マーク金井blog

2005年11月07日今度のヤマハは2分割フェース!!

高反発ドライバーの中でも、ひときわ反発係数の高さにこだわっていたのがヤマハのインプレス。

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(左が410V、右が445D)

そのニューモデルが今日(11月7日)発表になるというので記者発表に行ってみると‥‥4代目となるインプレスは将来を見据えてルール適合フェースを採用!!!

まあ、ここまでは想定内なんですがフェースを見せてもらったら、何・何・何と~フェース中央裏側がこんもりと盛り上がっているではありませんか!!! 高反発を追いかけている時は薄さを競って作っていたことを考えると‥‥まったく逆のベクトル。盛り上がっている部分は、当然のことながらフェースが分厚くなっています。

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(これは試作段階)

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(こちらが市販モデル採用フェース)

試作段階は中央が5.8ミリでフェース面が2.0ミリ、市販段階で中央が4.7ミリでフェース面が2.3ミリ

単純に考えれば中央の弾きが悪くなりそうなんですが、そうでもないこと。開発の人によると「反発の高い領域が倍以上に広がる」んだそうな。同社の比較では旧インプレスの高反発エリアは1円玉大だったのが、このダブルエリアフェース(人面フェース)だと500円玉2枚分まで高反発がエリア(ルール制限内で)が広がったそうです。

ボクは発表直前に試打する機会を得ましたが、コンピュータ計測するとフェースセンターで打った時よりもフェースセンターよりもややヒール寄りで打った時にボール初速がもっとも上がり(もっとも反発が良く)、飛距離が出ました。フェースの構造が影響しているのかも知れませんが、スイートスポット位置がフェース中央よりもやや内側になっているのも影響しているような感じもします。

このドライバーの試打インプレは、GDオンラインのサイト「打たずにいられない」で明日アップします。興味ある人は参考にして下され。

んじゃ。


2005年11月05日弾道計測について考える その2

前回の「弾道計測について考える その1」←クリック

ボール初速
打ち出し角度
スピン量

メーカーの試打室、ショップの試打室に設置されている弾道計測器は、上記の飛びの初期3要素をチェックできます。ヘッドスピード、飛距離も知ることができるので、例えばドライバーならば「飛んだ、飛ばない」の理由をかなり具体的にチェックできます。

もちろん、ボクも初期3要素をチェックしながら試打してますが‥‥
現在使っているアキュベクターには、もうひとつチェックできる項目があるんです。

それがこれっ!!

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じっくり見ていただくと分かりますが、画像の中には飛んでいくボールに加えて、クラブヘッドの挙動も写っているんです。この画像は、ボクにとって医者のレントゲン写真と同じぐらい貴重なデータ。数値だけでなく、

・フェースの向き(開いているのか、閉じているのか)

・インパクトロフト角

・打点位置

・ヘッド挙動(アッパーなのか、レベルなのか)

・シャフト先側挙動(先が硬いのか、軟らかいのか)

を視認できます。例えばこのドライバーはフェースが開いて当たりやすいのかどうか、アッパーに打ちやすいドライバーなのどうか‥‥などを正確にチェックできます。

このおかげで、例えば、打ち出しが高過ぎて(かつスピンが多くて)吹き上がっている場合、インパクトでフェースが開いてインパクトロフトが増えているのか? それともヘッドがアッパーに動き過ぎて(インパクトロフトが増えて)いるのかも即座に分かるんです。このおかげで、ボールが上がり過ぎて飛距離をしている場合、単純にロフトが合っていないのか(リアルロフトが多すぎるのか)、それともインパクトでフェースが開いているのが原因で上がり過ぎているのかを、かなり正確に見極められるようになりました。

ちなみに、ヘッドスピードが43m/sぐ以下でボールが吹き上がると悩んでいる人の80パーセント以上はインパクトでフェースが開き気味。フェースが開いてロフトが増えた状態で球を捕らえているから、スピンが3000回転以上になって飛距離をロスしています。この場合、単純に「スピンが多いからロフトを減らす」というクラブ選びをやると危険大!!ますます、インパクトでフェースが開く癖が付く恐れがあります。こんな時、ボクだったらフェースがターンしやすいクラブを推奨しますし、それと同時進行してフェースが開かないスイングを身につけるようにも(レッスンを受ける等)アドバイスします。

弾道計測器と言うと、ともすれば数値至上主義的な感じがしますが、今のボクはインパクト画像の分析にかなり時間を費やし‥‥クラブのキャラクター(特性)を評価しています。

んじゃ、また明日。


2005年11月04日弾道計測について考える その1

神田の試打スタジオを作って早、半年。週に4~5日はここでクラブを打ってますが、

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その時に欠かせないのがこれっ!!!

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(バッテリーが入っているのでコースでも使えます)

米国製のアキュベクターという弾道計測器(米国名はベクターでしたが、音楽会社のビクターが商標登録していたため、日本では名称変更)。X
弁当箱みたいですが、これはカメラでインパクト画像を撮影。撮影データはIEE1934ケーブルでPCに送信され専用ソフトで弾道解析されるというもの。米国メーカーがクラブやボールのテストで使っているのを見て、1年半前に買っちゃいました。バイクよりは高いですが、軽自動車ほどの値段はしません。某国内メーカーの計測器の5分1ぐらいでした。

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計測データ項目は10種類以上に及びますが、

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(これはファイアーソールの3Wデータ)

ボール初速、打ち出し角度、そしてスピン量、いわゆる初期3要素はかなり正確な数値が出ます。飛距離、ヘッドスピードについては‥‥国内メーカーの計測器よりもシビアですね。

うわーっ、もう11時55分。

んじゃ、この続きは明日カキコします。


2005年11月02日取らぬ狸の皮算用‥‥その2

リシャフトする時、接着寸法にこだわっている(こだわりすぎている)マーク金井です。

FT-3をリシャフトした際、接着寸法を揃えるために赤マナ73のシャフトを7ミリチップカット。10月24日にも書いたように目論見は見事に外れ、エースドライバー(Xドライブ405)よりも硬く仕上がり(特に先端側が)ました。「前回ブログ」←クリック

現在、再リシャフトを検討中していますが、昨日ボクがリシャフトしたのはFW。
ヘッドはテーラーのVスチール(ネジなしの旧モデル)。

img20051102

テーラーはドライバーも接着寸が短いのが多いのですが、FWはさらに短いモデルが多く、

このヘッドの接着寸はたった27ミリ!!!

FWの平均的な接着寸は33ミリ前後なのでかなり浅めですし、なおかつXドライブ405に比べると13ミリも接着寸が短いのです(40ミリ接着で比較した場合)。

ただし、Vスチールの場合はネック自体は短くありません。

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クラウンからネック上部の長さを測るとどちらもほぼ同じで、その差は1ミリほどでした。なもんで、今回も失敗覚悟で見かけ上の接着寸を揃えるため(接着して使えない先端側の長さを揃えるため)、13ミリカットしてリシャフトしちゃいました。

Vスチール 27+13=40
X405    40+(0)=40

ってわけです。説明するまでもありませんが、先端カットしたシャフトは元に戻りません。一発勝負、出たとこ勝負、ひらめき勝負‥‥

接着が乾いたのを確認して恐る恐る振動数を測ってみると、

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269cpm
269cpm
269cpm

ドライバー(Xドライブ405)の振動数は264cpm。数値が5cpmほど上がってますが、今回は予想通りにの仕上がりにホッとしました。

ドライバー 44.75インチ
3W     43インチ

3Wは長さが1.75インチ短いじゃないですか。ボクはこれぐらい差があった方が振った感じに違和感が生じません。

接着して一晩寝かせた今日、自分のスタジオで試打してみても今回はバッチリはまりました。シャフトがどちらも同じ(赤マナ73)だったからもありますが、硬さがそろっただけでなく、切り返した時、そしてダウンからインパクトにかけてシャフトがしなり戻るタイミングもドライバーと同じ感じです。違和感ゼロっす(^_^)v

左ひざ痛を考慮してティアップしたボールを打ちましたが、芯を食ったらキャリーが245ヤード。スピンがやや多めなのでティショット用にはちょっと使いづらいですが、地面からだと安定した弾道でキャリー230ヤードは楽に打てるかも‥‥

ゴルフ13さん、

シャフトによっても変わりますが、同じシャフトを先端ノーカットでFWに装着するとドライバーよりも軟らかい(特に先端側が)感じに仕上がることが多いですね。上記のようにFWの多くはドライバーよりも接着寸が短いこと、FWの方がヘッド重量が重いこと‥‥他にもスイングの仕方が変わることも影響しているのかも知れません。


2005年11月01日ベリー、ベリー、中尺パター!!

左ヒザ痛にもめげず(サイボーグ・ギブスは装着)‥‥
10日ぶりにホームコース(猿島CC)でラウンド(^^)/

現在のエースパターは

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41.5インチのホワイトホット。
短尺(普通)でもなく、
長尺でもないから日本では中尺パター、米国ではベリー(おへそ)パターという名称がポピュラーですが、ボクは(キッパリと)

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グリップエンドを支点と固定して(おへそにくっつけて)

打ってませ~ん!!!

グリップエンドはこんな感じで、おへそにくっつけるかくっつけないか。
長いパター短く持って、

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こんな感じで普通に打っています。

理由その1

グリップエンドを支点にしない方がストローク時に体重移動を使える

理由その2

短いパットでは、こんな感じで

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分かりやすくするため動きはオーバーにやってます)

パター全体を動かしたいから

このスタイルが万人受けするかどうか分かりませんが、ボクはグリップエンドを支点にしないようになってから距離感、方向性が格段に良くなったっす(今のところ)

んじゃ。