マーク金井blog

2006年01月04日「下手くそ打ち」‥その1

「下手くそ打ち」って一体なんやねん!!‥‥

アプローチを苦手にしている人にとっては「喧嘩を売っている」ようなふざけた名前ですが、中上級者に今ボクがやっているアプローチを身振り手振りで説明すると、皆が皆「下手くそみたいな打ち方やなぁ~」と口を揃えていいます。

で、今日からはその「下手くそ打ち」についてじっくり説明していきますが、その前に、理解してほしいのがアプローチの上手い打ち方について。

ボクの中で上手い打ち方とは、こんな感じのスイング。

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ボールを右に寄せてアドレスしあらダウンでヘッドを遅らせ(タメを作って)、ダウンブロー(ハンドファースト)で球をつぶすようにして捕らえる打ち方。

これって、そばで見ているとヘッドを上手く操っているように見えるし、ボールの先のターフが取れる。いかにも上手そうに打っている感じがするじゃないですか。

他方、「下手くそ打ち」というのは、スイングの仕方、ヘッドの入れ方は上手い打ち方の正反対。具体的に言うと、

ボールは右に寄せない、
ダウンでタメを作らない、
(ヘッドを遅らせない)
ダウンブロー軌道でヘッドを入れない、
インパクトで球をつぶさない‥‥

ボールはやや左。シャフトを地面と垂直にアドレスしたら、

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ぶっちゃけて言うと、「パターでボールを転がす」ような打ち方をするだけ。さんざん、話を引っ張りましたが、これが「下手くそ打ち」の正体。52度持とうが、56度持とうが、60度持とうが関係ありません。こんな感じで

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パターを持った時のようにクラブを動かすだけ。こう書くと「何だ簡単じゃないか!!」と思われるかも知れませんが、実際にやろうとすると‥‥

ほとんどの人は(特にダウンブローで上手くアプローチが打てる中上級者ほど)、「下手くそ打ち」をちゃんとできません。ボールを右に置く癖がついている人は、SWを持っただけでボールを左かかと付近にセットできないし、ヘッドを上から入れる癖がついている人はダウンでヘッドを遅らせてしまい‥‥
パターで球を打つように、ヘッドを横から入れることができないのです。

自分の恥をさらしますが、ボクはこの打ち方を永井延宏プロから教わった時、1時間ぶっ続けて練習しても、1発も「下手くそ打ち」ができませんでした(T_T)

パターはロフトがなくて面で打てるのでボールの横面にフェースを当てることができるのですが、ロフトが多いクラブを手にした時には、ボールの下にヘッドを入れたくなってしまうからです。加えて、ダウンでヘッドを遅らせる癖がついていると、それ自体がスイングのタイミングを取ることになっている。結果、ダウンでヘッドを遅らせないように心がけると、「ものすご~く気持ち悪い!!!」。この気持ち悪さが嫌で、ついつい上手く打ちたくなるのです。

そんなボクが、気持ち悪さを解消するためにやったのがこれドリル!!

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SWのヘッドを浮かせて構えたら、リーディングエッジの部分を球の赤道部分にぶつけて転がす。刃先でわざとトップさせ、パットした時のようにボールを狙った方向に真っ直ぐ転がすだけ。

絨毯の上だったら、転がす距離は数メートルぐらいでOK。

これで打点位置が上下にズレやすい人、トップは打てるが球が右に転がりやすい人。

こういう人は「下手くそ打ち」しているつもりでも、「下手くそ打ち」になってません。上手い打ち方から抜け出せないままです。また、そういう人は実際のラウンドでアプローチの好不調の激しい、ここ一番でざっくり、トップ、シャンクが出やすいはず。

言い換えると、「下手くそ打ち」をマスターすると、「あっ、やっちゃった~」という時でもミスがミスになりません。その理由については、明日じっくり説明しまっさ~

んじゃ。


2006年01月03日風の日は低重心が頼りになる!!

明けましておめでとうございますm(_ _)m

今年は縁あって1月2日に初ゴルフ!!

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コースは、

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山口県の下関ゴールデン(ジャック・ニクラウス設計)。

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(撮影・Tトロちゃん)

池とバンカー、そしてグリーンがうねった典型的なアメリカンスタイルのコースで初打ち。天気、コンディションとも良かったこともあって、イン38、アウト39。トップ女子アマのTちゃんと何とか同グロスで回ってこれましたが、そのスコアを支えてくれたのが今回のクラブセッティング。

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ドライバーはXドライブ405(赤マナ73S)、
ユーティリティのレスキューミッドTP(NS950)。

どちらもかなりの低重心。このおかげでスイングではなく、クラブで吹き上がらない弾道が打てました。同伴者からも「マークさんの球は強いっすねぇ」と言われましたが、やっぱり低重心は吹き上がりません。パワーがないとボールが浮きづらい短所もありますが、冬場は重心が低いクラブの方が風に翻弄されずにプレーできます。

そして、もうひとつセッティングで変えたのがウエッジの本数。

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52度、56度に加えて60度のLWを12月後半から投入。3Wをバッグから抜くことになりましたが、60度があると30ヤード以下がずいぶん楽に。56度だとちょっとしんどい場面(砲台、バンカー越え、ピンまで近いバンカー)でも‥‥スイングで何とかしようとしなくなります。ロフトが多いウエッジは距離感は出しづらい短所もありますが、この日はこの60度のおかげでピンチを2度ほど凌げました。

ウエッジについては、もうひとつ収穫があって「下手くそ打ち」がかな~り身についてきたこと。上手く打たない(ボールを右に寄せてダウンブロー)方が枯れ芝でもミスが出づらいこと、そして「手で放り投げるような球」が打て、寄せワンの確率がグン上がるんですわ~。

「下手くそ打ち」については、明日カキコします。

んじゃ、本年もよろしく。


2005年12月28日ナイキの「最新球」はエアー入り???

靴ならともかく‥‥
ゴルフボールにエアーなんてあり得ないと思っていたら、エアーパッキンで作られた封筒に

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ナイキの最新ボールのサンプルが2種類入ってました(郵便局の人が配達しづらそう)。ひとつはナイキ・ワン・プラチナ、もうひとつはナイキ・ワン・ブラック。どちらも2月1日発売予定。

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(手前がブラック、奥がプラチナ)

メーカー資料によると、
プラチナの構造は3重カバーのウレタン・4ピースでコンプレッションが85。
ブラックの構造は2重カバーのウレタン・3ピースでコンプレッションが88。

どちらもウレタンカバー採用でスピン系に属しているボールで、実際に打ってみると‥‥どちらもフィーリングは軟らかめ。コンプレッション的にはプラチナの方がやや硬めですが、ドライバーで打つと、ブラックの方が硬いはずなのにインパクトでボールがつぶれる面積が大きく感じました。

スピン量もフィーリング通りで(一般につぶれるボールほど低スピンになりやすい)、ブラックの方が飛ぶ弾道に。ルール適合フェースのウルトラマン(SQの9.5度)で計測したら‥‥

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スピン量が2000~2300回転。フェースやや上部で打っているとはいえ、一般的なスピン系のボールの中では低スピン弾道が打ちやすい。低重心ドライバーよりもウルトラマンのようにやや重心が高めのドライバーと相性が良さそうですわ~。

んじゃ。


2005年12月26日答えは「体」をしっかり使いたいから!!

なぜマーク金井は‥‥

実際のクラブよりも軽いクラブで素振りするのか?

軽いクラブでスピードアップを図る(UP5はまさにその練習器)、というのももちろん意識してますが、ボクがこだわっているのはこれっ!!

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前回にも書きましたが、クラブが軽いと(クラブの重さに引っ張られないため)、体をしっかり回すのが難しくなります。ボクの場合、ボールを打つつもりでテークバックしたら(体が硬いこともあって)スリークオーターが精一杯!!

言い換えると、軽いクラブでいつもと同じか、藍ちゃんみたいに体をしっかり使ったトップを作るには‥‥自分自身が「よーしっ、ここまで上げるぞ~」と胴体、肩、腰をかなり積極的に動かすことになる。ちょっと専門的的な表現をすれば、クラブのモーメントを使えない方が、体を能動的に動かすトレーニングになるわけです。

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実際、ここまでのトップを作ろうとすれば、体がねじ切れるほど頑張ることになる。トレーニング時においては300gのドライバーを振るよりも、100gのドライバーを振った方がテークバックで体をしっかり使う感覚を養える。

実際、軽いクラブでここまで体をしっかり使ってテークバックした後、普通のクラブに戻すと絶対に手打ちになりません。クラブの重さに頼らないで動けるようになっているからです。

スタート前に、クラブを逆に持って素振りするのも意味は同じ。

まずアイアン2本持ってゆっくり素振り。これで体をストレッチしたら、仕上げは逆持ち素振りで肩、腰がしっかり入ったトップを作る。自分がしっかり動ける状態を作ってから、朝イチのショットに臨んでます。

逆持ち素振りするようになってからは‥‥スタートホールでもエンジン全開。練習場でボールを1発も打たなくても、手打ちすることは滅多にありません。

んじゃ。


2005年12月25日たかが「素振り」されど「素振り」

書き込みの返信がたくさんあるにも関わらず‥‥
午後11時頃になると、仕事(原稿)を中断してブログ更新にいそしんでしまうマーク金井です。

いきなりですが、今回は素振りについて。素振りというと「重いモノを振った方がいい」と考える人が少なくないようで(主にトレーニング目的で)、バットで素振りしたり、

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こんな風にクラブを2本持って素振りしている人、結構多いですよね。もちろん、ボクもその1人ですが、最近は重いモノを一生懸命振ることは意識的に止めています。

その代わりにやっているのがこれっ!!

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手にしているのはUP5という練習器具(シャフト先端はゴルフボール)ですが、コースに出た時はクラブを逆に持ち、いつもより軽いクラブを一生懸命振るようにしているんですわ~。

ここ数日、このブログで「軽過ぎる」クラブはゴルファーに良くないと書いてきたのに‥‥
素振りでは意図的に軽いクラブを振っている‥‥

なぜマーク金井は‥‥
実際のクラブよりも軽いクラブで素振りするのか?

理由は明日カキコします。

んじゃ。