何度ならば、ソール全体(中央)に
擦り跡が付くかどうかチェック。

この方法が最善と言い切るつもりはありませんが、
ボクを含め、この方法でライ調整すると、

ソールに付く傷、
これがソール中央付近になります。

そして、ここからがポイントですが、
スイングに多少問題があっても
(インパクトである程度手が浮いていても)、
ソール中央が地面を捕らえるライ角度を
推奨しています。

ソール中央が地面を捕らえるクラブを使うと、
(そうでないクラブと比較すると)、

地面を捕らえた感触が良くなるから。
これがすご~~く大事。
いい手応えを感じることはすごく大事。
これを知っているのと知らないのとでは、
今後のゴルフ人生に大きな影響があります。

それと、リーディングエッジと
フェース面の向きが同じになるので、
スイングと打出し方向が一致するからです。

他方、フラット過ぎるライ角度の
アイアンを使った場合、
(インパクトでヒールが浮いたクラブ)
コメントでもいただいたように、
つま先下がりと同じような状態で
球を捕らえることになる。

結果、フェース(正確にはリーディングエッジ)を
上体、フェースをスクエアに戻せた時、
打球面はリーディングエッジよりも右を向く。
結果、右に飛びやすくなるからです。

おーっと、締め切りの催促が‥‥

この続きは、今晩アップする予定‥‥です。

(▼▼)


2007年05月23日日本人のライ角度‥‥その5

たくさんのコメント‥‥
ありがとうございます。

m(_ _)m

ハンドダウンがいいのか?
ハンドアップがいいのか?

については、プロのスイングを見てもわかるように
二者択一にはならないと思います。

ただ、女子プロのスイングと
男子プロのアドレスを比較してみると、

女子プロは男子プロに比べると、
ハンドアップ気味の方が多いような気がします。

そして、パイロン打ち、
ひざ立ち打ちの練習をすると、

ハンドダウンよりも
ハンドアップ気味の方が、
構えた位置に手が戻りやすいし、
ダウンのプレーンが崩れにくい傾向にあります。

10年ぐらい前、
ブッチ・ハーモンを米国で取材した時も、
ハンドアップ気味の方が
インパクトで手元が浮きづらいと語ってました。

ピンがそうであるように、
適正ライ角度は人それぞれ。

ただ、アナライズを作って
300人近いアマチュアのライ角度を
計測すると‥‥

ハンデ、年齢、身長に関係なく、
メーカー公称値(60~61度)のアイアンだと、
8割前後の人が、
ソールのトウ寄りしか地面を擦ってません。

そして、ライフィッティングで、
62~63度ぐらいの5Iを打つと、
ソール中央に地面を擦る後が残ります。

もちろん、スイングに問題を抱える人も含まれますが、
ボクは、それでも‥‥
ライ角度をちゃんと合わせた方がいいと思ってます。

その理由については‥‥
次回、じっくり説明させていただきますわ~

んじゃ(▼▼)


2007年05月22日日本人のライ角度‥‥その4

適正ライ角度を理解する上で‥‥
忘れてならないのが
シャフトのトウダウン!!!

トウダウンとはシャフトが縦方向にしなる
ことによって発生しますが、
それを如実に体験できるのが‥‥

ふにゃふにゃシャフトを使っての
パイロン打ち~~

上の写真のよう
にハンドアップ気味に構えると‥‥

インパクトで
手元が浮き上がる度合いが少なめ。

シャフトの
トウダウン量も大きくなりにくい。
ダウンからインパクトにかけて
シャフトに負荷かがかかりにくいからでしょう。

こんな感じで、
強いハンドダウンで構えてしまうと‥‥

インパクトで
手元が浮き上がる度合いが大きく、
そして、トウダウン量も増えやすいのです。

自分の経験がすべてとは
いいませんが、
ボクは強いハンドダウンの構えを止め、
ややハンドアップ気味の構えを
作るようになってからの方が、

インパクトで手元が浮きづらくなり、
そして、適正ライ角度もフラット気味に
(ハンドダウンにしてた時よりも)
なりました。

そして、ハンドアップ気味の方が
クラブがプレーンの下に垂れづらくなって、
パイロンを叩かずにボールだけ捕らえられる
確率もぐーんと高くなってきたのです。

ライ角度をどう捕らえるかは
ゴルファー個々によって違うと思いますが、

クラブを分析する立場の人間としては、
フラットライなアイアンは‥‥

ハンドダウンの構えを
を誘発することは多々あっても、

ハンドアップの構えを
誘発することは滅多にありません。

んじゃ(▼▼)


2007年05月21日季節外れのクリスマスプレゼント!!

今日、サンディエゴから
航空宅配便が‥‥

中身は‥‥

ではなくて‥‥

ボクの足は‥‥
甲がぺったりしてて、
幅が細くて、
おまけに長さが29センチ‥‥

そんな足にピッタリなのが
米国サイズのゴルフシューズなんですわ~~

アディダスの新作ですが、
ソールデザインはかなりユニーク!!!

で、今回もライ角度の話ですが‥‥

マッスルバック形状に比べると、
大型ヘッド(重心距離が長い)アイアンは
適正ライ角度が少しアップライトになってきます。

シャフトから重心が離れるほど‥‥
インパクト時に発生するトウダウン量が多くなるから。

ボクの場合、小ぶりなヘッドに比べると、
大型ヘッドの場合、適正ライ角度が‥‥
0.5度ぐらいアップライトになることが多いです。

おーっと、終電の時間‥‥

んじゃ(▼▼)

PS.ライ角度については‥‥
アナライズの店長もじっくり書いてます。

詳しくは‥‥

こちらをどうぞ~~